されど空の深さを知る -空色の瞳-

されど空の深さを知る -空色の瞳-

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :2
総セリフ数 111
製作日 2010/9/12〜2010/9/17
概要説明  久しぶりに親友同士再会したものの、感動的な再会ではなかった。
無理やり戦闘機に乗り込んできたミシェルをチゼーネ空港まで送ることとなったが。
シャルルは同じミシェルと自分を比べ、呟き始める。
利用にあたって 利用規約
目安時間 8分程度   【〜10分】
登場キャラ セリフ数 性別 備考
ミシェル 55 蒼い瞳と尖り耳が特徴の少数民族。容姿端麗の国民的アイドル。シャルルとは親友同士。
シャルル 56 蒼い瞳と尖り耳が特徴の賢い少数民族。前線基地で司令官を務めてきた。






【飛行場】(発進しかけるシャルルの戦闘機に駆け寄るミシェル)

001 ミシェル 「待って、その飛行機待った!!」
002 シャルル 「ん…?」
003 ミシェル 「チゼーネに行くんでしょ、乗せていって」
004 シャルル 「ミシェ…これは戦闘機でだな、飛行機なら民間のに…」
005 ミシェル 「民間のには飽きましたー」
006 シャルル 「飽きる飽きないではなくてな…」
007 ミシェル 「はいはーい出発進行ー♪」(スイッチを上げる)
008 シャルル 「勝手に触る…わわわわわっ」(発進に慌てて操縦桿握る)
009 ミシェル 「はいはい、チゼーネまでよろしくー」
010 シャルル 「全く…勝手だな…」
011 ミシェル 「まぁね、伊達にマネージャー困らせてないから」
012 シャルル 「マネージャーってスポーツ選手か何かやってるの?」
013 ミシェル 「んんん?誰が?」
014 シャルル 「ミシェが」
015 ミシェル 「冗談っ。スポーツ選手って」
016 シャルル 「違うのか?」
017 ミシェル 「当然。スポーツでなんて食べていけないわよ」
018 シャルル 「民間機によく乗って、マネージャーがつく?」
019 ミシェル 「嘘…シャルちゃん、一度も観たことない?」(眉寄せて驚く)
020 シャルル 「スポーツの試合は観ないな…」
021 ミシェル 「そうじゃなくて、ドラマとか映画とか…」
022 シャルル 「テレビはあんまり観ないからな…」
023 ミシェル 「私は今、国民的アイドルをやってるの!大人気なんだからっ」
024 シャルル 「で?その国民的アイドルが何故戦闘機なんかに乗っている」
025 ミシェル 「民間のだと追っかけとかがウザいのよ」
026 シャルル 「それを覚悟でアイドルになったのではないのか?」
027 ミシェル 「嬉しいさ、嬉しいけどちょっと面倒…」
028 シャルル 「贅沢者め」
029 ミシェル 「できる女は欲張りなのよ」
030 シャルル 「何を言い出すんだか…黙ってないと舌噛むぞ」
031 ミシェル 「ちょ…安全運航で…」
032 シャルル 「黙らっしゃいっ!!」(高度上げる)



【戦闘機内】(シャルル操縦・ミシェル退屈そうに前席に足乗せる)

