文化祭出店計画

文化祭出店計画

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :5
総セリフ数 169
製作日 2012/8/4〜2012/8/16
概要説明  秋といえば、文化祭の時期!…のはずなのだけど、未だに出し物が決まっていない!
何をするのかてんやわんや、スクールライフを存分に楽しもう!
利用にあたって 利用規約
目安時間
登場キャラ セリフ数 性別 備考
中岡 朝香
(なかおか あさか)
40 集まりの中心的女子。女子力を上げようと努力するが、女子力が何かわかってない。
杵川 萌実
(きぬかわ もえみ)
29 おっとり系女子。家に帰ってPCを開き、某掲示板を閲覧するのが日課。
橘モアネーゼ幸子
(たちばな もねーぜ さちこ)
19 橘ブランドの令嬢。超お金持ちの一人娘。ブランド物はとりあえず集めてみるが最終的には橘ブランドに落ち着く。母親が外国の有名女優
佐々木 美夏
(ささき みか)
31 サバイバルゲーム好きのモデルガン収集家。火がつくと熱い。
日野原まつり
(ひのはら まつり)
59 お祭り大好き仕切りやのため、文化祭実行委員をやっている。変なスイッチが入ると播磨弁でまくしたてる。






【教室】(朝香が慌てて駆けてくる)

001 朝香 「みんなみんな、集合集合!」
002 美夏 「どうしたの、あっさ」
003 萌実 「何か事件のにおい…」
004 朝香 「みんな文化祭の出し物を決めるよ!」
005 幸子 「いきなりなんですの?物事には順序というものがありましてよ」
006 朝香 「私たちのところだけ、文化祭の出し物が決まっていないじゃない」
007 萌実 「文化祭の出し物…」
008 美夏 「言われてみれば、確かに決めてないような」
009 幸子 「なんで決めていないですの!文化祭は一大イベントじゃありませんこと?」
010 萌実 「さっちーが文化祭までまだ先だからーとか、夏休みは思いっきりエンジョイしますわよーと言っていたからかな」
011 美夏 「そうだな、夏休みに夢中だったからね」
012 幸子 「な…何で私だけ悪いみたいな言われ方をしなければなりませんの!?皆さんだって楽しんでいたじゃありませんの!」
013 朝香 「はいはいはい、言い争いはいいから。何するか決める決める!」
014 まつり 「はいはーい、じゃあ意見ある人!」
015 萌実 「ん…?」
016 朝香 「えーと…?」
017 幸子 「どちら様ですの?あなた」
018 まつり 「いやぁ、文化祭の出し物決まってないって言うから」
019 朝香 「そう、出し物決まってないの」
020 まつり 「それは文化祭実行委員として見過ごせない事態だね!今日中に決まるように協力するよ」
021 萌実 「何、文化祭実行委員なの?」
022 まつり 「うん。お祭り大好きの日野原まつり。もっと熱くなれよっ!」
023 美夏 「なんか熱血…」
024 朝香 「『まつり』って、いかにもって名前ね」
025 まつり 「親がお祭りとか、フェスティバルとか、イベントとかが大好きで、実行委員とかやっていて子供も祭の中心の原動力になりますよにとか名付けてさ…って俺の由来は別にどうでもいいんだって!」
026 萌実 「一人称が俺って言うのもなんだか…」
027 まつり 「神輿担いだりしてると段々男勝りになってくんの!察しろぃ!バーローてやんでぃっ」
028 朝香 「…それで、出し物の件なんだけど」
029 まつり 「神輿、神輿担いじゃう?出し物なだけに山車を引いて…」
030 幸子 「それクラスでやることじゃないですわよ…」
031 まつり 「そりゃもう、クラス対抗みたいな。そう!イベント作っちゃおうぜ?運動会みたいな」
