シーズンオール『5月』

シーズンオール『5月』

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 ♂：2
総セリフ数 100
製作日 2015/6/4〜2015/6/4
概要説明 季節ネタ専門のシーズンオール。
5月は夢のゴールデンウィーク。今年は何連休…何日休みとか指折りワクワクかもしれないが、オールシーズン変わらず休みなしで舞台へ。
今月もネタをネタにしていくっ！
利用にあたって 利用規約
目安時間
登場キャラ ｾﾘﾌ数 性別 備考
高山 修也
（たかやま しゅうや）		 51 ♂ 基本的にボケる。柏餅が食べ物だったと知ったのはつい最近のこと
谷上 素史
（たにがみ もとふみ）		 50 ♂ ツッコミ担当。こどもの日は混雑して危険だからという理由で外出を禁止され幽閉されていた過去を持つ



【ステージ上】（8割の客席の埋まる会場）

001 高山 「どうもーシーズンオールです」
002 谷上 「年がら年中旬なコンビです」
003 高山 「春の陽気な…ゾクッとしますね。背筋に寒気が」
004 谷上 「それは妖気だ」
005 高山 「春の陽気な日差しにうとうとと…ついうとうとと……ぐー」
006 谷上 「寝るなよっ！本番中」
007 高山 「ハッ」
008 谷上 「今本番中。会場にお客さんいるの」
009 高山 「僕、夜20時に寝るからさ」
010 谷上 「早いよッ！今時の小学生でももっと起きてるよ」
011 高山 「よし、勝った」
012 谷上 「勝ったじゃないよ。大の大人が小学生と睡眠時間で張り合って勝ったとか喜ぶって」
013 高山 「ッシャ」
014 谷上 「だからガッツポーズじゃねぇって」
015 高山 「会場の皆さんも夜早くて朝4時起きとかですよね。老人の朝は早い」
016 谷上 「うるさいよ。見に来ている人、老人だけじゃないからね」
017 高山 「いやぁ凄く過ごしやすい室内になり始めたのでついつい寝過ごしてしまいます」
018 谷上 「そうですね。もう二度寝しちゃうと真っ青」
019 高山 「外の山々の木々も新緑で真っ青です」
020 谷上 「被せてきたなーそうですね。緑緑してますね」
021 高山 「もう5月ですからね」
022 谷上 「そうですね。5月ですよ」
023 高山 「ゴーゴーゴールデンウィークの5月ですよ」
024 谷上 「何その『ゴーゴーゴールデンウィーク』の『ゴーゴー』って」
025 高山 「ゴールデンウィークだからどこかに行こうよと孫にせがまれるお爺ちゃん」
026 谷上 「爺さん限定か」
027 高山 「パパは普段のお仕事でお疲れ、そして大渋滞大混雑の中の帰省でヘトヘト」
028 谷上 「あーありますねー」
029 高山 「少しは世のパパンをいたわってあげて下さいね、奥様や子供たち」
030 谷上 「何かいいこと言った」
031 高山 「どこ行こうとか言ってもらえる内が華ですからね」
032 谷上 「何か怖いこと言ってるよ」
033 高山 「その内、子供が大きくなってきたりすると『パパくさい。パパ邪魔。パパうざい』と言われるようになりますんで」
034 谷上 「切ない…」
035 高山 「しまいにはご飯？さっき食べたでしょと言われ食事も一緒にさせてもらえなくなりますから」
036 谷上 「エグいっ」
037 高山 「はぁ？婆さんや何か言ったかのうと返しましょう」
038 谷上 「ボケた爺さんかっ」
039 高山 「ゴールデンウィークはゴーゴールデンというだけあって光輝く夢のある未来溢れるお休みなわけですけど」
040 谷上 「ハードルあげたね」
041 高山 「なんと言っても5月5日のこどもの日。もう子供が主役なわけですけどね」
042 谷上 「あーありますあります」
043 高山 「本来ひな祭りの女の子のお祭りの対照として男の子のお祭りだったわけですけどね」
044 谷上 「武者人形とか鯉のぼりとか」
045 高山 「子供の頃よく作りましたカブトとかちり紙で」
046 谷上 「ちり紙!?折り紙じゃなくてちり紙!?」
047 高山 「新聞紙で棒を…」
048 谷上 「新聞紙で棒を作ってチャンバラね」
049 高山 「金属の棒を包んでチャンバラもやりましたよ」
