湯けむり温泉旅路-貸切露天風呂宿-

湯けむり温泉旅路-貸切露天風呂宿-

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :4
総セリフ数 157
製作日 2013/10/9〜2013/10/10
概要説明  紅葉にはまだちょっと早いが山奥の温泉地に訪れた野郎二人組ぺア二組。
温泉旅行好きの二組が評価しながら宿に泊まる。
利用にあたって 利用規約
目安時間
登場キャラ セリフ数 性別 備考
狭間 一矢
(はざま かずや)
40 カズヤァ。アーッ!以前よりは下ネタ数は減った。レパートリーが減ったというわけではない…らしい。
城谷 正弘
(しろたに まさひろ)
32 一矢と温泉に行く仲良しさん。親友とは言わない。友達なのかどうかわからないが、いつもつるんでいる。
桶下 徹
(おけした てつ)
43 とおるなのかてつなのかよく分からない。いや、てつなのか、メガネなのかよく分からない。恐らくメガネ。アニメを愛する。実は一矢と知り合い
村井 陣
(むらい じん)
43 デカい身体で肉体を持て余す、筋肉質な男。鋼の肉体を見せつけてくる。温泉で踊るのが趣味






【宿の前】(15時頃、一矢の運転する車で到着する。)

001 一矢 「今回のチョイスは何なんだよ、アニメ大国って」
002 正弘 「なかなかな選択だったと思うけど。近くのところは皆1万以下だったし」
003 一矢 「まぁな。だが、一万以下でも良い所は沢山ある…自論」
004 正弘 「まぁ民宿に泊まりたいって言うなら話は別だけどさ」
005 一矢 「なんか格闘家が集まりそうな宿があったのは知ってる」
006 正弘 「まぁ温泉街といった感じでもなさそうだからポツリポツリとある宿なんだろうね」
007 一矢 「駐車場に車停まってねェ…というより、玄関先まで車が突っ込めない宿が珍しいわ」
008 正弘 「確かにそれは珍しいと思った」
009 一矢 「あれじゃね?車突っ込むのを防止的な」
010 正弘 「どうやったら突っ込むんだよ」
011 一矢 「運転下手な人的な」
012 正弘 「相当だな…で、造りも今まで行った宿とは違うよね」
013 一矢 「まぁあれだ。周辺に競合宿がないからそれ程サービスとかには期待できないさ。自論」
014 正弘 「他にどれくらい客いるだろうね。30分後くらいに」
015 一矢 「確かにな。アニメのキャンペーンは終わった今、絶好の閑古鳥チャンス」
016 正弘 「いや、閑古鳥チャンスって…」
017 一矢 「だって車見なかっただろ?俺たちだけの貸切だったりして」
018 正弘 「それはいくら何でもないでしょ。入口に歓迎板かかっていたし」
019 一矢 「かかっていたんかーい」
020 正弘 「4つほどかかっていたと思うけど」
021 一矢 「フロントから部屋まで長かったよな。風呂まで遠いぜ」
022 正弘 「部屋にお風呂がないから大浴場に行かないといけないしね」
023 一矢 「大浴場があれば、部屋なんて風呂いらない」
024 正弘 「まぁね。いつもの如くお茶飲んでからお風呂に行きますか」
025 一矢 「おうよ」



【宿の前】(陣の運転する車で到着)

