Boots on the ground -帝国撤退戦-

Boots on the ground -帝国撤退戦-

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :4:2不問:1
総セリフ数 109
製作日 2012/11/1〜2012/11/1
概要説明  戦暦1268年。ラダナイト帝国が豊富な資源を狙い、隣国のシルバニラ王国に侵攻。
侵略は成功するかと思われたが、翌年戦暦1269年。隙を突かれ各地の主要拠点を奪還される。
シルバニラ王国軍は攻撃の手を緩めず、前線基地へと行軍。激しい戦闘が行われ、帝国軍は撤退を余儀なくされた。
利用にあたって 利用規約
目安時間
登場キャラ セリフ数 性別 備考
ライン=ヴァーゼルク 23 辺境の村で自警団の団長をしていたが、徴兵制で召集された。
ギルガー=フォーゼン 19 戦闘狂。戦争で一人を殺してから殺すことに目覚め、前線で数を競うように敵兵を倒していく。
ベナ=ミッシェル 15 衛生兵。医学部卒業し、少しでも多くの人々を助けたい・他の隊で活躍する兄の力になりたいと軍医を志願する。
マリル=イオフォート 21 徴兵されてなった女帝国兵士。環境に順応する術を持っている。
ウェン=ミロー 14 徴兵制度で無理やり兵士にされた少年。道具屋の息子でケンカや争いごとに滅法弱い
レグ=バーナー 13 通信兵。無線機器などの機器を取り扱う。小さい頃から機械を分解して組み立てるのが得意だった。
司令官 5 前線基地の作戦を任された帝国軍人。






【パルキラナ平原】(前線基地前に広がる平原にて戦闘。シルバニラ王国軍に圧され撤退するラダナイト帝国軍)

