四季宿亭、ヌメヌメな客

四季宿亭、ヌメヌメな客

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :1:4不問:1
総セリフ数 134
製作日 2011/6/24〜2011/6/24
概要説明  梅雨の季節はアジサイがものの見事に咲きますが、カエルやカタツムリの季節。
おまけにナメクジまで…ぬめぬめヌルヌルの体液を撒き散らしてお掃除が大変。
あきが悪質な客、エロガマガエルに絡まれて…
利用にあたって 利用規約
目安時間 13分程度   【〜20分】
登場キャラ セリフ数 性別 備考
四季 10 四季宿亭の仲居達を束ねる女将。裏の世界でも顔が利き、広い人脈を持っている。四季さんを敵に回すと怖い…。
はる 35 小稲荷神社で土地神をしていたが、小火で焼失し、神社新設するため出稼ぎに四季宿亭へ
なつ 36 面白いことを求めて仲居になった獣人。サボり癖が激しくしょっちゅう四季に怒られる。
あき 21 修行の一環で仲居をする人間侍娘。真面目で単純なため、からかわれやすく、刀をよく振り回す。
ガマ 17 エロガマガエル。酒癖が悪く、すぐ女に手を出すオヤジ。ぬめった舌で舐められると背筋がゾクゾクくる…いろんな意味で
でんでん 15 カタツムリのお客様で、四季宿亭の常連。頭の上から触覚が二本にゅっと伸びている。






【四季宿亭の一室】(なつが廊下を歩いていると数歩先の部屋からはるの悲鳴)

001 はる 「ひゃああぁぁぁっ」
002 なつ 「どうした、はる!」(襖勢いよく開ける)
003 はる 「塩ッ塩ッ!」(塩壺を抱え、塩をナメクジにばら撒く)
004 なつ 「おい、それお客様だぞ」
005 はる 「はぁぁっスミマセン!スミマセン!」(目を見開き、必死に塩かけて小さくなったナメクジに謝る)
006 なつ 「ナメクジ溶けちまった…」
007 はる 「ひぃ…スミマセン…」(涙目)
008 なつ 「何やってんだよ、はる…」
009 はる 「ごめんなさい、なっちゃん…ヌメヌメしてて…」(涙を拭いながらなつに駆け寄る)
010 なつ 「確かにな、この時期になると多いよな、体液まき散らすお客様」
011 はる 「はい…さっき滑って転んでしまいましたぁ…」(お尻をさすりながら)
012 なつ 「少しは掃除するこっちの身にもなれっての!あっ、また廊下が粘液まみれになってやがる!」(廊下見て目をツリ上げる)
013 はる 「はぅぅ…」
014 なつ 「うへぇっお掃除部隊雇わないと回らないぞこれ…」
015 でんでん 「あの…仲居さん」(廊下から)
016 なつ 「はいはい?」
017 でんでん 「大露天風呂はこっちであってる?」
018 なつ 「はい、このまま真っ直ぐ進んで頂き、突き当たりを左に曲がられますと看板が出ておりますので」
019 でんでん 「ほいよ。あんがとさん」(かるく会釈して去る)
020 なつ 「ごゆるりとお寛ぎ下さい」
021 はる 「…触覚生えてましたね」(後姿見ながら)
022 なつ 「ありゃ、カタツムリのでんでんさんだ」
023 はる 「常連さんですか?」
024 なつ 「あぁお得意様だ。あの触覚を見る度に引っ張りたくなる」(両拳で握るジェスチャー)
025 はる 「え?」
026 なつ 「だが、あの触覚粘液でメタメタしてる」
027 はる 「触ったことあるの!?」
028 なつ 「四季ちゃんの目の前でやってぶっ飛ばされた」
029 はる 「そりゃあ…」
030 なつ 「いや、なんかウズウズ来るんだよね。あぁもにょきって生えていると」(うずうず…)
031 はる 「ダメだよ、なっちゃん。お客様なんだから」
032 なつ 「はるにも分かる時が来るっ。きっと来るっ」
033 はる 「来ないと思うけど…」(呆れたように)



【竹の間】(ガマガエルの客に酒を出しながら説明をするあき)

