死亡フラグ部隊

死亡フラグ部隊

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :6
総セリフ数 136
製作日 2013/1/19〜2013/1/27
概要説明  上層部からの命令により本部隊から離れ、機密文書042731を入手し、帰還途中。
突然の敵襲に遭い、孤軍奮闘する部隊の物語。
利用にあたって 利用規約
目安時間 9分半
登場キャラ セリフ数 性別 備考
隊長 44 隊長。髭を生やしたちょっぴりダンディー。お髭の手入れに毎日1時間早く起きてセットする。だが、寝癖は直し忘れる
ジェームズ 32 隊長の右腕。頼りになる副隊長。
ビリー 17 大の動物好きだが、去年飼い犬のペロをヘッドロックをかけて窒息死させている。最近、ショックから立ち直ったばっかり
ヘンリー 15 軍のネット回線でアダルトサイトを見まくっていたのをバレた際、アダルトサイトの治安維持のため『巡回警備活動』をしていたと言い切った伝説を持つ男
ダモン 9 ガキの頃から腕っぷしだけは強かったらしい。だが、頭は強くない。つまり、頭突きというより、頭脳プレイはできない。
ケイン 19 金持ちの坊ちゃん。お金で買えないものはないと思っている。戦地に赴く前、不死身の薬を買い忘れたとこぼしていた。ガールフレンドには貢ぐだけ貢いで逃げられている。






【草原】(多数の銃声が響き、先頭を歩いていた兵士が走ってくる)

