ここであったか同窓会

ここであったか同窓会

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :3
総セリフ数 108
製作日 2016/7/18〜2016/7/18
概要説明  久しぶりの再会。同窓会で集まったメンバーで賑やかに宴は進む。
懐かしい話に笑いあり、涙あり、談笑する面々。
久しぶりに会う友人…クラスメイトの名前あなたは覚えているだろうか――
利用にあたって 利用規約
目安時間    
登場キャラ セリフ数 性別 備考
山田
(やまだ)
49 学生時代、クラスでは目立たないモブ生徒。
橋井
(はしい)
53 学生時代、名前がちゃんと覚えられない程度のどこでもいそうな顔のモブ生徒
沢井
(さわい)
7 学生時代、学年一の悪の不良で伝説を築き上げていた。



【居酒屋】(座敷でわいのわいのと宴会モード)

001 橋井 「よぉ、山田久しぶり!」
002 山田 「橋本も元気そうで何より」
003 橋井 「橋本じゃねぇよ、橋井だよ」
004 山田 「マジかッいっけねー。つい呼び間違えちゃった」
005 橋井 「実はわざとじゃないだろ」
006 山田 「本気でわからなかっただろって?」
007 橋井 「山田なら有り得るからな」
008 山田 「またまたぁ…でも同窓会の醍醐味だろ。イッケネー、つい間違えちゃった、テヘペロ☆もうドジッ子なんだからぁ…みたいな」
009 橋井 「いやいや…」
010 山田 「そこから始まる恋とか」
011 橋井 「始まってたまるか!」
012 山田 「実はお前のことがあの時からずっと…みたいな」
013 橋井 「好きな奴の名前間違えないだろ。というか、その例え、やめてくんない山田が俺のこと好きみたいな話になってるじゃんか。」
014 山田 「何でオレが橋井のこと好きみたいな話になるんだよ」
015 橋井 「そういう例えをするからだろ」
016 山田 「お前のこと好きじゃないよ」
017 橋井 「そうだろ。いや、普通に好きじゃないと言われる凹むな」
018 山田 「基本的に好きじゃないよ、嫌いでもないけど」
019 橋井 「何だよ、これ…」
020 山田 「同窓会」
021 橋井 「いや、そうだけど。名前間違われて、お前のことフツーだよとか。何かな…何か」
022 山田 「まぁよくあることじゃないか、名前間違うことなんて」
023 橋井 「名前間違うことほど、失礼なことはないんだぞ」
024 山田 「…橋井は名前間違えたことはないと?」
025 橋井 「いや、久しぶりだから流石にアイツ誰だっけって名前出てこないのとかはある」
026 山田 「クラスで14番目くらいに可愛いんじゃないかな、とか言われていた女子いるじゃん?」
027 橋井 「いや、14番目とかピンポイントで言われても」
028 山田 「ほら、あそこにいる」(談笑している女子指差す)
029 橋井 「あ、白鳥さん?」
030 山田 「声かけてみるか」
031 橋井 「え、いや、マジで…」
032 山田 「ほら、そこから始まる失恋とか」
033 橋井 「失恋とかは、始まって欲しくない…」
034 山田 「いいから」
035 橋井 「全然よくないんだけど」
036 山田 「いけ、橋井。ガッツだ、橋井。そこだ橋井」
037 橋井 「何で告白する前みたいなノリになってるのか謎だけど…」
038 山田 「何事も踏ん切りと踏ん張り大事」
039 橋井 「今は踏ん張ると頃じゃなくね。いや、いいけどさ…。あの、白鳥さん」
040 山田 「お…」
041 橋井 「あれ、聞こえなかったかな」
042 山田 「周り騒がしいからなー」
043 橋井 「白鳥さん」
044 山田 「…ガン無視」
045 橋井 「女子からシカトされるとかかなり凹むんだけど」
046 山田 「そういう日もあるさ」
047 橋井 「こういう席であるとキツいって」
048 山田 「まぁ彼女、白鳥さんじゃないからな」
049 橋井 「は?いや、面影的に白鳥さん以外誰でもないっしょ。似てる人いないし」
050 山田 「彼女ね、白鳥さんじゃなくて白羽さんだから」
051 橋井 「は?え?」
052 山田 「橋井、学生の時から白い羽から連想ゲームなのか、白羽さんのこと白鳥さん白鳥さん言ってたから」
053 橋井 「何それ、俺はめられたのか」
054 山田 「勝手にはまった感じ」
055 橋井 「うぉ、めっさ恥ずかしい」
056 山田 「ほら話題の人。白羽さん、こっち見て笑ってるからね」
