死神生命保険2

死神生命保険2

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :1:2不問:1
総セリフ数 96
製作日 2012/10/28〜2012/10/28
概要説明  生前、母が死神との交わした契約…死神生命保険。
たまたま通り魔に殺害されてしまった広茂は契約を執行してもらい、死んだ者の寿命を体力の続く限り延ばしてくれる力を使って生き返る。
しかし、蘇ったのは既に殺害されてから数時間も経った夜だった…。
利用にあたって 利用規約
目安時間
登場キャラ セリフ数 性別 備考
菊池 広茂
(きくち ひろしげ)
25 妹想いの高校二年生。彼女ができて浮かれているが、良きお兄ちゃんとして友華も可愛がっている
菊池 友華
(きくち ともか)
24 広茂の妹の中学三年生。両親を突然失い、まだ心の整理はできていないが、兄を支えないとと強く気丈に振る舞っている
立花 秋菜
(たちばな あきな)
23 広茂の彼女の高校二年生。初めて成功した告白で、広茂と付き合っていることを誇りに思っている。
死神キル 24 死神界よりやってきた死神。広茂の母より生命保険の行使をしに現れる。人の形をしているが、人間のような顔を持っているかは不明






【菊池家・立花家】(広茂のことを考えながら想いを馳せる秋菜と友華 交互場面)

001 秋菜 「おっかしいなぁー…ヒロ君出ないしっ。電源入ってないってどゆことっ」
002 秋菜 「折角家族旅行キャンセルして両親だけ行かせて二人で過ごそうねって状況にしたのに。忘れてたとかだったら絶対に許さないんだからっ」
003 友華 「…今日はお兄ちゃんと楽しかったなぁ」(いるかのクッションを抱き抱えながら)
004 友華 「お兄ちゃん、兄妹で遊園地って恥ずかしがってたけど…いいじゃんね」(頬を膨らませてクッションに埋もれる)
005 秋菜 「自宅にかけてみようかな…寝てたりとかしてたら起こせるだろうし…」(携帯と電話機をチラチラ見ながら)
006 友華 「晩ご飯街で食べて家でゆっくりお兄ちゃんとゲームしようと思ったのに」
007 友華 「…今頃彼女さんとイチャイチャしてるのかな…はぁ」
008 秋菜 「えぇーい、かけちゃえ」(受話器を勢いよく取り上げる)
009 友華 「お兄ちゃんのばーかっ」
010 秋菜 「確か自宅はこれで…っと」
011 友華 「あ、電話っ…はい、菊池です」
012 秋菜 「あ、もしもし立花で…」
013 友華 「はい?…あのどちら様でしょうか」
014 秋菜 「え、ちょ女の人?あ、えとあのっ…あ…ぁっ間違いましたっ」(慌てて受話器を戻して切る)
015 友華 「へ…?あ…切れた」
016 秋菜 「えと、かけ間違えたかなっ…何でヒロ君の家で女の人が出るの?あ…もしかしてそれで携帯電源切ってるのか!」
017 友華 「なんだったんだろ…」
018 秋菜 「よーし、強気で…強気でいくぞ…」(スカートをギュっと握りしめながらかけ直す)
019 友華 「間違い電話だったのかな…あ、また電話だ同じ人かな?…はい、菊池…」
020 秋菜 「菊池広茂さんのお宅でしょうか」
021 友華 「はい、そうですが…」
022 秋菜 「あなた広茂さんのなんですか?愛人ですか?恋人ですか?浮気相手ですか?」
023 友華 「え…?」
024 秋菜 「嘘吐いても広茂さんに確認するんで騙されませんよ」
025 友華 「あの…」
026 秋菜 「広茂さんを出してもらえますか?」
027 友華 「あのちょ…」
028 秋菜 「隠してもためになりませんよ?」
029 友華 「ちょ、ちょっ意味が…」
030 秋菜 「あたしの方が、広茂さんと付き合い長いんだからっ…多分」
031 友華 「あの…どちら様ですか?お兄ちゃんに伝言だったら伝えておきますんで」
032 秋菜 「立花秋菜ッ、覚えておきなさい?あなたが広茂さんの…お兄ちゃん?」
033 友華 「立花さん…っと。お伝えする内容は…」
034 秋菜 「お兄ちゃんと呼んでるの?そうゆうプレイ?」
035 友華 「あの…私、広茂の妹の友華なんですが」
036 秋菜 「へ?」
037 友華 「あの、お兄ちゃんの彼女さんですか?」
038 秋菜 「あの…えと…あ…あたし、立花秋菜と言いまして…」
039 友華 「お兄ちゃんならそちらに行くって別れました。多分、そちらに行ったと思いますよ」
040 秋菜 「あ、あ、そうですか。あ、はいすみません」
041 友華 「立花さん、お兄ちゃんに変なことしたら許しませんから」
042 秋菜 「変なこと…?」
043 友華 「い、いやらしいこととかっ!言わせないでよ、恥ずかしい」
044 秋菜 「へ?いや…え?あ?…えぇー?」
045 友華 「とにかくそういうことなんで。お兄ちゃんいないので催促の電話かけないでください」
046 秋菜 「あ…その…ごめんなさい…何か怒られた」(切れた音が鳴り続ける受話器を見つめながら)
047 友華 「…ふぅ。あれ、もしかしてお兄ちゃん違う人の家に行ったのかな…あ、どうしよ」(受話器を置いた後、ハッと気づき、口に手を当てる)