001 ケイン 「敵襲ー敵襲ー」
002 ジェームズ 「隊長、敵襲です!」
003 隊長 「どこの部隊だ」
004 ビリー 「不明ッ」
005 隊長 「数はっ」
006 ケイン 「不明っ」
007 隊長 「どこから攻撃を受けている?」
008 ヘンリー 「不明」
009 隊長 「何もかも不明かっ」
010 ジェームズ 「何もかも不明っ!ゲリラ戦法です」
011 隊長 「くそぉ、我々は何としても本部隊に帰還せねばならない。この機密文書を死守するんだ」
012 ジェームズ 「はっ」
013 隊長 「諸君ッ、生きて帰るぞっ」
014 ヘンリー 「イエッサー!!」
015 ジェームズ 「隊長、そのセリフ死亡フラグです」
016 隊長 「何…だとっ!?」
017 ビリー 「ボブがやられたっ」
018 ダモン 「なんだって、畜生ッどこのどいつだか知らねーが、俺らの仲間を…」
019 ヘンリー 「こんちくしょぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
020 隊長 「よせっ!無謀だっ」
021 ヘンリー 「隊長、漢にはやらなきゃいけない時があるんです」
022 ジェームズ 「死亡フラグだ…ヘンリー」
023 ヘンリー 「大丈夫です、こう見えても俺、鍛えてますから」(親指立ててキラリと歯を光らせる)
024 ビリー 「ヘンリィイイイイイイイイイイイイイーーーーッ」
025 ジェームズ 「隊長ッ、後方部から攻撃を受けていますっ」
026 隊長 「なんだと挟みうち…いや、挟撃かっ」
027 ジェームズ 「何故言い直した…」
028 ケイン 「隊長!僕行きますッ」
029 隊長 「よせっ死ぬぞっ」
030 ケイン 「平気です。僕ならやれます」
031 隊長 「根拠は」
032 ケイン 「勘です」
033 ジェームズ 「駄目だ、死亡フラグだ」
034 ビリー 「どけっ!俺に任せろ。ここは俺がやるっ。皆は先に行け」
035 ジェームズ 「死亡フラグビンビンの奴キタ」
036 ビリー 「へっ、必ず後で合流するからよ、先行け」
037 ジェームズ 「どう聞いても終わっただろ、死亡じゃないか」
038 ビリー 「俺、この戦いが終わったら嫁さんに結婚申し込むんだ…」
039 隊長 「じゃあ、生きて帰らないとな」
040 ジェームズ 「嫁さんなのに、結婚まだなの!?」
041 ケイン 「もうやめようよ、死亡フラグしか立ってないじゃんか」
042 ビリー 「負けられない戦いがそこにある」
043 隊長 「そうだ、諸君。本部隊に合流しなければならない。生きて…帰るぞ」
044 ジェームズ 「もう隊長、駄目です。言葉発したら死にますよ」
045 隊長 「ならどうしろって言うんだ!」
046 ジェームズ 「ちゃんと指示出してください」
047 隊長 「そうか…。じゃあ、ジェームズ。お前は特攻して主力部隊を壊滅させて来い」
048 ジェームズ 「生きて帰らせる気ないですよね?」
049 ヘンリー 「く…」
050 ケイン 「ヘンリーッ!?生きていたのかッ」
051 ヘンリー 「ハハッ、そう簡単に死にませんよ」
052 隊長 「まさか、本当に鋼の肉体が弾丸から守ったとか…」
053 ヘンリー 「いえ、腹に隠していたエロ本が楯になって守ってくれました」
054 隊長 「守ったのが、エロ本って嫌な話だなオイ!感動するところが、できないぞ」
055 ジェームズ 「とは言っても、このままやられっぱなしじゃ、全滅しますよ」
056 隊長 「諸君、我々もいつまでも黙っているわけにはいかない。我が部隊全力をあげ、相手を叩こうではないか」
057 ダモン 「隊長!」
058 隊長 「諸君、反撃だ!」
059 ヘンリー 「ハッ」
060 隊長 「撃鉄を起こせ!弾薬を込めろ!ピンを外せ!我々の死に場所はここではないっ」
061 ダモン 「へへっ、相手はしょせん屑の集まりですよ。どうせ、少数しかいませんって」
062 隊長 「おい、過信と慢心は隙を生むぞ」
063 ダモン 「こう見えてもね、腕っぷしはガキの頃から強いんですよ。軽く蹴散らしますよ」
064 ジェームズ 「死亡フラグだ…」
065 ケイン 「腕っぷし強くてもダメだろ…」
066 ヘンリー 「隊長、指示を!」
067 隊長 「ヘンリー、お前はさっき負傷した下がっていろ」
068 ヘンリー 「大丈夫です!まだやれます!隊長!」
069 隊長 「しかし…」
070 ヘンリー 「俺には、命を守ってくれたこのエロ本がありますっ」
071 隊長 「いや、見せびらかさなくていい…」
072 ダモン 「ちなみに、内容は…」
073 ヘンリー 「ロリコン制服ものであります!」
074 ジェームズ 「お前…それ犯罪ギリギリ」
075 ダモン 「グッジョブ、ヘンリー。後で貸してくれ」
076 ヘンリー 「俺には彼女らが味方しています。簡単には死にませんよっ!それでは、行って参ります!」
077 隊長 「おい、待てっ!」
078 ケイン 「ヘンリィィィイィーーーーーーーーーーーー」
079 ヘンリー 「うっ…」(頭を撃たれる)
080 ビリー 「そりゃ、いくら腹にエロ本仕込んでも、ヘッドショットは即死だろ…」
081 ダモン 「ヘンリー…だから言ったんだ…エロ本じゃ何も守れない…と。お前の体裁は守れたかもしれないがな」
082 ビリー 「ジェームズ、危ないっ」(ビリーがジェームズを庇って被弾する)