050 谷上 「いやいやいや！何やってるの!?」
051 高山 「チャンバラごっこ」
052 谷上 「危なすぎだろっ」
053 高山 「脳天どたまかち割るぞ」
054 谷上 「何言ってるの？」
055 高山 「そんなこんなな幼少期を過ごしましたが…」
056 谷上 「血みどろな犯罪臭しかしないよ」
057 高山 「こどもの日と言えば柏餅」
058 谷上 「はい柏餅美味しいですよね」
059 高山 「親からその日はせんべい布団を二つ折りにされて転がされました」
060 谷上 「え」
061 高山 「布団にくるまって寝させられる」
062 谷上 「え…？」
063 高山 「柏餅」
064 谷上 「え、柏餅って食べ物じゃないの？」
065 高山 「柏餅で今すぐ検索ッ」
066 谷上 「本番中！今本番中！」
067 高山 「真ん中のお爺ちゃんスマホ取り出したよ、ハイカラだねナウい」
068 谷上 「調べるのかいっ」
069 高山 「後ろの座席の方から手が挙がりました。とったどー！みたいな…何をとったんでしょうね」
070 谷上 「そういう番組じゃないからね。観客と作っていくところあるけど」
071 高山 「そんな感じでこどもの日は鯉のぼりと伊達政宗の三日月カブトと柏餅があればOK」
072 谷上 「伊達政宗限定？愛カブトはダメ？」
073 高山 「三日月がやっぱりカッコいいでしょう」
074 谷上 「あぁそう」
075 高山 「最近は何でもケーキケーキケーキでお祝い。全ステータス総上げですかって」
076 谷上 「いや、ちょっとわからない」
077 高山 「そんな5月は子供が主役だけど大丈夫お爺ちゃん出番ある」
078 谷上 「はいはい出番」
079 高山 「年末年始やお盆以外の実家帰省で孫が駆け寄ってきて『お小遣い頂戴』」
080 谷上 「はい小さい子可愛い」
081 高山 「孫に言われちゃうとついついあげちゃいますよね。はい、お爺ちゃん生活費ちょうらい」
082 谷上 「誰が爺ちゃんやねっ！ムッかつくわぁ…生活費って。生活費ねだる孫って何よ」
083 高山 「生きるのも大変なのよ、スパァ…」(タバコ吸う仕草)
084 谷上 「幾つ！幾つの孫？十代、十代未満だったら怖すぎだろ。何を悟っちゃったの」
085 高山 「あ、この休みの主役は俺たちだから。間もなく引退のご老体はサブにも満たないモブだから。ギャラリー」
086 谷上 「そんなこと言わないだろ」
087 高山 「言わないけど思っていることですよ」
088 谷上 「会場凍りついたよ。どうするの、この空気」
089 高山 「大人になるにつれお愛想やお付き合い、媚びへつらうというのを覚えていって生きる術を身に付けていくわけで」
090 谷上 「嫌なこと言うよ…」
091 高山 「…成長は喜ばしいですねッ！」
092 谷上 「喜べる要素なかったぞ」
093 高山 「喜ぶんじゃない…悦ぶんだッ」（ｷﾘｯ
094 谷上 「いや、ちょっと何言ってるかわからない」
095 高山 「ただ一定の時期を越えるとご飯まだかのになる」
096 谷上 「さっき食べたでしょ！」
097 高山 「たかし、小遣いはさっきやった。まだもらってないよ」
098 谷上 「あげたものはあげた。それ以上はやらん！」
099 高山 「これぞ、ジーサンが全て。ジーサンオール」
100 高山
谷上		 「ありがとうございました」






作者のツブヤキ
　5月に掲載が間に合わなかったのが非常に残念ですが、まぁだからと言って5月に掲載間に合えば
閲覧数が増えたと言った話でもないので、（恐らく）遅れても特段の問題はないかと思われ…（ぉぃ）
本編で取り上げた『柏餅』ですが、携帯辞書で『一枚の布団を二つに折られて寝ること』といった意味を初めて知って、衝撃でした。
そんな寝方で寝ている人なんているのかって感じで。それとも包まれて寝るのだろうか。
ほんと小学生くらいの昔はケーキでお祝い？とかしましたけど、今はこどもの日だからなんだって位の行事です。
それどころか動物園が無料公開とか遊園地が混雑とかで渋滞引き起こすとかで厄介な行事の一つです。と認識。

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