月見よ、月見夜

月見よ、月見夜

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :5
総セリフ数 137
製作日 2014/7/25〜2014/8/18
概要説明  秋はお月見の季節。学校の終わりに屋上で準備をする朝香の周りにいつもの面子が揃う。
月を見ていると何か自称月からの使者という者が現れた。これは中二病なのか
月からの使者とは一体…
利用にあたって 利用規約
目安時間
登場キャラ セリフ数 性別 備考
中岡 朝香
(なかおか あさか)
37 集まりの中心的女子。女子力を上げようと努力するが、女子力が何かわかってない。
杵川 萌実
(きぬかわ もえみ)
35 おっとり系女子。家に帰ってPCを開き、某掲示板を閲覧するのが日課。
橘モアネーゼ幸子
(たちばな もねーぜ さちこ)
21 橘ブランドの令嬢。超お金持ちの一人娘。ブランド物はとりあえず集めてみるが最終的には橘ブランドに落ち着く。母親が外国の有名女優
佐々木 美夏
(ささき みか)
32 サバイバルゲーム好きのモデルガン収集家。火がつくと熱い。
月の使者 16 月に住む月人。お月見であちこちから見られている気がして何事かと様子を見に来た。ママチャリできた。






【夕方】(すすきやら果物やらせっせと集める朝香)

001 幸子 「あっさ、何準備していますの?」
002 朝香 「お月見の準備だよ」
003 美夏 「お月見?」
004 萌実 「鳩麦、玄米、月見草〜」
005 幸子 「ピッピがピクシーに進化するために必要な石の…」
006 美夏 「月の石!」
007 萌実 「で、イワークが出てくる…」
008 美夏 「お月見山!」
009 朝香 「って、あまり関係ない」
010 萌実 「どくだみ、ハブ茶、プーアール〜」
011 美夏 「爽〜健美茶ッ♪」
012 朝香 「っ茶♪って、それも月見草だけしか関係ないけど」
013 幸子 「今日は満月でしたかしら」
014 朝香 「最高の月見日和よ」
015 美夏 「確かに程よく雲が出ていて、また味のある夜になりそうだからね」
016 萌実 「月見かぁ」
017 美夏 「春は…」
018 萌実 「あけぼの!」
019 朝香 「いや、合っているけどその話じゃなくて」
020 美夏 「春は花見、夏は…」
021 萌実 「夜!」
022 朝香 「いや、そうじゃなくて」
023 美夏 「夏は花火、秋は…」
024 幸子 「夕暮れ」
025 朝香 「枕草子じゃなくてね?」
026 美夏 「秋は月見に冬は…」
027 萌実 「つめてぇ!」
028 朝香 「それは分かるけど、『つめてぇ』は枕草子でも何でもないから。『つとめて』で、言いたかったのは雪見ね」
029 幸子 「四季折々のそれぞれ春夏秋冬、見るものがあるのがまたいいところですわね」
030 美夏 「酒好きのお姉さんだと、理由付けて飲む肴になるわけだけど」
031 幸子 「『お酒が美味しいですわ』とか言いながらですわね」
032 萌実 「風流ー」
033 朝香 「確かに盃に花びらを浮かべたり、月を浮かべたり、紅葉を浮かべたり…」
034 萌実 「あれ、それだと夏じゃない」
035 美夏 「でも中秋の名月と詠うくらいだし」
036 朝香 「団子が美味ければ何でも良いね」
037 美夏 「出た、花より団子論」
038 幸子 「まぁ月見て腹は膨れないのですから、当然ですわね」
039 朝香 「秋は風流だからね。虫の音を聴きながら笛を奏でるのも乙なものね」
040 萌実 「うわっ幻想チックー…でも似合わない」
041 朝香 「なんでッ!?」
042 美夏 「まぁでも月と言えば、思い浮かべるのは…小さい頃から憧れた…」
043 萌実 「月光仮面ッ!」
044 幸子 「正義の味方!」
045 美夏 「何で」
046 萌実 「変態仮面ッ!」
047 朝香 「憧れないし、小さい頃から憧れてるって、おかしいでしょ。憧れちゃダメなタイプじゃない」
048 萌実 「あの逞しい身体とか?」
049 美夏 「はいはい、おかしいっ」
050 朝香 「皆も憧れたことあるでしょ?魔法のステッキとか持って」
051 幸子 「マジカルミラクル灰になれー」
052 朝香 「惜しいけど違う」
053 萌実 「プリッキュア、プリッキュア、プリッキュア!」
054 美夏 「違うよね」
055 萌実 「♪〜だってなんだか、だってだってなんだもん〜」
056 朝香 「近付いた。時代的には同じ頃」
057 幸子 「ハニーフラッシュッ!…ですわ」
058 萌実 「しかし、このさっちーノリノリである」
059 朝香 「さっきの歌のと同じでしょ。違くて…月の代行者と言えば?」
060 萌実 「あぁ!月に代わって…の」
061 朝香 「そう!月に代わって…」
062 美夏 「月に代わって…」
063 萌実 「お尻を出した子一等賞!」
064 朝香 「人間ていいな!それ人間ていいな。何で月に向かってお尻出すの。痴女じゃない」
065 幸子 「月に代わってお仕置きよっ!ですわっ」
066 萌実 「それにしてもさっちーはノリノリである」
067 朝香 「そう。最近、下着も出たみたいだし」
068 美夏 「二期も確かにやってて。うんうん昔憧れたような…」
069 朝香 「でも、グッズは安っぽいプラスチックの棒にツルツルの、いかにもってコスプレセーラー服で…昔はセーラー服に憧れたけど、ブレザーだし」
070 萌実 「セーラー派とブレザー派の熱い論争が…」
071 朝香 「セーラー戦士ってのがまた斬新だった気がするなぁ」
072 美夏 「正式には美少女戦士らしい…」
073 萌実 「しかし巻き起こらなかった▽」
074 美夏 「で、月見とセーラームーンがどうしたって?」
075 朝香 「別にどうもしないけど?」
076 萌実 「ドユコトー」
077 朝香 「ただ月見だねってのと、そういえば月と言えば、『月に代わって〜』なんてのもあったなぁって、だけで」
078 美夏 「脈略はあるけどオチのない話」



