ヘレナ=テリュの踊り子2

ヘレナ=テリュの踊り子2

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :1:1
総セリフ数 114
製作日 2010/8/8〜2010/8/9
概要説明  たまたま立ち寄ったアラダタの町にてルーシャと出会う。
私を13万シャハットで買い取ってくれないか。
ティックはルーシャが滅びた古の踊り子一族のヘレナ=テリュだと聞き、買い取ることを決意し、追手から逃げる。
そして…
利用にあたって 利用規約
目安時間
登場キャラ セリフ数 性別 備考
ティック 56 旅の行商人。いつも変わらぬ生活に飽きてきた。
ルーシャ 58 旅の踊り子。滅びたと言われる古代民族の生き残り。明るく振る舞うのとダガーを扱うのが得意






【宿屋】(追手から逃れ、部屋に逃げ込む二人)

001 ティック 「はぁはぁ…はぁはぁ…はぁっ…」(大きく息をつき、座り込む)
002 ルーシャ 「旅人さん足早いのね…」(感心する)
003 ティック 「まぁね…足には自信あるから…」
004 ルーシャ 「腕っ節には?」
005 ティック 「めっぽう弱い…ケンカには勝ったためしがない」
006 ルーシャ 「あら、頼りないのね」
007 ティック 「頼りないって、コラ」
008 ルーシャ 「やっぱり、男の人は腕っ節が強くて、頼れないとっ…ね?」(ウインクする)
009 ティック 「なら、そんなもん剣豪に頼め…」
010 ルーシャ 「だって剣豪さんだとお金無さそうじゃない?」
011 ティック 「人をヒモみたいに言うなっ」
012 ルーシャ 「クス、ごめんなさい」
013 ティック 「で、今後どうして行くんだ?」
014 ルーシャ 「そうね…とりあえず、富豪に13万シャハットを支払うことかしら」
015 ティック 「支払うって、どこの誰よ?」
016 ルーシャ 「本人同様、この町にでっぷり構えたお屋敷に住む富豪よ」
017 ティック 「へぇ…本人と同様にでっぷりなんだ…」
018 ルーシャ 「そこに投げ込んでくればいいわ」
019 ティック 「金持ちって何で金たくさん持ってるのにまだ欲しがるかねぇ」
020 ルーシャ 「腹の皮が張ってるように欲の皮も張ってるのよ」
021 ティック 「さっきから君、うまいこと言おうと頑張ってるでしょ」
022 ルーシャ 「まぁね、うまいことの一つや二つ言えないと、商売やってけないでしょ?」
023 ティック 「いや、別に商売は笑い誘う仕事じゃないからさ…。物売る仕事だからね?」
024 ルーシャ 「あ…そういえば、私旅人さんの名前聞いてなかったかも」
025 ティック 「そういえばそうだな。俺も名前聞いてないや」
026 ルーシャ 「私はルーシャ。あなたは?」
027 ティック 「ティックだ」
028 ルーシャ 「ティックね。呼びにくいから旅人さんね」
029 ティック 「どこが呼びにくいんだよっ!?」
030 ルーシャ 「なんか、旅人さんって方がしっくりくる。名前変えた方がいいんじゃないかしら、『旅人さん』に」
031 ティック 「おぃ、失礼だぞ。てか、ひどいな」
032 ルーシャ 「クス、ごめんなさい」
033 ティック 「いや…ごめんなさいって…。まぁとにかく、13万シャハットを用意すればいいんだな」
034 ルーシャ 「お願いします」
035 ティック 「わかった。俺は商会でかき集めてくるから待ってろよ。聞きたいことは五万とあるからな」
036 ルーシャ 「ご満足するまでお付き合いします、ご主人様」(悪戯っぽく笑う)
037 ティック 「なんだよ、ご主人様って」
038 ルーシャ 「お金が払われたら、私は身も心もあなたのモノだから…」
039 ティック 「…恐いコト言う女だよ。心だけは、どんなにお金を積んだって悪魔にしか売れないのにさ」
040 ルーシャ 「…くす」
041 ティック 「ま、何はともあれご主人様だけはよしてくれ。普通に呼んでくれ」
042 ルーシャ 「はーい、旅人さん♪」
043 ティック 「いや、だからティックって名前があるって」(突っ込む)



【宿屋】(一人ベッドに寝転がるルーシャ)

