魔法少女ゆりか

魔法少女ゆりか

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :2:1不問:1
総セリフ数 98
製作日 2011/3/11〜2011/3/24
概要説明  何気なく暮らしていた高校二年生のゆりか。ある日わけのわからない出来事に巻き込まれ、
いつの間にか魔法少女として町を守るといった流れになってしまっていた。
だが、魔法少女という運命はしょっぱなから過酷だった。
利用にあたって 利用規約
目安時間 6分半程度   【〜10分】
登場キャラ セリフ数 性別 備考
北村
(きたむら)
13 ゆりかのクラスメイト。オタク談義で熱くなる熱血君。
上下ゆりか
(かみしたゆりか)
35 自称平凡でごくごく普通の高校二年生。ある日魔法少女だと言われて…
柏田
(かしわだ)
9 北村の友人。アニメ分野が得意だが、ゲーム分野も強い。
ロイツ 31 突然ゆりかの前に現れた怪しい者。ゆりかのことを魔法少女と呼び、つけまわすが色々と胡散臭い。性別不明






【学校】(休み時間中)

001 ゆりか 「私、上下ゆりか、17歳。ごくごく普通の高校二年生」
002 北村 「おぅ、おはよー」
003 柏田 「おはよう」
004 ゆりか 「ごくごくフツーの生活をし、ごくごく普通のハイスクールライフを楽しんでいたハズだった…」
005 北村 「なぁ、柏田。昨日見たか?」
006 柏田 「何を?」
007 北村 「魔女っ娘…」
008 ゆりか 「ギクッ」
009 北村 「魔女っ娘ユカリンリン☆だよ」
010 柏田 「あぁ、見た」
011 北村 「16歳の魔法少女はねぇよっ」
012 柏田 「…だな」
013 ゆりか 「うぇっ…」
014 北村 「ん…?どした上下(じょうげ)」
015 ゆりか 「上下(じょうげ)じゃないっ!私は『かみした』ッ」
016 柏田 「うえしたさん」
017 ゆりか 「『かみした』だって!何で新世界の神の『神』じゃなかったんだろう…」
018 北村 「上下も見たのか?」
019 ゆりか 「こんなハズじゃなかった。こんなんじゃ…」
020 北村 「上下も16歳はねぇよって思わなかったか?」
021 柏田 「少女は15歳」
022 北村 「まぁ、厳密な定義はないんだろうけどさ、設定に無理あるよなー。15歳過ぎると痛いよな、中二病患者?」
023 ゆりか 「ね、ねぇよっ!」(走り去る)
024 北村 「ん?何か俺悪いこと言ったか?」
025 柏田 「ユカリンリンのファンだったか」



【昨日の帰路】(とことこ帰宅するゆりかのあとを尾けるロイツ)

