キャッシュバックラブ

キャッシュバックラブ

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :2:2
総セリフ数 115
製作日 2012/11/4〜2012/11/5
概要説明  夜の世界に暗躍し、煌びやかに美しく輝く女性たちが接客する風俗店。
水商売で通常キャバ嬢と呼ばれる彼女たち…しかし、この店にいる子たちは違った。
客から現金還元してもらい自身の懐に入れる「キャッシュバック嬢」だった……。
利用にあたって 利用規約
目安時間 9分半
登場キャラ セリフ数 性別 備考
42 フラフラと酔った勢いでキャッシュバックラブに入ってしまった。そこそこの会社員
ジョー 14 黒服のイメージを払拭すべく、白服を着込んでいる。見えないが、白タイツを穿いている。
絵里子
(えりこ)
26 将来ショットバーのお店を持ちたいと夢を持って働いているキャッシュバック嬢
エリカ 32 お店で人気ナンバー1の今旬のEカップ娘。絵里子と組み、Eカップ・Eコンビを結成している。






【ホステスクラブ】(薄暗い店内に煌びやかな照明)

001 エリカ 「ハーイ、ご指名ありがとうございまーす」
002 絵里子 「ようこそ、いらっしゃいませー『キャッシュバ』へ」
003 「あぁ、うん…」
004 エリカ 「ささっ、こっちに座って」
005 絵里子 「お客さん初めて?」
006 「そう見えるかい?」
007 エリカ 「見える見えるー」
008 絵里子 「身も心もガッチガチ…すっごくカタ〜い…」(腕を取り、腕を絡ませ、片手で男の体を撫でまわす)
009 エリカ 「あ、今やらしーこと考えたでしょ〜?ほれほれー」
010 絵里子 「おさわりも、お持ち帰りも・・・ダ・メ・よ?」(ウインクする)
011 エリカ 「あたしはー、ちょっとだけなら…イイよ?」(上目遣いで)
012 「ほんとに…」(鼻の下のばす)
013 絵里子 「はい、お兄さん何飲む?ドンペリ?ジン?ウォッカ?アガサ?」
014 エリカ 「シャチョさん、あたし喉かわいちゃったー」
015 「そうだなぁ…」
016 絵里子 「ドンペリ?ドンペリいきます?」
017 エリカ 「いく?いっちゃう?」
018 「えー…どうしようかなー」
019 エリカ 「シャンパンでもタワーでもバンバン作っちゃうよー?」
020 絵里子 「テキーラでもラムでも…アラックでもコルンでもビンガでもアクアヴィットでもいいよ」
021 「いやぁ攻めるね」
022 絵里子 「攻める女はお嫌い?」
023 「攻められるより攻める側だから」
024 エリカ 「またぁん?あたし、早く飲みたいなぁ〜何注文してくれるぅ?」
025 「お水商売なだけにお水をオーダーしようかな」
026 エリカ 「お水?ホントに!?お水?ミネラルウォーター?」
027 絵里子 「一本5000円の水道水入りまーす」
028 「一本5000円!?」
029 エリカ 「もちろん、ここから始まりよね?シャチョさん」
030 「今、しかも水道水って言ったよね!?」
031 エリカ 「もう、やぁん。ギョーカイ用語ですよ、ギョーカイ用語。お冷って言いかえるようなもので」
032 「本当だろうな…」
033 絵里子 「ドンペリタワーやります?」
034 エリカ 「ドンペリ?いっちゃう?ドンペリ?」
035 「どんだけ強要してくるんだ…」
036 絵里子 「こういうとこ、初めてでしょ…」
037 エリカ 「あたしたちのようなキャバ嬢と付き合うのも初めてだったり」
038 「初めてなわけあるか。こんなおもむろにボッタクろうとしてくるところは初めてだけど」
039 エリカ 「やぁん、ボッタクリなんて人聞きの悪いー」
040 絵里子 「お兄さんと、楽しく飲んで、楽しくお喋りして、楽しく飲むところよ?」
041 エリカ 「だいじょーぶ、黒服のこわ〜い、お兄さんなんかいないから♪」
042 「でも、ミネラルウォーターが5000円って…」
043 エリカ 「シャチョさん、時代おッくれぃっ。今なんかペットボトルのラベルに萌え萌えーなイラストつければ価値がぐーんって上がるんだよー」
044 「くる水には何か付加価値があるってこと?」
045 絵里子 「それはもう…。私たちの愛情がたーくさんっ」
046 エリカ 「あ、きたきた」
047 ジョー 「水道水お持ちしました。」
048 「おい、今『水道水』って言ったよな?」
049 絵里子 「気のせい気のせい」
050 エリカ 「まっさか、これ浄水器の方よね?ベギー」
051 ジョー 「無濾過(むろか)と浄水器の濾過水のブレンド水は追加で2500円戴きますが」
052 「うぉいっ!?ヴォッタクリじゃないか!?」
053 エリカ 「やーん、エリカ『ぼったくり』って言葉きらーい」
054 絵里子 「そうそう、気にしないで私たちとパーッと遊びましょう」
055 「これで請求されちゃ堪らん…」
056 エリカ 「あ、シャチョさん。今、お金が『貯まらない』と『堪らない』って掛けました?おもしろーい」
057 絵里子 「お上手」
058 「いや…」
