| シナリオ詳細 | |
| 掲載元 | 声物語劇団 公式サイト 声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場 |
| 作者 | 月宮東雲 |
| 登場キャラ数 | ♀:2 |
| 総セリフ数 | 55 |
| 製作日 | 2011/4/27〜2011/4/28 |
| 概要説明 | この世かあの世かその世かどこの世かにある、宿屋、四季宿亭。 そこで懸命に働く(?)仲居達の物語。 冥界も桜の季節になり、花見客で賑わい始めるこの頃。常連の旅人が訪れた。 |
| 利用にあたって | 利用規約 |
| 目安時間 | 6分程度 【〜10分】 |
| 登場キャラ | セリフ数 | 性別 | 備考 |
| 小雪 (こゆき) |
28 | ♀ | 四季宿亭の仲居。元死神 |
| 夜魅 (やみ) |
27 | ♀ | 四季宿亭常連の旅人。冥界や現世を行き来しながら旅をしている。 |
| 001 | 小雪 | 「おかえりなさいませ、夜魅様」 |
| 002 | 夜魅 | 「おぅ、ようこそいらっしゃいませじゃなく、お帰りなさいませか」 |
| 003 | 小雪 | 「夜魅様はよくお越しになられますから」 |
| 004 | 夜魅 | 「んまっ、常連っちゃ、常連だけどなぁ。四季さんは他の接待かい?」 |
| 005 | 小雪 | 「急な団体の予約でてんこ舞いな状況です」 |
| 006 | 夜魅 | 「嬉し忙しってやつか。そうだろうよ、冥界に行ってきたが、ずらぁーって並びに並んでいたからな。こんな時季外れにさ」 |
| 007 | 小雪 | 「花見シーズンだからでしょうか…?」 |
| 008 | 夜魅 | 「馬鹿言え。死神のあんたならわかるだろ?冥界の花見たさに死ぬバカなんぞ、そうそういないってよ。まぁ…天災とか人災とかか」 |
| 009 | 小雪 | 「冥界も大変ですね…」 |
| 010 | 夜魅 | 「現世も大変さ。ま、裁く閻魔たちはもっと大変だがな。せいぜいいい宿を提供してゆっくりしてってもらわんと、ここからが長いからな」 |
| 011 | 小雪 | 「三途の川の船待ちに行列ですか…」 |
| 012 | 夜魅 | 「彼岸花と桜の見事なコラボレーションってやつだ。まぁ、ずっと眺めてたら飽きるけどな。せめて現世で見れない分楽しんでもらいたいものさ」 |
| 013 | 小雪 | 「四季宿亭でも見事な桜が咲きましたよ」 |
| 014 | 夜魅 | 「入口のだろ?通ってきた通ってきた。今年もまた見事に咲いたな」 |
| 015 | 小雪 | 「当宿の自慢の桜の木ですから」 |
| 016 | 夜魅 | 「んまぁ、まずはゆっくり風呂で花見酒と洒落こみますか」 |
| 017 | 小雪 | 「あ、はいっ」 |
| 018 | 夜魅 | 「ほぅ…湯に浮かぶ花びらがまたいい味を出しているな…」 |
| 019 | 小雪 | 「えぇ、いい演出です」 |
| 020 | 夜魅 | 「酒を頼む。一献(いっこん)やりたくてな」 |
| 021 | 小雪 | 「はいっ」 |
| 022 | 夜魅 | 「冥界の迷い桜…黄泉の別れ桜…現世の忘れ桜…桜はどこでも咲き誇っているのだな」 |
| 023 | 小雪 | 「夜魅様、お持ちしました」 |
| 024 | 夜魅 | 「…ん、注いでもらえるか?」 |
| 025 | 小雪 | 「あ、はいっ」 |
| 026 | 夜魅 | 「雪見、月見と毎度毎度こうして酒を喰らってるが、花見の酒はまた格別だな」 |
| 027 | 小雪 | 「…そうですね」 |
| 028 | 夜魅 | 「小雪も一杯どうだ?」 |
| 029 | 小雪 | 「私はお仕事中ですので…」 |
| 030 | 夜魅 | 「一杯だけだ、一杯だけ。客に付き合うのも仕事の内だろ?」 |
| 031 | 小雪 | 「…ではお言葉に甘えまして…」 |
| 032 | 夜魅 | 「ほら…よっと」(おちょこ渡し、酒を注ぐ) |
| 033 | 小雪 | 「いただきます…」 |
| 034 | 夜魅 | 「今年も四季宿亭は美しい桜を咲かせた…桜ってどういう所に生えているか知っているか?」 |
| 035 | 小雪 | 「人の集まるところとか、見る所…?」 |
| 036 | 夜魅 | 「昔は旅人の屍の目印として生えていると言われていてな…だから土の中には骨が埋まっているんだ」 |
| 037 | 小雪 | 「へぇ…」 |
| 038 | 夜魅 | 「桜は屍から養分を吸い取り成長する。だから血桜などの桜が生まれる」 |
| 039 | 小雪 | 「人間たちが考え出した血桜伝説とか?」 |
| 040 | 夜魅 | 「悲劇宿りし桜ね。…桜は美しくも儚い。咲き誇り、すぐに散りゆくもの」 |
| 041 | 小雪 | 「だからこそ美しいと思います」 |
| 042 | 夜魅 | 「そう…美しいものこそ儚い。夏の花火はほんの一瞬。美しい名月は一日限り…蛍はわずかな期間しか生きられない。儚きものこそ美しい…」 |
| 043 | 小雪 | 「夜魅様は人間も儚いと思いますか?」 |
| 044 | 夜魅 | 「おや、死神の口からそうした言葉が出るとは…」 |
| 045 | 小雪 | 「生を奪いし死神は儚くさせている張本人たちですけどね」 |
| 046 | 夜魅 | 「そうだねぇ…人間の生は儚く美しい。生きようと必死に…生を謳歌する。また生に執着するから醜い一面もある…といったところかな」 |
| 047 | 小雪 | 「桜には面白味はそうそう感じられませんが、動きのある人間とは興味があり面白きものだとは思います」 |
| 048 | 夜魅 | 「儚い夢も儚い恋も、儚さこそが最大の美なんじゃないか?私は旅をしてきてそう思ったよ」 |
| 049 | 小雪 | 「世には美しきもので溢れている…それを覆うだけの醜さもまた。ただ、そこから美しいものを見つけ出すのがまた乙だと」 |
| 050 | 夜魅 | 「人は永遠の旅人。美しきものを求めて旅をすればいい。桜を目印にしてな」 |
| 051 | 小雪 | 「今日は随分感傷的ですね、夜魅様」 |
| 052 | 夜魅 | 「冥界で色々辛いものを見てきたからな…らしくなかったか」 |
| 053 | 小雪 | 「四季宿亭の湯と桜で癒され、疲れを流していって下さいね」 |
| 054 | 夜魅 | 「背中流しをお願いしよう…」 |
| 055 | 小雪 | 「はいっ、喜んでっ!」 |
| 作者のツブヤキ |
| 桜…シチュエーション的に哀愁漂う感じが第一印象的に多いです。 今回ほんと上手くまとめられなかったです。いつもかもしれないけど…ヒドイ。 冥界の桜やどの世にも属さない冥界と現世の狭間にあるとも言われる四季宿亭では今が桜が見頃らしいです。 羽休めとして是非寄って行って欲しいです。そして癒され再び旅立てるように…。 冥界に行かれる方々に美しい桜と幸がありますように。ご冥福を追いの入り申し上げます。 |
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