漫才「不動産」

漫才「不動産」

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :2
総セリフ数 125
製作日 2012/10/4〜2012/10/5
概要説明  グデグデグダグダのイマイチパッとしない野郎二人のお笑いコンビ「漫才部」
またもやステージを登壇することになるのだが…
新しく家を探すということで不動産について学ぶことになるのだが…俺の知っている不動産と違う…
利用にあたって 利用規約
目安時間
登場キャラ セリフ数 性別 備考
吉田 亮平
(よしだ りょうへい)
63 神戸弁?の突っ込み役。慧助とコンビを組んだことで苦労していることがしばしば。
村上 慧助
(むらかみ けいすけ)
63 ボケに徹すると見せかけて結構攻める。攻め続けた結果、後日干されることもしばしば。






【ステージ上】(観客がまずまずいる会場)

001 亮平 「はいどうもー。漫才部の吉田亮平と…」
002 慧助 「同じく漫才部の『部長』村上慧助です」
003 亮平 「はい…え、部長っ!?」
004 慧助 「部長。平(ひら)は黙って」
005 亮平 「平って…ちょ、おまっ…」
006 慧助 「なに、課長がいい?課長もダメ」
007 亮平 「課長って…漫才部って『部』なのに『課』になるん?」
008 慧助 「社長とかもっての外だからね。代表取締役とか。秘書でもいいけど」
009 亮平 「部活やよね?これって一応部活みたいな設定やよね?いつの間に会社みたくなってるねん!」
010 慧助 「コンビ名はもう前回で終えたでしょ。いつまでもズルズル話さない。女々しいよ?」
011 亮平 「なんか腹立つわー。めっさ腹立つわー」
012 慧助 「その話はそうと、置いておいて…」
013 亮平 「はいはい、置いておいて?」
014 慧助 「最近、俺家探してるんですよ」
015 亮平 「はいはい、家け?お、引っ越すんけ?」
016 慧助 「自分の家どこか分からなくなって…」
017 亮平 「家探すって自分の今住んでいる家かいっ!」
018 慧助 「もう1週間帰っとらんです…」
019 亮平 「帰りや!どこで何してたんっ!?」
020 慧助 「ネカフェ難民」
021 亮平 「今話題のネットカフェ難民な?」
022 慧助 「というわけで、これを機に家を探そうと思いまして…」
023 亮平 「そら、犬のお巡りさんも困ってしまうわ」
024 慧助 「みゃーみゃー」
025 亮平 「それ実際の交番でやったら警察署の方へ送られるで…」
026 慧助 「キシャー」
027 亮平 「いや、そのネタいいから。またお客さんポカーンするから、な?」
028 慧助 「というわけで、不動産に言って家探そうと思ってるんだけど…」
029 亮平 「自分の家どした、どないするんねん」
030 慧助 「いきなり不動産ってのも敷居高いじゃん?可愛い女の子と一緒に入って、子供できたら〜って話しながら入るのに」
031 亮平 「不動産は別にリア充の巣窟じゃないからな?」
032 慧助 「俺の知っている不動産があってるか予行演習して欲しいんだけどさ」
033 亮平 「はいはい、不動産ね。ウチもあんま詳しくないけど…まぁ不動産屋やればええんやな?」
034 慧助 「いや、俺が不動産」
035 亮平 「お前がやるんかいっ!」
036 慧助 「はい、入ってきて。」
037 亮平 「え?あぁ…」



【不動産の店の中】(慧助が座り、客を待つ。亮平入店)