027 「アニメのキャンペーンが終わっているのにここに来るとは好きだねェ、あんたも」
027 「アニメにキャンペーンも何も関係無い。愛があれば、問題ない」
028 「あと一歩だったのにな。一週間早ければ間に合ったのに…」
029 「言うな。愛が、愛が足らんかったのだ」
030 「俺は…腹筋がタランカッタ!」
031 「黙れ総統」
032 「ほんとはキャンペーン中に行きたかったんだろ?ん?ん?」
033 「別に…」
034 「からのー」
035 「…ああ、行きたかったよ。嗚呼行きたかったさ!誰のせいだ、休み取れないって!あ?誰のせいだ」
036 「大丈夫だ、愛さえあれば距離なんてかるく跳躍できるさ☆」
037 「ああ、お前にこれ程殺意を抱いたのは36回目だ」
038 「意外に多いな!」
039 「今月に入ってからのカウントな…」
040 「多いなッ!?今月に入ってからかよ」
041 「ああ、今月に入ってからだ。先月は24回だ」
042 「それも多いな!どこでそんなに殺意抱かれてるんだ?俺変なこと言っていないけどな」
043 「お前の存在とその身体がうっとしい」
044 「うぉいっ、それキツイな。途中で道の駅寄ってやっただろ」
045 「そんなんで俺の機嫌が直ると思ったか。味噌ポテト野郎」
046 「美味かっただろ?B級グルメ」
047 「スーパーの総菜コーナーで98円で売ってるけどな」
048 「あれより揚げたてのせいかカリッカリしてただろ?厨房のコック可愛かったし」
049 「男は板前帽だったけどな。彼女のコック帽で可愛さが30%増しだ。ただし二次元に限る」
050 「お前はまた、二次元か」
051 「大体、道の駅の町中から30分も走ってこの山奥へ…しかも謎い選挙カーの妨害を巧みに避けつつここに来た理由は?」
052 「それは予約したからだな」
053 「僕グッズ買いに戻っていいか?」
054 「明日寄るって言っただろ。ちゃんと周りの価格調査しないとだな…」
055 「ちょっと待て。僕は重大なことに気付いた」
056 「どうした」
057 「旅館にワインとか酒買って持ち込めばよかった…いや、または自宅からストックのを持ってくるべきだった…」
058 「ぬ…」
059 「すっかり僕はウェルカムドリンク的な感じで出るとか食事の食前酒で出るとばかり頭の中で思っていたが…部屋飲みした方が安上がりだった」
060 「な、ナンダッテー」
061 「なんて…ことだ。そんな単純な事にも気付かなかったとは…」
062 「諦めて風呂だ。もう風呂しかない。俺たちを癒してくれるのは温かい風呂しかないぞ」
063 「…ああ、君の言うとおりだ。まずは風呂だ。話はそれからだ」



【大浴場】(男子風呂更衣室で入浴準備をしていると陣たちもやってくる)

