シナリオ詳細 | |
掲載元 | 声物語劇団 公式サイト 声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場 |
作者 | 月宮東雲 |
登場キャラ数 | ♂:2♀:2 |
総セリフ数 | 102 |
製作日 | 2012/7/26〜2012/7/29 |
概要説明 | ずっとに一緒にいて欲しいという想いから、今後の進路について口走ってしまった実花。 実花のためにも、自分のためにも進学をあきらめた旨を告げ、距離を置くことを決意したこゆり。 不注意から車に轢かれてこゆりは… |
利用にあたって | 利用規約 |
目安時間 | 10分半程度 【〜20分】 |
登場キャラ | セリフ数 | 性別 | 備考 |
樫田誠 (かしだまこと) |
4 | ♂ | 3−Aの担任高校教師。独身で職員室の机には生徒のイタズラで彼女募集中のミニ看板が置かれてる。最近婚活中 |
運転手 | 19 | ♂ | 飛び出してきた実花を跳ねてしまった車の運転手。突然の出来事にパニックを起こしている |
館林実花 (たてばやしみか) |
46 | ♀ | こゆりの幼馴染。真面目で曲がったことが嫌いで、コツコツと努力をしていく方。朝の占いランキングを見るのが日課 |
官条こゆり (かんじょうこゆり) |
36 | ♀ | お気楽で元気な実花の幼馴染。小さい時から実花を庇ったり、ナイト的な存在の一面も。結構いい加減な性格も |
001 | こゆり | 「私…実花に何気遣わせちゃってるんだろう…最低だ」 |
002 | 実花 | 「そんなんじゃない…私はこんなことを望んだんじゃない…」 |
003 | こゆり | 「…どうかしてる。でも…近付き過ぎたのかな、少し距離置くべきなのかな」 |
004 | 実花 | 「こゆり…ごめんね。…ただ私は一緒にいたかっただけ。ただ一緒にいたかっただけなの」 |
005 | こゆり | 「一緒にいたいからこそ、嫌われたくないからこそ…だからこそ、距離を置く必要があるのかもしれないよね」 |
006 | 実花 | 「…追いかけなきゃ。こゆりに謝らなきゃ・・・」 |
007 | こゆり | 「実花に謝らなきゃ…謝らないとな…そんなつもりで言ったんじゃないんだもの…実花は悪くないんだから。あれ、携帯…」 |
008 | 実花 | 「こゆり…」(携帯電話でこゆりの携帯にかける) |
009 | こゆり | 「携帯…ない。落としたんだ…どこに…?最悪だよ…」(ポケットや鞄を漁り、呆然とする) |
010 | 実花 | 「出ない…出たくない…んだろうな」 |
011 | こゆり | 「胸ポケットに入れていたから…走ってきた時に落としたんだ…どこで落としたんだろ…」(足元を探しながら来た道を辿る) |
012 | 実花 | 「ただ一緒にいたかっただけなの…一緒に…。だから…だから行かないで…もう会えない気がするの…嫌だよそんなの」 |
013 | こゆり | 「…電話かけないと、実花ともう会えない気がするんだもの。だから見つけないと…」(留守番サービスになり、切る) |
014 | 実花 | 「こゆり…」 |
015 | こゆり | 「あ、あれだ!やっぱり落としていたんだ」(地面に落ちているのを見つけて赤信号に気付かず走る) |
016 | 実花 | 「出てよ…もう会えないなんて嫌だよ!」(再びかけ直す) |
017 | こゆり | 「ッ!?」(車を見て、目を見開く) |
018 | 実花 | 「……私たちはずっと一緒だよね。ずっと…」 |
019 | こゆり | 「…ぁ……携…た…ぃ…」(道路に転がり、携帯に手を伸ばす) |
020 | 運転手 | 「なんだってんっだ…」 |
021 | こゆり | 「実…か……から…」(頭から出血で血だまりが広がっていく) |
022 | 実花 | 「……こゆり?さっきはごめんなさい!何もかも考えないで言ってこゆりのこと傷つけて」 |
023 | こゆり | 「……み…か」 |
024 | 運転手 | 「大丈夫かっ!君!今救急車呼ぶからね」 |
025 | 実花 | 「こゆり?」 |
026 | 運転手 | 「ちぃ…ふ、震えてボタンが押せない…!だ、大丈夫だからね、すぐ、すぐ救急車呼ぶから…」(こゆりと携帯を交互に見ながら真っ青になりながら震える) |