059 エリカ 「あー、シャチョさん。さっきから私の胸ばっかり見ていない?いやらしー」
060 絵里子 「もう、お兄さんのエッチ」
061 「いや、二人の名前がまだ聞いてなかったから名前を見ようと」
062 エリカ 「やだー、シャチョさんったらあたし最初に言いましたよー」
063 絵里子 「私は絵里子。よろしく」
064 エリカ 「あたしはエリカ。このクラブの人気嬢。シャチョさんご指名なんてお目が高い!」
065 「君たちみたいなタイプのキャバ嬢なんて初めて」
066 絵里子 「そう?私たちキャッシュバック嬢は普通だと思うけど」
067 「キャッシュバック嬢!?」
068 エリカ 「キャバ嬢。ねぇ、シャチョさん…あたしたち二人とも名前がEで…」
069 絵里子 「胸もEなの…だから、Eコンビっていうの」
070 「へぇ…いいコンビね」
071 エリカ 「この高鳴る胸…触ってみたい?」
072 「触っていいの?」
073 絵里子 「そっと優しく…ね」
074 「じゃ…遠慮なく…」(胸の膨らみに手を伸ばし触れる)
075 エリカ 「ゃん…おさわり一回1万円ね…」
076 「ちょっ・・・えっ!?」
077 エリカ 「あん…今もんだぁ…5000円ね」
078 「ちょっとボッタクリ!半端ない…なんだそれ」
079 絵里子 「お兄さん、ボッタクリボッタクリって口癖よくないわ」
080 エリカ 「エリカ傷ついちゃうなー。これであたしたち稼いでいるんだもの…もっと触る?おさわりすればするだけ、あたしの財布が膨らむのよ」
081 「札束で膨らむ財布ってリアルだな…」
082 絵里子 「私の胸も揉んで大きくしてもらえる?お兄さん。揉んでくれたらそのお札、下着の間に挟んで膨らませてあげる」
083 「パッドの代わりがお札ってどんだけ守銭奴でがめついんだ。俺は帰るぞ」
084 エリカ 「あーん、もう帰ってしまうの?」
085 絵里子 「もうちょっと遊んでいって」
086 「馬鹿言え、どんだけ搾り取るつもりだ」
087 ジョー 「お客さん」(声掛ける)
088 「あい?」
089 ジョー 「お会計7万円になります」
090 「高っ…ぼったくりじゃないかっ」
091 ジョー 「滅相もない。まだまだ良心的な値段かと思いますよ」
092 「どこが!」
093 ジョー 「美女を二人もレンタルして挙句の果てにはモミモミのお楽しみだったでしょう?」
094 エリカ 「あたし…触られ損はいやぁ」
095 「ふざくんなっ」
096 ジョー 「お支払い頂けない…と?」
097 「不当な金額は払えないね」
098 ジョー 「ほぅ、不当。おつまみと水道水の飲食代が格安の1万円。チャージ料・席料が2万円、エリカちゃん、絵里子ちゃんEカップなコンビのお二人指名料で3万円。で、私に1万円」
099 「何で1万もあんたんいあげるんだよ」
100 ジョー 「おやおや、チップという言葉を知らないようだ。いや…私もキャッシュバック嬢だからだ!金寄越せ」
101 エリカ 「この人、お店ではジョーって言われてるの。趣味はサンドバックに人を詰めてボコボコにすることなの」
102 絵里子 「それをした後、真っ白に燃え尽きたってしばらく座り込む辺りがまたカッコいいわ」
103 「完璧脅し取られてるよね…」
104 ジョー 「計算間違えました?算数は得意なんですけどねぇ。1万+2万+3万+1万=7万。ラッキー7だ。いや、ラッキーだね、兄ちゃん」
105 「そんな、そんな金あるわけ持ってるわけないだろう!」
106 ジョー 「オイッ!兄ちゃん、俺の女に手ぇ出しておきながらしらばっくれるとはいい度胸だな、アァ?」(啖呵きる)
107 「ひっ…」
108 ジョー 「どたまかち割られてぇのか、スカポンタン木偶の棒野郎が!そのズボンの中にぶら下げてんのは木の棒か?へし折んぞ」
109 「け、警察に訴えるぞ!」
110 ジョー 「こちとら警察怖くてやってられっか」
111 エリカ 「シャチョさん、あたしたち許可もらって店出してるんのよ?そこらのキャバクラとは違う。キャッシュバック・ラブ」
112 絵里子 「名前の通り、現金還元してもらうことを愛してるの。うまいでしょ?」
113 「キャッシュ…バック……ラブ…な、な…」
114 ジョー 「警察のお世話になるのはどっちだかねぃ。まだ大人しく請求してる額を払った方が賢明かもしれないぞ」
115 「くっそ・・・二度と来るか!こんな店!!!!」






作者のツブヤキ
 こんなものを書きたかったわけではない…。
冒頭から何を言い出すんだってレベルですが、元々こんな感じではなかったはず。
リクエストで「ホストとかキャバ嬢のお話が欲しいですよね」的な注文があったので前から温めていたネタを使用しようとしたのですが。
孵化の仕方を間違えたようです…。もっとキャバクラ的な話を書くはずだったのですが、育つ過程でグレられました。
意図せぬ方向へドンドンと進んでいき、こんなことに…。
キャバクラかー…縁のない所だと思う…。キャバ嬢はお仕事上よく見かけたりするんですけどね。

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