【夜 屋上】(満月の下でお供えをするメンバー)

079 使者 「昔々あるところに…竹取りの翁といふものありけり」
080 朝香 「流れ変わった!?」
081 使者 「お爺さんは山へしばかりに行き、お婆さんは川に洗濯に行く話だっけか」
082 美夏 「登場人物は合ってるけどそれは桃太郎」
083 萌実 「光る竹の中に幼女がいて、急速に美人に成長するお話でしょ」
084 美夏 「大体あってる」
085 朝香 「で、月に帰る…と」
086 美夏 「人間たちが月の使者に皆殺しにされる話だっけ」
087 萌実 「え…ナニソレ怖い」
088 美夏 「都から来た護衛の兵士たちが月の光で失明したって話や、弓兵の放った矢が全て跳ね返って降り注いだ話や、幻惑で同士討ちさせられたという諸説もあったような」
089 萌実 「本当は怖い昔話…キリッ」
090 朝香 「で、かぐや姫の話辺りから突然現れた貴女は?」
091 使者 「月からの使者です」
092 幸子 「誰を月に連れていくのです?もしかして、もしかすると私、生まれは月だったのかもしれませんわ」
093 使者 「いえ、月から監視していたら、あちこちから月を監視され始めたので、様子を見に来ました」
094 萌実 「ダメだこいつ、早くなんとかしないと…」
095 幸子 「アポロ11号が月面着陸した時はどうなるかとは思いましたけど」
096 萌実 「♪〜アーポロマーブルチョーコベイビー」
097 使者 「まだ月への侵攻は進んでいないようなので、まだ滅ぼさなくても大丈夫ですね」
098 朝香 「ちょっと待って、話が大き過ぎて、ついていけない」
099 使者 「嘘をつく時はちょっとくらい、大きな嘘をつくくらいが良い」
100 朝香 「いや、よくないよ。嘘つきいくない」
101 美夏 「そうか、あれか、リンゴ大好きな死神と新世界の神になろうとする死神ノートの話かッ」
102 萌実 「私がキラです」
103 幸子 「私がLです」
104 朝香 「で…月人がここまでどうやって?」
105 使者 「チャリできた」
106 美夏 「いやいやいや。一昔前のプリクラネタじゃないんだから」
107 幸子 「月から地球まで自転車で来ようなんてしたら、何百年かかるか分かりませんわよ」
108 朝香 「いや、月人なんだし、近未来的な超ハイテクな自転車なのかも。ちょっと見せてもらえないかな」
109 使者 「そこに停めてあるから持ってきます」
110 萌実 「そこって…階段…」
111 使者 「階段をかけ上がるのが、結構大変でした」
112 萌実 「そりゃ大変でしょうね…というか、普通自転車で階段かけ上れるもの?」
113 朝香 「そりゃもうとんでもない最新型の…未知との遭遇の第一発見者になっちゃうかも」
114 使者 「これできた」
115 朝香 「ママチャリやんっ!?」
116 美夏 「え、ママチャリ…だよね。これで来たの?」
117 使者 「かつて、この前かごに同志が乗って人間によって送り届けられたとか届けられていないとか」
118 萌実 「E.T.電話スル!?」
119 使者 「まぁ人間たちが何をしているのかを知りたかったので帰ります」
120 幸子 「もう帰りますの」
121 使者 「用は達成しましたので」
122 朝香 「折角だから観光していけばいいのに」
123 使者 「穢れし檻で、観光などすることはないので」
124 幸子 「穢れしって竹取物語のままですの」
125 使者 「罪にまみれたこの地は、浄化されることはないかと。…1つ、人間たちに忠告しておきます。もし、月に侵攻することがありましたら…その時は容赦なく、滅しますので…では」
126 美夏 「やっぱり早ッ!その名の通り、光速で消えたよ…」
127 萌実 「ただのママチャリじゃなかった…」
128 幸子 「月に侵攻って、その頃には私たちは世代が代わってますわね」
129 朝香 「さ、気を取り直して月見月見」
130 萌実 「うさぎの餅つき見なきゃね」
131 美夏 「海外では蟹に見えるところもあるらしいね」
132 幸子 「タラバ蟹ですの?ワタリ蟹ですの」
133 美夏 「いや、食べれない陸蟹とかだと思う」
134 幸子 「そんなのワサワサいたって気色が悪いだけではありませんの」
135 美夏 「月のクレーターの関係で凸凹の陰で、そう見えるってだけで、実際にいるわけじゃないし」
136 萌実 「こころ ぴょん!ぴょん!したのに…残念」
137 朝香 「今日は夜空もきれいだし、月見に最高の月見日和。月見よ、月見夜」






作者のツブヤキ
 からふるべりぃにじゅうさんかいめ用に制作した3作品の1つになります。
月見と言えば、すすきと団子とフルーツですよね。
今年は月見日は入院していたので、病院で迎えることになりましたが、翌日差し入れの団子を食しました。
かぐや姫の話を出すと毎度毎度定番なのですが、月の使者が現れた時って都の兵士たちってどうなったんでしたっけ。
最近の話じゃ帝の弟とか分けのわからないものまで出てくるそうな。
一体どうなっていやがる。

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