| シナリオ詳細 | |
| 掲載元 | 声物語劇団 公式サイト 声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場 |
| 作者 | 月宮東雲 |
| 登場キャラ数 | ♂:2♀:4 |
| 総セリフ数 | 98 |
| 製作日 | 2010/1/8〜2010/5/7 |
| 概要説明 | 反女性改革派の会合が行われている旅籠屋を襲撃する氷華隊。 しかしミスの目立つかりんに対し、苛立ちを隠せないあずさはついに除隊命令を出す。 沈んだ気持ちで林に会いに行くと…―― |
| 利用にあたって | 利用規約 |
| 目安時間 | |
| 登場キャラ | セリフ数 | 性別 | 備考 |
| 朝霧雫 (あさぎり しずく) |
22 | ♀ | 氷華隊隊長。男らしく、大雑把なところが多々あり。あずさとは幼少の頃から育ち、慕っている。一人称オレ |
| 天満あずさ (てんま あずさ) |
16 | ♀ | 氷華隊副隊長。隊長を慕う忠誠心の強い、頭のよく切れる。氷華隊のまとめ役。 |
| 姫宮殊音 (ひめみや ことね) |
4 | ♀ | 氷華隊奇襲部隊隊長。甘い物には目がなく、部下を使って甘味処を調べている。12歳の小さい元気娘。 |
| 川月かりん (かわつき かりん) |
25 | ♀ | 氷華隊二番隊長。隊長級では一番女の子らしさがある(?)甘い物同盟を殊音と結んでいる。 |
| 斉藤龍太 (さいとう りょうた) |
16 | ♂ | 夢狼軍リーダー。お人好しな一面を持ち合わせた人物。朝倉とは幼馴染で林とは師弟関係 |
| 林和樹 (はやし かずき) |
15 | ♂ | 学問所の先生として、新政府のあり方を説いてきた。志ある斉藤たちの成長を見届けるためについてきた。哲学者 |
| 001 | あずさ | 「…というわけで川月、斬り込み隊長任せたぞ」 |
| 002 | かりん | 「あ、はいっ」 |
| 003 | 雫 | 「任せたぞ?なんと言っても先手必勝だからなっ」 |
| 004 | 殊音 | 「で、殊音が後方奇襲部隊!」 |
| 005 | 雫 | 「んじゃまぁ……突撃ッ!」 |
| 006 | かりん | 「はぁっ!」 |
| 007 | 雫 | 「女性解放軍、氷華隊見参!」 |
| 008 | あずさ | 『川月が敵をもらしているな…失敗が目立つ』 |
| 009 | 殊音 | 「後方奇襲部隊参上!!」 |
| 010 | 雫 | 「既に気付かれているのだから奇襲じゃない気がするぞ」 |
| 011 | 殊音 | 「襲えば奇襲なのっ」 |
| 012 | かりん | 「やぁっ!」 |
| 013 | あずさ | 「阿呆ッ!背後だ川月ッ!!」 |
| 014 | かりん | 「え…?いやぁぁぁっ」 |
| 015 | あずさ | 「ちっ…」(回り込んで斬る) |
| 016 | 殊音 | 「掃討完了ッ」 |
| 017 | 雫 | 「こっちも大方片付いたな」 |
| 018 | あずさ | 「こちらも終わりました隊長…」 |
| 019 | 雫 | 「どうした?川月。らしくないぞ」 |
| 020 | あずさ | 「…川月、お前もう辞めろ」 |
| 021 | かりん | 「え…」 |
| 022 | あずさ | 「何だよ今日の斬り込み。ふざけてんのか?お遊びか?」 |
| 023 | かりん | 「そんなことありません」 |
| 024 | あずさ | 「そんなことなくねーよっ!ふざけるなっ!」 |
| 025 | かりん | 「至って真面目でした。途中気を抜いてしまった点もありましたが…」 |
| 026 | あずさ | 「途中気を抜いた?最初っからの間違いだろうがっ」 |
| 027 | かりん | 「いえ…」 |
| 028 | あずさ | 「どこも見ないで突っ込んで、仕留め損なって…お前隊長だよなぁ?川月」(かりんの顎を持ち上げる) |
| 029 | かりん | 「に、二番隊長…」 |
| 030 | あずさ | 「男と頻繁に会ってるからそうなるんだよっ。私が知らないとでも思ったか?」 |
| 031 | かりん | 「なっ…」 |
| 032 | あずさ | 「切腹しろとまでは言わない。さっさと失せろ!使えない奴は足手まといだっ」 |
| 033 | 雫 | 「おいおい…あずさ、その辺に…」 |
| 034 | あずさ | 「隊長は黙っていて下さい!」 |
| 035 | 雫 | 「…はい」 |
| 036 | あずさ | 「故郷に帰れっ。邪魔だ」 |
| 037 | 林 | 「今日は随分と浮かない顔をしていますね…」 |
| 038 | かりん | 「そう…ですか?」 |
| 039 | 林 | 「血…」 |
| 040 | かりん | 「え?」 |
| 041 | 林 | 「どこからも出血していないのに血の匂いがします」 |
| 042 | かりん | 『返り血がどこかについてたかなっ』 |
| 043 | 林 | 「川月さん、返り血とかを浴びましたか?」 |
| 044 | かりん | 「あ、いや、その…実家お肉屋さんでしてっ、鶏の頭切り落とす時にどばーっとかかっちゃって…」 |
