魔法の力で三分クッキング☆

魔法の力で三分クッキング☆

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :5不問:1
総セリフ数 167
製作日 2012/7/6〜2012/7/6
概要説明  突然やってきた時期外れの転校生。実は転校生の正体は魔法少女で…
転校初日から転校生以外の来客闖入。隠していたはずの正体が…学園の平和が乱れる!!
何故か料理対決で白黒つけることに…黒くなったのは魚だけか!?
利用にあたって 利用規約
目安時間 12分程度   【〜20分】
登場キャラ セリフ数 性別 備考
中岡 朝香
(なかおか あさか)
33 集まりの中心的女子。女子力を上げようと努力するが、女子力が何かわかってない。
杵川 萌実
(きぬかわ もえみ)
30 おっとり系女子。家に帰ってPCを開き、某掲示板を閲覧するのが日課。
橘モアネーゼ幸子
(たちばな もねーぜ さちこ)
21 橘ブランドの令嬢。超お金持ちの一人娘。ブランド物はとりあえず集めてみるが最終的には橘ブランドに落ち着く。母親が外国の有名女優
佐々木 美夏
(ささき みか)
30 サバイバルゲーム好きのモデルガン収集家。火がつくと熱い。
船岸 ゆうか
(ふなぎし ゆうか)
35 謎の転校生。実は魔法少女。解決できないことは魔法の力で解決!物理ッ!三分間クッキングが得意。
フミン 18 …謎の転校生のペット。自称フミン星の誇り高き皇子様。カレーの王●さまをこよなく愛す狐っぽい生き物。ゆうかの良きパートナーであり、助手であり、道具である。






【朝・学園教室にて】(ざわつく教室)

001 萌実 「ソワソワしますねぇ」
002 朝香 「何?どうしたの?もえみん」
003 萌実 「なんだか転校生が来るらしいの」
004 美夏 「あたしの射撃訓練の的が届くのね」(ライフル構える)
005 朝香 「ちょっと、物騒なもの出さない。というか、銃口下げて」
006 幸子 「お金持ちなのかしら。ダイヤモンドとか20万の金の時計をつけていたりとか…」
007 朝香 「話飛躍し過ぎ!もっと身近な発想はないの!?男の子かなとか女の子かなとか…。幸子はすぐお金のことだよ」
008 幸子 「あら、お金は大切ですわよ?常葉金成(時は金なり)って言うじゃない?」(人名っぽく)
009 朝香 「誰!?」
010 美夏 「あぁ、知ってる知ってる。戦国時代に貿易で成功させた大名のことね!」
011 朝香 「ホントに!?」
012 萌実 「転校生がやってくる日はドキドキして夜も眠れないの…これってもしかして『恋』!?」
013 朝香 「恋に至るの早いから…」



【教室】(首にルミンを巻いた、ゆうか黒板前に立ち、自己紹介)

