コガラシの恋空

コガラシの恋空

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :5
総セリフ数 159
製作日 2014/8/8〜2014/8/18
概要説明  いつものメンバーで帰宅していると、突然後輩と思わしき年下が現れた。
突然モンスターバトルというお約束的展開はなかったが、まさかの展開へ――
利用にあたって 利用規約
目安時間
登場キャラ セリフ数 性別 備考
中岡 朝香
(なかおか あさか)
40 集まりの中心的女子。女子力を上げようと努力するが、女子力が何かわかってない。
杵川 萌実
(きぬかわ もえみ)
36 おっとり系女子。家に帰ってPCを開き、某掲示板を閲覧するのが日課。
橘モアネーゼ幸子
(たちばな もねーぜ さちこ)
24 橘ブランドの令嬢。超お金持ちの一人娘。ブランド物はとりあえず集めてみるが最終的には橘ブランドに落ち着く。母親が外国の有名女優
佐々木 美夏
(ささき みか)
36 サバイバルゲーム好きのモデルガン収集家。火がつくと熱い。
五十嵐 銀杏
(いがらし いちょう)
26 美夏に恋する乙女。凛々しい姿に一目惚れのよう。勇気を振り絞って声というか、告白をする。引っ込み思案な所もあるが、やる時はやる子らしい…






【下校中】(夕暮れ時、いつものメンバーで帰宅中、木枯らしが吹く)

001 銀杏 春。それは出逢いの季節。桜舞い花びら降り注ぐ陽気には気持ちも晴れやかで明るくなる
002 幸子 「夏の強い日差しがなくなりましてようやく快適になりはじめましたわね」
003 朝香 「まだ残暑が厳しいよぉ」
004 萌実 「でも夜は少し肌寒い感じもあるよ」
005 朝香 「へそ出して寝てると風邪引くよ」
006 美夏 「そんな子供じゃあるまいし…」
007 萌実 「そうそう。へそ出して寝てるとへそ雷様にへそ獲られるよ」
008 幸子 「何ですって!?」
009 美夏 「あ、さっちー出してるんだ」
010 幸子 「出すも何も寝る前は軽装が当たり前ですわよ。骨になってもいいくらいですわ」
011 朝香 「敵キャラに当たるとどういうわけか一瞬で骨になる不思議現象的な」
012 銀杏 「先輩、私の時間はあの時止まったままです」
013 美夏 「クシュッ」
014 朝香 「え、今の可愛いクシャミ、みぃ様?」
015 萌実 「風邪?」
016 幸子 「いやですわ。半径184cm以内に近付かないでもらえます?」
017 萌実 「184cmって…」
018 美夏 「いや、風邪じゃないと思うけど」
019 朝香 「あ、誰か噂してるとか?」
020 美夏 「噂ねぇ…」
021 萌実 「噂が噂を呼んで噂になる的な?」
022 美夏 「噂から何も変化していない気がするけど…」
023 萌実 「噂が一段階目で変化してねじ曲がって、そのねじ曲がった噂がさらにねじ曲がるから、もはやあっさが魔法が使えるようになったとかって言われ始めるレベル」
024 朝香 「えー魔法だなんて」
025 萌実 「ただし魔法は尻から出る」
026 朝香 「嫌すぎる…」
027 萌実 「まぁまぁ、でも1回なんだからいい噂だよ」
028 美夏 「どこからどこまでがいい悪いと判断するものなのかは議論の余地がある気がするけど」
029 朝香 「確かに」
030 萌実 「案外恋の告白だったり」
031 美夏 「まさかー」
032 全員 『コガラシの恋空』



【下校中】(夕暮れ時、いつものメンバーで帰宅中、再び木枯らしが吹く)

