コンビニトイレ

コンビニトイレ

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :1:1
総セリフ数 127
製作日 2013/8/16〜2013/8/22
概要説明  初めて最近入ったコンビニアルバイトの後輩と一緒になったのでいいところを見せようと思っていたら、
まさかの…トイレに行きたい…。これはヤバい…マジで。シャレならないって…。社会的に抹殺される。
先輩の意地が…炸裂(?)する。
利用にあたって 利用規約
目安時間 11分程度   【〜20分】
登場キャラ セリフ数 性別 備考
松本 清太郎
(まつもと きよたろう)
53 最近入ってきたアルバイト新人。だが仕事は確実に夏菜子よりできる。しかし愛想と笑顔とやる気がない。
三和 夏菜子
(みわ かなこ)
74 コンビニバイトを始めて2ヶ月。本人は自覚していないが、かなりの天然。






【コンビニ】(夕方から働くバイト二人)

001 三和 「いらっしゃいませー」
002 松本 「せぇー」
003 三和 私、三和 夏菜子。二ヶ月前に生活費の足しのためにコンビニのアルバイトの面接を受けてこの店で働くことになりました。
004 松本 「しゃいませー」
005 三和 隣にいるのが、つい最近入ってきた新人アルバイトの松本君。どう接していいか分からず、まだうまく話せていないけど…茶髪で無愛想キャラ。ちょっと話しかけ難いけど、私の方が先輩なんだし、お姉さんなんだよね
006 松本 「…128円。108円…325円…合計789円」
007 三和 お姉さんっぷりを発揮しないと。先輩風ってやつ?できるところ見せつけないとね
008 松本 「ありあしたー」
009 三和 「…ありがとうございましたー」
010 松本 「っせ」
011 三和 『ありあしたー』ってこれは注意しなきゃダメな所よね。現代っ子的な、舐めた言い回しはクレームに繋がるし
012 松本 「っしゃいませー」
013 三和 でも、『松本君、ダメ』って怒っても明日からバイト来なくなっても困るから、フレンドリーに…そう、フレンドリーに注意しないと
014 松本 「ありやしたー」
015 三和 「あの…」
016 松本 「……」(前向いたまま)
017 三和 「あの!まつもっちゃん!」
018 松本 「あ?」(眉寄せて三和見る)
019 三和 「あ…いや、ゴメンナサイ…」(小さくなって謝る)
020 松本 「なんすか」
021 三和 「いや…ナンデモナイデス…」
022 松本 「そっすか」
023 三和 ヤバイ…めちゃんこ怖い…。ナニコレこれが現代っ子?
024 松本 「っしゃいませー」
025 三和 でもダメ。負けちゃダメ。なんてったって先輩なんだから。ここのことを分かっているのは私。業にはいったら業に従えを教えるのは、私!
026 三和 「あのね、まつもっちゃん」
027 松本 「あ?なんすか」
028 三和 「お客様が入店した時は、『いらっしゃいませ!』で退店される時は『ありがとうございました』ね。『ありゃしたー』とかじゃないからね」
029 松本 「なんすか、『まつもっちゃん』って」
030 三和 「いや、そっち!?」
031 松本 「なんすか、まつもっちゃんって。誰すか」
032 三和 「いや、松本君のことだよ」
033 松本 「俺っすか」
034 三和 「松本君だとなんだか王道だし、白々しいから、親しみを込めて『まつもっちゃん』に」
035 松本 「いっすよ、松本君で全然。えぇ。いっすよ。ガッコじゃ。『シャブチュー』って呼ばれてるんで」
036 三和 「シャブチュー!?」
037 松本 「そっす」
038 三和 『ヤバい…この子ヤバい…。店長、何採用してるんですか…麻薬接種常習犯を何採用してんですか…』
039 松本 「あー、ヤクチューってあだ名もありますねー」
040 三和 「ヤクチュ―!?」
041 松本 「まぁ、薬がシャブって言われてるからシャブチューって言われてるんすけどね」
042 三和 いやいやいや、この子危な過ぎでしょ…やっぱ怖いわ
043 松本 「ドラッグストアに名前似てっからって」
044 三和 「あぁー・・・」
045 三和 『実際にやってるわけではないんだ…』
046 松本 「なんで、そういう系じゃなきゃなんでもいっすけどね、名前」
047 三和 『いいんだ…へぇーいいなら、まつもっちゃんダメなのかな…』
048 松本 「っしゃーませー」
049 三和 『あぁ、どんどんひどくなっていく…』
050 松本 「あい、200円のお返しっすー。あーしたー」
051 三和 「あのね…」
052 松本 「俺品出ししてくるんでー、レジいいっすか?」
053 三和 「え…あ、うん…」
054 松本 「ありあやしたー」
055 三和 『頑張れ私。頑張れ、夏菜子。しっかり注意しないと…お店の評判まで悪くなっちゃう』
056 松本 「デザートならそこの角を2回曲がって、上下右右…左っすよ」
057 三和 『どんな説明方法!?』
058 松本 「っしゃーせー」
059 三和 「いらっしゃいませ、こんばんはー。お預かり致します。250円が1点、298円が2点。100円が1点、98円が1点。合計が5点で1044円でございます」
060 松本 「ありゃりゃしたー」
061 三和 「ありがとうございました、またお越しくださいませー」



【夜中】(人がまばらになったコンビニにて)

