| シナリオ詳細 | |
| 掲載元 | 声物語劇団 公式サイト 声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場 |
| 作者 | 月宮東雲 |
| 登場キャラ数 | ♂:1♀:4 |
| 総セリフ数 | 141 |
| 製作日 | 2011/7/7〜2011/7/7 |
| 概要説明 | 現世で大規模なテロを活動を起こし、社会問題になっているテロリスト集団が四季宿亭に…。 占領されそうな四季宿亭を守るため、奪還するために立ち上がった仲居達。 仲居たちvsテロリスト集団の戦いの幕開け―― |
| 利用にあたって | 利用規約 |
| 目安時間 | |
| 登場キャラ | セリフ数 | 性別 | 備考 |
| はる | 40 | ♀ | 小稲荷神社の土地神。新しく社を建て直すため出稼ぎに来ている。温和で仲居達の仲介役によくなる。 |
| なつ | 51 | ♀ | 面白いことを求めてやってきた獣人の仲居。格闘術をやっていたらしく、腕に自信アリ。 |
| あき | 25 | ♀ | 修行のために現世からやってきた人間の侍娘。真面目な性格のため、なつによくからかわれ弄ばれている。 |
| 小雪 | 20 | ♀ | 死神界から派遣され四季宿亭で働く死神の仲居。殺し屋稼業は現在休業中。 |
| 隊長 | 5 | ♂ | 現世で大規模なテロを起こす宵闇の爪のリーダー。理想の国づくり選民思想の持ち主。 |
| 001 | なつ | 「昨夜未明より現世にて『骸狩り』実行開始、死神界は冥界府審査監理局に大規模な『魂魄(こんぱく)狩り』の計画案を提出。週末には可決される見通し…っかぁー」 |
| 002 | はる | 「珍しいですね、なっちゃんが新聞なんて読んで」 |
| 003 | なつ | 「ウチだって新聞くらい読むぞ?」 |
| 004 | はる | 「何か面白い記事でも見つけたんですか?」 |
| 005 | なつ | 「死神界が『骸狩り』を始めて週末には『魂魄狩り』をやるってさ」 |
| 006 | はる | 「なんですか?『骸狩り』とか『魂魄狩り』って」 |
| 007 | 小雪 | 「『骸狩り』は死体の魂を狩ることです」(談話室に入ってきながら) |
| 008 | なつ | 「お、小雪。おっす」 |
| 009 | はる | 「おはようございます、小雪ちゃん」 |
| 010 | 小雪 | 「おはようございます。はる姉様、なつ姉様」(小さく頭を下げお辞儀) |
| 011 | なつ | 「そっか、小雪は死神界から来てんだもんな」 |
| 012 | 小雪 | 「はい。『魂魄狩り』は生きてる人間の魂を奪うことです。」 |
| 013 | はる | 「生きている人間を?」 |
| 014 | 小雪 | 「普通、死神たちは寿命の人間達の魂を冥界へ送ります」 |
| 015 | なつ | 「ふんふん」 |
| 016 | 小雪 | 「『魂魄狩り』はそれを無視して寿命でなくても連れ去っていいという許可が下りるものです」 |
| 017 | なつ | 「なんかおっかねぇな…死神が殺人鬼に変わるってことだろ?」 |
| 018 | 小雪 | 「まぁ、そうですね…」 |
| 019 | はる | 「先の大災害で多くの方々が冥界送りになって冥界府はパンク寸前って聞きましたけど…」 |
| 020 | 小雪 | 「そうですね…妙ですね」(こくりと頷き、考える仕草) |
| 021 | なつ | 「現世にて大規模なテロ活動が活発化、軍事関与も背景にあり、地獄界は牽制を示唆しているが、天界は難色を示している。相変わらずゴタゴタだなぁ」(新聞をめくりながら記事読み上げる) |
| 022 | はる | 「天界は寿命まっとうが方針ですからね」 |
| 023 | 小雪 | 「大規模なテロ…ですか」 |