083 ジェームズ 「ビリー!?」
084 ビリー 「く…何、かすり傷さ」(胸を押さえ、うずくまる)
085 ジェームズ 「かすり傷って…おま…血が…」
086 ビリー 「へへっ、何、唾つけて寝てれば治るさ…」
087 ケイン 「ビリー!」
088 隊長 「待ってろ、今止血を…」
089 ビリー 「隊長、ちょっと寝させてくださいや」
090 隊長 「駄目だ、ビリー寝たら死ぬぞっ」
091 ビリー 「このところ夜間哨戒が多くて寝不足でさぁ…」
092 ジェームズ 「ビリーッ」
093 ビリー 「なんだか、眠くてなってきてな…」
094 隊長 「寝たら死ぬぞ!寝るんじゃない!」
095 ビリー 「ペロ…ペロや、どうしてこんな戦場に…」(朦朧としながら目の前の宙に白犬の幻想)
096 隊長 「誰だ、ペロって…女かっ!」
097 ケイン 「隊長、去年他界したビリーの飼い犬の名前ですっ」
098 ジェームズ 「すぐ好奇の目で見るのやめてください、隊長」
099 ビリー 「ペロ、お前…俺を迎えに来たのか。そうかそうか、でもちょっと待ってろな…仲間を、仲間のピンチを救ってからな…そしたら…そしたら…」
100 ケイン 「ビリーだめだ、寝ちゃダメだ!」
101 隊長 「誰も寝てはならぬっ!どうして寝るのかっ!」
102 ビリー 「一緒にお家に帰ろう…な……」(ニッコリ笑って動かなくなる)
103 ケイン 「ビリーーーーーーー」
104 隊長 「く…っ、いよいよ旗色が悪くなってきたな」
105 ジェームズ 「旗色は最初から濁ってました」
106 隊長 「俺は、この文書を届けたらな、軍を除隊しよう思っている」
107 ジェームズ 「隊長ッ!?」
108 隊長 「もう俺も歳だ。いや、パワフルだがな、体がそろそろ言うこときかなくてな。これを最後の仕事にだな…」
109 ケイン 「やめてくださいっ隊長!」
110 ジェームズ 「これ以上は死亡フラグです…」
111 隊長 「何、老いぼれ若い者より先に死んだりしない。本部隊に合流するまで死ねやしない」
112 ケイン 「…隊長、僕は…」(俯き、震えながら)
113 隊長 「どうしたケイン」
114 ケイン 「僕は嫌だ…こんなところで死にたくないッ」(涙で瞳潤ませながら)
115 ジェームズ 「ケイン、よせ…」
116 ケイン 「こんなところで僕は死ぬわけにはいかないんだっ!僕はこの前、外車買って、今度プールつきの家買って、目の合ったブルドック買って…女性を買って結婚して…幸せな家庭を築くんだ」
117 隊長 「さらりと今、凄いこと言ったな」
118 ケイン 「だから…僕は、こんなところで死ねないっ」
119 ジェームズ 「後ろからも敵が来ているんだぞっ」
120 ケイン 「僕は、こんなところで死にたくないんだーーーーーーーっ…うぐっ」(涙を拭いながら逃走、撃たれて倒れる)
121 隊長 「ケインッ」
122 ジェームズ 「単独行動は死亡フラグだ・・・」
123 ダモン 「うぅ…アイツ、いい奴だったよ。よく奢ってくれたし、車出してくれたし…これから誰から奢ってもらえばいいんだ…」
124 隊長 「いや、ただの金ヅルかよ…」
125 ジェームズ 「…しかし、この一帯は敵影なんて展開されていなかった味方部隊しか周囲にいなかったはずなのに一体誰が…」
126 隊長 「む…砂埃の向こうに敵影が見えるぞ」
127 ジェームズ 「…なっ、そんな馬鹿なっ!?まさか、隊長…」(敵影に双眼鏡を向け、つぶやく)
128 隊長 「どうした、ジェームズ」
129 ジェームズ 「ありえない…奴らが我々を攻撃するだなんて…」
130 隊長 「何が見えたんだ、ジェームズ」
131 ジェームズ 「あの旗はっ!…ッ」(目を見開くと同時に、双眼鏡越し撃ち抜かれる)
132 隊長 「…ジェームズ!?双眼鏡…大丈夫だったか?ジェームズ、ジェームズゥゥッ!!」(壊れた双眼鏡を拾い上げ、ジェームズに駆け寄る)
133 隊長 「く…なんてことだ。あれだけいた仲間も全滅。俺一人残っちまうとはな。だが、俺も男だ。指揮官一人呆然と突っ立ってるわけにはいかねぇ」
134 隊長 「死ぬつもりはさらさらないが、死んでいった仲間のためにも派手に蹴散らして本部隊に合流してやる。さぁ聞け、敵共よ。今日が貴様らの命日となる!貴様らの墓場はここだぁーーーーーーっ」
135 ジェームズ 「隊長…それ死亡…フラグです」
136 ダモン その後、彼らの生存情報は誰も知らない―――






作者のツブヤキ
 死亡フラグって素敵な言葉ですよね。いや、現実は洒落にならない&かなり不謹慎ですけど。
ドラマや物語の作品としてみる分では、「あ、ここが伏線か」って楽しんでみれますよね。
という想いからこの作品が出来上がりました。かなり順番転後してようやく創られた作品ですけど。
何人登場させるかとかが決まっておらず、作品全体の創りもできていませんでした。で、PCつけてもぼーっとしてしまうことが多く作業が進まないと。
早く書き上げたいとは思っていたんですけどね、なかなか進まなかったです。
ネタはかなり早い段階から存在してました。メモの走り書きだけだと30セリフくらいでネタ尽きてました。よく最後まで続いたなぁ…
ちなみに本部隊から攻撃を受けてるっぽいです。多分…

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