どうだ、勇者よ。世界の半分を…

どうだ、勇者よ。世界の半分を…

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 不問:2
総セリフ数 65
製作日 2012/11/15〜2012/11/15
概要説明  ようやく魔王城に辿り着いた勇者。だけど、魔王城もそうだが、どうにも異常に魔物が弱い。
ついに最終決戦。親玉魔王ならば激戦は必須…覚悟をしていたのだが……。
まさかの世界を半分くれるわけでもなく…譲れと言ってきた。魔王っぽいが魔王っぽくない。
そんな勇者と魔王の壮絶(?)な駆け引き。
利用にあたって 利用規約
目安時間
登場キャラ セリフ数 性別 備考
勇者 32 王様からゆるーく頼まれて魔王を倒しに来た勇者。そこそこ強いがそんなに強くない。
魔王 33 人間界に侵攻したのはいいが、魔界での強さを発揮できず、弱い。自分に合っている新天地を探そうと地主に土地交渉を進めている。






【魔王の間】(ワインを傾けながら座っている魔王のもとに勇者が現れる)

001 魔王 「よくぞきた、勇者よ」
002 勇者 「貴様が魔王かっ!覚悟しろっ」
003 魔王 「どうだ、勇者よ。世界の半分を…」
004 勇者 「いいえ」
005 魔王 「そんなことを言わずに…」
006 勇者 「いいえ」
007 魔王 「そんなこと言わずに…」
008 勇者 「いいえ」
009 魔王 「そんなこと…」
010 勇者 「強制回答かっ」
011 魔王 「人の話は最後まで聞くべきだ、勇者よ」
012 勇者 「悪魔の誘い何かに乗るかっ」
013 魔王 「魔王だがな」
014 勇者 「悪魔であろうが、魔王であろうが悪の誘いには乗らない!」
015 魔王 「世界の半分をワシに譲ってくれ」
016 勇者 「え…?」
017 魔王 「人間界に侵攻したものの、思ったより手強く、侵略が進まなかった。それどころか劣勢になり、事態は最悪の局面を迎えている」
018 勇者 「そのまま魔界に帰れ」
019 魔王 「この地では悪環境で魔界の作物が育たん」(マンドラゴラを取り出す)
020 勇者 「危なっ!マンドラゴラの奇声で殺す気だったろ!」
021 魔王 「魔界の作物が育つ土地を探したい。」
022 勇者 「そうやって世界を征服するつもりだろ!」
023 魔王 「世界の半分譲ってくれれば、それで文句は言わん」
024 勇者 「贅沢言うな!」
025 魔王 「このままではいつ陥落してもおかしくない。補給部隊も援軍もパッタリこない…ナルミナ平原辺りにいるはずなのだがな」
026 勇者 「ナルミナ平原だったらラーバス王が軍を率いて魔物軍を制圧していたな…」
027 魔王 「ようやくきた傷ついた兵士は『間もなく攻め滅ぼされます、お逃げください』ときた。困り切ったものでな」
028 勇者 「まるで魔物に攻め滅ぼされそうな人間の国のように語るな」
029 魔王 「もう一度言う。勇者よ、ワシの願いを聞いてはくれぬか」
030 勇者 「王様みたいに言うな」
031 魔王 「ワシは魔界の王ぞ」
032 勇者 「そのまま魔界に帰れっ」
033 魔王 「冷たいことを言うな、勇者よ」
034 勇者 「人間界に侵攻しておきながら言う言葉かっ」
035 魔王 「このままでは人間たちに滅ぼされてしまうかもしれないっ」
036 勇者 「切実に訴えかけるな!魔王だろ」
037 魔王 「魔界の王として言う。ワシの願いを…」
038 勇者 「いいえ」
039 魔王 「つくづくひどい勇者もいたものだ」
040 勇者 「いいえ」
041 魔王 「王の頼みも聞けぬのか」
042 勇者 「普通の王様と魔界の王様と扱いが違うのは当たり前だと思うけど」
043 魔王 「差別はよくないぞ、勇者よ」
044 勇者 「勇者は便利屋じゃない。王様の命令を受けて、魔王という侵略者を討伐しに来ただけだからな」
045 魔王 「…わかった、土下座する」
046 勇者 「何が分かったの!?」
047 魔王 「世界の半分、ワシに下さい」
048 勇者 「相変わらず、そこにまだ、こだわってるの!?」
049 魔王 「ピンチだから…勇者の援軍来る前にワシと契約してよ」
050 勇者 「オレに言うこと自体間違っているんだ!世界の半分の土地所有の権利持っているわけでもないし」
051 魔王 「ワシと契約して魔法少女になってよ」
052 勇者 「なるかっ!アホかっ!」
053 魔王 「…く、勇者よ、その言葉…後悔するぞ」
054 勇者 「あぁそうかい。ならこっちは、その言葉を全世界に公開するからな。魔王言語録として」
055 魔王 「嫌がらせか、こしゃくな…」
056 勇者 「…魔王に聞きたいんだけど」
057 魔王 「なんだ?」
058 勇者 「この城の食糧って、あとどれくらいもつの?」
059 魔王 「補給部隊が来なければ半月…」
060 勇者 「そっか…。いくらか盗み食いしたから1週間くらいだろうな」
061 魔王 「なん…だとっ!?」
062 勇者 「じゃあ、アレだ。わざわざオレが魔王倒す必要ないんだな。もうすぐ王国騎士団が包囲するだろうから、兵糧攻めで陥落するな」
063 魔王 「ぬぅ…勇者、貴様…」
064 勇者 「じゃ、せいぜい自分の尻尾でもしゃぶって飢えをしのぐんだな」(剣を収め、スタスタ魔王の間を出て扉を閉める)
065 魔王 「待て!勇者よ!待て!待たれぃっ!くそぉー!勇者めぇぇえええええ…」






作者のツブヤキ
 魔王シリーズフィーバー中です。強化週間にするつもりはなかったんですが、一作品書いている最中に二作品閃いて…
って感じで、魔王シリーズばっかりが増えています。しかもコメディーばっかり。…ひどいね。
なんか凄く魔王の威厳を感じない魔王が完成しました。こんな魔王だったら初動の段階で、城を構えるのもままならなかったのでは?
王様も何故勇者を放った…ってレベルだし。
結局、その後、王国騎士団に包囲されて数日後に投降してくる魔王ってね。もはや魔王じゃないでしょってレベル。

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