またねの言葉がなくて

またねの言葉がなくて

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :1:1
総セリフ数 70
製作日 2016/8/11〜2016/8/11
概要説明
利用にあたって 利用規約
目安時間    
登場キャラ セリフ数 性別 備考
宮藤
(みやふじ)
35 大人しめな心優しい青年。
夏希
(なつき)
35 優しさに惹かれて付き合い始めた。深く考え始めるとグルグル回って深く考えられなくなる



【河原の土手】(二人座っていて、夏希が立ち上がって手を叩く)

001 夏希 「っよし」
002 宮藤 「ん」
003 夏希 「私たち別れよっか!」
004 宮藤 「あ?」
005 夏希 「なんかさ、疲れちゃったかなーっていうか。違うなーって訳じゃないんだけど」
006 宮藤 「疲れた」
007 夏希 「距離の取り方を間違えちゃったんだよね?」
008 宮藤 「距離の取り方?」
009 夏希 「最初、好き好きーって近付いたじゃん?」
010 宮藤 「そうだな」
011 夏希 「『こいつ何言ってんだろうなー』とか、ふかんして見ると今なら思うけど」
012 宮藤 「アタック凄かったもんな」
013 夏希 「で、すんごーく近付いて宮藤応えてくれたじゃん?優しいから」
014 宮藤 「まぁ毎日やり取りしたり?通話したりしてたりしたらそりゃな…なんだっけミイラ取りがミイラになるじゃなくて…」
015 夏希 「ミイラ取りがミイラって(笑)私ミイラかっ」
016 宮藤 「触れたら好きになる菌を持ってる保菌者」
017 夏希 「何かそれやだ」
018 宮藤 「あれだよ、毎日好きでもない顔毎日見てたら気付いたら好きになってたみたいな心理学の」
019 夏希 「好きじゃなかったの?」
020 宮藤 「そら顔も見ないのに一目惚れもないわ」
021 夏希 「声が好きとか、中身が好きだーとか」
022 宮藤 「中身は初見で分からんだろ」
023 夏希 「初見さん乙ー」
024 宮藤 「まぁお前には初見殺しする程の美貌は持ち合わせていなかったことだけは頭にいれておいた方がいいぞ」
025 夏希 「地味に傷つくんですけど」
026 宮藤 「傷つけ傷つけ。傷心は生易しいもんじゃないからな」
027 夏希 「だってほら、好きかどうか分からなくなったっていうか」
028 宮藤 「あーよくあるな」
029 夏希 「好きでもない人と一緒にいるのはどうなのかなって」
030 宮藤 「好きじゃなきゃ一緒にいちゃダメというのはないけどな」
031 夏希 「じゃあさ、好きって何、宮藤」
032 宮藤 「一緒にいたいなーとか、一緒にいて疲れなかったり、癒されたり?」
033 夏希 「友達でも一緒にどこか行きたいなとか、話してて時間経つの忘れるぐらい夢中になることあるじゃん」
034 宮藤 「あるねぇ。友達と恋人の違い?」
035 夏希 「ぎゅぅーってしたり、キスしたり…もっとイチャイチャするのが恋人で、しないのが友達?」
036 宮藤 「じゃあ付き合ったばかりの奥手たちは皆友達?」
037 夏希 「わかんないっ」
038 宮藤 「恋人という拘束が嫌になった?」
039 夏希 「それはあるかな。宮藤と付き合ってると他の男の人と一緒にいたりできないじゃん?」
040 宮藤 「別に完全にダメというわけじゃないけど、気分はよくはないわな」
041 夏希 「それってやっぱりつまらないし、他の男と遊べないのってストレスなんだよね」
042 宮藤 「ストレスか」
043 夏希 「だって面白い人いっぱいいるじゃん?」
044 宮藤 「だろうねぇ。むしろ俺より面白い人の方が多いんじゃない?」
045 夏希 「…怒った?」
046 宮藤 「別に怒ってはいないと思う」
047 夏希 「言うと宮藤悲しむ気がするから言わなかったけど、宮藤以外にも構ってくれる人いてさ」
048 宮藤 「だったらいる必要ない…だろうね」
049 夏希 「宮藤ならもっといい人いるよ。私と付き合っていたらダメになる…よ」
050 宮藤 「そっか…」
051 夏希 「こうなる前に距離おけると良かったね」
052 宮藤 「そうだな」
053 夏希 「ま、今更か」
054 宮藤 「…だなぁ」
055 夏希 「あーでもこれでこんな感じで話すの最後かと思うと名残惜しいなー」
056 宮藤 「やっぱやめますとか」
057 夏希 「言い出しておきながらね。居心地が良かったのはあったからなー」
058 宮藤 「付き合ってるから毎日話さないといけないとか、別にそんなことないけどな」
059 夏希 「ダメだなー。だらだらしてると未練しかなくなるから終わりにしよっ」
060 宮藤 「…止めて欲しくて言ってる?」
061 夏希 「そりゃ止めて欲しいけど、もう言う前には戻れないから。多分今戻っても好きだなーって宮藤じゃないから」
062 宮藤 「そっか。無理させてたならスマン」
063 夏希 「謝らないでよ、私が悪いみたいじゃない」
064 宮藤 「…そうだな。別れようか」
065 夏希 「うん。…ぅん」
066 宮藤 「今までありがとうな。楽しかったよ」
067 夏希 「楽しかった」
068 宮藤 「…それじゃ」
069 夏希 「ん…バイバイ宮藤」
070 宮藤 「あぁ。サヨナラ」






作者のツブヤキ
 「じゃあね」とか「バイバイ」って言葉は次がなさそうで、また会いたいなと思う人とは「またね」という言葉で別れます。
またねって言って会えなくなることはよくあるけど。
子供の頃はよく何も考えないで「さようならー」って言っていたなぁって。子供の頃は次のある「さようなら」だったんだよね。
言葉の重みって違いますよねー…

使用報告・リクエスト・感想・コメント応援・随時、受付中! ⇒   掲示板  

(※どの作品からのコメントなのか、URLのfree/○○○.htmlの『数字3桁のみ』の後、続けてコメントを記載して頂けると助かります)









台本一覧へもどる

オリジナルボイドラ劇場へもどる

声物語劇団へもどる

ブログを見る

★☆先月の台本人気ランキング☆★