夢見しあの日 第一話

夢見しあの日 第一話

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :2:4
総セリフ数 96
製作日 2008/10/30〜2008/10/30
概要説明  時は幕末。改革の道を辿った政府、男性のみが政治を動かす世の中。
女性たちも政治への参政を求めて政府と争う時代。
そんな中、飢えた女性改革派の氷華隊と、飢えた政府の雇われ浪士たちの夢狼軍。
お互い合コンの組み合わせをつくって来いと隊員たちから送り出されて…
利用にあたって 利用規約
目安時間
登場キャラ セリフ数 性別 備考
朝霧雫
(あさぎり しずく)
39 氷華隊隊長。男らしく、大雑把なところが多々あり。あずさとは幼少の頃から育ち、慕っている。一人称オレ
天満あずさ
(てんま あずさ)
5 氷華隊副隊長。隊長を慕う忠誠心の強い、頭のよく切れる。氷華隊のまとめ役。
姫宮殊音
(ひめみや ことね)
3 氷華隊奇襲部隊隊長。甘い物には目がなく、部下を使って甘味処を調べている。12歳の小さい元気娘。
川月かりん
(かわつき かりん)
4 氷華隊二番隊長。隊長級では一番女の子らしさがある(?)甘い物同盟を殊音と結んでいる。
東屋店番 12 東屋の店番。男と女の仲を取り持つ役目を担っている。合コン組み合わせ人。
斉藤龍太
(さいとう りょうた)
9 夢狼軍リーダー。お人好しな一面を持ち合わせた人物。朝倉とは幼馴染で林とは師弟関係






【東屋】(雫と斉藤がそれぞれ逆方向より歩いてくる)

001 「あぁぁ、面倒くさい…あー、少しお酒控えなきゃな…」
002 斉藤 「そんないい相手なんか見つかるか?いくら華の都とは言ってもな…」
003 「ろくな人間集まってないだろ野郎なんか。舞妓と遊んでればいいんだよ」
004 斉藤 「舞妓っぽい建前だけいい仮面女はやだな」
005 「ま、いいや。とりま、記しておいてもらって、気長に待つか」
006 斉藤 「どんな相手になるか…これも運任せだな」
007 「ごめんください」
008 斉藤 「ごめんする」
009 東屋 「いらっしゃいまし。ご宿泊ですか?」
010 「あ、いや…」
011 東屋 「集団見合いの方ですか?」
012 雫・斉藤 「そ、そうだ。相手をさがしていて…」(同時)
013 東屋 「ん?お二方両方ともですか?」
014 雫・斉藤 「え?」(同時)
015 東屋 「丁度いいじゃないですか。こう同時というのも運命ですよ?」
016 斉藤 「いや、運命とかなんとかではなくて…」
017 「あー、うん」
018 東屋 「まぁ別にいいですけどね。…じゃぁお二方、現住所と名前、職業、年齢、ご趣味…などなどをこれにお書きください」
019 「うわ長ッ」
020 斉藤 「多ッ」
021 東屋 「あと偽装などなしですからね。奉行所で確認を行いますので」
022 斉藤 「どこまで取り仕切れば気が済むんだ?役人は…」
023 「秘密の会合の阻止のためか…」
024 東屋 「さ、お書きください?」
025 (女性解放軍とは言っても、実際は人斬り集団なわけだから…ひかれるだろうな…)
026 斉藤 (夢狼組と分かれば政府の犬と言われて避けられそうだしな)
027 雫・斉藤 (本音を言えないだろ)(同時)
028 東屋 「あの…書かれないなら…」
029 「この書類って必ずなのか?書くことが多すぎて面倒。書かなくていい方法は…」
030 東屋 「あぁ。そういうあなたは男と出会う資格ないね」
031 「ぐ…」
032 斉藤 「う…俺も思っちまった…」(気まずそうに呟く)
033 東屋 「じゃあ、あなたたち二人でやればいいんじゃない?面倒くさい同士で」(見下したように)
034 斉藤 「…俺は構わないが、そちらはどうだ?」
035 「あ、あぁ。平気だ」
036 東屋 「じゃあ、明後日(みょうごにち)の夕刻に鶴の間へお越し下さいね。何名様で?」
037 「4」
038 斉藤 「5」
039 東屋 「6。…はい。9名様ですね。お食事を用意してお待ちしています」
040 「6ってなんだ6って…」
041 斉藤 「…よし、これでいいか。終わったようならば俺は帰るが」
042 東屋 「はいはい。終わりましたよ。お好きなように」
043 斉藤 「じゃあ、よろしく頼むわ」