001 司令官 「総員、退避ッ!退避ィッ!」
002 ライン 「畜生ッ!銃撃音で何言ってるか聴こえねぇ!」
003 マリル 「ライン伏せてッ!」
004 ライン 「何だ?のわぁーっ」
005 マリル 「…平気?」
006 ライン 「畜生…平気じゃねェよ…なんだってんだ。対戦車砲なんて頭いかれてんのかっ!こっちは生身だぞ」
007 司令官 「ラーゼクェル城砦まで撤退!撤退ィッ!退け、退けェッ!」
008 ギルガー 「オラ、どけどけどけーっ」(銃を乱射しながらバックから登場)
009 ライン 「ぬぉっ…ギルガー気をつけろっ」(間一髪でギルガーを避け、倒れ込む)
010 ギルガー 「ハーハッハッ!ハチの巣にされたくなければ俺の目の前に立たぬことだなぁッ」
011 司令官 「前線基地は放棄だ」
012 ウェン 「わわっ…」(ギルガーに蹴り飛ばされる)
013 ギルガー 「どけぇっ邪魔だ、くそ野郎が」
014 ウェン 「ひぃぃ…」
015 マリル 「そんなんだと真っ先に死ぬわよ」
016 ウェン 「そんなこと言ったって…」
017 司令官 「退避ッ!けん制しながら撤退しろーっ」
018 ライン 「畜生っ、あのおっさんが何叫んでるのか聴こえやしねぇっ!指揮官の指示聞こえなくていいのかよっ」
019 ギルガー 「ドンパチやって終わらせれば問題ねぇだろうがよっ」
020 ライン 「おい、通信兵。無線で傍受してくれっ何言ってるか分かりやしない」
021 レグ 「あいよ、ほいほい今調整するから待ってな」
022 マリル 「回線ぐらい開いておきなさいよ」
023 レグ 「開きっぱなしだと色々と不都合ってのもあんのよ」
024 マリル 「御託はいいから早くなさい」
025 レグ 「へいへい…ぬぉっ」(準備中に銃撃受ける)
026 ライン 「押されてるぞっ、援護はどうなってんだ」
027 レグ 「おぃ!あぶねーなっ!後方支援部隊の安全をしっかり確保してくれよ、危うく死ぬところだったぞ」
028 ライン 「そっちに気を配る余裕なんてねーよっ!こっちは手一杯だ!」
029 ウェン 「僕は嫌だよ…もう帰りたいっ」
030 レグ 「なんてこった!通信無線がイカれてやがる」
031 ギルガー 「イカれてんのはてめーの頭かー?」
032 マリル 「どういうこと!」
033 レグ 「さっきの銃撃で無線機が壊れちまったってことさ」
034 マリル 「あぁもう!使えないわね!体張ってでも無線機守りなさいよ」
035 レグ 「そいつぁ願い下げだ」
036 ライン 「…ったく!と言ったらあの向こうでなんか叫んでるおっさんの指示は完璧聞こえないってわけか」
037 マリル 「あんた聞いてきなさい」
038 ウェン 「ひぃっ!む、無理だよぉっ」
039 ギルガー 「イライラさせられんなぁっ!弾除けにすんぞっ」
040 司令官 「…前線で戦っている部隊?ほっておけ。指示に従わないのだ。速やかに撤退だ」
041 ライン 「本部隊に追随してきたらこのザマだ。こんな戦闘があるなんて聞いてないぜ…」
042 ウェン 「話と違うよ!本部隊の後続で前線基地でサポートって話だったのに何で戦場に放り投げられなきゃらないんだ!」
043 マリル 「ウダウダ言っても仕方ないでしょ!」
044 ライン 「…おい、何で撤退してんだ?あのおっさん撤退命令出してたんじゃないのか」
045 ギルガー 「あともう少しで敵を殲滅できるぞ、ハハハハハハッ」
046 マリル 「レグ、どこまで撤退するの!」
047 レグ 「無線がうんともすんとも言わないんでわかりませーん」
048 マリル 「どこまでも使えない奴ね」
049 レグ 「無線とか機械専門だからね」
050 ギルガー 「俺の弾除けに使ってやるぜ」
051 レグ 「丁重にお断りだね」
052 ライン 「く…俺たちも応戦しながら本部隊の後を追おう」
053 マリル 「背中見せたら撃たれるわよ」
054 ライン 「衛生兵ッ!怪我人だ!衛生兵ッ!」
055 ベナ 「はいっ!今行きますッ!」
056 ギルガー 「そこの使えねぇヒヨっ子!弾寄越せ」
057 ウェン 「はひっ!?」
058 ギルガー 「弾だっつってんだろ。銃弾寄越せっての!ハチの巣になりてーかっ」
059 ベナ 「大丈夫ですか!今治療します!」
060 ライン 「しっかりしろ、意識はあるな」
061 ベナ 「大丈夫です。すぐに手当てしますからね。すぐよくなります。すぐよくなりますからね」
062 マリル 「本部隊の兵士ね。あなた、大隊はどこへ」
063 ベナ 「あの、喋らせない方がいいです!動かすと傷口が…」
064 ライン 「必要な情報なんだ。本部隊は前線基地に戻ったのか?」
065 マリル 「あなたをそこまで運んであげたいから、教えてもらえるかしら」
066 ベナ 「…今止血しますからね」
