| シナリオ詳細 | |
| 掲載元 | 声物語劇団 公式サイト 声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場 |
| 作者 | 月宮東雲 |
| 登場キャラ数 | ♂:2♀:1 |
| 総セリフ数 | 102 |
| 製作日 | 2015/7/9〜2015/7/9 |
| 概要説明 | 新しい企画を考えてこい。 くだらない企画を考えて持ってくるなよ。ちゃんとまともなものを持ってこい。 来週中までなって言ったよな、明日まで持ってこい。お土産もって持ってこーい。それパワハラです |
| 利用にあたって | 利用規約 |
| 目安時間 | |
| 登場キャラ | セリフ数 | 性別 | 備考 |
| 編集長 | 40 | ♂ | 某出版社編集部の編集長。 |
| 菊川 (きくかわ) |
42 | ♂ | 王道を踏み固めたい平成生まれの現代っ子。 |
| 斉藤 (さいとう) |
20 | ♀ | 実は結構腐ってる。事務と編集のサポートを万能にこなす。 |
| 001 | 編集長 | 「おい、菊川。菊川、ちょっと来い」 |
| 002 | 菊川 | 「はいはい、編集長なんですか」 |
| 003 | 編集長 | 「お前、先週言ってた企画どうなってる?」 |
| 004 | 菊川 | 「先週言ってた企画…」 |
| 005 | 編集長 | 「あ?」 |
| 006 | 斉藤 | 「花村さん、今度お昼一緒にどう?近くにパスタ屋さんができたんだけど」 |
| 007 | 編集長 | 「菊川、来週まで何か企画一本考えてこい」 |
| 008 | 菊川 | 「僕ですか?」 |
| 009 | 斉藤 | 「そういえばさぁ…」 |
| 010 | 編集長 | 「明日中に何か考えておけよ」 |
| 011 | 菊川 | 「期間縮んでますよ!?縮むのは体で中身は大人ですよ」 |
| 012 | 編集長 | 「バーローはいいから。訴えられるぞ、学校の出版社に」 |
| 013 | 斉藤 | 「中澤258なんだけど…」 |
| 014 | 菊川 | 「中澤258!」(タイトルに反応) |
| 015 | 編集長 | 「あ?」 |
| 016 | 菊川 | 「あ、いえ。こっちの話です」 |
| 017 | 編集長 | 「で、まだとか言わないよな?」 |
| 018 | 菊川 | 「えぇ、そりゃもぉ…バッチリですよ。お目めもパッチリな程…」 |
| 019 | 編集長 | 「ほぅ。自信あるんだな?」 |
| 020 | 菊川 | 「はい、もぅ。そりゃもう、はい。バッチグーのバッチグーグーって感じですよ、えぇ」 |
| 021 | 編集長 | 「企画書見せてみろ」 |
| 022 | 菊川 | 「えーと…」 |
| 023 | 斉藤 | 「花村さん、印刷お願いできますかー」 |
| 024 | 編集長 | 「どれ、これか?」 |
| 025 | 菊川 | 「はい。もうこれ最高傑作ですよ」 |
| 026 | 編集長 | 「『ドキッ☆女だらけの勇者様』?」 |
| 027 | 斉藤 | 「あ、お茶よろしければどうぞ」 |
| 028 | 編集長 | 「おぉ」 |
| 029 | 菊川 | 「あ。ありがとうございます」 |
| 030 | 斉藤 | 「失礼します」 |
| 031 | 編集長 | 「…菊川」 |
| 032 | 菊川 | 「はい?」 |
| 033 | 編集長 | 「昭和かっ」(頭はたく) |
| 034 | 菊川 | 「イタッ!へ!?」 |
| 035 | 編集長 | 「タイトルからして昭和かっ!何が、ドキッだ」 |
| 036 | 菊川 | 「女だらけのハーレムは今流行ってるんですよ。女子寮に住み込みになったり、女学校に転入することになったり…」 |
| 037 | 編集長 | 「平成かっ」(頭はたく) |
| 038 | 菊川 | 「イタッ」 |
| 039 | 編集長 | 「平成かっ」(頭はたく) |
| 040 | 菊川 | 「何で二回叩いたんですか!」 |
| 041 | 編集長 | 「今は平成だな、うん。」 |
| 042 | 菊川 | 「王道にポロリもありますよ」 |
| 043 | 編集長 | 「ポロリ?」 |
| 044 | 菊川 | 「猪連れた狐の怪盗とか」 |
| 045 | 編集長 | 「訴えられるからな?木の出版社に」 |
| 046 | 菊川 | 「ほら、原案も持ってきてるんですよ。チラリ」 |
| 047 | 編集長 | 「どれ…どんなストーリーなんだ?」 |
| 048 | 菊川 | 「魔王が現れて、それを倒すために勇者は仲間を連れて…」 |
| 049 | 編集長 | 「どう見ても覗きにだよな?これどう見ても民家覗いてるよな」 |
| 050 | 菊川 | 「勇者が盗撮、覗きする物語です」 |
| 051 | 編集長 | 「何で!?何でそんな話なの!?」 |
| 052 | 菊川 | 「勇者がズカズカ民家に入り込んでタンスを物色したり、風呂場を覗いたり、冷蔵庫のものを食い荒らすのは王道ですよ」 |