| 024 | なつ | 「現世の一部地域では大規模な戦争がおっぱじまってるってことだ」 |
| 025 | 小雪 | 「戦争ならば多大な死者が冥界に送り込まれるので、容量オーバーしている冥界としては最小限に抑えようという意図があるかと」 |
| 026 | なつ | 「へぇ…なんだか物騒だな」 |
| 027 | 小雪 | 「大規模な『骸狩り』なら冥界と黄泉の門が開かれるかと」 |
| 028 | なつ | 「あれ?それ開くと…」(少し考え、小雪を見る) |
| 029 | はる | 「冥界府は全域に現世からの訪問者に警戒するよう注意を呼び掛けているってありますよ」 |
| 030 | なつ | 「なるほど?団体さんがご到着する可能性ありってか?勘弁してくれ」(大きくため息をつく) |
| 031 | はる | 「お布団準備しないとですね」 |
| 032 | 小雪 | 「あの、なつ姉様、はる姉様。四季姉様は?」 |
| 033 | なつ | 「四季ちゃんならイソイソと冥界府に行ったよ」 |
| 034 | はる | 「会議って言ってましたが、これのことだったんですね」 |
| 035 | なつ | 「どうせ、受け入れ態勢をよろしくちゃんって奴だろ?こっちの負担が増えるんだからおかず一品くらいの給仕賃金賃上げを要求するねっ」 |
| 036 | 小雪 | 「ふむ…何事もないといいんですが」 |
| 037 | はる | 「四季さんに用事ですか?」 |
| 038 | 小雪 | 「あ、いや。大したことじゃないので。では」(一礼して出ていく) |
| 039 | なつ | 「んぁ、お疲れ〜」(ヒラヒラと手を振る) |
| 040 | はる | 「世の中物騒になっているんですね…」 |
| ドドーン(爆発音) | ||
| 041 | なつ | 「物騒なのは現世だけじゃねぇかもよっ」(ソファーから飛び起き、ニッと笑う) |
| 042 | はる | 「へ?」 |
| 043 | あき | 「何事だっ!」(玄関前に駆け付ける) |
| 044 | 隊長 | 「この建物は我々、宵闇の爪が占拠した」(銃担ぎながら) |
| 045 | あき | 「…は?」 |
| 046 | 隊長 | 「大人しく従えば…奴隷いや、道具として使ってやらんこともないな」(にやにやと笑う) |
| 047 | あき | 「ふざけた事を…」(柄に手をかける) |
| 048 | 隊長 | 「A班〜D班、行けっ」 |
| 049 | あき | 「待てっ!某が相手だ!四季宿亭に客以外が踏み入れる事まかり通らんッ」(刀を抜き、構える) |
| 050 | 隊長 | 「ぬかせっ、お前らはこの女を相手してやれ。残りは俺と突入だ。」 |
| 051 | あき | 「何をごちゃごちゃと…」 |
| 052 | 隊長 | 「好きにしろ。半殺しに負けてもいい。手筈通り、中の野郎共は皆殺し。行くぞっ」(指示だし、向かう) |
| 053 | あき | 「断絶剣派夢想流、夢想流山の一番弟子、あき…参るッ!」(斬りかかる) |
| 054 | なつ | 「噂のテロちゃんの看板荒らしさんがやってきましたよーってやつだ」(窓から外を見ながら) |
| 055 | はる | 「ど、どうしましょう。お、お、お客様を避難させなきゃ…」(わたわた歩き回る) |
| 056 | なつ | 「落ち着け、はる。まだ客は来ていないだろ」 |
| 057 | はる | 「他の皆さんに知らせに行かないと…」(ウロウロ) |
| 058 | なつ | 「もう間に合わんだろ」 |
| 059 | はる | 「あ、あきちゃん助けないと…」(頬を押さえながらクルクル歩き回る) |
| 060 | なつ | 「あいつはまぁ…バカだがなんとかなるだろ」(頭の上で腕を組み、横目で外を見ながら) |
| 061 | あき | 「くしゅん…のわぁっ!こちらが刀だと言うのに銃は卑怯だ!卑怯者めっ」(くしゃみし、銃弾かする) |
