兄愛

兄愛

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :1:2
総セリフ数 89
製作日 2011/8/4〜2011/8/5
概要説明  親友が兄に告白した。突然の出来事に心乱された月。
月は太陽に照らされて輝くように必要不可欠なもの…
兄のことが大好きな妹の物語。
利用にあたって 利用規約
目安時間
登場キャラ セリフ数 性別 備考
太陽
(たいよう)
33 月の兄。あまりパッとはしない顔立ちだが、温和で優しい。年下からよく好感を持たれる。

(つき)
34 太陽の妹。生意気真っ盛りで、よく憎まれ口を叩くがツンデレてきなところがあり、実は兄に溺愛している。

(みさき)
22 月の親友。月の家に遊びによく行っていた時に太陽に惚れ込み、アタックを待ち構えていた活発な女の子。






【学校の廊下】(放課後、人気のない廊下で)

001 「先輩!」(走ってきて太陽の肩叩く)
002 太陽 「あれ…岬ちゃん?」
003 「ちょっとお時間いいッスか?」
004 太陽 「あ、うん。何かな?」
005 「人いないな、よし」(キョロキョロ見回して周りに人がいないことを確認する)
006 太陽 「いつも月がお世話になってるね」
007 「こちらこそ。あの先輩、今付き合ってる人とかっていたりするッスか?」(慌ててピョコリとお辞儀)
008 太陽 「え?いないけど…それが何か?」
009 「先輩!ウチと付き合って下さいッス!」
010 太陽 「…えーと、どこに?」
011 「先輩の彼女にして欲しいッス」
012 太陽 「え?」
013 「えと、返事は少し考えてもらってオーケーッスから!」(手振って走り去る)
014 太陽 「あっちょっと、岬ちゃん?」
015 「わっ…岬?」(すれ違いざまにぶつかる)
016 「へへっ」(嬉しそうにしながら走り去る)
017 「今すれ違ったのって岬よね?太陽お兄ちゃんに何の用だったの?」(首を傾げて岬の去った方向見る)
018 太陽 「いや、別に…部活終わったのか?月」
019 「見ての通り。早く帰るよ、今日は太陽お兄ちゃんが食事当番なんだから」
020 太陽 「あ、おぅ」
021 「岬がまさかね…?」(眉を寄せながら)



【自宅】(ソファーで寝っ転がりながら岬に電話かける月)