044 ルーシャ 「…バカがつくほどのお人好し…。このまま逃げちゃったらどうなるのかなぁ」(ぼんやりと呟く)
045 ルーシャ 「びっくりするんだろうな…旅人さん。…生きてる商品は買っちゃダメなんだって…学ぶかしら…クス」(想像して笑う)
046 ルーシャ 「私のために必死になって…私がヘレナ=テリュだって少しも疑わなくて…あの旅人さん、どれほど後悔してきたんだろう」
047 ティック 「後悔なんかしてないさ」
048 ルーシャ 「ッ!?」(驚き、息を呑む)
049 ティック 「変わり映えのない日常なんてうんざり。俺が売っているのは何の変哲もない物かもしれない。だけど、俺の買っているのは非日常と経験とうまい話さ」
050 ルーシャ 「やだ…旅人さん…。いつからいたの?」
051 ティック 「逃げ出そうと考えてる辺りから?」(にやっと笑う)
052 ルーシャ 「そ、そんなの冗談だからっ!に、逃げようだなんて思ってないからっ、逃げたりしないから!」(慌てて手を振って否定)
053 ティック 「商人の同士のやり取りでやっぱり掟ってのが存在している。お互い信用を取引するわけだからな。暗黙の了解ってのなんだが…」
054 ルーシャ 「…うん」(気まずそうにティックを見る)
055 ティック 「嘘に聞こえない冗談は言ってはいけない…信用を損なうからな」(ルーシャを冷めた目で見る)
056 ルーシャ 「…ッ」(恐怖を感じ、息を呑む)
057 ティック 「…とまぁ、商人の道も厳しい。簡単に甘く考えないことだな。ちょっと冗談好きみたいだから忠告さ」
058 ルーシャ 「…ごめんなさい」
059 ティック 「ま、遺跡に着く前に一人前にビシバシ鍛えてあげるからさ」
060 ルーシャ 「…私のこと疑わないの?」(上目遣いで見る)
061 ティック 「ほんとは疑って疑って仕方ないさ。生きた商品は初めて取り扱うからな。逃げたりしないかな?とか、どう取り扱っていけばいいのかって」
062 ルーシャ 「…私を抱く?あなたの証を刻めば…」
063 ティック 「真に自分のモノにするのなら、焼印をつけるけどな」
064 ルーシャ 「…焼印を?」(眉を寄せる)
065 ティック 「君を抱くより確かな証。苦痛をその肌に刻み込む…」(ルーシャに迫る)
066 ルーシャ 「…うそ」(後退りする)
067 ティック 「逃げられないよう、俺のモノという印を今つけてやろうか…」(文様指輪を火で炙る)
068 ルーシャ 「お願い、やめて…旅人さん…」(恐怖で怯える)
069 ティック 「どうして?身も心も俺に売るんだろう?何しようと俺の勝手だろう?」
070 ルーシャ 「確かに、確かに言いました…だけど、お願いですっ、焼印だけは…どうか焼印だけは…」(懇願する)
071 ティック 「…はぁ。悪ふざけが過ぎたな」(苦笑する)
072 ルーシャ 「え?」
073 ティック 「君に焼印なんてつけないさ。言ったろ?人身売買はしないって」
074 ルーシャ 「だって、旅人さん…」
075 ティック 「お互いの信頼関係が重要なんだ。お金はここにある。その富豪に支払えば…」
076 ルーシャ 「旅人さんの商品になる…」
077 ティック 「君は確かに自分のことを『商品』と言った。行きたい場所は遺跡なんだろう?遺跡に着く前に君をう売っ払う事って可能なの?」
078 ルーシャ 「それは…」
079 ティック 「よーし、いいだろう。君がどれほど価値があるか見極めて売り出すかは考えよう」
080 ルーシャ 「旅人さん…」
081 ティック 「さて、ヘレナ=テリュについて教えて欲しいんだが…」
082 ルーシャ 「…あの、私もヘレナ=テリュについてはそれほど詳しくは知らないんです…」
083 ティック 「詳しく知らない?」
084 ルーシャ 「私がヘレナ=テリュの末裔だって…そう言われ…て」
085 ティック 「誰に?」
086 ルーシャ 「私を育ててくれたおばあちゃんに…。私は拾い子で小さいころからおばあちゃんに育てられたの。ある時、旅の楽団が私の村に寄ったから…」
087 ティック 「旅団に加わったと…。なるほど、じゃあ、ヘレナ=テリュの踊り子というのも又聞きなわけだ」
088 ルーシャ 「ごめんなさい…あの時は切羽詰まってて…」
089 ティック 「商品の詐称があった場合、契約は破棄できる。これはお国の法で決められているのは知っているかい?」
090 ルーシャ 「契約破棄…?」
091 ティック 「この話はなかったことにするってことさ」
092 ルーシャ 「そんな…」
093 ティック 「まぁ、俺も男だ。騙されていたとしても悪くはない取引かもしれないから飲むさ」
094 ルーシャ 「嫌みなお方」
095 ティック 「…ま、よろしくなルーシャ」
096 ルーシャ 「よろしくお願いします」



【富豪の屋敷前】(金袋を持ち、屋敷前に立つ二人)

097 ティック 「ここでいいんだな?」
098 ルーシャ 「えぇ、この屋敷であってる」
099 ティック 「どうやって入る?」
100 ルーシャ 「入らないわよ?」
101 ティック 「入らない?」(聞き返す)
102 ルーシャ 「ここから投げ入れるの」
103 ティック 「これを?」
104 ルーシャ 「そう」
105 ティック 「…普通手渡しだろ」
106 ルーシャ 「いいから投げて」
107 ティック 「…ったく。おらよっ」(金袋を投げ、門の中へいれる)
108 ルーシャ 「…すぅ。踊り子ルーシャは旅の商人ティックに買い取られたっ。買い取り価格の金額をここに置いて行く」
109 ティック 「おいおいおい、宣戦布告か?しかもバッチし俺の名前言ってるし…」
110 ルーシャ 「さ、行きましょう」
111 ティック 「いいのか?」
112 ルーシャ 「ボヤボヤしていると捕まるわよ」
113 ティック 「何で!?」
114 ルーシャ 「さ、早く行きましょうっ」(ティックの手を取り、駆け出す)






作者のツブヤキ
 ヘレナ=テリュの踊り子、続編リクエストが入りまして、書かせて頂きました。
これはまだ続いちゃいますね(笑)ヘレナ=テリュの踊り子とは何なのかっという真相に迫るまで続けたいですね。
しかし、こうして一年半前の作品のリクエストがきて、その続編を書くことになるのは驚きです。
それと同時にやはり嬉しいですね。やっぱりリクエストがくるということは読んで頂けている、楽しみにして頂いているって感じられるので!
この作品の続編が気になるってありましたら何でもお申し付け下さいまし。

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