【深夜・公園の敷地】(茂みのところで倒れている広茂)

048 広茂 「う…なんだ…目の前が…」
049 キル 「目が覚めたか」
050 広茂 「何も目覚めてねぇよ…」
051 キル 「芽生えたか」
052 広茂 「何がだよ…」
053 キル 「…寝ていたければ寝ていろ」
054 広茂 「暗ぇな…時間何時だ…あれ、携帯は」(ポケットをまさぐり、探す)
055 キル 「…このガラクタのことか?」(ディスプレイにひびの入った携帯を見せる)
056 広茂 「は?はぁっ!?何でこうなってんだ!」
057 キル 「…エビ折り」(逆に反らして真っ二つにする)
058 広茂 「あー何してんだコラ。え?何で逆パカした今」
059 キル 「…アルパカ」(・´ェ`・)
060 広茂 「完璧に御陀仏したじゃねぇかっ、あ?データどうなっちまうんだよ」
061 キル 「…アルパカ」(・´ェ`・)
062 広茂 「いや、笑わないからっなんだよ、その顔…ぇ?…時間何時だよ。結構暗いから、かなり経っているのか」
063 キル 「混沌(カオス)をさまよっていたからな」
064 広茂 「…混沌って。ああ今は何聞いても中二病にしか聞こえない」
065 キル 「次第に慣れていくだろう。そういうものだ」
066 広茂 「だってつねっても痛いぞ」
067 キル 「徐々に痛覚が機能しなくなり、痛みすら感じなくなる」
068 広茂 「ハッ!?痛いってことは夢じゃないってことで、つまり現実ってことかっ」
069 キル 「理解できたか」
070 広茂 「凡人には難解過ぎる。意味不明。全て理解しきれん」
071 キル 「突然訪れる死を理解し、受け入れ、迎える者は稀でしかない」
072 広茂 「そういえば確かグサーって胸一突きされた気がするもんな…なのに俺生きてんのか?俺生きてんだよな?」
073 キル 「死んでいる。クソが」
074 広茂 「まぁ、あれだろ?生き返ったんだから好きなように生活していいんだろ?」
075 キル 「好きなようにすればいいが、体力はあまり保たぬだろう」
076 広茂 「…ま、なんでもいいか。少し冷えてきた。さっさと家に帰るわ」(起き上がり、草を払って茂みから出る)
077 キル 「…あぁ」
078 広茂 「…なんだよ」(立ち止まって振り向き、ついてくるキルを睨み付ける)
079 キル 「…なんだ?」(一緒に立ち止まる)
080 広茂 「…何でついて来るんだよ」
081 キル 「お前の担当だからな」
082 広茂 「監視されてるみたいでやなんだけど」
083 キル 「監視しているのだ」
084 広茂 「勘弁してくれよ。俺は犯罪者か?何かしたか?ストーカーされても喜べないんだよ」
085 キル 「お前は死んだ。そして生き返った」
086 広茂 「そういう冗談みたいな話はもう聞き飽きた。俺が死んだって証明してくれよ。もしお前が死神ならできるだろ」
087 キル 「それ程まで死にたいのか」(どこからともなく死神の鎌を取り出す)
088 広茂 「なに、確認のために殺されないといけないのかよ」
089 キル 「それで死んでも生き返らせないがな」
090 広茂 「死にっぱかよ」
091 キル 「試して欲しいならやるが」
092 広茂 「ふざけんなっ…結果的に確認できないじゃねぇか」
093 キル 「まぁ、そうなるかもしれぬな」
094 広茂 「なるかもじゃなく、絶対だろうが」
095 キル 「うるさい人間だな」
096 広茂 「っせぇ」(帰路につく)






作者のツブヤキ
 (・´ェ`・)アルパカ…。
死神キルなりのジョークだったそうです。今はスマートフォンの時代。逆折り・逆パカされたり、間違えて踏んでしまって折ってしまったということはなさそうです。
一時期の携帯の回転しっぷりはヤバかったですね。間違って360度自由自在にどんな方向にも開店してしまうんじゃないかと思った時期もありました。
ちょっと力入れただけでお陀仏ですからね。ある意味、あれを人質に取られた時は為す術もなく、無条件降伏ですよ。
アルパカって日本にいなさそうな動物なのに、アルパカ牧場なんてものが存在するんですね。吃驚です。
何で羊っぽいのにこっちを見られると無性に「こっち見んな!」と言いたくなるのでしょうか。

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