022 「あ、岬?」
023 「もしもし月?」
024 「今日、夕方さ。太陽お兄ちゃんと会ってた?」
025 「うん会ってたよ」
026 「何話してたの?」
027 「告っちゃった」(嬉しそうに)
028 「は?」
029 「先輩に…月のお兄ちゃんに告っちゃった」
030 「嘘…」(表情が固まる)
031 「まだ返事もらってないんだけど…」
032 太陽 「つきー、夕飯できたぞ」(オタマ持ちながら)
033 「…月?どうかした?」
034 「そんなことさせない…太陽お兄ちゃんは…」(携帯を離して呟く)
035 「月?月ー?」
036 太陽 「ん、どした月?」
037 「お兄ちゃん…」
038 太陽 「何かあったのか?」(オタマ片手に覗き込む)
039 「何でもないっ」(顔を逸らし、むくれる)
040 太陽 「泣きそうな顔してんぞ」
041 「月、どうしたの?何か変なこと言った?月ー」(携帯越しから)
042 「馬鹿っ」
043 太陽 「…いや、言うに事欠いて馬鹿と言われてもな…」(困ったように)
044 「お兄ちゃんを渡したりしないんだから…」
045 太陽 「なんだ?月、親友に嫉妬してるのか?」
046 「親友なんかじゃない…。裏切り者なんか親友なんかじゃない」
047 「裏切り者って…」
048 太陽 「岬ちゃんがなんかしたのか?」
049 「お兄ちゃんのこと好きになって告白して…」
050 太陽 「好きになるのも告白するのもそりゃ自由だろ。そんなんで裏切り者扱いされちゃあ世の中からリア充もバカップルも消えちまうぞ」
051 「だったら…だったら私も好きに恋愛していいんだよね?」(振り向き、太陽の顔を見る)
052 太陽 「そりゃそうだろ。どうした、頭でもぶつけて小学生でも考えないような単純な事を訊き始めたのか?」
053 「私、太陽お兄ちゃんのことが好き!」
054 太陽 「は?」(ポカンと口開く)
055 「…月?」
056 太陽 「そりゃ、十数年間一緒に過ごして来たからな。なんだかんだ憎まれ口利いてきたけど嫌いじゃないぞ」
057 「そうじゃない!その好きじゃない!キスしたい、一緒にいたい!愛し合いたい!その好きなの!」(勢いに任せて)
058 「月…嘘やろ…?」
059 太陽 「月、大丈夫か?アニメとかマンガとかゲームのし過ぎじゃないか?俺とお前は血が繋がっていて実は義理の妹でしたとか、養子でしたってオチはないんだぞ?」(心配するように)
060 「血が繋がってるからなんなの?実の妹の何がいけないの?」
061 「月…先輩のこと…お兄さんが好きってことッスか…?」
062 「ずっとに一緒にいるんだもの。好きになって当り前でしょ…いい所も沢山知ってるんだもの」(泣きそうになりながら)
063 太陽 「あのな、月。兄妹同士では結婚できないんだ。知ってるか?」
064 「知ってる。知ってるけどそれがなんなの?そんなの誰が決めたの?」(噛みつくように怒鳴る)
065 太陽 「いや…誰が決めたかは知らない…」
066 「何でそんなの守らないといけないの?」
067 太陽 「何でって…」(狼狽)
068 「こんなにもお兄ちゃんのことが好きなのに!どうして!」(太陽の胸に飛び込む)
069 太陽 「月、落ち着け…な、落ち着け」(優しく背中をポンポンと叩く)
070 「私にはお兄ちゃんが必要なの…お兄ちゃんが必要なの…お兄ちゃんがいないと生きていけないの」(太陽の胸に顔埋めながら)
071 太陽 「突然言われてもな…そのやっぱ妹でしか見てきてなかったからな」
072 「私は月。地上を明るく照らす太陽に照らされ輝きし月。太陽がなければ存在すら明るみにならない月。太陽があって月があるの」(太陽を見上げる)
073 「…そんなの絶対おかしいッス」(放り出された携帯から呟くように)
074 「お兄ちゃんがいなければ私が私じゃなくなる」
075 太陽 「そんな大袈裟な…」
076 「それだけ大事な人なのっ」
077 「月、月!これを聞かせるためにウチに電話したッスか?ウチは先輩のことを諦めないッスから」(携帯から怒鳴るように)
078 太陽 「おい、月、電話中だったのか?」(転がる携帯を見て)
079 「いいの。…いいの」
080 太陽 「月、やっぱ変だぞ、お前。今日変だ」
081 「お兄ちゃんは私のこと嫌い?」(潤む目で上目遣い)
082 太陽 「恋愛対象で見たことはない。」
083 「私はお兄ちゃんのことが好き。大好き…好きだよ。お兄ちゃん」
084 太陽 「…おぅ。ありがとな」(照れながら頬かく)
085 「それに応えてくれないの…?」
086 太陽 「まだ禁断の壁を越える勇気はないわ。できたら愛し合うなり何なりしような」
087 「…うんっ!」
088 太陽 「よ、よしさっさと。夕飯食っちまうぞ!」(リビングへと向かう)
089 「あ、今行くから待ってよー」






作者のツブヤキ
 既に一カ月以上前にストックとして完成していたものの、台本変換作業に時間とられて一ヶ月以上経ってから掲載。
10作品くらい作品として完成しているものの、掲載できるように形式を整えていないのでまだまだかかりそうです…。
とりあえず今年の内に200作品を創りたいですな。
200作品掲載したら少しの間、昔書いていた物語(小説)の方に力を入れたいなぁって思ってます(希望

使用報告・リクエスト・感想・コメント応援・随時、受付中! ⇒   掲示板  

(※どの作品からのコメントなのか、URLのfree/○○○.htmlの『数字3桁のみ』の後、続けてコメントを記載して頂けると助かります)









台本一覧へもどる

オリジナルボイドラ劇場へもどる

声物語劇団へもどる

ブログを見る

★☆先月の台本人気ランキング☆★