026 ゆりか 「話は昨日。事の発端は全てそこからだった…」
027 ゆりか 「今日は帰ったらパソコン開いて、動画鑑賞して…」
028 ロイツ 「もし…」
029 ゆりか 「宿題は後回しでいいからー…」
030 ロイツ 「もし、そこの人」
031 ゆりか 「へ?私?」
032 ロイツ 「そう、あなたです」
033 ゆりか 「道案内なら自信ないけど…」
034 ロイツ 「時間がありません。手短に話します」
035 ゆりか 「は?」
036 ロイツ 「私は莫大な魔法力…いわゆるMP…それに魔女っ子要素をプラスするとしたら女の子のGですか?まぁ、MPGを確認しました」
037 ゆりか 「はぁ…?」
038 ロイツ 「今世界は滅亡の危機にさらされています」
039 ゆりか 「何で!?」
040 ロイツ 「地球温暖化、エネルギーの枯渇問題、各地の絶えない紛争…」
041 ゆりか 「それが何か関係あるの?」
042 ロイツ 「奴が来ました!」
043 ゆりか 「奴?」
044 ロイツ 「世界征服を企む悪の組織の一味」
045 ゆりか 「何か、某アニメの犯人みたいな全身黒い…あの筋肉隆々な男が悪の組織の一味?」
046 ロイツ 「気をつけて下さい!ただの下っ端と侮っているとヤられます!」
047 ゆりか 「ヤられるの!?なんかこっちにきた!」
048 ロイツ 「あなたのようなMPGが狙われます。野放しにしているとあっという間に征服されてしまいます」
049 ゆりか 「えと…意味が全然理解できないけど、さっき言っていた地球温暖化とか問題起こしているのが奴なの?」
050 ロイツ 「いえ、全っ然関係ないです」
051 ゆりか 「え?」
052 ロイツ 「とにかくやっつけないと触手攻めされますよ」
053 ゆりか 「何で!?」
054 ロイツ 「お約束ってやつです」
055 ゆりか 「わけがわかんないよ!」
056 ロイツ 「来るよッ!」
057 ゆりか 「ちょ…こっちくんなっ…おまっ…どうしろって言うの!?」(後退し、ブロック塀にぶつかる)
058 ロイツ 「魔法少女になるしかない」
059 ゆりか 「は?」
060 ロイツ 「魔法力を解放して魔法少女に…」
061 ゆりか 「中二病な発言は控えてよ!私高二よ?」
062 ロイツ 「大丈夫だよ。難しいことは何にもないよ、必要なのはMPGだから」
063 ゆりか 「だからJPGだか、GIFファイルだかMP3だか知らないけど…訳わかんないって」
064 ロイツ 「奴がきたっ!説明している暇はないよ!早く変身して!」
065 ゆりか 「へ、変身?どうしたらいいのか…」
066 ロイツ 「早くッ!」
067 ゆりか 「ええーいっ、もうこうなったら自棄だ!マジカルミラクルらりらりらーメーイクアップッ!」
068 ロイツ 「ちなみにかけ声はいりません」
069 ゆりか 「いらないんかいっ!」
070 ロイツ 「魔法少女と言えば、お約束の衣装チェンジです」
071 ゆりか 「…?変身しないけど…」
072 ロイツ 「衣装は各自用意して下さい。弾け飛びます」
073 ゆりか 「は?…きゃーーーーー」(光放ち服が消え(破れ)散る)
074 ロイツ 「無から着替えが現れるわけないじゃないか。変身時は着替えやすいように服がなくなるのさ。効率的でしょ?」
075 ゆりか 「今すぐ服を用意しろー!私がただの変態になっちゃうでしょ」
076 ロイツ 「魔法少女は大体誰しも通る道だよ。うん」(うんうん頷く)
077 ゆりか 「うわぁぁぁぁぁぁあああんっ」(泣きながら家まで全力疾走で走り去る)



【休み時間】(教室から少し離れた廊下の陰)

078 ゆりか 「思い出しただけでも腹が立つ…お気に入りを」
079 ロイツ 「あぁ、そうだ君に渡し忘れていたよ」
080 ゆりか 「うわぁぁぁあああっ!?」(尻餅つく)
081 ロイツ 「魔法のステッキ。これがないと君の力は1万分の1しか発揮できないからね」(ステッキ渡す)
082 ゆりか 「使えなっ!ないとダメダメなの!?そしてステッキ安っぽ!」(プラスチックの棒に☆がついてる)
083 ロイツ 「君の滞在的な能力を引き出すのに重要なんだよ」
084 ゆりか 「中二病設定はもういいよ!他当たって」
085 ロイツ 「この町を守れるのは君しかいないんだ。試しに力を試してみなよ」
086 ゆりか 「何しろっていうの?」
087 ロイツ 「魔法少女と言ったらミラクルビームとかだよね」
088 ゆりか 「…どうすればいいの」
089 ロイツ 「対象物に向かって言えばいいんじゃないかな」
090 ゆりか 「…こ、コホン。み、ミ、ミ、ミラクルビィームッ☆」(ウインクしながら一回転する)
091 北村 「…上下」
092 ゆりか 「へ…?」
093 北村 「高二になって魔法少女ごっこはアウトだと思うぞ…イタイ」
094 柏田 「右に同じ」
095 ゆりか 「あ…いや、その違うの!これは…」
096 柏田 「魔法のステッキにしてはお粗末」
097 北村 「上下らしいっちゃ、らしいけどな。イタイからやめとけよ?な」
098 ゆりか 「違うんだってばぁぁぁぁぁぁ…」






作者のツブヤキ
 これを書いていたら東北関東大震災に巻き込まれました。
モロ被災して一日目は真っ暗な避難所で過ごすことに。停電したので情報はいんないんだよね。
震度いくつだったのかも分からなかったのよ。ネット回線も死んでたからさ。
幸い怪我もせず、無事に生き残り、今ではガスがない、物資があまり入らない以外は日常に戻りつつあります。
皆さま、被災地の復興へのご協力よろしくお願いします。
また、節電にご協力よろしくお願いします。

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