| 045 | 林 | 「女性は血を恐れないと言いますものね…」 |
| 046 | かりん | 「まぁ…それほど抵抗がなかったりしますね…」 |
| 047 | 林 | 「返り血を浴びることだけではなく、生き物を殺すのも抵抗ないですか?」 |
| 048 | かりん | 「それはちょっと躊躇いますけど…」 |
| 049 | 林 | 「人間は無駄な殺生が多すぎると思うのです…私は。生きるためのみならず、殺戮を繰り返す…」 |
| 050 | かりん | 「林さん…?」 |
| 051 | 林 | 「政府も…女性運動家たちも…。どうして殺しあわなければならないのでしょうか」 |
| 052 | かりん | 「それは…女性も権利を、自由を欲しいからでしょう」 |
| 053 | 林 | 「では何故、女性は殺してでも手に入れようとするのですか…?」 |
| 054 | かりん | 「…えと、その…。私には分からないんですけど…、たぶん…たぶんですよ?男性が女性を虐げたままの社会などおかしいと。覆したいのかと…」 |
| 055 | 林 | 「川月さんはそう考えますか…」 |
| 056 | かりん | 「あの…あくまでウチの意見ですから……」 |
| 057 | 林 | 「えぇ、私が聞きたいのは一般論ではなく、あなたの意見です」 |
| 058 | かりん | 「隣…いいですか?」 |
| 059 | 林 | 「どうぞ」(かりん林の隣に座る) |
| 060 | かりん | 「……星がきれいですね」 |
| 061 | 林 | 「美しいものを美しいと言える心を持つ者が真に美しいというものです」 |
| 062 | かりん | 「林さん…今日はずっと一緒にいてくれませんか?」 |
| 063 | 林 | 「家の方には帰られないのですか?」 |
| 064 | かりん | 「今日だけ…今日だけでも一緒にいたいです…」 |
| 065 | 林 | 「…あちらの宿でゆっくり休みましょうか」 |
| 066 | かりん | 「はい……」 |
| 067 | あずさ | 「隊長、間もなく岩間の籠が通るので配置につきます」(一礼して走り去る) |
| 068 | 雫 | 「あぁ、任せた。オレも配置につくとするか…あいつは…」(一人歩く斉藤発見) |
| 069 | 斉藤 | 「…今日は月が雲で隠れて夜道も暗い…。何か出そうだな…」 |
| 070 | 雫 | 「おい」 |
| 071 | 斉藤 | 「うぉっ」(飛び上がる) |
| 072 | 雫 | 「こんな夜遅く何している」 |
| 073 | 斉藤 | 「ん…雫さん?」 |
| 074 | 雫 | 「夜道は危険だ」 |
| 075 | 斉藤 | 「それはこっちの台詞だっ。このような夜更けに女子一人とは…」 |
| 076 | 雫 | 「あの…、そのだな、先ほどあちらで人斬りがあってな…あっちは危険だ」 |
| 077 | 斉藤 | 「とはいえ…帰路はこっちだしな…」 |
| 078 | 雫 | 「ここにいては危ないっ、そこの旅籠屋行くぞっ」 |
| 079 | 斉藤 | 「あ、おぃっ」 |
| 080 | あずさ | 「隊長っ、不審な男がこちらの路地に……隊長?」 |
| 081 | 雫 | 「あは…あははは…成り行きだよな、なりゆき」 |
| 082 | 斉藤 | 「…いや、何で部屋に連れ込まれたか、わからないんだが…」 |
| 083 | 雫 | 「いや、その…危なかったんだよ…うん」 |
| 084 | 斉藤 | 「危なかったって…その場に居合わせたのか?」 |
| 085 | 雫 | 「あー…その巻き込まれたというか…なんというか…」 |
| 086 | 斉藤 | 「よく助かったな…」 |
| 087 | 斉藤 | 『指揮をしていただなんて言えない…』 |
| 088 | 斉藤 | 「あー…まずは助けてくれてありがとうだったな」 |
| 089 | 雫 | 「いや、その本能的にだ…助けられる命は助けるべきだろ?」 |
| 090 | 斉藤 | 「まぁ…」 |
| 091 | 雫 | 「それに知り合いが斬られて、翌日土左衛門で河原にあがってもな」 |
| 092 | 斉藤 | 「確かに夢見悪いな」 |
| 093 | 雫 | 「落ち着いたら出ようか」 |
| 094 | 斉藤 | 「いや、まだ見廻っているかもしれないし、折角の機会だ、泊らないか?」 |
| 095 | 雫 | 「な…お、俺はお前と寝る気は……」(顔真っ赤にし、後退) |
| 096 | 斉藤 | 「いや、寝るとか…何想像してるんだっ。雫さんと話したいなって思っただけで…」 |
| 097 | 雫 | 「…ったく、誤解させるようなことを」 |
| 098 | 斉藤 | 「勝手に誤解して怒られるって…何なんだ俺。」 |
| 作者のツブヤキ |
| いよいよかりんに除隊命令。雫は任務より斉藤を優先し、助けた。 一つの目標でまとまっていたはずの氷華隊は合コン以来からてんでばらばら。 知らないうちに相反する心が芽生え始め… |
(※どの作品からのコメントなのか、URLのfree/○○○.htmlの『数字3桁のみ』の後、続けてコメントを記載して頂けると助かります) |