067 ライン 「そうか、ラーゼクェル城砦まで撤退命令だな」
068 マリル 「…ということは、前線基地は放棄したってことかしら」
069 ギルガー 「あぁん?もう少しで敵の掃討が完了するってのに撤退かぁ?」
070 ライン 「血しぶきで目がやられたか、ギルガー。どう見たら掃討が完了するんだ?増援だらけで囲まれてるだろ」
071 ギルガー 「はん、俺様にかかれば数十発で終了よ」
072 マリル 「どうみても500や1000じゃきかないわよ」
073 ギルガー 「面白いじゃねェかよ。何人抜きできるかだ。1000人撃ちでもいいんだぜ?」
074 ライン 「戦闘狂は結構だが、見境なしに撃つのは感心しないぞ」
075 ギルガー 「撃たれたくなきゃ俺の近くにいないこったな」
076 ベナ 「大丈夫ですよ、あなたは死んだりしないです。私が助けますって!こう見えても医大の卒業して医師目指しているんですから」
077 レグ 「へぇ、医大卒。・・・しかし、こいつほんとに助かるのかい?出血もすごいし、意識朦朧としてるみたいだけど」
078 ベナ 「はいっ!なんとしてでも私が助けます!そのために衛生兵として来たんですから」
079 ライン 「・・・ギルガー?」(撃ち止めし、重体兵士の下にやってくるギルガー)
080 ベナ 「きゃっ・・・あの、ちょっと何を?」(ギルガーに肩掴まれ突き飛ばされる)
081 ギルガー 「習わなかったか?苦しんでいる奴を楽にするのも衛生兵の務めだって」
082 ベナ 「だから私が今、手当てを…」
083 ギルガー 「今楽にしてやるよ」(ニヤリと笑う)
084 ベナ 「何を…まさかっ!やめて下さいっ!」(慌ててギルガーに駆け寄る)
085 ギルガー 「楽になりなッ」(重体兵の頭撃ち抜く)
086 ベナ 「あぁっ・・・」(返り血を頬に浴びる)
087 ギルガー 「絶望的な奴を無理に生かしていると可哀想なだけだぜ?苦痛と恐怖だけでな。拷問は敵兵だけにしとけ…なぁ?」(ベナの肩を軽く叩き戦線復帰)
088 ウェン 「う…うぇぇえええええっ」(死体を見て吐く)
089 マリル 「汚っ…ちょっと、ウェン吐かないで!」
090 ウェン 「げほっ、おぇ…あいつ…味方ころ…殺し…うぇぇえええ」
091 ベナ 「何で…私が助けるって……助けてあげれたのに…」
092 ライン 「…やり方はよくないが一理あるっちゃあるんだ。助からない兵士に使えるほど薬だって十分にないんだ」
093 ベナ 「助からないって…何であなた方が決めるんですかッ!あの人は助けられました!すぐに手当てして、休ませれば元気に…」
094 ライン 「戦場で判断するのは俺たちだ。助ける奴、生かす奴、殺す奴…衛生兵は言われたまま治療すればいい…それが戦場だ」
095 ベナ 「私は一人でも多くの人を助けるために衛生兵になったんです!人を生かすために来たんです」
096 マリル 「きれいごとは病院の中だけで十分よ。ベナ」
097 ライン 「チッ、ギルガー!前線基地まで撤退だ!けん制しながら前線基地まで戻るぞ」
098 ギルガー 「俺の好きなようにやらせてもらうぜぇっ!ハーッハッハッ!」
099 ウェン 「嫌だ…ああして殺されるなんて嫌だ…僕は死にたくないッ」
100 マリル 「はいはい、死にたくないならさっさと武器抱えながら撤退する」
101 レグ 「そうさ、少年。生き延びるには賢く逃げなきゃな」
102 ウェン 「死にたくないッ…僕は死にたくないよっ」(腰を浮かしがむしゃらに逃げる準備)
103 レグ 「はい、ストーップッ。それで背中見せながらがむしゃらに逃げると死ぬぞ。死亡フラグばっちりだ」
104 ウェン 「うぅ…」(へたり込む)
105 マリル 「ほら、脇締めて。銃を構えて等間隔で連射しながらバック走!いい?」
106 ウェン 「…あぅぅ」
107 ライン 「急いで撤退だ!敵兵が増えている。完全に囲まれる前に早く!」
108 ベナ 「怪我された方は前線基地で手当てしますから!」
109 マリル 「はいはいっ撤退!」






作者のツブヤキ
 なんだか我が国でも徴兵制を導入しようという目論見があるそうですね。
軍事・政治批判的内容はできるだけ控えた方がいいのかもしれませんが、徴兵制には少々理解に苦しみます。
確かに国家的には一人一人の戦力が必要なのかもしれませんし、隣国ではそういった訓練で個人個人が戦闘力を持っています。
ただ本当に戦争は人を狂わせるものであろうし、人殺しのやり取りでしかないと思っています。
一般市民は一般市民のまま、平和に過ごしたいというのが理想だと感じています。
好き好んでドンパチやるのは如何な物でしょう…。徴兵制が導入されて幸せになれる者はどれほどいるのでしょうか。

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