057 橋井 「通りで、ずっと『?』みたいな顔してたわけだよ、畜生」
058 山田 「同窓会だと誰だお前!?みたいな変貌遂げている人いたりするけど」
059 橋井 「あーあるある。クラス一地味だった女子がアイドルみたくなってたり、ヤンキーが目茶苦茶真面目になってたりな」
060 山田 「そういったところでは、橋井は変わらなかったよな」
061 橋井 「うるせー。変わらないことも大切なんだよ」
062 山田 「見回しても顔と名前が一致しない面々も」
063 橋井 「それなー」
064 山田 「沢井って覚えてる?」
065 橋井 「あのとんでもない不良の。覚えてる覚えてる。超悪、みたいな」
066 山田 「卒業式で校長のヅラをはたき落としてアフロをかぶせたのは伝説だった」
067 橋井 「あったあった。あの日一日の全部持っていかれたもんな。アイツ今頃何してるんだろ」
068 山田 「今日来てるよ」
069 橋井 「うっそ、一発で見つかる気がするけど見てないってことは相当イメチェンしたとか」
070 山田 「彼卒業してからかなり、一新したらしくて」
071 橋井 「はぁーまるくなったんだ?よくあるよな」
072 山田 「しばらく見ない内に随分まろくなったからなー」
073 橋井 「改心するような何かがあったんだろう…」
074 沢井 「ホホホ、苦しゅうない苦しゅうない」
075 橋井 「…ェェェエエエ」
076 山田 「な、まろくなっただろ?」
077 橋井 「いや、あれ本当に沢井?」
078 沢井 「まろはそこの唐揚げが食べたいぞよ」
079 橋井 「まるくとかじゃなくてまろくって…」
080 沢井 「誰か?ホレ、誰か?唐揚げをまろに…」(ポンポン手を叩く)
081 山田 「あのギンギンに尖らせてた眉毛も」
082 橋井 「めっさまろ眉だよ」
083 沢井 「ホホホッちこう…もっとちこう…。苦しゅうない苦しゅうない…」
084 橋井 「一体彼に何があったんだ…」
085 山田 「同窓会ではよくある光景だよな」
086 橋井 「いや、ないだろ…何で学年一の悪が『麿』になるんだよ…」
087 山田 「遊び極めたのかもな」
088 沢井 「マロは退屈じゃぞ、誰か?余興を早よぅ」
089 山田 「族は族でも暴走族じゃなくて、貴族とかに入ったのかも」
090 橋井 「なんだよ、そのうまいことは。貴族の会とかあるのか!」
091 沢井 「ホホホ、舞はどうじゃ?マロは舞が見とうぞ」
092 山田 「今も昔も注目を集めていることには変わりないな」
093 橋井 「こういうのを見ると同窓会ってほっこりするよな」
094 山田 「昔を懐かしんで、昔はあーだったな、こーだったなーってね」
095 橋井 「お、あそこの一角で告白大会始まってる。いい大人になってからの告白だなんて、やるねー」
096 山田 「宮島も大山も家庭もちだけどな」
097 橋井 「あーあーあー、酒の席とは言え、家庭にバレたら洒落ならんだろうに」
098 沢井 「ホレ、鬼は誰ぞ。オホホホホ」
099 橋井 「すんげーほんわかあったかい空気になってるけどさ」
100 山田 「うん」
101 橋井 「オレ、実はここのクラスじゃないんだ」
102 山田 「橋井もか。俺もだ」
103 橋井 「たまたま偶然飯を食べにきたら何か宴会してて、見覚えある名前の学校名で、あれ…オレの代じゃねって」
104 山田 「それ言っちゃうか」
105 橋井 「なんかこの和やかな雰囲気が余計なんか…なんかな」
106 山田 「呼ばれてねェよ…」
107 橋井 「まさかなー」
108 山田
橋井
「ここであったかー…同窓会」






作者のツブヤキ
 今の学生時代では考えられないかも知れませんが、高校になるまで携帯を持たせてもらえませんでした
中学の時の友人たちは高校で別々となって歳を重ねるごとに疎遠になっていき、連絡先も知らぬ仲に。
そうなると同窓会のお知らせってこなくなるんですよね…。で、久しぶりに会った友人に、同窓会来なかったねーとか言われるんですよ…。
呼ばれてねーよって。ようやく呼ばれたら、日程合わず行けなかったり。10くらい候補出されて、2日間以外は全部OKなのに敢えて、ダメな2日の内、1日とか。
もはや嫌がらせの領域ですよ…。同窓会なんて諦めましたよ。みんなほっこりしてればいいじゃないですかっ!
そんな思いがこもった作品です。多分。

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