034 あき 「大浴場は階段を降りられて右手側となっております」
035 ガマ 「おぅおぅ」
036 あき 「タオルなどは浴場にもございますが、各部屋に備え付けられているものをお使い頂きますよう御協力お願い致します…」(立ち上がり、退室しようとする)
037 ガマ 「でへへ、姉ちゃんイイ尻してるなぁ」(舌であきの尻を舐める)
038 あき 「ひっ…」(驚く)
039 ガマ 「でへへへ」(あきの傍による)
040 あき 「う…酒臭…」(顔をしかめ、鼻を押さえる)
041 ガマ 「どうだ?オッチャンといいことせんか?あー?」(顔近付ける)
042 あき 「…飲酒状態での入浴は大変危険ですのでご遠慮頂きますよう御理解下さい…」
043 ガマ 「んじゃば、醒めるまでオッチャンと付き合ってもらうか。でへへへ」(舌を着物の中に這わせて舐め回す)
044 あき 「ひぐ…やめっ…」(涙目になりながら離れようとする)
045 ガマ 「でへへ、可愛いのぅ可愛いのぅ…」(下卑た笑いを浮かべながら)
046 あき 「いい加減しないと…客であろうが…き、き…」(腰に差した刀に手をかける)
047 ガマ 「あー?」
048 はる 「ダメです!あきちゃんっ」(飛び込んでくる)
049 あき 「はる殿!?」
050 ガマ 「お前さんも混ざるか?でへへ」(よだれ垂らしながら)
051 あき 「いやぁ…あきちゃんがヌメヌメしてる…」(唾液まみれのあきを見て一歩下がる)
052 あき 「某も好きでなったわけじゃない!」
053 ガマ 「オッチャン、気持ち良くするの得意だぞぉ。ぐへへ」(舌なめずりしながら二人に近づく)
054 なつ 「オッサン、調子に乗り過ぎだぞ」(障子開け、入ってくる)
055 ガマ 「あー?俺は客だぞぉ、客に尽くすのがお前らの仕事だろぉ?」
056 四季 「確かに四季宿亭はお客様に満足して頂くために様々なサービスを行ってますが遊郭と勘違いしてもらっては困りますね、エロガエル」(キセルをふかしながら)
057 あき 「四季殿!?」
058 ガマ 「客になんて口利くんだ!女将を呼べっ!責任者を出せっ」(顔を真っ赤にして徳利倒す)
059 四季 「もう来ております。四季宿亭の女将の四季でございますが」
060 ガマ 「無礼な口を利いたのは貴様かっ!客に向かって…」
061 四季 「お客様、お酒が少し過ぎたのでは?」(徳利を持ち、揺らす)
062 ガマ 「なんだとぉ?」
063 四季 「ここはお宿。女性を連れ込んで如何しようと私共は関与致しませんが、仲居や女中どもに手出しをするなら話は別です」(三人を見た後、ガマを睨む)
064 ガマ 「むむむ」
065 四季 「ここは遊郭とは違いますっ!貴方は来るところ間違っておいででは?女遊びをしたければ余所へお行き下さい」(強い口調で)
066 ガマ 「く…」(一歩下がる)
067 四季 「お部屋の代金は全額お返しします。今すぐ荷物まとめてお引き取り下さい」
068 ガマ 「なんだとっ」
069 四季 「これ以上ここに滞在するようでしたらこの子に慰謝料を支払うか、斬られるか…、閻魔大王様をお呼びして法的手段も辞しませんが…」(強い態度で)
070 ガマ 「けぇーっ、こんなヒドい宿屋二度と利用するかっ!」(カバン持って唾液撒き散らしながら勢いよく出ていく)
071 四季 「えぇ、こちらも二度とご利用できないようさせて頂きます」(キセルをふかす)
072 なつ 「…ふぅ、さすが四季ちゃん」(尻尾を垂らして警戒を解きながら)
073 はる 「あきちゃん大丈夫?」
074 あき 「あ、あぁ…」(乱れたまま半ば放心状態)
075 四季 「たまにあぁいった客がいるから気をつけないと。それにあきも酒出し過ぎだ。厨房から話聞かなきゃ来なかったぞ」
076 あき 「も、申し訳ない…」(うなだれる)
077 四季 「とにかく…そんな格好じゃ仕事にならん。風呂入って着替えて来い」(顎で指示出し、踵を返し出ていく)
078 なつ 「はる〜もう少しタイミングずらせば良かったのに…」
079 はる 「え…どうして?」
080 なつ 「あきが、あへぇらめぇって絶対見れない姿見られたのに」(体を抱くようにモジモジさせてニヤニヤ笑う)
081 あき 「なつ、貴様…」
082 なつ 「あー、あたしももう少し遅けりゃ二人の乱れ姿を見れたのか」(考えるようなポーズ)
083 はる 「もう、なっちゃん」(頬を膨らませる)
084 あき 「斬るっ」(抜刀し、なつに襲い掛かる)
085 なつ 「ばっちー、体液まみれで事後のあきが、来るぞー」(笑いながら部屋飛び出す)
086 あき 「事後言うなっ!」(顔真っ赤にしながら)