| 062 | はる | 「たぶん、なっちゃんには言われたくないと思う…」 |
| 063 | なつ | 「ん?…よし、はる行くか」(目丸くして聞き返したのち、襖に手をかける) |
| 064 | はる | 「へ?どこにですか?」 |
| 065 | なつ | 「四季宿亭に殴り込みに来たテロちゃんたち」 |
| 066 | はる | 「えぇぇぇぇえっ!?」(目丸くして驚く) |
| 067 | なつ | 「最近運動不足でさー、ストレス発散も兼ねて。」(パンチで空を切りながら) |
| 068 | はる | 「ちょ…なっちゃん!」 |
| 069 | なつ | 「なんか面白そうじゃん?」 |
| 070 | はる | 「面白そうって…」 |
| 071 | なつ | 「まぁ見とけって」(襖を開けると男たちがやってくる) |
| 072 | はる | 「なっちゃん!前ッ」 |
| 073 | なつ | 「おらよっとぉ!客じゃなきゃ殴りたい放題だっ」(裏拳、顔面パンチ好き放題) |
| 074 | はる | 「それはどうなんでしょう…」(のびている男たちを心配そうに見ながら) |
| 075 | なつ | 「はっ!とっ!やっ!となっ」(パンチキック肘打ちなど) |
| 076 | はる | 「スゴいです、なっちゃん」(拍手) |
| 077 | なつ | 「腕っ節だけは負けないさ。はるは指示出しよろしゅう」(力こぶを見せながらガッツポーズ) |
| 078 | はる | 「えぇぇぇ?できませんよっ」 |
| 079 | なつ | 「じゃ、闘う?」(空パンチ) |
| 080 | はる | 「もっと無理です!」 |
| 081 | なつ | 「シッ、足音が。」(口元に人差し指当て) |
| 082 | はる | 「なっちゃんの耳だと聞こえるんですね」 |
| 083 | なつ | 「なんか聞いた事ある音だけど。3、2、1で飛び出して蹴りあげるからカウントよろしゅう」(小声で) |
| 084 | はる | 「はいっ!3…2…1…」(頷く) |
| 085 | なつ | 「どぉりゃあああっ」(角から飛出し蹴り上げようとする) |
| 086 | あき | 「なっ、覚悟ッ!」(驚き慌てて柄に手をかける) |
| 087 | なつ | 「あきの帯ゲットォ♪」(素早くしゃがみ込み、かわして背後へ) |
| 088 | はる | 「あきちゃんっ!」(角から飛び出す) |
| 089 | あき | 「二人ともご無事で…なつ、貴様いま某だと分かってたのではないか?」(ホッとし、鞘に刀戻した後、振り向いてなつを睨む) |
| 090 | なつ | 「まだまだだぞぉ、あき」(ニヤニヤ笑いながら) |
| 091 | はる | 「あきちゃん、あきちゃん!前まえっ」(顔を赤くしながらあきを指差す) |
| 092 | あき | 「は…?なっ…!お、帯は、帯はいずこに!」(自分の開いている服装見て顔を真っ赤にして慌てる) |
| 093 | なつ | 「ここぉ♪」(帯を咥えながら笑う) |
| 094 | あき | 「な、返せっ!」 |
| 095 | なつ | 「あいよ」(帯投げて渡す) |
| 096 | あき | 「ひ、人の帯を盗るとはけしからんっ」(帯を拾い、怒りながら結び直す) |
| 097 | なつ | 「脇が甘いぞ、あき。ウチだったら真っ二つに…」 |
| 098 | あき | 「貴様に刀の何が分かると言うのだ、知ったような口を…」 |
| 099 | なつ | 「帯を盗れたのが隙の証明じゃ、物足りないかい?」(あきの耳元で囁くように) |
| 100 | あき | 「な…くっ…」(ハッとし、唇を噛みしめる) |
| 101 | なつ | 「相手はプロなんだろ?プロなりの闘いしないとな…な?」(ポンと肩叩く) |
| 102 | あき | 「く…」(泣きそうになる) |