032 美夏 「話の規模が大きくなっている…」
033 萌実 「文化祭で出し物と言ったら、お化け屋敷でしょ」
034 朝香 「王道どころをくるね」
035 萌実 「涼しくなってきたこの季節にさらに背筋を凍らせる。別れそうなカップルも再びよりを戻せるような愛の手助け…ロマンチックねぇ」
036 まつり 「ダンボールハウスのどこにそんな要素があるのか教えて欲しいね」
037 美夏 「うっ、現実的なこと言う」
038 まつり 「なに、コンニャクぶら下げてかじられていく?」
039 幸子 「こんにゃくなんて甘いですわ!豆腐の角に頭をぶつけた幽霊の設定のために豆腐をぶら下げますわ!」
040 萌実 「豆腐は強度的にぶら下げられないと思う」
041 幸子 「では、ナタデココで!」
042 朝香 「あ、私ココナッツ!」
043 美夏 「ヤシの実で」
044 まつり 「どこのお化け屋敷に南国フルーツがぶら下がったフルーツ王国があるのさ」
045 朝香 「ないなら作るのが私たち!今までにない斬新な発想が話題性があるでしょ?」
046 まつり 「はい、却下。次!」
047 萌実 「いい案だと思ったんですけどねぇ…」
048 朝香 「ここはもう、王道中の王道!出し物は劇を!」
049 幸子 「劇…ですの?」
050 朝香 「おぉ…ロミオぉ、あなたはどうしてロミオなの?」
051 まつり 「それは…、ローリングミハエルドオーゼルクの略だからさ!」
052 朝香 「え…ぁ…す、とっても素敵な名前だわ、ロミオ」
053 まつり 「嗚呼、ジュリエット!君はどんな素敵名前を持っているんだい?」
054 朝香 「ごめんなさい、あなたの素晴らしい名前に比べたら私とこのお屋敷の壁のように立ちはだかる高い壁があるのよ。あなたには敵わないわ」
055 まつり 「カン…パネルラァァアアアアアアアアアアアアアッ」
056 美夏 「何で銀河鉄道の夜…」
057 幸子 「白雪姫なんてどうかしら、あれも劇にピッタリですわ。もちろん私が白雪…」
058 美夏 「確かに。ロマンチックで舞台にはいいかもね」
059 まつり 「なにぃ、その雪のように白くて美しい肌を真っ赤な鮮血で染めてやろうかぁっ!」
060 萌実 「ナニソレ怖い…」
061 まつり 「真っ赤な誓い」
062 美夏 「それ、ギャグのつもり?」
063 まつり 「真っ赤な誓い…真っ赤な血かい?」
064 萌実 「その白い肌…実は……いいえ、ケフィアです」
065 朝香 「白雪姫の肌ってケフィアで白くなってるの?偽物?」
066 まつり 「もう漫才とか、コントとか」
067 朝香 「M−1グランプリとか?」
068 萌実 「フォオォォオオオオオンッて奴?グランド爆走しちゃいます?」
069 まつり 「それF−1」
070 幸子 「サッカーの公式大会ですわね」
071 まつり 「それはJ−1」
072 美夏 「大晦日にボブに倒された彼の試合のことかい?」
073 まつり 「それ、K−1」
074 朝香 「ゴルフ!」
075 まつり 「L−1!…ってなんでやねんっ!なんでも1ついてたらええってもんとちゃう。国民的アイドルのCMするボーリング店か」
076 萌実 「ラウンド…」
077 まつり 「あかんっ!あかんわ!全然なっとらん!そないな、ネタおもろうないわ!もっと笑わせてみぃ」
078 朝香 「エセ関西弁になってる」
079 幸子 「面白いってなんですの」
080 萌実 「なんでやねーんっ」
081 まつり 「なんでやねんっ!」
082 萌実 「なんでーやねん」
083 まつり 「なんでやねんっ!もう、えぇ!お前あっち行って、なんでやねん、50回練習して来い」
084 美夏 「え、私?」
085 まつり 「ほら、はよぅ!」
086 美夏 「なんでやねん、なんでやねん、なんでやねん、なんでやねん、なんでやねん…」
