シナリオ詳細 | |
掲載元 | 声物語劇団 公式サイト 声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場 |
作者 | 月宮東雲 |
登場キャラ数 | ♂:1♀:1 |
総セリフ数 | 44 |
製作日 | 2013/8/22〜2013/8/23 |
概要説明 | 華原の遊女の多江が客であった男につきまとわれて店に出入りしているゴロツキに懲らしめてくれるとよう頼む。 しかし、ゴロツキはその男を殴り殺してしまう。多江はそんなつもりではなかった。 天罰だと笑ったゴロツキは闇に紛れた華原の殺し屋に狙われて……。 |
利用にあたって | 利用規約 |
目安時間 |
登場キャラ | セリフ数 | 性別 | 備考 |
十兵衛 (じゅうべえ) |
23 | ♂ | 多江のいる遊郭によく来るゴロツキ。力と金で好き勝手やっている。 |
多江 (たえ) |
21 | ♀ | 遊郭街の遊女。男に付きまとわれているのを気味悪がり、十兵衛に頼る。 |
001 | 十兵衛 | 「オラァッ」 |
002 | 多江 | 「……十兵衛」 |
003 | 十兵衛 | 「俺らの姫さんにちょーっと手、出しすぎてんじゃないかぁ?」 |
004 | 多江 | 「十兵衛」 |
005 | 十兵衛 | 「これに懲りたら二度と女には手を出さないこったな」 |
006 | 多江 | 「十兵衛!」 |
007 | 十兵衛 | 「あぁ?」 |
008 | 多江 | 「やり過ぎではないかぇ」 |
009 | 十兵衛 | 「お前がやれって言ったんだろうが」 |
010 | 多江 | 「わっちは、『少し懲らしめてくれ』ってお頼み申したでありんす」 |
011 | 十兵衛 | 「しつこく付きまとう奴にはこれぐらいの仕置きは必要だよな?なぁ?」 |
012 | 多江 | 「…ぐったりしてる。まさか、殺したりしてないでしょうねぇ?」 |
013 | 十兵衛 | 「…んー?コイツ息してねぇな。仏さんになっちまってるや」 |
014 | 多江 | 「――ッ!」 |
015 | 十兵衛 | 「ハハハ。ちと殴りすぎたか?」 |
016 | 多江 | 「わっちはここまでして欲しいなど頼んではありんせん」 |
017 | 十兵衛 | 「懲らしめるも、殺すもたかだか一文字違いなだけじゃねーか。あ、ちと違うか。ハハハ」 |
018 | 多江 | 「わっちはこんなことをしてもらうために十兵衛に頼んだんじゃありんせん」 |
019 | 十兵衛 | 「うっせぇな、お前がやれって言ったんだろうが」 |
020 | 多江 | 「わっちはここまで…」 |
021 | 十兵衛 | 「お前が付きまとわれて困ってるからなんとかしてくれって言うからやったんだろ」 |
022 | 多江 | 「わっちは…確かにわっちが頼んだが、何もここまで…」 |
023 | 十兵衛 | 「仕方ねぇよな。コイツも神様の罰が当たったんだ。へっ」 |
024 | 多江 | 「わっちはこんなことを望んだんじゃない…」 |
025 | 十兵衛 | 「あのなぁ…」 |
026 | 多江 | 「殺す必要はなかったでありんす…」 |
027 | 十兵衛 | 「やれといってやれば、やり過ぎというし、めんどくせぇ女だな」 |
028 | 多江 | 「物には限度ってものがありんす」 |
029 | 十兵衛 | 「さぁな。そんなてめぇの限度なんか知らねぇな」 |
030 | 多江 | 「少なくとも殺すのはやり過ぎでありんす」 |
031 | 十兵衛 | 「あーあーうるせー女だなぁ。わっちわっちって!てめぇも喜んで股開いていたんだろうがよ」 |
032 | 多江 | 「な…」 |
033 | 十兵衛 | 「散々遊んでつまんなきゃ、ぽいッかいいご身分だなぁ」 |
034 | 多江 | 「わ、わっちはそんなことしておりゃんせ」 |
035 | 十兵衛 | 「こいつにそんな気持たせるから付きまとわれたんだよ?あ?別にいんだぜ?グデグデ言うならこの顔に消えない傷つけてもよ」 |
036 | 多江 | 「十兵衛…」 |
037 | 十兵衛 | 「ありがとうのひとつも言えないつまんない女だな、てめぇは」 |
038 | 多江 | 「…『ありがとう』なんて言えやせん…わっちはこんなことを望んだんじゃなかった」 |
039 | 十兵衛 | 「ヘッ、頼まれてやったらショボくれやがって。呼ばれ損じゃねぇかよ」 |
040 | 多江 | 「こんなつもりじゃなかった…恨まんでくりゃれ…」 |
041 | 十兵衛 | 「けっ面白くねぇ」 |
042 | 多江 | 「わっちはただ、わっちに深くハマらぬよう伝えとうかっただけなんじゃ…赦してくりゃれ…赦してくりゃれ…」 |
043 | 十兵衛 | 「けっあの女ともコレで終わりだな。ん…何だ?ぐ…何だあんたは…何で俺が倒れて…」(去り際、対面から人が現れぶつかる。直後、十兵衛倒れる) |
044 | 十兵衛 | 「ただの辻斬りじゃ…ねぇな…そうか、あの女か…あの女が…」(歯軋りしながら霞む視界、空をつかむ) |
作者のツブヤキ |
わっちわっち言いやがって…って台詞と、「赦してくりゃれ」が書きたくて作った台本。 意外と短かったことに吃驚。何このあっさり感。まぁ別にいいですかねー。 たまにこうした和風?チックなものを書きたくなったりする。 舞台は華原の女と同じ感じですね。 |
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