しゅわしゅわフルーツポンチ

しゅわしゅわフルーツポンチ

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :1:1
総セリフ数 153
製作日 2012/5/30〜2012/5/30
概要説明 学校でお泊り会。夜中にとトイレに行こうとしていた中、調理室からこぼれる明かりに気付く。
そこにはクラスメイトが必死に菓子作りする姿が…
夜中の秘密の菓子作りの特訓が開始!
利用にあたって 利用規約
目安時間 9分半程度   【〜10分】
登場キャラ セリフ数 性別 備考
大川
(おおかわ)
76 なんだかんだ口や態度は悪いが、根は優しく面倒見がいい。
吉田
(よしだ)
77 秘密の特訓と称して夜な夜な、料理やお菓子作りを挑戦しているがまともなものを作れない。






【夜中の調理室】(学校でお泊り会。夜中、一人でお菓子作りの特訓中)

001 大川 「ふぁー、トイレトイレ…あ、なんだ?」
002 吉田 「ここで黒蜜を入れて…」
003 大川 「何でこんな時間に調理室に明かりがついてんだ」
004 吉田 「よし…できたっ」(パッと顔を明るくする)
005 大川 「吉田?何してんだ?こんな時間に」
006 吉田 「大川!?」(焦ってボウルや材料などかき集めて背中で隠そうとする)
007 大川 「隠し切れてねぇから」
008 吉田 「うっ、うっさいばーかっ」
009 大川 「毒薬でも調合してたのか?」
010 吉田 「はぁ?毒薬なら理科室で明らかーなフラスコやビーカー使ってやるから」
011 大川 「吉田やってそうだな」
012 吉田 「失礼なっ」
013 大川 「…菓子作り?」
014 吉田 「そう、何か悪い?」(頬を膨らませながら)
015 大川 「悪くはないけど…もう夜中だぞ?何でこんな時間にやってるんだよ」
016 吉田 「別に…いいじゃん、いつやったって。大川には関係ないじゃん」
017 大川 「まぁそうだな、関係ないな」
018 吉田 「うん、関係ない」
019 大川 「あれか、女子力アップとかって特訓か?」
020 吉田 「うっさい、関係ないっしょ」
021 大川 「何作ってたんだ?」
022 吉田 「なんだっていいじゃん…」
023 大川 「フルーツ缶とコーラ、黒酢…いや本気で何作ってたの?」
024 吉田 「わかんないの?」
025 大川 「分からん」
026 吉田 「フルーツポンチよ、フルーツポンチ」
027 大川 「え…フルーツポンチ?」
028 吉田 「そう、しゅわしゅわのフルーツポンチ」
029 大川 「フルーツポンチ…食べたことあるか?」
030 吉田 「ないっ」
031 大川 「フルーツポンチ見たことあるか?」
032 吉田 「雑誌で見た」
033 大川 「作り方書いてなかったか?」
034 吉田 「炭酸とフルーツ缶混ぜてお好みで色々混ぜるんしょ?」
035 大川 「あぁ、混ぜるは混ぜるが、黒酢は混ぜんぞ普通」
036 吉田 「黒酢って体にいいじゃん?一時期『酢イーツ』ってのあったし」
037 大川 「確かに黒酢りんごとか黒酢なんとかって流行ったけど…」
038 吉田 「でしょ?黒酢フルーツポンチ。体にも良い!」
039 大川 「猛烈な臭いを放ってる気がするのは気のせいか?」
040 吉田 「大川食べたい?」
041 大川 「いや、いらん」
042 吉田 「小腹空いたんなら食べさせてあげないこともないよ」
043 大川 「いらねぇよ」
044 吉田 「遠慮しない。折角試食させてあげるってのに」
045 大川 「太りたいのかっ」
046 吉田 「太りたくはないに決まってるじゃん」
047 大川 「こんな夜中にこんな甘い物食べたらどうなることか!」
048 吉田 「あ、そっか。ダイエットコーラにすればいいのか」
049 大川 「アホかっ、人工甘味料でも太るんだぞ」
050 吉田 「そなの?」
