田舎からの電話
◇声物語劇団より最新情報
| シナリオ詳細 | |
| 掲載元 | 声物語劇団 公式サイト 声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場 |
| 作者 | 月宮東雲 |
| 登場キャラ数 | ♂：1不問：1 |
| 総セリフ数 | 44 |
| 製作日 | 2009/6/30〜2009/6/30 |
| 概要説明 | 毎年のようにかかってきていた田舎からの電話がこなくなった。 今年の夏、お爺ちゃんは死んだ。今年の夏は少し寂しくなりそうだ。 遺品整理をしているとお爺ちゃんとの時間を思い出して泣きたくなった。 大切だった人というのは失ってから気付くものかもしれない。 |
| 利用にあたって | 利用規約 |
| 目安時間 | 4分程度 【〜5分】 |
| 登場キャラ | ｾﾘﾌ数 | 性別 | 備考 |
| 爺 （じい） |
17 | ♂ | 孫が可愛くて仕方がないらしい。卓美のことがお気に入り。 |
| 卓美 （たくみ） |
27 | ？ | (男だけど女の名前つけられた可能性も)面倒くさがりでしつこい爺をウザがっていた。 |
【家】（お爺ちゃんから電話がかかってくる）
| 001 | 卓美 | この夏…初めて田舎から電話がかかってこなかった |
| 002 | 爺 | 「たくみぃー、今度の夏休みこっちにくるんだろう」 |
| 003 | 卓美 | 「宿題で忙しいからパス」 |
| 004 | 爺 | 「爺が見てやるからこいな？」 |
| 005 | 卓美 | 「そっち暑いじゃん」 |
| 006 | 爺 | 「冷房いれたけん、ほら今いれたで」 |
| 007 | 卓美 | 「今いれたって意味ないでしょうが…」 |
| 008 | 爺 | 「たくみがどれほどおぅきゅうなったか会うのが楽しみやなぁ」 |
| 009 | 卓美 | 「去年会ったじゃん。身長もあんまり変わってないし、何も変わってないよ」 |
| 010 | 爺 | 「ちゃんと食べとうのか？」 |
| 011 | 卓美 | 「食べてるよ…」 |
| 012 | 爺 | 「朝ごはんは元気の源やからなぁ」 |
| 013 | 卓美 | 「もう忙しいから切るよ」 |
| 014 | 爺 | 「会うのを楽しみにしてるからの」 |
| 015 | 卓美 | 「はいはい…じゃあね」 |
| 016 | 卓美 | 「ったく、行くだけ時間の無駄なんだよな。面倒だし…」 |
【田舎へ】（駅にて出迎えるお爺ちゃん）
| 017 | 爺 | 「たくみぃー」 |
| 018 | 卓美 | 「去年会ったのにそんなにはしゃがないでよ大人気ない」 |
| 019 | 爺 | 「おうきゅうなったなぁ」 |
| 020 | 卓美 | 「何も変わってないって」 |
| 021 | 爺 | 「いんや、おうきゅうなった。身長も体もおうきゅうなった」 |
| 022 | 卓美 | 「あ、そう。それより暑いんだけど」 |
| 023 | 爺 | 「向こうよりあっちけ暑いか？」 |
| 024 | 卓美 | 「ま、さすが田舎って感じだね」 |
| 025 | 爺 | 「まぁ都会さ違うて川に入れるし、涼をしっかりとれるんぞ」 |
| 026 | 卓美 | 「…川なんて入んないけどね」 |
| 027 | 爺 | 「爺がお前さのころは毎日行っとったぞ。あれまた気持ちよくての」 |
| 028 | 卓美 | 「爺ちゃんのころと今は違うの。昔、むかしって過去の栄光にすがって馬鹿みたい」 |
| 029 | 爺 | 「…そうなのかもしれんなぁ。爺は古いからなぁ。たくみが新しいこと教えてな」 |
| 030 | 卓美 | 「はいはい…」（面倒そうに） |
| 031 | 爺 | 「どうだ、たくみぃー。冷房ついとるだろ」 |
| 032 | 卓美 | 「寒ッ、寒過ぎだって。何やってんの」 |
| 033 | 爺 | 「お？」 |
| 034 | 卓美 | 「何度に設定してるの…１５！？ばっかじゃないの」 |
| 035 | 爺 | 「すまんな、爺、ちょっとわからんくて」 |
| 036 | 卓美 | 「省エネとか考えろよなー」 |
| 037 | 卓美 | それが爺を見た最期だった… |
【爺の家】（遺品整理中）
| 038 | 卓美 | 爺は数日間誰にも気付かれなかったそうだ |
| 039 | 卓美 | よく言われる孤独死だろう。最初に見つけたのは近所のおばちゃんだった |
| 040 | 卓美 | 電話を握ったまま死んでいたそうだ。きっと「夏休みにおいでな」と私に言うために… |
| 041 | 卓美 | 誰もいなくなった広い家にセミの泣き声が響き渡る |
| 042 | 卓美 | なんだか爺が側で笑っている気がした。 |
| 043 | 卓美 | 「爺死んじまったなぁ」って… |
| 044 | 卓美 | 涙が溢れた。 |
| 作者のツブヤキ |
| またよく分からない作品を作ってしまいましたね。 夏休みはよく実家帰りなどでお爺ちゃんお婆ちゃんの家に行ったものですが、大抵田舎なんですよね。 都会や町中にはない、静かさや自然があってとても素敵ですよね。 今までうるさく思っていた人でも、いざいなくなられると寂しくなるものかも知れません。 あの時なんであんなこと言ったんだとか、もっと優しく接すれば良かったとか。 後悔はききませんから後悔しないよう生きましょう。 私が伝えたいのはそれです。 卓美は好きな性別で演じてください（私的には男なんですけどねw） |
 (※どの作品からのｺﾒﾝﾄなのか、URLのfree/○○○.htmlの『数字3桁のみ』の後、続けてコメントを記載して頂けると助かります) |
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