さよならはとつぜんに
さよならはとつぜんに

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :4
総セリフ数 147
製作日 2014/12/05〜2014/12/7
概要説明  萌実が学園を去り、あまり経たない内に今度は幸子まで!
去りゆく幸子へ…贈る言葉。
朗読劇パロディ用みっくすべりぃシリーズ最後の作品。
利用にあたって 利用規約
目安時間
登場キャラ セリフ数 性別 備考
中岡 朝香
(なかおか あさか)
35 集まりの中心的女子。女子力を上げようと努力するが、女子力が何かわかってない。
橘モアネーゼ幸子
(たちばな もねーぜ さちこ)
49 橘ブランドの令嬢。超お金持ちの一人娘。ブランド物はとりあえず集めてみるが最終的には橘ブランドに落ち着く。母親が外国の有名女優
佐々木 美夏
(ささき みか)
39 サバイバルゲーム好きのモデルガン収集家。火がつくと熱い。
井上 智里
(いのうえ ともり)
30 通りすがりの主役狙いのモブ的立ち位置。面白そうな話をしていたので参加した。後悔はしていない






【教室】(幸子がスッと立ち上がり決意)

001 幸子 「私旅に出ますわ」
002 朝香 「さっちー、新年早々どうしたの?餅でも喉に詰まらせた?」
003 美夏 「もえたんが『探さないで下さいもうだめぽ』って書き残して失踪してからまだ月日が経っていないというのに」
004 幸子 「止めても無駄ですわ。私の意志は山より高く海より深…」
005 美夏 「♪〜空より青〜い鯉のぼり〜」
006 朝香 「『屋根より高い』じゃなかったっけ」
007 幸子 「何で『こいのぼり』の歌についての話になってますの。『屋根より高い意志』って大したことなさそうじゃないですの」
008 朝香 「いや、止める気はさらさらないけど」
009 幸子 「止めませんのっ!?」
010 朝香 「さっちーが決めたことなら私たちに止める理由もないかなって」
011 幸子 「理由とか聞きませんの?」
012 美夏 「聞いて欲しいの?」
013 幸子 「教えて欲しければ教えてあげないこともありませんわ」
014 朝香 「え、どうする?」(美夏を見る)
015 美夏 「じゃあ…聞かせてもらう?」
016 幸子 「フフフ、それではお話して差し上げ…」
017 美夏 「だが断るッ!」
018 幸子 「なん…ですとッ」
019 朝香 「さっちーの決めたことなら私たちには止める理由はないでしょ」
020 幸子 「あれ…デジャヴ?」
021 美夏 「聞いて欲しいの?」
022 幸子 「べ、別に語りたいわけではありませんのよ」
023 朝香 「え、どうする?」
024 美夏 「じゃあ…聞かせてもらう?」
025 幸子 「私にはとある…」
026 智里 「科学の超電磁砲(レールガン)」
027 美夏 「な…学園都市第3位の超能力者。常盤台のエースだとでも…」
028 幸子 「話させる気ありませんの!?」
029 美夏 「だが断るッ!」
030 幸子 「無限ループって怖くありませんの…」
031 智里 「そうですよ。世の中にはパラレルワールドという概念があって…」
032 美夏 「そして時は動き出す…ッ」
033 朝香 「さっちーとは長い付き合いじゃない。何が言いたくてそんなことを言ったのか分かるわよ。第三の目で」
034 幸子 「額三ツ目の太陽拳の使い手ですの?それとも人間を捕食する寄生する…」
035 朝香 「人類を侵略する手と見せかけての…グリコッ!」
036 美夏 「火焔猫(カエンビョウ)とヤタガラスの飼い主の小五ロリの方」
037 幸子 「そっちですの」
038 朝香 「蟹が食べたくなったんでしょ?行ってコイ?☆」
039 幸子 「違いますの!全然分かっておりませんの!」
040 美夏 「あたしでもそれはないと思った」
041 朝香 「え、蟹じゃないの?蟹になりたい」
042 智里 「ナン↑ノモンダイですかー?」
043 美夏 「大丈夫じゃない大問題だ」