087 まつり 「あかんわ、笑いのなんたるかも知らんでお笑いやろうなんて、あまいっちゅうねん」
088 朝香 「まつりさんの豹変っぷりにびっくり」
089 美夏 「なんでやねん、なんでやねん、なんでやねん、なんでやねん、なんでやねん…」
090 まつり 「笑いの神っちゅーゆわれるぐらいやらんとあかんわ。やるなら本気でやりぃ」
091 美夏 「なんでやねん、なんでやねん、なんでやねん、なんでやねん、なんでやねん…」
092 幸子 「でも確かに言う通りですわね。学園最強のお笑いの神になるのも悪くないですわ」
093 朝香 「出し物はお笑いにする?」
094 まつり 「兄ちゃん、なんで蛍はすぐ死んでしまうん?」
095 萌実 「火垂るの墓?」
096 美夏 「なんでやねん、なんでやねん、何で屋根?屋根?何で屋根?何で屋根?」
097 まつり 「お笑いというのはそもそも…」
098 美夏 「オワタヨー」
099 まつり 「空気読めー」
100 朝香 「空気読むの大事。物事には流れってあるでしょ?九回裏ツーアウトツーストライクで、まさかの七番が…」
101 美夏 「空振り三振」
102 朝香 「ドラマないっ!普通じゃないそれ…。甲子園とか逆転ホームランとか、逆転優勝みたいなドラマがあったりするじゃない」
103 まつり 「ダメダメダメ。君たちにお笑いは向いてない。やめた方がいいよ、才能ない、センスない」
104 美夏 「そこまで言う?さっきまで私がなんでやねんって練習させられた意味は?」
105 まつり 「もちろん意味は特にないッ」
106 美夏 「なんでやねんっ」
107 まつり 「いい斬り返しッ」
108 幸子 「劇をやるのでしたら当然私がお姫様役をするのが相応しいですわね」
109 美夏 「もういい、王道のメイド喫茶でいいよもう…」
110 萌実 「吸血鬼姉妹の紅い館で働く完全で瀟洒な従者とか…」
111 美夏 「没落貴族の若領主に仕える猟犬とか貧民街出身のロリっ子とか」
112 朝香 「三千院家に仕える有能で美人なハウスメイドとか」
113 幸子 「メロンパン大好き少女である炎髪灼眼の討ち手の育て親ですわ」
114 美夏 「命を狙われる主人公を守るために派遣されるのもいいね」
115 朝香 「それ男だから!」
116 まつり 「ちょっと待て、まぁ待て。落ち着け、慌てるな。まだあわてるような時間じゃない」
117 萌実 「落ち着くのはあなたの方な気がするのだけれど」
118 まつり 「メイドカフェをやりたいと、な」
119 朝香 「いい案でしょ?」
120 まつり 「確かにいい案かもしれないけど…」
121 幸子 「なんでしたら私のお屋敷で働いているメイドを連れてきてもよくってよ?」
122 まつり 「本物かいっ!」
123 美夏 「何か不満があるわけ?」
124 まつり 「挙げてたメイドになったらまとまりがないというか…スゴイ濃いメイドカフェになるから!」
125 萌実 「メイド服を着るだけがメイドじゃない、それはメガネまたはネコ耳、ニーソ等の装備品を装着したとしてもまた然り」
126 まつり 「よく考えたら挙げてたメンバーはどう考えても只者じゃない雰囲気ばっかり!異常なほどナイフを所持していたり、目が死んでいたり、笑顔が怖かったり、最後なんか肉体と仮面がヤバいし…」
127 美夏 「闘わなければ生き残れないッ!」
128 朝香 「他クラスと違った個性で人来そう」
129 まつり 「誰も来なくなるわッ!」
130 萌実 「もう半人半霊の半人前の庭師も出せばいいと思う。斬れぬものなど、あんまりない!」
131 まつり 「働きたくないでござる!絶対に働きたくないでござる!」
132 朝香 「それ違う。同じ剣客でもそっちの頬に十字傷の剣客じゃないから」
