温泉入る時は…

温泉入る時は…

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :1:4
総セリフ数 127
製作日 2009/10/14〜2009/10/16
概要説明  物見遊山の道中、山奥にてたまたま温泉を見つけた、若一行。
度々現れる覗きを撃破していたのだが、最後とんでもないことがわかる。
利用にあたって 利用規約
目安時間 9分半程度   【〜10分】
登場キャラ セリフ数 性別 備考

(わか)
41 とある国を治める城主。幼きころから男として育てられ、若と呼ばれる。

(かえで)
31 くの一で椛の相棒。椛より少し堅い性格。

(もみじ)
35 くノ一で楓の相棒。楓より少し砕けている。
お桐 9 士郎の妻。いつもにこにこしているが、怒ってもにこにこ。
士郎 13 山奥に住むきこり。別嬪の奥さんと暮らしている。






【山奥】(物見遊山の道中)

001 「ほぅ…このようなところに温泉とは…」
002 「待たれよっ、若」
003 「待たれよ、若」
004 「何だ、椛、楓」
005 「このような怪しげな場にあること自体、奇妙奇天烈摩訶不思議」
006 「奇妙奇天烈摩訶不思議」
007 「奇妙なのはぬしたちだ。」
008 「若を陥れる罠かもしれぬ」
009 「何がどのように陥れられるのだ?」
010 「それはもう、着物が猿に盗まれるなんて当たり前」
011 「無防備の中、敵襲に遭うやもしれぬ」
012 「ぬしらがいれば大丈夫であろう」
013 「残念ながら…」
014 「自分たちも入るので」(しれっと言う)
015 「ぬしら誠に忍びか…?」(呆れ気味に)
016 「ということで」
017 「若、入るなら入りましょうぞ」
018 「うむ」
019 「待たれよっ、若ッ」
020 「今度は何ぞ?」
021 「曲者ッ!」(苦無投げる)
022 士郎 「だばぁっ」(苦無刺さる)
023 「着物を脱ぐ時は左右確認が必要ぞ」
024 「左右って…今のは通行人ではなかったのか?」
025 「曲者です」
026 「怪しげな輩だった」
027 「そうか…」
028 「さ、気を取り直して温泉に入りましょうぞ」
029 「うむ」
030 「着物はそこの木陰に置いて…」
031 「猿に盗られぬか?」
032 「大丈夫。若の着物など自分か椛しか盗らぬのでご安心を」
033 「ちょっと待て、何故其方らが盗る気で…」
034 「猿より賢い故」
035 「猿と張り合うなっ」
036 「曲者っ」(手裏剣投げる)
037 士郎 「あぱぁっ」(手裏剣刺さる)
038 「着替え時は前後左右確認しなければ覗かれますぞ」
039 「誰?今の…」
040 「曲者です」
041 「怪しげな輩だった。実に怪しげな輩だった」
042 「…そうか」
043 「さ、気を取り直して温泉に入りましょうぞ」
044 「某は何回気を取り直せば良いのやら…」
045 「さ、若。早く着物をお脱ぎになって下さい」
046 「早っ。椛もう準備万端か」
047 「若、遅いぞ」
048 「某が普通だ。何故ぬしらは一瞬で脱げるんだ?脱ぎ難そうな着物のくせに」
049 「忍びなので」
050 「忍び故」
051 「…よし、行くか」
052 「しかし、このような山奥に温泉とは何とも良い巡り合わせ」
053 「秘湯かと思われますが」
054 「何にせよ幸運であろう」



【温泉イン】(3人入ってる)