027 | こゆり | 「実花…」(消え入りそうな弱々しい声で) |
028 | 実花 | 「こゆり、どうしたの?声小さいよ…」 |
029 | 運転手 | 「だ、誰か!誰か!救急車!女の子轢いてしまったんだ!誰か!代わりに救急車を呼んでくれっ」(携帯を落とし、周囲に助けを求める) |
030 | 実花 | 「救急車…?こゆり、事故に遭ったの?」(携帯耳に押し当てながら) |
031 | 運転手 | 「あぁ、どうしよう…。まさか突然飛び出してくるなんて…」(頭を抱えてしゃがみ込む) |
032 | 実花 | 「もしもし?こゆり?もしもし?こゆりが事故に遭ったの?返事して!お願い」 |
033 | こゆり | 「……ごめ…んね…」 |
034 | 実花 | 携帯電話越しから聞こえる声はあまりにも小さすぎて…そのまま消えてしまいそうな弱々しかった |
035 | こゆり | 「いっ…しょ・・・いら……ね」(いっしょにいられなくてごめんね) |
036 | 実花 | 「こゆり、今行く!今行くからッ!」(携帯を強く握りしめ、走り出す) |
037 | 運転手 | 「今、救急車来るからね。大丈夫だからね」 |
038 | 実花 | 「死ぬなんて絶対に許さないからッ!赦さないんだからねッ!」(下唇をギュっと噛みしめながら全速力で走る) |
039 | こゆり | 「ごめんね…実花。もう一緒に…いられそうにない…や」(ゆっくりと震える唇を動かす) |
040 | 運転手 | 「あの、君…君名前、名前言える?あ、あと連絡先…」 |
041 | こゆり | 「…官条…こゆ…り…」 |
042 | 運転手 | 「かんじょう…こゆり…ちゃんだね?えと…連絡先は…」 |
043 | こゆり | 「……ぁ……ぅ…」 |
044 | 実花 | 「こゆりっ!こゆりぃっ!」(全速力で走り、人込みをかき分ける) |
045 | 運転手 | 「うわっ」 |
046 | 実花 | 「こゆりっ!?大丈夫ッ!?」 |
047 | こゆり | 「み…か、ごめ…」 |
048 | 実花 | 「どうして…」 |
049 | こゆり | 「もう…一緒に…いられなくて…ごめん…」 |
050 | 実花 | 「ううん、大丈夫。絶対に大丈夫。助かる!助かるから!こゆりは死んだりなんてしない!」 |
051 | 運転手 | 「君、この子のお友達?」 |
052 | 実花 | 「救急車呼んだんですよね?すぐ来るんですよね?そうですよね?」 |
053 | 運転手 | 「あぁあぁ、うんうん。救急車は今呼んだ、呼んだよ」(ガクガク頷く) |
054 | 実花 | 「ボサッとしてないで止血とか、なんかしてくださいよ!このままじゃ、こゆりが死んじゃう!」 |
055 | 運転手 | 「し、止血なんてむ、無理無理!僕は血がダメ…ダメなんだ!」(後退) |
056 | こゆり | 「もう…みか…」 |
057 | 実花 | 「大丈夫、大丈夫だから。これ、血じゃないよ。気のせい…気のせいだから助かる。うん、助かる」(自己暗示のように) |
058 | 運転手 | 「救急車…遅い…遅いなぁ…もう一回、もう一回連絡した方がいいのかな…」 |
059 | 実花 | 「…こゆり、嫌だよ死んじゃ…。ダメ…ダメだから。何するもいつも一緒だったでしょ?私の傍からいなくっちゃダメ…ダメぇ…」 |
060 | こゆり | 「……ぅ…」(苦しそうに大きく息をついて意識を失う) |
061 | 実花 | 「こゆり…?嘘でしょ…?こゆり?こゆり?力抜いてるだけだよね?眠くなった?寝てるだけだよね…、目覚ますんだよね」 |
062 | 運転手 | 「あ…、救急車。救急車きた、救急車きたよ。もう大丈夫だ、もう大丈夫だぞ」(救急車を見て安堵の息) |
063 | 実花 | 「もう遅い…」(こゆり抱き抱えながら俯き、小さくつぶやく) |
064 | 運転手 | 「こっち!こっちだ!救急車で病院に連れて行ってもらえば」 |
065 | 実花 | 「こゆり…目閉じちゃった…よ」(そっとこゆりを横たえ立ち上がる) |
066 | 運転手 | 「え…?」 |