【東屋の表路地】(出て行った斉藤を雫が追いかける)

044 「あの…]
045 斉藤 「あ、さっきの…」
046 「お名前を聞いていなかったのだが…」
047 斉藤 「あ、あぁ。申し訳ない。俺は斉藤龍太。そちらは?」
048 「朝霧雫」
049 斉藤 「雫さんか。よろしく。…あ、途中まで送りますよ」
050 「あ、いや、別に構わないよ。一人で帰れるし」
051 斉藤 「いやいや、最近物騒だし送るよ」
052 「大丈夫だ」
053 斉藤 「あなたは女性なんだから…」
054 「何のために刀下げてると思っているんだ!」
055 斉藤 「そんなの飾りでしかない」
056 「それは女性差別だ。それに…しつこいと嫌われるぞ?」
057 斉藤 「あ…いや、別に軽視したわけじゃないんだが…」
058 「紳士的な好意として受け取っておくわ。途中までな」
059 斉藤 「あ、おう」
060 「…あんたの目の前で言うことじゃないんだけどさ」
061 斉藤 「おう?」
062 「今回の集団見合いさ、実はオレそんな乗り気じゃないんだ」
063 斉藤 「というと?」
064 「あーなんというか、オレ酒弱いから、みんなでわいわいやるの苦手なんだわ」
065 斉藤 「ほぉ…じゃぁなんで東屋へ?」
066 「仲間がやりたいやりたいって言うからさ…仕方なく…」
067 斉藤 「なるほど」
068 「あ、すまん。そんなことやる前に言っちゃ悪かったな、乗り気だったのに士気低下させて…」
069 斉藤 「あ、いやいや俺も同じだから。やりたがってるのは仲間だけ」
070 「そなのか?」
071 斉藤 「おう。俺は女性苦手だからよ」
072 「苦手って…嫌いなのか?」
073 斉藤 「いや…嫌いってわけじゃないけど…何考えてるかわかんないって感じでよ、付き合いにくいなって…」
074 「ってことは、幹事はお互いに乗り気のない企画ってわけだな?」
075 斉藤 「そうだな。けど、最初っから『うわぁつまんねぇ〜』って顔をしないよう注意しような」
076 「くくっ、だなっ。あ、あと、そっちの奴らに調子乗らないよう言っといてくれよ?」
077 斉藤 「あ、おう。伝えておく」
078 「みんな酒強くないから、飲まされると厄介なんだ」
079 斉藤 「注意しておく。俺からも当日できるだけとめるようにする」
080 「おう。頼むよ?…あ、そろそろここらで…大家に見つかると厄介だからさ」
081 斉藤 「あ、おう。少しの距離だからって油断するなよ?」
082 「あー大丈夫大丈夫。じゃ、また明後日(みょうごにち)の夕刻」




【氷華隊本部】(幹部が集まってわいわい)

083 かりん 「朝霧隊長ちゃんと登録できるかな?」
084 あずさ 「あんま期待するなよ?お前達」
085 殊音 「とーろくしても相手見つかるまで待たないといけないんでしょ?」
086 かりん 「久しぶりにお酒飲めるな」
087 あずさ 「いつになることやら…」
088 殊音 「かりんちゃん、この前神社のとこで飲んでたでしょ」
089 あずさ 「隊長に怒られていたものな」
090 かりん 「このような時は無礼講なの!朝霧隊長に怒る権利はないよーだ」
091 「加減は守れよ?同志の暴走を監視する義務はある。明後日に決定したよ」
092 あずさ 「お疲れさまです、隊長」
093 殊音 「あさって?」
094 「明後日の夕刻、東屋の鶴の間だと」
095 かりん 「了解ッ!」
096 あずさ 「明日のうちに仕事片付けないと…だな」







作者のツブヤキ

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