087 はる 「あきちゃん、お客様通るかもしれないから刀振り回しちゃダメですー」(あきを追いかけながら)
088 あき 「えぇいっ、なつはその尻尾を切り落とさんと分からんかっ」
089 でんでん 「あのぅ、食事会場は…」(廊下ですれ違う)
090 なつ 「階段を上がられて左側でございますっ」(頭下げてあきの太刀筋を避ける)
091 でんでん 「どう…ひぃっ」(お礼を言う途中に触覚切られる)
092 あき 「あ…」
093 はる 「あきちゃん!」
094 なつ 「触覚もげた…」(地面に転がった2本の触覚を見て呟く)
095 あき 「あわわわわ…大変申し訳ありませんっ!」(目を見開き謝罪)
096 でんでん 「あらら…触覚切り落とされちゃった」(呆然)
097 なつ 「どーするのよ…」
098 はる 「わわ私からも大変申し訳ありませんでしたっ!!」(慌てて土下座する)
099 あき 「この償いはせ、切腹で…切腹で償いまするぅ…」(顔を真っ青にし、あぐらをかき刀を抜く)
100 でんでん 「いや、痛くはないから平気なんだけど…。切腹はいいから私に合う素敵な帽子を捜してもらえますか?」
101 あき 「はいぃっ!ただちに致しますっ!」(走り去る)
102 なつ 「あーぁ、だから刀振り回すなって言ったのに」
103 はる 「本当に申し訳ありませんっ」(勢いよく頭下げる)
104 でんでん 「いやいや、そういったドタバタも私は好きだからいいのよ。それが楽しみで来てるのもあるから」(苦笑しながら)
105 はる 「そう言われましても…」
106 でんでん 「そこの子には触覚握られてるし、あなたは何をしてくれるのか楽しみにしているよ」
107 なつ 「何をやらかすか期待してるってよ、はる」(キシシと笑いながら)
108 はる 「あの…傷口触っても…?」
109 でんでん 「あぁ、平気平気。その内生えてくるから」
110 はる 「少々失礼します…」(でんでんの触覚の傷口に触れる)
111 でんでん 「んぅ?おぉ?」(淡い光が包みこみ、触覚が生えてくる)
112 なつ 「触覚が…」
113 はる 「触覚の成長速度を少し早めました」(ニコッと笑顔)
114 でんでん 「おぉ…すごいね。ありがとう」
115 はる 「いえいえ、せめてもの償いです」
116 なつ 「はる、スゲーな…」
117 でんでん 「他のお客さんにはしちゃ、怒られるだけじゃ済まないかもよ?気をつけなさいね」
118 はる 「はいっ肝に銘じます!」
119 なつ 「ご迷惑おかけしました」
120 でんでん 「まぁこんなハプニングがあるからここに来るのをやめられないのね」
121 はる 「本当に申し訳ありませんでしたっ」(頭下げる)
122 でんでん 「食事を楽しませてもらうよ。じゃあね」(手を振りながら去る)
123 なつ 「…ったく、あきの奴少しは落ち着けっての」
124 はる 「なっちゃんもです!」(頬膨らませながら)
125 なつ 「えー?わっ、廊下ぬめってる!」(歩き始め、違和感を感じ、足元見て叫ぶ)
126 はる 「お客様来る前に掃除しないと」
127 なつ 「あとであきにも何かさせないと収まらないな」
128 はる 「もう、なっちゃん!」
129 なつ 「あとでこの粘液頭からかけるか」(ニヤッと笑う)
130 はる 「嫌過ぎます…」
131 なつ 「少し罰受けてもらわないとなぁ」
132 はる 「四季さんに怒られても知りませんよ…」
133 なつ 「あきをからかうのが楽しければオーケー。さ、さっさと終わらせようぜ」
134 はる 「はぁ…もぅ大変っ」(雑巾で床を拭きながら大きくため息をつく)






作者のツブヤキ
 四季宿亭が大好きすぎて生きるのが辛い…。
さてさて季節ものに分類するか微妙なラインでしたが、カエルやカタツムリってことで6月というくくりにしました。
元々月毎の女中の容姿は――って話から6月はカタツムリの擬人化じゃないの?とメンバーに言われ…
その時にはもう水無月は河童って決まっていたんだけど。カタツムリの触覚か!ってことで書きました。
あきがカエルの舌責めされているシーンの台本書いてる最中、歩道橋降りたところで突然鼻血が止まらなくなって…
血塗れになっていた月宮です。ビビりました。別にあきちゃんの妄想で鼻血出したとか、そんなんじゃないと思うのですが、ビビりました。

使用報告・リクエスト・感想・コメント応援・随時、受付中! ⇒   掲示板  

(※どの作品からのコメントなのか、URLのfree/○○○.htmlの『数字3桁のみ』の後、続けてコメントを記載して頂けると助かります)









台本一覧へもどる

オリジナルボイドラ劇場へもどる

声物語劇団へもどる

ブログを見る

★☆先月の台本人気ランキング☆★