033 朝香 「サムーい」
034 萌実 「秋は木枯らしのこの風が辛いよね」
035 朝香 「この風を感じるとたき火で焼き芋を焼きたくなるね。芋煮とかもあるし」
036 美夏 「あっさは食べ物だらけだな」
037 朝香 「食欲の秋だから」
038 幸子 「私は究極の美的センスを磨きに磨きをかけ、芸術の秋を極めますわ」
039 美夏 「だったら体を動かすスポーツの秋かな」
040 萌実 「もう読書の秋しか残ってない…携帯小説サイトでもネットサーフィンしろと?」
041 朝香 「別に一択しか選んじゃダメとかないんだから別に取り合わなくても…」
042 萌実 「なんとなく被ると二番煎じみたいじゃん?」
043 朝香 「秋だけに『空き』ない」
044 萌実 「敢えてジョブチェンジして商人でもやればいいよ」
045 朝香 「秋なだけに商いを始めたら、『飽き』ない」
046 美夏 「…寒」
047 幸子 「もう冬ですわね!」
048 朝香 「冬眠しそう」
049 美夏 「あっさはいつも寝てるでしょ」
050 朝香 「だって先生の話長いんだもん」
051 萌実 「いや授業は基本先生の話メインでしょ」
052 朝香 「もっと修造的な熱い先生はいないのかなー」
053 幸子 「いや暑苦しいだけですわ」
054 朝香 「よくわかる池田先生とか」
055 萌実 「あそこまでしっかり解説してくれる先生は滅多にいないと思う」
056 幸子 「生徒の回答にいちいちファイナルアンサー?と聞き返し、謎な溜めがある先生とか」
057 美夏 「それだけで授業終わるな」
058 朝香 「ライフラインはフィフティフィフティーとオーディエンスとテレフォンの3つ」
059 美夏 「懐かしい番組だな」
060 萌実 「へぇーへぇーへぇー…5へぇー」
061 朝香 「それ違う番組だから」
062 幸子 「いつやるの?…今でしょっ!」
063 萌実 「こゆいなー。そんな先生ばっかりの学園とかついていけなさそう」
064 銀杏 「あの…先輩」
065 朝香 「世の中そんな学校があってもいいと思う。偏差値20から東大目指せ的な」
066 幸子 「どこ狙うの?…無理でしょっ」
067 萌実 「グレートティーチャー…」
068 銀杏 「あの、佐々木先輩…」
069 美夏 「え?」
070 幸子 「誰ですの?」
071 銀杏 「ちょっとお話宜しいでしょうか?」
072 萌実 「…待てぇいっ」
073 美夏 「え、いや、え?」
074 萌実 「佐々木先輩はこの中のどれ?」
075 美夏 「何を言い出す、萌実たん」
076 銀杏 「そちらの…」
077 幸子 「…えぇ、麗しい私かもしれませんわね」
078 朝香 「いや、かもしれませんってつけてる時点で除外されるでしょ」
079 銀杏 「そちらの凛とされている佐々木美夏先輩にお話がありまして…」
080 美夏 「えーと…何かな」
081 朝香 「これはまさかの…」
082 萌実 「キマシ!?」
083 美夏 「いやいやいや、だとしても盛り上げたら恥ずかしいでしょ」
084 銀杏 「あの…私…佐々木先輩のことが…」
085 美夏 「いや、え?」
086 朝香 「ほんとのほんとに…?」
087 銀杏 「一目見た時から」
088 萌実 「キマシタワー!」
089 幸子 「エンダァァァァァー」
090 美夏 「いや、周りは少し落ち着こうよ」
091 銀杏 「私の中の時計は止まったままで…」
092 朝香 「これはまさか、まさかの愛の…告白?」
093 銀杏 「私、佐々木先輩を見ていると胸が苦しくなって…」
094 萌実 「それはみぃ様の呪い」
095 美夏 「いやいやいや」
096 幸子 「恋の病は余命半年」
097 美夏 「いや、聞いたことないから」
098 朝香 「淋し過ぎると死んじゃいますのん」
099 美夏 「ウサギかっ」
100 萌実 「あんた死ぬわよっ(キリ」
101 銀杏 「今日はその、私の気持ちを伝えたくて先輩の前に現れました」
102 美夏 「う、うん…」
103 萌実 「そうだ、キマシタワーをここに建てよう」
104 朝香 「みぃ様モテるものね」
105 美夏 「いやいや、初めてだからね」
106 幸子 「私だって告白ぐらいされたことありますわ」