064 一矢 「部屋はまずまず。壁が汚れているのを補修していない点はちょっと気になるけど、まぁ寝るには関係ないしな」
065 正弘 「掛け軸が朝顔だったけど」
066 一矢 「夏だー。今は秋だー。けど、暑さは夏だー。」
067 正弘 「そんな奥深い理由があったのか…」
068 一矢 「そう。そうに違いない。さてと…おっと財布を持ってきてしまった」
069 正弘 「部屋においてくる?」
070 一矢 「いや、ここにコインロッカーあるじゃん?えーと100円100円…」
071 正弘 「貴重品類は基本フロントに預けるか、部屋の金庫にしまっておくべきだね」
072 一矢 「ロッカーがあるから平気…ぬ」
073 正弘 「どうかした?一矢」
074 一矢 「…ッ!?みんな、離れろッ!罠だ!」
075 「何!?爆弾かっ」
076 「地雷なんてそんなあり得ないね、二次元でもあるまいし…」
077 「爆弾ハンバーグが転がっているのであれば、それは確かに罠だ!本物は美味いが転がってるのは基本悪臭を放つフェイクだ」
078 正弘 「どんなフェイクよ…」
079 一矢 「このコインロッカー……」
080 「ゴクリ…」
081 一矢 「100円玉戻ってこない式のだ…」
082 「確かにそれは恐ろしいな…」
083 一矢 「返せッ!俺の100円返せッ!俺の…俺のなけなしの100円…。返せよぉ…」
084 正弘 「恥ずかしいから騒ぐなって、一矢」
085 一矢 「うるせぇっ!100円あれば…100円あれば…う…うっ」
086 正弘 「ほら、皆見てるから…今従業員呼んでくるから大人しくしてなって。ホントすみませんご迷惑おかけして」
087 「まぁそういう日もあるさ。コインロッカーとクレーンゲームと格闘コンテナは基本100円玉を吸収するもんだ」
088 「…さっさと入るぞ」
089 一矢 「この宿とんでもねぇ…」
090 「お、そこそこの風呂だな」
091 「露天風呂あるじゃないか。貸切風呂なんていうから露天風呂ないかと思ったぞ」
092 一矢 「正弘めぇ、一番風呂取られちまったじゃねェか…」
093 「徹、お前の頭の中アニメだらけだけど、キャラと温泉に一緒に入る妄想とかしてハァハァする感じ」
094 「君はふざけているのか?清く正しく温泉にだ、神聖なる温泉にわけのわからん邪念を持ち込むな」
095 「アニメ並みに温泉好きだもんな。邪念って…」
096 「温泉は温泉で楽しむ。アニメはアニメ、二次元は二次元しっかり区切りつける」
097 一矢 「温泉は静かに入れ、メガネ」
098 「温泉のマンガが出るなら買うくらい好きだがな」
099 一矢 「うるさいメガネ、黙れメガネ、メガメガネ」
100 「君はさっきからメガネメガネうるさいな。100円をロッカーごときに奪われた輩に言われたくないな」
101 「うぉおおおおおおおお、身体持て余すっ!この持て余した身体とても自宅の風呂じゃ伸ばせないからな」
102 正弘 「やばい…この人ヤバい…。性欲持て余すとか危ない台詞を叫んでる…」
103 「この持て余した体をどうしてくれよう。こうケツを突き出して…体を伸ばす!これに限る!」
104 正弘 「掘られそうだ…一矢よりヤバそうだ…いや、一矢と化合すると化学反応が…」
105 一矢 「起きねーよ」
106 「オラァッメガネ外したぞ。曇って見えないメガネ外したぞ。これでメガネとは言わせねぇ」
107 「徹、客に迷惑だから絡むなって」
108 「別にキャラに絡んでいない」
109 「客!キャラじゃなくて。客な。お前の頭はアニメ脳か」
110 「僕の身体の半分は温泉と、二次元への思念によってできている」
111 一矢 「黙れメガネ」
112 「君は失敬だな、さっきから人をメガネメガネと」
113 一矢 「メガネにメガネって言って何が悪いんだよ」
114 正弘 「すみません、100円玉だまし取られそうになって気が立ってるんです。ホントすみません」
115 「ふん、あがるぞ、貸切風呂に期待だ」



【貸切露天風呂】(一矢と正弘で45分間の貸切タイム)

016 一矢 「うほっいい湯だ…やらないか?」
017 正弘 「そんなにヤりたければさっきのケツ突き出してた人とやってきたら?」
018 一矢 「悪いな…生憎俺は野郎のケツには興味がない。ブスのケツにも興味はない。美人のケツしか興味はない」
019 正弘 「基本美人は男湯でケツを突き出すことはありません」
020 一矢 「まぁ、それはそうだけどな。なんだかこの貸切風呂とか見るとエロイな」
021 正弘 「エロイのはお前の頭だけだと思う。というか早く上がってくれない?一矢入ると汚れる気がする」
022 一矢 「それ酷くね?」
023 正弘 「大体何で一矢もいるか分かんないんだけど。外で待っててって言ったよね?」
024 一矢 「45分しかないんだからケチケチいうなよ。時間制限あるとゆっくり入れないじゃん?」
025 正弘 「前回君が40分入って5分しか入る時間なかったからね」
026 一矢 「それは悪かったって言ってるじゃんか。ほら、二人は入れそうだ。入るか?」
027 正弘 「尻を4つに割られたくなかったら速やかに出てくれないかな」
028 一矢 「…ホモは出て行ってくれ。ホモォ…」
029 正弘 「君がそこにいると僕は入れないんだけど」
030 一矢 「茶色の浴槽がもでーんっておかれてる感じ的に、家の浴槽をそのまま抜き出したみたいな感じだが、結構ゆったりできるのな」
031 正弘 「無視し始めたよ…」
032 一矢 「俺は…いつか必ず彼女と来る。野郎と貸切風呂なんて悲し過ぎる」
033 正弘 「おめぇの時間は終了したから帰れ」
034 一矢 「痛い痛い痛い、肩握り潰すのなし!わかった出る。出るから…うぇー」