| 103 | はる | 「あきちゃんが無事で良かったです!」(あきに抱きつく) |
| 104 | あき | 「はる殿!?」 |
| 105 | はる | 「もう心配で心配で…」 |
| 106 | あき | 「某には剣の心得があるので心配なぞ御無用で…」 |
| 107 | はる | 「あんなに囲まれていたので…」 |
| 108 | あき | 「二十人の狼藉者に囲まれても斬り捨てた事がある故、複数でも心配御無用」 |
| 109 | はる | 「他の皆さんが…」 |
| 110 | あき | 「申し訳ない侵入を許してしまったばかりに…」 |
| 111 | なつ | 「現世のお荷物をお相手しないといけないってわけだ」 |
| 112 | あき | 「奴等、宵闇の爪とやら名乗っていた」 |
| 113 | なつ | 「宵闇の爪ねぇ…んま、ウチらは奴等をぶっ潰せばいいんだろ」(指ならしながら) |
| 114 | あき | 「待たれよ、安全なところに避難してだな…」 |
| 115 | なつ | 「コソコソと隠れてろってか?性に合わないねっ!ウチ、頭隠しても尻尾出るから」(尻尾を大きく振る) |
| 116 | あき | 「我々が危険を冒す必要はないと言っているのだ。四季殿たちが来るまででも」 |
| 117 | はる | 「そうですよ、なっちゃん」 |
| 118 | なつ | 「夕刻には知らずにノコノコとお客様が来るかもしれないのに?」 |
| 119 | あき | 「それは…」(うつむく) |
| 120 | はる | 「今日はご予約のお客様はいらっしゃいませんでしたから大丈夫ですよ、なっちゃん」 |
| 121 | なつ | 「ご新規のお客様は?」 |
| 122 | はる | 「それは…」(困ったように) |
| 123 | なつ | 「それにまだ下の子らがどうなってるか分からないし、四季宿亭を守るのがウチの仲居である仕事だと思ってるから!」(胸叩く) |
| 124 | はる | 「なっちゃん…」 |
| 125 | なつ | 「なつ…」 |
| 126 | 小雪 | 「あき姉様、なつ姉様、はる姉様。無事で…」 |
| 127 | あき | 「小雪殿」 |
| 128 | 小雪 | 「嫌な予感が当たりました」 |
| 129 | なつ | 「みたいだな」 |
| 130 | 小雪 | 「『魂魄狩り』の対象者が入れ違いで紛れ込んできたようです」 |
| 131 | なつ | 「冥界と黄泉の門に見張りつけろっての」 |
| 132 | 小雪 | 「四季姉様と死神たちの増援を呼びに水無月や小鳥たちを向かわせたので」 |
| 133 | なつ | 「さんきゅ、小雪」 |
| 134 | 小雪 | 「私も仕事モードに入ります」(大鎌を担ぎながら構える) |
| 135 | はる | 「スゴい立派な大鎌です」 |
| 136 | 小雪 | 「本職ですから」 |
| 137 | なつ | 「死神職の腕前を見させてもらうか」 |
| 138 | 小雪 | 「狩ります…」 |
| 139 | はる | 「四季宿亭を奪還するために…」 |
| 140 | あき | 「下賤な輩共に渡してなるものかっ」 |
| 141 | なつ | 「んじゃ、四季宿亭死守のため、張り切ってレッツゴー」(拳を振り上げる) |
| 作者のツブヤキ |
| ふと閃いて書いてみたものの、四季宿亭のイメージがガラリと変わっちゃいそうで怖い。 四季宿亭は日常をのんびりまったり、たまにドタバタ過ごす、素敵なところなんですよ。 たまにいろんな事情からこうした厄介事が発生することがあるけどッ! 演じるより台詞のバランスからもどちらからというと読み物って感じがあるかもしれませんね。 三部作の前編をどうぞお楽しみください。 |
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