133 まつり 「というか、それもうメイドじゃない!間違ってるよ!半人前の庭師も従者だけど、メイドじゃない!」
134 萌実 「結構文句をつけるなー…」
135 まつり 「それはね、青春を絶対に成功させたいと思うから言うんだ。文化祭は一年に一度きりの出来事。どうせやるなら最高の思い出にしたいだろ?」
136 朝香 「うん…確かに」
137 まつり 「皆の記憶に残すような、体育館でバニーガールや魔法使いの格好で叫ぶとか、プロレスショーを始めるとか、ファンクラブを作るきっかけになる転倒をするとか…」
138 朝香 「ステージ出ちゃう?」
139 美夏 「お、ステージジャックいいねー。それこそ青春の文化祭」
140 まつり 「お化け屋敷、演劇、お笑い、メイドカフェ、ライブ…様々案が出たけど結局どれをやるか選ばないとな」
141 朝香 「じゃあ、ここは多数決で」
142 まつり 「まずは、お化け屋敷がいい人」
143 萌実 「もう敢えてお化け屋敷と言いつつ、来た人に怖い話を語ってもらう」
144 朝香 「セルフサービス!?」
145 萌実 「一番怖い話をした人が優勝!キタコレ」
146 幸子 「私たちは何をするのかしら?怖い話なんて知りませんわ」
147 萌実 「机の上に体育座りして語ってもらうの待つ」
148 まつり 「それ、お化け屋敷やない。化かされ屋敷。詐欺じゃん」
149 萌実 「お化け屋敷ならぬ、おバカ屋敷」
150 まつり 「馬鹿しかいないんかい!」
151 朝香 「ちょっと待って、話が戻ってるわ!」
152 まつり 「そうそう、今は多数決の途中だから意見や新たな提案はなし」
153 美夏 「仕切り直して…」
154 まつり 「焼き鳥屋やりたい人!」
155 朝香 「それさっき出てないわ!」
156 まつり 「あれ?じゃあ、クレープ屋」
157 美夏 「食品屋台系は出てない」
158 まつり 「もう…祭と言ったら、わたあめっしょ。りんご飴失くして祭は語れないね」
159 朝香 「はい、意見を言わない!はい、演劇、お笑いがいい人」
160 幸子 「私が姫様役であるならば考えないこともないですわ」
161 美夏 「あれだ、尽くすのではなく、尽くしてもらうメイドカフェをしてみたい」
162 まつり 「とんでもないこと言いだした!」
163 朝香 「あ、それ確かに面白そう」
164 萌実 「客がメイド体験できるという。お金貢いでもらったり、奉仕してもらったり…いいですね」
165 まつり 「新手のメイドカフェかっ!」
166 朝香 「それじゃ、早速文化祭の出店に向けて準備を進めましょっ」
167 まつり 「結局、お客がメイドのカフェなの!?」
168 朝香 「じゃ、入店の時の挨拶の練習。いっくよー」
169 全員 「みっくすべりぃメイドカフェへようこそ!」





作者のツブヤキ
 先日、行われたからふるべりぃじゅうななかいめの声優系ライブの朗読劇用にと書き上げた3作品中2作品目の作品。
文化祭の出し物ってどう決めるんでしたっけね。もう文化祭なんて素敵イベントしなくなってからン十年…経ってないですけど。
アグゼル…おひさって感じですので…(うわネタ古っ)
高校の時の文化祭なんかは物販して東方の同人誌とか売ってました。
地方コミケで在庫抱えた時に全部完売させられるいい一大イベントでした(遠い目
今では、こうして声劇台本として多くの方々に様々使って頂いて嬉しい限りです。
特に高校の文化祭で使用して頂いているという報告を聞きますので、是非是非見に行きたいものです。
誰か誘ってください…てか、仙台の高校演じてくれないかしら…。(切実

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