067 | 実花 | 「分かってるつもりだった。こゆりの辛いのも、寂しいのも。楽しいのも、幸せも・・・全部わかってるつもりだった。一緒にいたから…こゆりが幸せだったから私も幸せだった」 |
068 | 運転手 | 「ちょっと、君…?」(フラフラと歩く実花に声掛ける) |
069 | 実花 | 「行かせない。絶対に一人なんかさせない。こゆりに辛い想いなんてさせない。すぐに捕まえる。その手掴むから」(下唇を強く噛みしめ、赤信号を確認すると車の陰から飛び出す) |
070 | 運転手 | 「おい、君ッ!今信号赤だッ!!」(怒鳴る) |
071 | 実花 | 「今行くからッ!!!」(目の前に車が迫るのを確認して強く目をつぶる) |
072 | 運転手 | 「おぃッ!!!!」(口開けて視界から消えた実花を呆然と見る) |
073 | 樫田 | 「館林と官条は……よし、朝のホームルームは以上だ。次の授業の準備をちゃんとして待ってろよ?」 |
074 | こゆり | 「…やばやば、遅刻遅刻」 |
075 | 実花 | 「ネコなんか追いかけてるだからよ」 |
076 | こゆり | 「だって、こっち見た瞬間威嚇して逃げるなんてなんか、癪だろ」 |
077 | 実花 | 「学校とネコ、どっち大切なの…」 |
078 | こゆり | 「たまには、そんな日もあっていいじゃん?樫田先生にはバレてなさそうだし」 |
079 | 実花 | 「遅刻はつけられるでしょ」 |
080 | 樫田 | 「…ん、今教室のドアが勝手に開いたような…」 |
081 | こゆり | 「それにほらほら、あの交通事故の一件以来超能力が使えるようになったんだよ?」 |
082 | 実花 | 「超能力?」 |
083 | こゆり | 「ふんっ」(教科書を机から抜き取り、浮かせて飛ばす) |
084 | 実花 | 「手を使わなくても物を動かすことができるようになったの?」 |
085 | こゆり | 「ふふふ、どう?いいでしょ」 |
086 | 実花 | 「私だって、ほら、壁をすり抜けることができるようになったもの」 |
087 | 樫田 | 「あ?今教科書が宙を…な、バカなことあるわけないだろ…あー、徹夜して疲れ溜まってるのか」 |
088 | こゆり | 「…ひゅーん、ほいっと。にしても、私の後を追って車に轢かれるとか馬鹿でしょ」 |
089 | 実花 | 「馬鹿じゃないよ!こゆりの事が心配だったから…あ、いや。こゆりと同じくらい馬鹿かも。頭打ってテスト点取れなくなったかも」 |
090 | こゆり | 「車の前に飛び出そうと考えた時は頭打ってなかったでしょ」 |
091 | 実花 | 「ずっと一緒なんだから…」 |
092 | こゆり | 「うん」 |
093 | 樫田 | 「…館林と官条の机はいつ片付けるか…。しばらくは放っておくべきか」 |
094 | こゆり | 「にしても、私たちに樫田先生気付かなかったな。考え事かねー」 |
095 | 実花 | 「もぅ…」 |
096 | こゆり | 「さ、折角の超能力を存分を使って今日も頑張りますか」 |
097 | 実花 | 「うん」 |
098 | こゆり | 実花はいつまでもいつまでも一緒にいてくれた。離れそうになった時はギュッと手を握って傍にいてくれた |
099 | 実花 | 思い出なんていつか消えてしまうから。忘れたくないから…傍を離れたくない。好きだから、こゆりのことが好きだから。離さない…ずっと一緒、永遠に |
100 | こゆり | この好きという想いはいつまでもいつまでも、実花と一緒に傍にある |
101 | 実花 | この好きという想いはいつまでもいつまでも、こゆりと一緒に傍にある |
102 | こゆり 実花 |
『永遠に―――』 |
作者のツブヤキ |
最初に考えついた勢いを失い、失速してしまい、オチも最期もグテグテだったかなと後悔。 書こう、書こうと思っているのに、気が付けばいつも深夜3時。全然進まないのですね。 作業BGMを探しながらやっているせいなんですかねー… 一日が足りない、することが沢山あるのに進まないという不思議現象&非常に困ってますね。 うーん、納得いく終わりになったのだろうか…。むー |
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