044 幸子 「勝手にそこでお話を広げないで下さいます?」
045 朝香 「大丈夫。話は拾うよ。バッチリ拾う。…バッコーイッ☆」
046 智里 「来いよ、アグネスッ!」
047 朝香 「アグネスは来られると困るけど…」
048 幸子 「聞く耳持たずですわね」
049 智里 「よかろう話たまへ」
050 幸子 「何でそんなに偉そうなんですの」
051 智里 「偉そうではない。偉いんだ」
052 美夏 「ドユコトー」
053 朝香 「ところでどちら様?」
054 智里 「あ、なんだか面白そうな話が始まりそうだったのでついつい釣られてきました」
055 美夏 「釣られクマー」
056 幸子 「ハイハイ…モブキャラですわね」
057 智里 「な…モブって!モブがアニメでどれ位大事か、貴女わかっていないね」
058 美夏 「確かに。最近のアニメだとヒロインより人気出るモブやきっかけで名前が付けられるキャラもいる。うん」
059 幸子 「モブ子が私に何の用ですの?」
060 智里 「モブ子って!智里ですぅ。智里って名前がありますぅ」
061 朝香 「そっか、よろしくねトモちゃん」
062 智里 「よろしくねー」
063 美夏 「ヨロシクー」
064 智里 「うん、よろしく!」
065 朝香 「で、何の話だっけ?」
066 智里 「この世の中を…変えたいィィィイイイって話でしたっけ」
067 美夏 「黄色い梨と夢の国の黒鼠の中の人などいないって話だった気が…」
068 幸子 「そんな話していませんのっ」
069 朝香 「話ってまさか…さっちー、告白とかッ!?」
070 幸子 「告白と言えば告白かもしれませんわね」
071 智里 「正直に罪の告白をすれば神はお赦し頂けるであろう」
072 幸子 「懺悔ではありませんのっ!私には夢がありまして、それを叶えるために自分探しの旅に出かけますの」
073 智里 「夢も希望もあって実によろしい」
074 朝香 「夢は諦めるものじゃないものね。うん」
075 智里 「夢は見るもので消すものではない」
076 美夏 「寝言は寝てから言えと言う言葉もあるけど」
077 幸子 「みぃ様は追い打ちをかけたいのですの?」
078 朝香 「あ、バカも休み休み言えッ!」
079 智里 「それだッ」
080 幸子 「『それだッ』じゃないですわ。あまりにも突然だけど善は急げと言いますの。ここで機会を逃したらきっと後悔すると思いますの」
081 朝香 「そうね。さっちーの決めたことだもの…私たちは全力で…」
082 美夏 「あたしを倒していけ」
083 幸子 「どういうことですの。全力で倒していけって」
084 美夏 「ここを通りたければ…あたしを倒して行くんだな」
085 幸子 「…本気で行ってもよろしいですの?」
086 智里 「バトルもの王道的展開…前後がなければただの修羅場…ゴクリ」
087 朝香 「前後がなくても修羅場よ。意見の食い違いや、ケンカはあってもこうしたぶつかり合いはなかった」
088 幸子 「立つ鳥跡を濁さずとは言いますけど…これはそう綺麗にいかなそうですわね」
089 美夏 「飛ぶ鳥落とす勢いってのもある」
090 朝香 「いつの間にか、ことわざ対決になっている…」
091 幸子 「後悔しても知りませんわよ」
092 美夏 「後悔はとっくの昔にしたのでね」
093 幸子 「後悔先に立たずという言葉ご存じありませんの?」
094 智里 「ドロドロの泥沼戦になってきた」
095 朝香 「『二人とも、私の為に争わないで!』って言えばいいのかな」
096 幸子 「私…時を止めることができますのよ」
097 美夏 「なん…だとっ」
098 智里 「ここで新たな能力が見つかるだなんて…なんて伏線なんだ!?」
099 幸子 「時を止めている間にこの教室を抜け出すことなんてわけありませんのよ?」
100 美夏 「そんな馬鹿なッ!やってみなければ…」
101 幸子 「ザ・ワールドッ!…トキトマレッ!」(手を突き出し、叫ぶ)