014 ゆうか 「月に代わっておしおきよ☆」
015 美夏 「どうしてこうなった。」
016 萌実 「えーと…」
017 幸子 「…金持ちっぽい台詞ですわね」
018 ゆうか 「滑ったかな…、滑っちゃったかな!」
019 フミン 「大丈夫だよ、つかみOKだよ、ゆうか!バッチリだよ!」
020 ゆうか 「そう?大丈夫?」
021 フミン 「うん、バッチリ!ガッツだよ!」
022 ゆうか 「失敗だったらフミンのせいだからね」
023 フミン 「ボクのせい!?ボクのせいなの!?」
024 ゆうか 「責任とって毛皮剥いでマフラーなってもらうから」
025 フミン 「ゆうか、怖いよ。ゆうか、怖いこと言ってるよ」
026 美夏 「狐が喋ってる!」
027 朝香 「狐と喋っている!」
028 幸子 「高そうな喋るマフラー巻いている!」
029 朝香 「そっち!?見え方違う」
030 萌実 「もふもふいいなぁ…にくきゅう…」
031 ゆうか 「つかみばっちり…次は、えーと…」
032 フミン 「ボクの名前はフミン!フミン星の皇子様!」
033 ゆうか 「あなたの番じゃないから!ゆうかは、船岸ゆうか!まほ…」
034 フミン 「ゆうか!魔法少女ってことは内緒だよ!言っちゃダメだ」
035 美夏 「魔法少女?」
036 ゆうか 「魔法…魔法…魔法学校から転校してきました!」
037 幸子 「魔法学校ですって!?」
038 萌実 「ナンテコッタイ…『名前を言ってはいけないあの人』の世界だなんて…」
039 美夏 「グリフィン・ドール!」
040 ゆうか 「私語は厳禁!10点減点ッ」
041 美夏 「く…またあの額に稲妻傷の少年のせいで我が寮の点数がなくなるじゃない!」
042 萌実 「契約は?パートナーとの契約はやっぱり口づけ?」
043 ゆうか 「ハッ!?フミン、大変この人たち…ゆかりが魔法少女だって知ってる!?」
044 フミン 「人間はいつもそうだ…、正体がばれた時、驚き戸惑い逃げ惑う。わけがわからないよ」
045 朝香 「ちょっと待って…」
046 萌実 「ちょっおまっ…」
047 朝香 「もえみん、何?」
048 萌実 「何でもない」(ニコッ)
049 ゆうか 「く…ここにも悪の手先が紛れ込んでいるだなんて…」
050 幸子 「悪の手先…闇の秘密結社ですわね。きっとバックには大物が…」
051 美夏 「よしなさいっ!幸子、その発言は、民間人は触れてはいけない禁則事項よ」
052 ゆうか 「フミン…ここは一旦戦略的撤退するしか…」
053 フミン 「撤退という言葉はキミの辞書にはないはずだよ、ゆうか」(上から見下ろしながら)
054 ゆうか 「…仕方ないわね、とっておきの大魔法で片をつけるしかないようね」
055 朝香 「あの…状況が、理解できないのだけど」
056 美夏 「ふふっ、あたしがここを引き受けよう。皆は下がっていて!」
057 萌実 「…それ死亡フラグ立っていますよぉ」
058 フミン 「準備はいいかい、ゆうか」
059 ゆうか 「フミン、魔法のステッキを…」
060 フミン 「あ、魔法のステッキ今朝、燃えるゴミに出しちゃった」
061 ゆうか 「なんでっ!?」
062 フミン 「ゆうかのママにいつまでも幼稚園の時のオモチャ持ってないのって怒られたから」
063 ゆうか 「何でママがフミンに言ってフミンが捨てるの!?ゆかり聞いてないよ」
064 美夏 「早くも内部分裂の予感!今の内ねっ!」
065 幸子 「お待ちになって、皆さん。」
066 美夏 「何、幸子」
067 幸子 「この場を武力で解決しようとするより、次の授業で決着をつけたらどうかしら。争いは何も生みませんわ!」
068 ゆうか 「授業で…?」
069 萌実 「なるほど、調理実習ってことですね」
070 美夏 「どちらがサバイバルに向いているか!」
071 朝香 「美味しいものを作るか…だよね」
072 ゆうか 「ふふっ、きっと後悔するね。ゆうか、料理超得意なんだからっ」
073 フミン 「ボクの作るネコまんまも一級品だよ」
074 ゆうか 「食べないから」
075 幸子 「それでは一旦、中断ということで…よろしいですわね」
076 萌実 「勝負は次の時間までお預けってことですねぇ」
077 ゆうか 「命拾いしたわね」
078 美夏 「よく言うわね。あたしのケツが火を噴くところだったわ」
079 ゆうか 「あなたのお尻、火を噴くの!?」
080 美夏 「間違えた…私のライフルが」
081 萌実 「どうしてそうなった\(^o^)/」
082 幸子 「時間も無くなるから早く移動しますわよ!「時は金なり」というでしょ」



【家庭科室】(エプロン姿で対峙する)

