シナリオ詳細 | |
掲載元 | 声物語劇団 公式サイト 声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場 |
作者 | 月宮東雲 |
登場キャラ数 | 不問:2 |
総セリフ数 | 58 |
製作日 | 2014/5/28〜2014/5/28 |
概要説明 | まもなく七夕。普段からあまり輪に入ろうとしない夏樹を気にかけて、先生は声を掛けるのだが…反応はイマイチ。 ただ、実はそれは先生に特別な感情を持ってしまっていたからであって――― |
利用にあたって | 利用規約 |
目安時間 |
登場キャラ | セリフ数 | 性別 | 備考 |
先生 | 30 | ? | 生徒の一人一人を気に掛ける心優しい教師。一人ひとりの心に寄り添えればと思っている |
夏樹 (なつき) |
28 | ? | 少し思考も大人びており、ひねくれている。子供のように無邪気ではない為、周りからは可愛くないと言われている |
001 | 先生 | 七夕のお知らせ |
002 | 夏樹 | 「…下らない」(プリントをくしゃくしゃに丸めて捨てる) |
003 | 先生 | 「夏樹。夏樹ー」 |
004 | 夏樹 | 「…どうしたの先生。」 |
005 | 先生 | 「来週の土日に七夕祭りをやるんだが、お知らせ見たか?」 |
006 | 夏樹 | 「七夕ね…」 |
007 | 先生 | 「先生もこれから笹を運んで中庭に立てるんだが、皆と願い事を短冊に書かないか?」 |
008 | 夏樹 | 「…先生。短冊に願いを書けば叶うと思ってるんですか。サンタクロースにお願いを書くのと同じですよ」 |
009 | 先生 | 「サンタクロースにお願い書いたら靴下に入れてくれるじゃないか」 |
010 | 夏樹 | 「親がそれを見て買って靴下に入れるんだろ。いつまでも夢見がちな人じゃないからな。」 |
011 | 先生 | 「つまらん生き方してるなー夏樹」 |
012 | 夏樹 | 「まぁ人生そんなに楽しくないからね」 |
013 | 先生 | 「はぁやだやだ。最近の子供は夢も希望も生きる気力もなくしてるのか。介護施設で働いているつもりはないんだけどね。」 |
014 | 夏樹 | 「現実思考なだけで夢見がちじゃないだけだよ」 |
015 | 先生 | 「ピンクのカッパだの妖精さんだの言ってくれた方がまだ可愛いげあるけどね」 |
016 | 夏樹 | 「そんなこと言う子は精神病院に連れていくべきだね」 |
017 | 先生 | 「冷めた反応されちゃうと先生ガッカリだな」 |
018 | 夏樹 | 「悪いけど誘う相手を間違えたね。じゃあ」 |
019 | 先生 | 「夏樹。…ふぅ、多感なお年頃の子供は難しいねぇ」 |
020 | 先生 | 「はい、もうちょっと右かなー。いい感じいい感じ」 |
021 | 夏樹 | 「…言い伝え、迷信、占い、おまじない。全部叶うなんて馬鹿げてる。神頼みだろうがなんだろうがそんなんで叶うなら苦労はいらないね」(窓から中庭の様子を見つつ呟く) |
022 | 先生 | 「よし、これは上の方に吊るそうな。お星様がちゃーんと見ていて叶えてくれるからなー」 |
023 | 夏樹 | 「…先生も必死になっちゃって」 |
024 | 先生 | 「そう。よく知ってるな。神社で掛けられてる絵馬の紙バージョンだ」 |
025 | 夏樹 | 「よく恥ずかしげもなく叶いもしない願いを書くよな」 |
026 | 先生 | 「書いた願いは本当に叶うかって?叶うさ。嘘だと思うなら書いてご覧」 |
027 | 夏樹 | 「物理的に無理な願いだってあるのにさ」 |
028 | 先生 | 「言葉には言霊と言うのがあってね、なれなれって言っていると本当に叶うもんなんだよ」 |
029 | 夏樹 | 「言霊も他力本願じゃないか」 |
030 | 先生 | 「最初から願いもせず諦めてちゃ叶う夢も叶わない。」 |
031 | 夏樹 | 「叶いもしない夢を恥ずかしげもなく掲げること自体カッコ悪いし…」 |
032 | 先生 | 「それはカッコいいカッコ悪いの話じゃない。カッコ悪くたっていい。願いが叶えばカッコいいカッコ悪いなんて関係ないだろ?」 |
033 | 夏樹 | 「……」 |
034 | 先生 | 「好きって言葉も相手に伝えなきゃわからないものだし、伝えなきゃ伝わらない。そういうものだぞ。お、和人はバナナ食べ放題か。食いしん坊だな」 |
035 | 夏樹 | 「紙切れに書いたって…叶う訳じゃないのに」 |
036 | 先生 | 「先生はひとつ大事なことを言っておく。絵馬や短冊に願いを書いて待つのもいいと思うが、書いた願い事に向けて努力をする。そうすることで早く願いが叶う。ただ待つだけじゃ、どれくらいで叶うか分からない。だから皆も書いたらその願いがどうやったら早く叶うかを工夫して考えてみようか」 |
037 | 夏樹 | 「…こんな願い、工夫しようがないじゃん」 |
038 | 先生 | 「辰馬は大丈夫だ。大人にはもうじきなれる。もうちょっと勉強すればもっと早く大人になれるかもな。…ん、夏樹ーおーい、夏樹ー」(遠くで見ていた夏樹に気付き駆け寄ってくる) |
039 | 夏樹 | 「……七夕なんて馬鹿馬鹿しい」 |
040 | 先生 | 「願い事。書いてみないか?」 |
041 | 夏樹 | 「…先生はなんて書くの?」 |
042 | 先生 | 「皆がいつまでも幸せでいられますように…かな」 |
043 | 夏樹 | 「…模範解答」 |
044 | 先生 | 「先生は皆のお手本じゃないといけないからな」 |
045 | 夏樹 | 「なら世界平和とでも書けば満足?」 |
046 | 先生 | 「夏樹の叶えたい願いを書きなよ」 |
047 | 夏樹 | 「やっぱ下らない…」 |
048 | 先生 | 「そうやってすぐ『下らない』って言っていると、人生下らなくなっちゃうぞ」 |
049 | 夏樹 | 「言霊だって言うんでしょ」 |
050 | 先生 | 「お、知ってたか。そう言霊が…」 |
051 | 夏樹 | 「信じてないから」(ふいっと踵を返す) |
052 | 先生 | 「あ、夏樹ー」 |
053 | 夏樹 | 『だって下らない恋をしちゃったから…』 |
054 | 先生 | 「子供には願い事の1つや2つ持って欲しいものだけどね…ん」(ふととある短冊が目に入る) |
055 | 夏樹 | …夏樹 |
056 | 先生 | 「あれ、下らない下らない言ってた割に書いてるのか」(夏樹の名前の書かれた短冊を読み、微笑む) |
057 | 夏樹 | …先生大好き 夏樹 |
058 | 先生 | 「……ふっ。先生も大好きだよ。夏樹」 |
作者のツブヤキ |
七夕にはまだ早くて季節外れの作品ではありますが、ふと思いついたので。 今回は敢えて性別をなくしました。ご自由に性別を設定してご利用ください。 同性同士でも考えられる物語かなって考えたので。男同士だけはどうにもあまり考えられない…。 願いは言葉にすることで努力を始め、叶うとか…そんな話 |
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