102 朝香 「な…」(目を見開く)
103 美夏 「技が発動しているの…?」
104 智里 「本当に時が止まるなんて一体何よい咲夜なんだ。わからないっ」
105 幸子 「……ふ」(周囲をチラチラ見て手を突きつけたままスタスタ美夏の脇を通り過ぎる)
106 美夏 「普通に動いているように見える…なんて能力なんだ」
107 朝香 「な…何を言っているのか、わからねーと思うが、おれも何をされたのか、わからなかった…」
108 幸子 「お分かりになりまして?見ての通り、私はドアの前に立っておりますわ」
109 智里 「ドアラッ」
110 美夏 「バク天コアラの話じゃない…」
111 幸子 「今生の別れではありませんですの。もえたんにだってお休みの日には時々会うんですから」
112 美夏 「このシーンではフォローなのか、身も蓋もないことなのかが分からない…」
113 朝香 「さっちー…。どうしても行くのね」
114 幸子 「えぇ…私だって悲しくないわけではないのですわ。ですけど…一度決めたこと。引くわけにはいきませんのっ」
115 朝香 「いてらー」
116 幸子 「軽ッ!軽いですわねッ」
117 美夏 「あたしたちはいつもそんな感じゃない」
118 幸子 「もっと友情劇みたいな…涙涙のさっちーぉ〜とか、絶対に行かせないんだからって言うのはないんですの」
119 智里 「現実は常に非常なんだよね」
120 朝香 「言ったでしょ。笑顔で送り出すって」
121 幸子 「あっさ…」
122 美夏 「あたしたちは仲間で、歓迎は笑顔で。送迎も笑顔で。それがモットーでしょ」
123 幸子 「美夏…」
124 朝香 「ま、そういうこと。だから笑顔でいってらっしゃい!」
125 幸子 「…反則ですわよ。そんな笑顔見せられましたら…私泣いちゃいますわよ」
126 美夏 「どうして笑えと言って泣くかなー。百年ぶりの世紀末、泣けと言ったら笑うもんでしょ」
127 智里 「暮れ〜なず〜む町の〜ひか〜りと影の〜中〜♪」
128 朝香 「橘モアネーゼ幸子」
129 幸子 「はいっ」
130 朝香 「贈る言葉は『声』。声は心に響かせ相手に届けるもの。夢は声で語れ。卒業おめでとう」
131 幸子 「あっさ…」
132 智里 「みっくすべりぃ学園三年C組…」
133 全員 「ニッパチ先生〜〜〜〜」
134 智里 「わーーーー」
135 美夏 「…さて、茶番は終わりにしようか」
136 幸子 「アイテムッ『さよならはとつぜんに』!」
137 朝香 「カエルコイン10枚を惜しげもなく使うとは…っ。さっちー、恐ろしい子ッ」
138 美夏 「知らなかったのか? 大魔王からは、逃げられない」
139 智里 「確かにイベント戦ボス戦では逃走できませんけど」
140 幸子 「アディオスッ!ですわっ」
141 朝香 「行っちゃった…」
142 美夏 「…追わないの?あっさ」
143 朝香 「さっき言ったでしょ。笑って送り出すんだって」
144 美夏 「そうそ。はい、じゃあ笑顔の練習ー」
145 朝香 「ん、ありがとう。笑いながら…旅したいんだ」
146 智里 「こうしてまた一人、みっくすべりぃ学園を去って行った。だが、彼女の旅は始まったばかり。彼女の旅はまだまだ続く。続くったら続く」
147 美夏 「To Be Continued」






作者のツブヤキ
 終わりはとつぜんに。専属脚本を担当していた、からふるべりぃ私最後の朗読劇の候補の内の一本でした。
一人卒業し、二人卒業し…と終わってしまいました。今まで仕事の依頼が定期的にあったので、なくなってしまうと寂しいものです。
3年近くと長い付き合いではありましたが何度もアイドルライブというのに参加できてとても楽しかったです。
またいつか復活してお声がかかるのを楽しみにお待ちしております。
卒業していった声優さんと、今までお世話になったからふるべりぃの皆様に捧げます――

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