【夕食会場】(食事会場に移動し、個室で食事する陣たち)

035 「部屋案内された時に宴会場とも部屋食とも言われなかったから気になっていたけど」
036 「まぁネットには囲炉裏の部屋の写真が掲載されていたからな。」
037 「囲炉裏部屋が売りなんだろうよ。お、岩魚が焼かれてっぞ」
038 「川魚の塩焼きは美味いからな」
039 「前菜も秋っぽくお洒落に作られてるし。おーし頂きますーって前菜全部甘いのかーい」
040 「ぬ…お造りイカかと思ったらこんにゃく…。刺身こんにゃくってそりゃあるけど…やられた気分だ」
041 「自家製の食前酒は庭の木の梨で酒造ってソーダ割にしたそうだ…斬新ではあるな」
042 「この煮物のひりゅうず美味いな。豚肉とかじゃが芋を鍋で焼くのもまたありだし。汁物じゃないのは変わってるけど」
043 「ちょ…このミニわらじカツって駄菓子のソースカツっぽくないか?この薄さ、この味」
044 「これもB級っぽい感じの名物品だな。で、しのぎの餅って…鶏つみれ鍋出て、カツ丼出て、雑炊にして餅って…」
045 「いくら俺でも雑炊はギブだ…すまねぇ…残さない主義だったが、これ以上食べると腹がはち切れそうだ」
046 「このデザートの梨赤ワイン煮が物凄く、先日僕の作ったりんごの赤ワイン煮に酷似しているんだが…ナニコレデジャブ?」
047 「やべ…腹いっぱいだ。腹いっぱいだけど、なんだかそれほどすんげぇってインパクトがなかった気がするな」
048 「確かにな。色々食べたという感じではあるが、イマイチメインがはっきりしないメニューであったのは間違いない」
049 「…ついつい酒を買い忘れたからって地酒の燗酒を頼んでしまったけど」
050 「それは判断をミスった勉強代ということだな」
051 「結局、普通の酒としか言われなかったから地酒の何の種類なのかはわからなかったな」
052 「…瓶を持ってきてもらえば良かったな」
053 「あんな対応をされるとは思わなかったのは少しあった。…まぁ、うんあれだ。風呂もそこそこ、部屋もそこそこ料理もそこそこ。次は温泉街目指そうずってことでな」
054 「ああ、腹が落ち着いたらもう一風呂入ってくるとするよ」
055 「ま、来たからにはガンガン入って帰らんとな」
056 「とりあえず、部屋へGo。」
057 「了解ガッテン承知の助!」






作者のツブヤキ
 連休を何とか取れたのでようやく久しぶりの温泉。リフレッシュ休暇と名付ける慰安旅行でごぜぇやす。
おめぇのやすみねぇからっ。山々に囲まれた地にやって参りました。
アニメで町おこしをやってる地なので、道の駅にもグッズが…そして途中の飲食店に痛車バンが停まっていた…。
アニメ大国だけあって、痛車を見かける率が高い気がしますわ。楽しめるからいいんですけどね。
味噌ポテト美味かったです。スーパーの総菜コーナーでも並んでるんですけどね。
さすが本場。倍の値段するぜ。
とにかく宿に着いた後も選挙カーがうるさかった。誰を対象にあんな山奥で選挙演説しているんだ。
頼むからゆっくり休ませてくれよ…。
静かな山奥に来たのに、選挙演説でげんなりさせられた残念な温泉旅行でした。
宿泊客が少なかったので、風呂は常に貸切状態で伸び伸び使えましたわー

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