083 朝香 「二人とも準備いーい?」
084 ゆうか 「バッコーイ☆」
085 萌実 「それにしてもこの魔法少女、ノリノリである。」
086 美夏 「ふん、私の包丁さばき…とくとご覧あれっ」
087 朝香 「みっちん、そんな装備で大丈夫か?」
088 美夏 「大丈夫だ、問題ないっ」
089 幸子 「不服でしたら、わたくしの厨房にあります超一流コックが使用している包丁をお貸ししてもよろしいですわ。レンタル料は戴きますけど」
090 朝香 「お金取るのッ!?」
091 美夏 「今回の調理内容、お題は何?」
092 萌実 「それではまず、太郎が今回の調理のために原価X円のサンマを利益得るために3割増しで魚屋のおじさんがつけた定価で買おうとしましたが、売れていないので1割引にされた魚を買いかけました」
093 幸子 「…ッ!?」(息を呑み、萌実の話を聞き入る)
094 萌実 「太郎も買い物上手で魚屋のおじさんと交渉し、2割引にして14匹買いました。いい買い物をしたルンルン気分で帰っていましたが、途中のスーパーで魚屋より2割安い金額で販売されている冷凍サンマを見つけました」
095 幸子 「太郎ッ!」(怒りに震えながら)
096 萌実 「スーパーの店員と交渉して、魚屋の新鮮なサンマと売り場に並んでいる死んだ魚の目をしているサンマを交換してくれるように言いましたがダメでした。」
097 朝香 「当たり前だよね…」
098 幸子 「だから、言ったのですわ!安い物買いたければ、足を使うことだって!」
099 萌実 「太郎は激怒した。自分の帰りを待つ生徒たちのためにも、サンマを握りしめながら家庭科室に向かう…が。」
100 美夏 「向かうが…?」
101 萌実 「途中で小腹が空いたので一匹、尻尾をかじってしまいました。」
102 幸子 「太郎いい加減にしろッ!」(立ち上がる)
103 萌実 「それで届いたお魚がこちらです」
104 朝香 「食材一つに壮絶なドラマ…」
105 幸子 「誰、太郎にお使い頼んだの!」
106 美夏 「ほんと、このサンマ…尻尾がない」
107 フミン 「…こんなの絶対おかしいよ」
108 萌実 「というわけで、この用意された材料で調理して料理を作ってください」
109 美夏 「ふふっ望むところよ」
110 ゆうか 「ゆうか、料理は大得意なんだから。ゆうかりんの三分クッキングは魔法で何でも三分で仕上げちゃうんだから」
111 朝香 「みっちん、大変!とんだ強敵…」
112 美夏 「大丈夫じゃない、大問題だ」
113 萌実 「それじゃ早速…」
114 ゆうか 「レッツクッキーングッ☆」(カメラ目線
115 美夏 「ふふっ、ショータイムの始まりだ!」
116 朝香 「みっちん、頑張って!」
117 幸子 「…ところで、あの方は料理はできましたかしら?」
118 美夏 「試食するのは朝香だから、大丈ブイッ!」
119 朝香 「え…私?」
120 ゆうか 「ゆうかりんの…三分クッーキングー!キラッ☆」目の横で横ピースウインク
121 幸子 「あの子、慣れてる…慣れていますわ」(ハンカチ握りしめ震える)
122 美夏 「数々の戦場を超えてきたというわけね…あたしの相手に不足なし!」
123 フミン 「ゆうかは凄いんだぞ。おうちではカレーの王●様をぱぱーって作るんだからな」
124 ゆうか 「魔法の力を使えば、造作もないこと。まずはこのサンマを魔法の力で…」
125 萌実 「あの包丁の構え方…まさか、飛天御剣流の…」
126 朝香 「いや違うッ、牙突の構え…」
127 ゆうか 「ティロ・フィナー…」
128 朝香 「しょっぱなクライマックス!?」
129 ゆうか 「物理ッ!」(包丁で叩く)
130 萌実 「ちょ…魔法じゃな…」
131 美夏 「その包丁さばき…お主只者ではないな?」
132 ゆうか 「フミン、用意して」
133 フミン 「こちらが三分冷やしておいたサンマのつみれだよ」(ラップしたパッドを取り出す)
134 朝香 「ちょっと待てーいっ」
135 ゆうか 「魔法の力にかかれば三分で出来上がり!」
136 萌実 「宇宙の法則が乱れる…」
137 ゆうか 「愛情を込めて…萌え萌えキュンっ!さぁ召し上がれっ」(胸の前でハートつくり、ウインク)
138 幸子 「裏ワザが炸裂ですわ…」
139 朝香 「一方、みっちんの方は?」
140 幸子 「まだできていないようですわね」
141 美夏 「うーん」
142 萌実 「三分間だけ待ってやろう。3…2…1…時間ですっ」
143 朝香 「早ッ」
144 美夏 「上手に焼けました〜」
145 朝香 「みっちん…真っ黒ですけど…。」
146 美夏 「上手に焼けました〜」
147 萌実 「返事がないただのしかばねのようだ」(真っ黒なサンマを触り)
148 朝香 「真っ黒で食べられないじゃない」
149 ゆうか 「食いもんを粗末にするんじゃねえ」
150 朝香 「え…私が食べるの?」
151 フミン 「人間はいつもそうだ。都合が悪くなると現実から逃避を企てる。わけがわからないよ」
152 美夏 「召し上がれッ」
153 萌実 「グッジョブ、朝香」
154 幸子 「米粒一つ残さず食べなさい。農家の人の苦労を考えたことはおありですの?」
155 朝香 「これ…漁師さんじゃ」
156 萌実 「パシりに使われた太郎君の気持ちを考えたことはあります?」
157 朝香 「ないけど…」
158 ゆうか 「ほかにもカップラーメンとかあんかけ炒飯とか、ホイホイチャーハンとか作るの得意だよ」
159 萌実 「ホイホイチャーハン…?」
160 フミン 「ああん?卑猥か?」
161 朝香 「これ炭…ガンになるって、いやホントに」
162 ゆうか 「ま、この勝負ゆうかの勝ちかな」
163 フミン 「ボクが人間だったら食べてあげるんだけどな。早く人間になりたーい」
164 朝香 「人間だったらと言わずに喰えよ…ほら、食えよぉ…」
165 美夏 「つべこべ言わずに食べなさい。お残しは許しまへんでー」
166 朝香 「うぇ〜…」
167 ゆうか 「天才魔法料理人少女ゆうかりんの三分クッキングでしたー☆キラッ☆」






作者のツブヤキ
 2012年5月13日東京の某会場にて開催された声優系イベントの脚本依頼の提出作品の一つです。
魔法少女というと何故か頭の中に思い浮かんだのが三分間クッキングでした。(何故
魔法の力を使って三分じゃ到底できないものを作ってしまういう内容がパッと思いついたというね。
実際、三分間クッキングでも元々仕込みがあって。普通にやったら三分ではできないらしいですね。
まさに魔法。登場人物は前作品と同じにしていますが、考えるのが面倒だった仕様です。
気にしないでください。

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