107 朝香 「さっちーも?」
108 幸子 「私の冷やしておいたおやつのプリンを食べたとか、あの時、絶対押すなよ押すなよって時に押したのは私だったとか…」
109 朝香 「それ罪の告白。愛の告白じゃない」
110 萌実 「もう懺悔でいいんじゃない?」
111 銀杏 「私は佐々木先輩にホレてしまいました…」
112 幸子 「まぁ、ホレたのハレタの」
113 萌実 「バタフライ〜 今日は今までの どんな時よりも 素晴らしいー…」
114 美夏 「いや、だから何故結婚ソング!?」
115 朝香 「おめでとう、みぃ様」
116 銀杏 「返事は今すぐでなくても私大丈夫です」
117 萌実 「もう即答でしょ」
118 美夏 「他人事だと思って面白がってない?」
119 萌実 「そりゃもう他人のコイバナは蜜の味でしょ」
120 朝香 「当事者いる前でゲスイよ、萌実たん」
121 幸子 「みぃ様に冬を飛び越して春がやってきたのは喜ばしいことですわ」
122 美夏 「まだ名前も聞いてないけど」
123 銀杏 「私、五十嵐銀杏って言います。」
124 朝香 「いちょうだなんて秋にピッタリな名前」
125 銀杏 「私、秋に生まれたので、名前も秋にするか紅葉にするか楓にするか親が考えたって」
126 萌実 「結構安直…」
127 銀杏 「『銀杏』って書くので友達からは『ぎんなん』って呼ばれたりしてます」
128 朝香 「そうなんだ」
129 幸子 「2つの名前があるのも素敵ですわね」
130 朝香 「さっちーも幸子だけど愛称で2つ名前あるじゃない」
131 幸子 「そうでしたわ」
132 萌実 「みぃ様のことを『先輩』って呼ぶくらいだから年下?」
133 銀杏 「はい、いっこ下です」
134 朝香 「いいねぇ若いねー」
135 萌実 「あっさ、それ言い始めたらオバサンだよ」
136 朝香 「えぇ?」
137 幸子 「確かに1つ2つ下を若いと感じ始めたら急速に歳を取りますわね」
138 朝香 「銀杏ちゃんはみぃ様のどこを好きになったの?」
139 銀杏 「全部です」
140 萌実 「出た、恋は盲目。告白されて訊いたら回答No1、全部。ちなみに珍回答は眉毛」
141 銀杏 「佐々木先輩の電車や銃に目を輝かせているところとか、夢中な表情とか」
142 萌実 「おぉ、見てる」
143 銀杏 「巷でデスガンとか、銃ゲームなのにビームソード使うネカマビーターに勝てそうだし」
144 朝香 「そうくるか」
145 美夏 「付き合うとか、そういうのはよくわからないけど、まずはお互いのことを知ってゆっくり溝を埋めていくのはいいことだと思う」
146 幸子 「エンダァァァァァ…本日二回目」
147 銀杏 「木枯しは葉を散らし、寂しい冬の訪れを告げるけど、私はの恋は実り多き豊かな秋の1つとして実ったの…カナ」
148 朝香 「あたし、全力で応援するからね!みぃ様」
149 美夏 「いや、人を応援するのもいいけど、自分磨こうよ」
150 萌実 「私達、友達だよね?」
151 美夏 「親友だけど、何でそこで確認」
152 萌実 「友達は恋を応援するものだからね」
153 幸子 「人様の恋の行方ほど面白いものはありませんわ」
154 美夏 「そこ、本音」
155 銀杏 「先輩たち有難うございます。全力で佐々木先輩を惚れたいと思います」
156 美夏 「いや、全力で惚れるとかって話になってるの…」
157 銀杏 「とにもかくにも宜しくお願い致します」
158 美夏 「え、あ…はい」
159 銀杏 「秋は始まったばかりだけど、春が近そうです」






作者のツブヤキ
 からふるべりぃ にじゅうさんかいめの為の3制作品の1つです。
これも『並行空間旅行』と同じでストーリー仕立ての少し異色の王道ものになります。
春は出逢いの季節と呼ばれ、秋は別れの季節とよく言われています。
春から付き合い始めた恋人たちがひと夏を越したところで愛が覚めるのでしょうか。
女の後輩が先輩に惚れるというのはまぁそこそこあることなのではないでしょうか。
現実では長続きしない恋だとは思いますが…。そんな季節ですよね

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