| 053 | 編集長 | 「そんな王道いらないだろ」 |
| 054 | 菊川 | 「王の通る道と書いて王道ですよ」 |
| 055 | 斉藤 | 「菊川さん、通るという漢字は入らないですよ」 |
| 056 | 菊川 | 「シッ、斉藤さん。シッ」 |
| 057 | 編集長 | 「で?王が通る道だから何?」 |
| 058 | 菊川 | 「庶民とは違うんですよ。もうね、素晴らしい道を通ったということで、評価されること間違いないです」 |
| 059 | 編集長 | 「内容どう見てもエロ漫画だよな」 |
| 060 | 斉藤 | 「結構ディープですね」 |
| 061 | 菊川 | 「ハードではないです」 |
| 062 | 編集長 | 「お前の性癖はどうでもいい」 |
| 063 | 菊川 | 「ハードはちょっと…」 |
| 064 | 斉藤 | 「誰も性癖の話はしてませんが…」 |
| 065 | 編集長 | 「掲載する雑誌を間違えてないか」 |
| 066 | 菊川 | 「見てくださいよ、最近の少女漫画!」 |
| 067 | 斉藤 | 「あ、これ私昔読んでた」 |
| 068 | 編集長 | 「目を通したことはあるな」 |
| 069 | 菊川 | 「絶対これ入ってますよ」(描写指差して) |
| 070 | 斉藤 | 「まぁ、入ってるかもね」 |
| 071 | 編集長 | 「入ってる入ってないはどうでもいい」 |
| 072 | 菊川 | 「デスヨネー」 |
| 073 | 編集長 | 「いくらモテないからってお前の理想を作者に押し付けちゃいかんだろ」 |
| 074 | 菊川 | 「いや、押し付けてないですよ」 |
| 075 | 編集長 | 「誰がエロ漫画家取ってこい言った」 |
| 076 | 菊川 | 「少年漫画で大人気の先生も今じゃギリギリのエロ漫画描いて人気とってるんで大丈夫っす」 |
| 077 | 編集長 | 「人の通った道が必ずしも成功するとは限らんぞ」 |
| 078 | 菊川 | 「いや、これは売れますよ」 |
| 079 | 斉藤 | 「菊川さん随分自信満々ですね」 |
| 080 | 編集長 | 「根拠はなんだ」 |
| 081 | 菊川 | 「勘です。これは僕の長年の編集の勘です」 |
| 082 | 編集長 | 「じゃあこけるな。長澤、こいつの代わりに漫画家見つけておいてくれ」(机の向こうに声掛ける) |
| 083 | 菊川 | 「え、ちょっと編集長!」 |
| 084 | 斉藤 | 「菊川さん、女の勘は使っていいけど、男で使うとそれ程、胡散臭い話はないのよ」 |
| 085 | 菊川 | 「そうですか?」 |
| 086 | 斉藤 | 「チョッと、おニイさん。三千円ポッキリね」 |
| 087 | 菊川 | 「うわ、胡散臭ッ。一万は軽く獲られそうだ」 |
| 088 | 斉藤 | 「みたいな感じなのよ」 |
| 089 | 菊川 | 「斉藤さんは三千円ポッキリなんですか?」 |
| 090 | 斉藤 | 「あら、同じ空気吸ってる段階で三千円じゃ足りないわよ」 |
| 091 | 菊川 | 「えげつな…」 |
| 092 | 斉藤 | 「私と遊びたかったら担当五人増やしてから誘ってね」 |
| 093 | 菊川 | 「休みなくなるっ!?」 |
| 094 | 斉藤 | 「ということで新企画、頑張ってねー」 |
| 095 | 菊川 | 「マジかぁ…絶対いけると思ったんだけどな。『ドキッ☆女だらけの勇者さま』。あ、『ウホッ男だらけの勇者さま』がいいか」 |
| 096 | 編集長 | 「斉藤。菊川の頭腐ってるぞ」 |
| 097 | 斉藤 | 「えぇもうバッチリに」 |
| 098 | 編集長 | 「同志を増やすな、同志を」 |
| 099 | 斉藤 | 「やだ、編集長。私は『フヒッ…楽園の勇者様』ってタイトルにする方ですよ」 |
| 100 | 編集長 | 「発刊できるか!」 |
| 101 | 菊川 | 「編集長、さっきの案考え直しましたよー」 |
| 102 | 編集長 | 「お前ら帰れっ」 |
| 作者のツブヤキ |
| これ書いたの2年前だったようです。メールに残っていたのが2年前ってのに驚きでした。 2年も眠っていたのか。 そのまま眠らせていても良かったんじゃないか。 少し前に言われていた『現代っ子』と、私たちから見た『現代っ子』も相当ジェネレーションギャップがありますよ。 一つ下や中高生なんて生活レベルというか、スマホ握って生まれてくるみたいな世界考えられなかったですもの。 携帯電話なんて高校になったらようやく所持できるみたいな世界だったので。 そう考えると次から次へと新しい若者が入ってくる会社やトレンドを追いかけている所は凄いなって。 歳を取っても若者に会話を合わせられるようになりたいですね、えぇ |
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