038 亮平 「…あー、やっぱり2LDKくらいは欲しいわなー。まずは詳しい話を聞いてみるか。あのー」(ドア開けて入店)
039 慧助 「へいっ!らっしゃい!」
040 亮平 「ちょ…ぇ…?」
041 慧助 「お客さん、へいらっしゃい!」
042 亮平 「へいらっしゃいって…ここ不動産やろ?何で寿司屋みたいな掛け声してるんや」
043 慧助 「まぁまぁお客さん腰かけて」
044 亮平 「え?あぁ…じゃぁ…」(戸惑いながら椅子に腰かける)
045 慧助 「へいっ、熱しぼ」(熱いおしぼり手渡す)
046 亮平 「ちょ、何で熱しぼなんねん!熱ッ!ホンマ、熱いわっ」
047 慧助 「へいっ!何握りましょっ」
048 亮平 「握りましょって、物件探しに来たんや!なんで寿司握ろうとしてんのや」
049 慧助 「へい、ハマチッ!」
050 亮平 「いや、ハマチやなくて…」
051 慧助 「他にご注文は?」
052 亮平 「ハマチやなくて、2LDKくらいの物件探してるんや」
053 慧助 「2LDK一丁ー!」
054 亮平 「何で、2LDK一丁なんや!そんな不動産ないわ!」
055 慧助 「ひばりヶ丘三丁目、一丁目は空いてませんねー」
056 亮平 「そっちの一丁かいっ」
057 慧助 「へい、ハマチッ!お客さん、一丁はないですね」
058 亮平 「おかしい、そんな不動産絶対おかしい。間違ってる。もっかい最初っからやり直し」
059 慧助 「もう一回?」
060 亮平 「別にやらんでもええけど」
061 慧助 「ま、やって欲しければやってあ・げ・て・もいいけど?」
062 亮平 「何で上から目線なんや、腹立つわー」
063 慧助 「はい、どうぞー。入ってきて」
064 亮平 「ほんま、腹立つやっちゃなー。あーいい物件ないかなー」
065 慧助 「あ、物件お探しですか?」
066 亮平 「あぁ、ちょっとそろそろ引っ越そうかと思ってな」
067 慧助 「隣に住んでいる女子大生の着替え覗いているのバレちゃいました?」
068 亮平 「何で、ウチが覗いてるとかお前に言われなアカンの。覗いとらんわ、隣女子大生ちゃうし」
069 慧助 「物件をお探しなんですね。女子中学生の下着ぶら下がっているところとか、女子高校生の住んでいるところがいいですか…」
070 亮平 「何で、さっきから人を変態扱いしてるんや。おま、失礼やろ」
071 慧助 「両隣の家が3km離れているところがいいですか?」
072 亮平 「どんなド田舎や!」
073 慧助 「えーと…どんなところがいいですか」
074 亮平 「駅から徒歩10分くらいで、2LDKで…」
075 慧助 「えぇと、2LDKですね。はいはい…あーありますよ」
076 亮平 「ほんまに!すぐあった?ラッキーやな」
077 慧助 「まだちょっと家の前少し騒がしいんですけど、家具付きですよ」
078 亮平 「家の前騒がしいって何でや?」
079 慧助 「白いスーツ着たお兄さんとかが家の前ウロウロしてますけど」
080 亮平 「何やそれ、めっさ怖いんやけど。何?ボディーガードとかちゃうやろ?」
081 慧助 「先日もそこに入居した人、野田さんって言うんですけど…岡田さんと間違えられて連れ去られて帰ってこないんですよ」
082 亮平 「…ウチも入居したら連れ去られるかもしれないやんっ。何やそれ」
083 慧助 「それでも良ければ…」
084 亮平 「よかないわ!何でそなん物騒なとこ住まなアカンのや。まともなとこ紹介しぃ」
085 慧助 「別なところですか?んーと…あーありましたよ」
086 亮平 「ほーどれどれ…」
087 慧助 「家賃1万8000円」
088 亮平 「家賃1万8000円?場所いいのにえらい安いな」
089 慧助 「日。」
090 亮平 「日?は?一日?」
091 慧助 「毎日、朝夕食付きです」
092 亮平 「なんや、寮か?寮でも高過ぎるな」
093 慧助 「西縦インホテル」
094 亮平 「それ家やないやろ!ホテル暮らしか!どこのアニメの転校生設定や!」
095 慧助 「お客さん注文多いですねぇ…」
096 亮平 「あんまいい物件ないなら他行くで?なんや、ここ。おかしな物件ばっか紹介しよって」
097 慧助 「2LDKですよね、すぐそこに物件あるんで行ってみましょうか」
098 亮平 「ホンマにあったんか?」
099 慧助 「はいはい。ありましたよ、まま、店の外に」
100 亮平 「で…」
101 慧助 「そこのマンションの6階より上なんですが…」
102 亮平 「6階?5階までしか階がないように見えるけど、大丈夫なん?」
103 慧助 「まま、エレベーターに乗って…5階っと」
104 亮平 「エレベーター5階って…6階以上なのにエレベーターないのはツライで」
105 慧助 「ここの階段を上がって…見晴らしはほんといいですから」
106 亮平 「ほんまやなー、見晴らしええなー」
107 慧助 「でしょ?2LDKでしたよね?」
108 亮平 「どこに家あるん?」
109 慧助 「2つのLサイズの段ボールで造ったコーナーのここになります。毛布とかはご自由にお使いください」
110 亮平 「段ボールハウスかっ!」
111 慧助 「お城を造ることも可能ですよ、二丁目の富永さんは河川敷に立派なお城を構えていらっしゃるので」
112 亮平 「もうええわ!なんや、ここ。もう来ぃひんわ!」
113 慧助 「お客さん、2LDKってご注文でしたよね?」
114 亮平 「客の要望にも応えられん不動産とか舐めとんのか」
115 慧助 「4畳半の畳のボロアパートなら紹介できますが…」
116 亮平 「全っ然ッ要求叶える気ないわな?4畳半のどこが2LDKなんや?え?」
117 慧助 「あなたにピッタリ。お似合いですよ?」(チラッ
118 亮平 「もうアカンわ、アカン。ウチの知っとう不動産と違う。ウチの知っとう不動産と全然違うわ」
119 慧助 「違った?こんな不動産じゃない?」
120 亮平 「そんな最悪な不動産絶対行かんもん。絶対ウチは行かんわ」
121 慧助 「でも、それでも潰れないんですよね。この不動産」
122 亮平 「契約する客絶対おらんわ、そんな不動産」
123 慧助 「なんと言っても不倒産ですから」
124 亮平 「いい加減にしろ」
125 慧助
亮平
「ありがとうございました」






作者のツブヤキ
 相も変わらず、テンポが微妙というか、この二人って難しいですね。えぇ。
中の二人以上に面白くないんじゃないかとヒヤヒヤしながら書いております。
2LDKが以上に苦しかった気がします。
かれこれ実家暮らしだったため、不動産にお世話になることってホントなかったんですよね。
そのまた昔、不動産巡りをしたことがあったような気がしないでもないですが。
まぁこれからは嫌でも増えるような気がするんですけどね…
社会人になると、物件って即決めらしいですね。一日二日くらいしか期間貰えないのに、引っ越しは数週間後って話。よく聞きます。
いくら帰って寝るだけとはいえ、いい物件を見つけたいですよね。どうせ住むなら。

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