062 三和 「うっ…」
063 三和 『これは…まさかの、にょ、尿意ッ!っていけない…恥じらいの乙女が尿意だなんて言ってはいけない』
064 三和 「おトイレ…」(顔を赤くしながら小さく呟く)
065 松本 「先輩ー、客もいないんで、ちょっくらトイレ掃除してきます」
066 三和 「私がッ!」
067 松本 「ん?」
068 三和 「私がやりますっ!」
069 松本 「あそっすか…じゃぁ、先輩お願いします」
070 三和 『お掃除の前にトイレに行けば問題は…な…っ』
071 三和 「先客が入ってるぅぅうううう・・・」
072 松本 「いらっさいませー」
073 三和 『く…やばいやばい…、予定が狂った…』
074 松本 「先輩、レジ番頼めます?俺、リサイクル行ってきますんで」
075 三和 「そ、それ私やるから!」
076 三和 『ヤバい…。レジ番なんてやったら、客に拘束されてトイレどころではなくなる…』
077 松本 「でも先輩、トイレ掃除やるんじゃ…」
078 三和 「今使用中!ほ、他のことやるからっ」
079 松本 「そっすか…じゃあ俺レジやってるんで…」
080 三和 『よし…仕方ないとりあえずリサイクルに…』
081 三和 「畜生ー、何でペットボトル溢れ返ってるんだよ!」(開けた瞬間、散乱)
082 三和 「う…ヤバい…これ洒落ならないって…お客さんもう出たかな?」
083 松本 「しゃせー」
084 三和 『だ、第一波が…』(しゃがみこむ)
085 松本 「しゃいやせー」
086 三和 『ここで漏らしたりなんかしたら…社会的に死ぬ…抹殺される…』
087 松本 「先輩漏らした目の前でなぅ。」
088 三和 「そんなの無理無理無理!…なんとか第一波が過ぎた…はぁー」
089 松本 「先輩、大丈夫ッすか?リサイクル俺やりますか?」
090 三和 『まつもってぃーの優しさが神様に思える…、けどね、違うの。代わって欲しいのはこの『尿意』!貴様が地獄に行けッ』
091 松本 「先輩?」
092 三和 「あ、うん。ちょっとね…ちょっと犬のフンを触っちゃったから手を洗いたいなって」
093 松本 「…そっすか。あ、臭うんで近寄らないでもらえます?」
094 三和 『嘘でも何言ってるんだ私!違うだろっ!なんで犬のフンなんだよ…』
095 松本 「198円が1点、210円が1点…」
096 三和 「よし…これでトイレに…」
097 松本 「先輩、レジ応援お願いしやっす」
098 三和 「ふざ…ふざけ…っ」
099 松本 「っしゃーせん」
100 三和 「い、いらっしゃいませー…」(笑顔引き攣りながらレジへ)
101 松本 「アイス温めますか?」
102 三和 「…2点128円になります…ハッ」
103 三和 『第二波…キマスッ!…総員衝撃に備えよッ!』
104 松本 「先輩、どしたんすか、突然しゃがみ込んじゃって」
105 三和 「小銭…お釣り…落としちゃって」
106 松本 「どこっすか」(三和の肩にぶつかる)
107 三和 「触るなァッ!」
108 松本 「え?」
109 三和 『まずい…まずいまずい…今体勢少しでも変えようならば即死だ…即死る』
110 三和 「…じ、自分で、自分で探せるから…」
111 松本 「でも、お客さん待ってますよ。ほら、キレそうっすよ」
112 三和 『こっちも別もんの我慢が切れそうなんだよ…』
113 三和 「申し訳ございません…、103円のお釣りです」
114 松本 「大丈夫っすか、体調悪いんだったら裏に言った方がいいっすよ?」
115 三和 『全然大丈夫くないっ…』
116 三和 「だ、大丈夫…トイレ掃除行ってくる」
117 松本 「オナシャス」
118 三和 「ひぐッ」(腰をぶつけ、悲鳴)
119 三和 『今のは危なかった…冗談抜きでシャレなんない…。電撃イラ●ラ棒より神経使うわっ』
120 松本 「…あの先輩頭どうなってんすかね…」
121 三和 「ヤバい…トイレまで遠い…」
122 松本 「せー。あ、トイレっすか?そこを真っ直ぐ行ったところです」
123 三和 「あ…」
124 松本 「あしたー」
125 三和 「松本ォォオオオオオオオオオオッ」(凄い形相で)
126 松本 「何すか…先輩」
127 三和 「この野郎…トイレェ……」(トイレ掃除用具を握りしめ、ドアの前で膝つく)






作者のツブヤキ
 何この話。仕事中に、あ、実際ヤベェよな…って思った話です。
リサイクル業務の時に外に出るからついでに店の裏のトイレに行けばいいやんと思ってたら、ペットボトル大量でそれどころじゃなかったという。
あの時ばかりは、誰だ畜生ーーーーッって思いましたね。もう第一波も第二派もガンガン平気で来ましたからね。
超モジモジですよ。子供がやってしまうのは致し方ないとしても大の大人とか、学生は許されませんからね。
今の世の中は社会的に抹殺されますよ、マジデ。一気に拡散されますからね。
そんな恐怖といつも紙一重…。トイレはこまめに行きませう…マジデ。
これを書いている間に、冷蔵庫・アイスケースに入った等々の社会問題が起きておりますが、冗談抜きで経済に少なからずダメージ与えてますからね。
冗談でもやっていいことと悪いことがあります。ノリでやるもんじゃないので絶対にやめましょう。
そういった人が蔓延るのも心配ですが、閉店とかに追い込まれた先の経営者や従業員の働き口が心配です。
他人様を心配している場合でもないでしょうけど…、軽いノリが多くの人の人生を狂わせて、不幸にしていくというシステムは変わらないものですね。

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