033 ミシェル 「シャルル、いじめられてない?」
034 シャルル 「ん…なんで?」(前見たまま)
035 ミシェル 「ロナンバルドだから」
036 シャルル 「……」
037 ミシェル 「あー、やっぱりー。いじめられてるんでしょっ」(体を起こし、シャルルを覗きこむ)
038 シャルル 「優れている者は凡人より疎まれるのは当然だ…」
039 ミシェル 「ロナンバルドは高い思考能力を持つからね。この尖った耳と蒼い目が特徴だもんね」(シャルルの耳をつまみフッと息かける)
040 シャルル 「あわ…ああああ危ないではないかっ」(機体が傾く)
041 ミシェル 「ほら、ちゃんと操縦してっ」
042 シャルル 「阿呆ッ、操縦中に変な事するなっ」
043 ミシェル 「ふふふ、シャルちゃん見てるとつい、からかいたくってね」
044 シャルル 「だからって操縦中にやるなっ、死ぬぞっ」(睨むように振り向く)
045 ミシェル 「じゃ、後でじっくり…ね」
046 シャルル 「誰が付き合うかっ。…ぁ…ミシェの目、蒼いんだな」
047 ミシェル 「何を今更。同じロナンバルドなんだから当然でしょ」
048 シャルル 「いや、綺麗な蒼だなって…澄んでいて透き通りそうな…」
049 ミシェル 「まぁね、宝石とかサファイアのようとかよく言われるけどね…」
050 シャルル 「高い知能で生きなくとも別な道で生きていけている」
051 ミシェル 「私はやりたいことをやってるだけよ。夢だったし」
052 シャルル 「頭脳明晰、容姿端麗とは羨ましいにもほどがあるだろう」
053 ミシェル 「何、シャルちゃん嫉妬?」
054 シャルル 「世の中理不尽だなって…」
055 ミシェル 「あら、シャルちゃんだって素敵な蒼じゃない。吸い込まれそうなほど」
056 シャルル 「某の瞳は褒められたことないから…」
057 ミシェル 「誰しも褒められるもんじゃないわよ。私だってまつ毛なんて褒められても嬉しくないんだから」
058 シャルル 「まつ毛?」
059 ミシェル 「滑らかに描いたカーブに、長過ぎないこの長さがジャストフィットとか…そんなに言うなら貴方はまつ毛と結婚すればって感じ」
060 シャルル 「何だそれ…」
061 ミシェル 「熱狂的なファン。脱いだ靴下くんかくんかしたいんだって」
062 シャルル 「もはや変態だな…」(呆れたように)
063 ミシェル 「ほーんと信じられない。ま、私だったらシャルちゃんの足くんかくんかするけどねっ」
064 シャルル 「変態発言はいらんっ」
065 ミシェル 「えへへ…」
066 シャルル 「ミシェはいいよね…認めてもらえる相手がいて…」
067 ミシェル 「シャルちゃんは私が認めるけど?」
068 シャルル 「そうじゃないだろ?なんというかさ、ロナンバルドでも認められてて…」
069 ミシェル 「それは職場の問題もあるでしょ」
070 シャルル 「だからって…」
071 ミシェル 「シャルは何で軍人になったの?」
072 シャルル 「…か、カッコいいから…」(照れたように俯き頬染める)
073 ミシェル 「国民的ヒーローじゃん?私は国民的アイドル、あなたは国民的ヒーロー。何か問題ある?」
074 シャルル 「何が国民的ヒーロー…そんなの凄くない…」
075 ミシェル 「じゃあ、訊くよ。シャルは何で空を飛んでるの?空軍に入らなくても選択肢はあったでしょ」
076 シャルル 「空が好きだったから…空に憧れたから…」
077 ミシェル 「…空に憧れを抱いた蛙は大海よりも空を自由に駆ける鳥に憧れました…」
078 シャルル 「カエル君カエル君、空ばかり見つめて君は可哀想だね」(声を変えて役を演じる感じ)
079 ミシェル 「蛙の君じゃ、翼は生えない。空を自由に飛ぶことなんてできないのさ」(声を変えて役を演じる感じ)
080 シャルル 「いいや、できるね。きっとできるよ、カメ君」(声を変えて役を演じる感じ)
081 ミシェル 「ちっぽけな井戸の中にいて考え方も狭くなってしまったのか」(声を変えて役を演じる感じ)
082 シャルル 「カメ君カメ君、そんなに言うならボクは旅に出ることにするよ」(声を変えて役を演じる感じ)
083 ミシェル 「旅だって?」(声を変えて役を演じる感じ)
084 シャルル 「世界中を旅して空も飛んでみせるよ」(声を変えて役を演じる感じ)
085 ミシェル 「その時は是非とも招待して欲しいものだね。蛙の空中散歩だなんてね」(声を変えて役を演じる感じ)
086 シャルル 「じゃあ、また会おうカメ君」(声を変えて役を演じる感じ)
087 ミシェル 「せいぜいがんばりな、カエル君」(声を変えて役を演じる感じ)
088 シャルル 「空に憧れたカエルは空を飛ぶために旅に出た…」
089 ミシェル 「そしてカエルは…」
090 シャルル 「さ、間もなく着陸するぞ」(制帽を目深く被り直す)
091 ミシェル 「シャル…」(フッと微笑み呟く)



【チゼーネ空港】(滑走路の端に戦闘機を停車させ、降りるミシェル)

092 ミシェル 「あんがとねー、助かっちゃった♪」
093 シャルル 「軍用機は人を輸送するものではないのだからな」(呆れたように)
094 ミシェル 「国の希望とお強い頼れる兵隊さんが乗るものっ…だね」(シャルルの鼻を指でつつく)
095 シャルル 「全く、ミシェは相変わらずだな」(ため息つく)
096 ミシェル 「シャルちゃんもね。ちょっとまた大人っぽくなったかも」
097 シャルル 「当然だ。齢も重ねているからな」
098 ミシェル 「頭は昔のまんまだけど身体がねって話」(ニッと笑う)
099 シャルル 「なっ…操縦中ずっとそっちを見てたのかッ」(顔真っ赤にする)
100 ミシェル 「私は空なんか興味ないもん。シャルちゃん見てるだけでOK」
101 シャルル 「はぁ…」
102 ミシェル 「シャルちゃんの空で染められた瞳、私大好きだから」
103 シャルル 「ん…」
104 ミシェル 「その瞳、空の色じゃなくて、いつか私色に染めてあげる」
105 シャルル 「…はいはい。国民的アイドルだかグラドルだか知らんが、男作ってから言え」
106 ミシェル 「シャルちゃんは愛人ポジションだから。いつでも席空けて待ってるヨ♪」(投げキスする)
107 シャルル 「いいからもう行け…」(制帽深く被り、紅い頬隠す)
108 ミシェル 「今度ゆっくりイイコトしよっ」(手振って駆けていく)
109 シャルル 「お茶って言え、お茶と。…ふぅ、行ったか」(操縦席に座り直す)
110 シャルル 「空色の瞳…か。空の見過ぎで溶け込んじゃったのだろうか……なんてな」
111 シャルル 「さ、哨戒勤務へと戻るとするか」(操縦桿を握り、発進させる)






作者のツブヤキ
 すっかり『されど空の深さを知る』シリーズ化してしまっているという。
一番最初の作品が声劇台本として結構好評だったようで、ボイスドラマを作られている方々も結構いるようです(嬉
そんな中、今回はシャルル司令官のコンプレックスを支える親友の登場。
容姿からアイドルへの道へと進み、大成功しているといった設定の彼女はなんか見ての通り、ちょっとあっちのケがあったり、なかったり…。
シャルルをいじると楽しいということは百も承知なわけで、いつかシャルちゃんを楽しみたいと…
ダメだ…もはや末期。

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