055 「とても美しき紅葉であるな」
056 「間もなく師走の月」
057 「湯に浮かぶ赤き紅葉(もみじ)もいと美しゅうな」
058 「もうすぐ紅葉(こうよう)も終わり。終焉こそ最大の美をかもしだす」
059 「ぬしらの白い肌は燃え盛るような紅蓮の紅葉によく映える」
060 「…若」(頬を染める)
061 「若は助兵衛だな」
062 「なっ、某を助兵衛呼ばわりだと?」
063 「若、ぼいすどらまだからと言って油断は禁物」
064 「声だけだから見られないとお思いか?」
065 「いや…そのなんだ。平気であろう?ポロリないし」
066 「そこが命取り」
067 「声や言葉により妄想する輩がおる。十二分に妄想できる場面ぞ」
068 「年頃の女三人が紅葉の美しい木々の下にある秘湯の温泉にスッポンポンで入っているなぞ知られれば…」
069 「まず椛が落ち着け…」
070 「そして必ず覗いている輩がいるのも鉄則。温泉の王道ぞ」
071 「曲者ォッ」(石投げる)
072 士郎 「あぼぉっ」(石当たる)
073 「いや…先程からことごとくやられている奴は何者?」
074 「曲者です」
075 「不審な動きばかりする輩で…」
076 「不審はぬしらだろう…」
077 「兎にも角にも我々の声が筒抜けになっていると考え、はしゃぐのは得策ではない」
078 「若、またお胸が大きくなられましたね」
079 「ひゃっ!?も、揉むなっ阿呆め!」
080 「このままでは若が男と称して生活されるのは困難かと」
081 「ひゃぅ…えぇい、やめい椛!某は女を捨てたのだ…んっ」
082 「体は捨て切れてないご様子で」
083 「ちょっ、やめっ…」
084 「曲者ォォッ」(鉤爪投げる)
085 士郎 「アゴォッ」(鉤爪当たる)
086 「またか…」
087 「若の助兵衛な声のお蔭で曲者を捕らえることができたぞ」
088 「助兵衛とか言うなっ」
089 「とりあえず引きずり出すとして…」
090 士郎 「ぎゃぁぁぁっ、首、首もげるっ!?」(茂みから引っ張り出される)
091 「とりあえず目潰し」
092 士郎 「ぎぃやぁぁぁぁぁっ」
093 「先程からこそこそと貴様何者だ?」
094 士郎 「あ、あっしは士郎と申しまして、山奥のきこりでございます」
095 「ほらみろ、通行人びぃではないか」
096 「我々が入浴しているのを見て、ムラムラして覗いていたのだろう」
097 士郎 「ち、違います。覗いてなんか…あっしは紅葉狩りに外に出てただけで…」
098 「ほれ見ろ、あんな遠くから覗けるわけがない」
099 「嘘をつくなっ。貴様は覗きぞ。覗きでなければならぬ」
100 士郎 「えぇぇぇぇっ!?」
101 「どこかの忍びだったと告白も可」
102 士郎 「か、勘弁してくだせぇ…ここはあっしの風呂でして…」
103
「え…」



【きこりの家】(士郎夫婦と3人向かい合わせに座っている)

104 「誠に申し訳なかった…」
105 お桐 「いえいえー旦那もガツンと言わなかったのが悪いですし」(にこにこしながら)
106 「いや、なんかその…申し訳ない」
107 お桐 「いえいえ、新しいアクセサリーだと思って過ごせばやっていけるかなって」
108 「なんか、色々突き刺してしまって申し訳ない」
109 士郎 「あっしが風呂に柵おったててなかったのが悪いので…」
110 「すっかり秘湯を見つけたとばかり思っていたので…」
111 お桐 「まさか人の家の風呂に入ってると思いませんからね」
112 『絶対怒ってる、絶対怒ってるよ。この人たち』
113 お桐 「聞けば、どこぞかの若様だとかで」
114 『若だからって何しても許されると思ってんなよって思ってる。絶対思ってるよ、この人たち』
115 お桐 「人様の温泉には立ち入らないよう注意しないといけませんね」
116 『流石山奥の娘。若だろうが将軍だろうが関係ない…強気ぞ…絶対強気になってるぞ、この人たち』
117 お桐 「あと、むやみやたら人様に物を投げてはいけません」
118
「…はい」
119 お桐 「お母さんから教わったでしょ?」
120 『田舎のおっかぁ思い出した…』
121 『…田舎に帰りたい』
122 士郎 「お桐はよく投げるけどな…」(ぼそっと呟く)
123 お桐 「なに?あなた」(包丁投げる)
124 士郎 「ぎゃぁっ」(包丁刺さる)
125 『かかあ天下だ…この家かかあ天下だ』
126 お桐 「温泉なんてみんな好きですものね。入りたければまたどうぞ。…旦那みたいになりたければ…」(最後副音声的に)
127 『我々は美しい紅葉の山奥で温泉とやまんばの家を発見した……』






作者のツブヤキ
 んー、11月ってイベントなさ過ぎ!!
お知恵を拝借した所でポッキーの日や、七五三しか出てこなかった。
仕方ないのでまた温泉と紅葉で攻めてみたけど…うーむ難しい。
うまくいかなくて最初の話の段階で30回くらい書き直してますよ。10行くらい書いては白紙にして書き直して…
にこにこしている人ほど怖いんですよね(笑)
私は細目の人がかっと見開いた瞬間が怖いと思いますけどね。

使用報告・リクエスト・感想・コメント応援・随時、受付中! ⇒   掲示板  

(※どの作品からのコメントなのか、URLのfree/○○○.htmlの『数字3桁のみ』の後、続けてコメントを記載して頂けると助かります)









台本一覧へもどる

オリジナルボイドラ劇場へもどる

声物語劇団へもどる

ブログを見る

★☆先月の台本人気ランキング☆★