choose × chose

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◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :1不問:1
総セリフ数 45
製作日 2011/11/3〜2011/11/3
概要説明  あなたの選択は本当に正しいですか?
選択を間違うと不幸になり、正しい選択をすると幸せになれる。いや、幸せが正しい選択を導くのか。
選択をしたことがない?いいえ、あなたが今生きていること…それ自体があなたが選択した道ですよ。
利用にあたって 利用規約
目安時間
登場キャラ セリフ数 性別 備考
23 彼女待ちの男性。携帯とにらめっこしながら公園で待つ。
騎士 22 自称『選択の騎士』。中二病臭まとう他ちょっと俗世離れしている。どこから現れてどこかへと消える






【公園の隅にて】(夕方から日が沈むころ)

001 騎士 「あなたには選択肢が二つ用意されている」
002 「え…」
003 騎士 「ここで諦めて帰るのか、またはまだ待つか」
004 「君は一体…?」
005 騎士 「君は私と話すことを選んだ」
006 「選択肢とか選ぶとか…よくわからないんだけど…」
007 騎士 「人って面白いよね、全て選ぶことによって人生という道を進んで行く」
008 「あの…」
009 騎士 「寿命は選択するための回答時間。どんな選択をしても時間切れはやってくる。言わば最後に死を選ぶ選択をすることになる」
010 「あの…僕は人を待ってて…」
011 騎士 「彼女は沢山の選択肢の中からあなたと言う選択をした」
012 「さっきから選択選択って何?」
013 騎士 「いや、あなたに限らず人は選択を余儀なくさせられているなってお話」
014 「あの…宗教勧誘ですか?」
015 騎士 「いんや、宗教でもないよ、別に信者が欲しいわけでも寄付金が欲しいわけでもないから」
016 「はぁ…」
017 騎士 「人の最後に残される選択肢は死、死を選ぶしかなくなる。それまで如何に正しい選択をして生きていくかじゃないかな」
018 「人生の正しい選択って分からないんじゃ…?」
019 騎士 「あなたが回答するという選択を待ってたよ。そ、人生の善悪、選択の正誤なんてその時、その瞬間には分からない」
020 「だよね」
021 騎士 「だって選んじゃったんだもの、その道を」
022 「最善を選ぶなんて簡単なことじゃないから」
023 騎士 「遠回りをしたって回避しようがない選択が存在する」
024 「…考えれば高校なんか親に言われて選ばれた学校に入ったんだっけ」
025 騎士 「それも最終的には自分が選んだ。選ばされたとしても、選ぶ道がそれしかなかったと言い訳をしてもね」
026 「なるほど…だったら他人に全てを任せて何もかも任せれば自分が選択することも…」
027 騎士 「それは選択することをやめるという選択したことになるよ。そして人の言いなりになることを選んだということ」
028 「そっか…」
029 騎士 「あなたが生まれた時から選択は始まる、そして選んだ道を生きることになる」
030 「選択は回避できない動作…」
031 騎士 「その選択が正しかったかどうかで幸せと感じるかが変わってくる、他人が間違ってると指摘したとしてもね」
032 「正しい選択が幸せをつくる…」
033 騎士 「選択次第で幸福にも不幸にもなる。選択には十分気をつけてね」
034 「道は違えど辿り着くのは死…人は死を選択するために…」
035 騎士 「違うよ。死という選択肢は生まれた瞬間から用意されている。人は無意識に生きることを選択し、死を回避しようとしてる。最後は生きる選択肢が見えなくなっちゃうだけ」
036 「生きる選択肢が見えなくなる…」
037 騎士 「それじゃ、最高の選択を」
038 「あ…ちょっと待って!君は…」
039 騎士 「選択の騎士」
040 「円卓の騎士じゃなくて?」
041 騎士 「…あなたの選択は正しかったか間違っていたかなんて人生終わってみてからじゃなきゃ分からない」
042 「箱を開けるまで中身がわからないのと一緒だね」
043 騎士 「…あなたを選んでよかった」(去り際にそっと呟く)
044 「え…ぁ……あ、常盤さん!もう来ないかと思った…電池切れてたんだ。行き違いにならなくてよかったね」(女性に手を振りながら)
045 騎士 「あなたは何を選択し、何を選ぶのか…。幸せになれる最高の選択を…」






作者のツブヤキ
 哲学的なお話でした。たまにこうした疑問がわきあがります。
私たちは生きるという選択をして今を生きており、選択をせずに生きることなんてありえないんじゃないかって。
決断・英断…選択の責任によっての重さなんて、ホント様々なわけで。
この選択をしたからこの人の命は助かって…といった他人の命。今日の夜ご飯は何しようか、カレーがいいや。なしにしよう。
天と地くらいの責任の大きさの違いがありますが。こうして人は選択をしながら生きていく。
私もこうして台本を書くという選択をこまめに選択しているからこうやって作品が更新されていくんですね。
違う選択をしなかった世界は平行線上にあるのだろうか。
人は一分一秒無意識に選択を繰り返し続けている。あなたの選択は正しかったですか?

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