051 大川 「そう。むしろ人工甘味料の方が太ると言われてるくらいだ」
052 吉田 「ダイエットコーラだめかぁ」
053 大川 「違うっ!大体なんでコーラ使ってるんだよ」
054 吉田 「フルーツ缶だけだと甘くないかなって思って」
055 大川 「フルーツ缶の汁は?」
056 吉田 「全部使った」
057 大川 「アホかっ、甘ったるいだろうが」
058 吉田 「だから酸味つけるために黒酢入れたよ?」
059 大川 「おかしいだろ」
060 吉田 「おかしい?」
061 大川 「あぁ、おかしい。レモン汁とかあったろ」
062 吉田 「あ、梅干しがあった」
063 大川 「おかしい。発想おかしい」
064 吉田 「梅酒とか果実酒言うじゃん?果物果物」
065 大川 「フルーツポンチに梅干しは入らねーよ」
066 吉田 「そう?」
067 大川 「そう。フルーツ缶にサイダーか炭酸注いで出来上がりだろ。何で変なもん混ぜんだよ」
068 吉田 「んーパンチが足りないじゃん?捻りがないと」
069 大川 「パンチが足りないのは吉田の頭ん中だ。ねじ切れろ」
070 吉田 「ひっどーい」
071 大川 「ギュルギュルパッツーンってな」
072 吉田 「音まで決めてるの?せめてキュルルンにしてよ」
073 大川 「どういう音だよ」
074 吉田 「なに、こう『きゅるんっ♪』みたいな?」
075 大川 「ごめん、意味分からん」
076 吉田 「とにかく普通じゃ面白くないの」
077 大川 「料理をまず普通に作れるようになってから言えな?」
078 吉田 「まぁ食べてみなよ」
079 大川 「お前いつか毒殺シェフ言われるぞ」
080 吉田 「…大川ひどい」
081 大川 「俺は事実を言ったまでだ」
082 吉田 「だから特訓してたんじゃん」
083 大川 「特訓って言っても見本もなしに間違ったままやったって上手くならねぇぞ」
084 吉田 「この作り方間違ってる?」
085 大川 「間違ってるよ!」
086 吉田 「フルーツポンチはな、フルーツ缶ぶち込んで、サイダーぶっかけて、さくらんぼ乗っけて完成なの。隠し味とかいらねーから」
087 吉田 「隠し味いらないの?」
088 大川 「入れんな、食べてもらいたいなら入れんな。入れるのは愛情だけにしておけ」
089 吉田 「…ぇ」(大川を軽蔑するような目で見る)
090 大川 「なんだよその目。何軽蔑するような目で見られないといけないんだよ」
091 吉田 「唾液入れないといけないの?」(困った顔し、唾液垂らしてフルーツポンチ(?)に入れる)
092 大川 「何で唾液なんだよ!どんだけ歪んだ愛情表現なんだよって…ちょ、まっ!おまっ!今ホントに唾液垂らしただろ」
093 吉田 「じゅるっ」
094 大川 「いや、『じゅるっ』じゃねぇよ」
095 吉田 「さ、大川食べて♪」(ニッコリ笑顔で差し出す)
096 大川 「食べて♪じゃねーよっ何でお前の唾液入った自作フルーツポンチ食わなきゃなんねーんだ」
097 吉田 「食べてくれないの…?」
098 大川 「おまっ…頭大丈夫かよ」
099 吉田 「だって!…だって大川、私が作ったって食べてくれないじゃん」
100 大川 「そりゃ吉田が作るもん不味いからな」
101 吉田 「私だって一生懸命作ってるんだよ…こうやって夜中にこっそり特訓だってしてるのに…」
102 大川 「あんなぁ、それはカップ麺作れないって言ってるようなもんだぞ」
103 吉田 「カップ麺?」
104 大川 「かやく入れて、お湯注ぐやつ」
105 吉田 「それにお湯捨てる前にマヨネーズかけるんでしょ?最近ついてないの多いアレ」
106 大川 「違ぇよっ!マヨネーズかけねぇよっ!焼きそばかっ」
107 吉田 「え?あの醤油とか味噌とか味あるカップ麺だよね」
108 大川 「そうだよ。醤油、味噌、とんこつ、塩、カレーとかスープに種類のあるやつだぞ」
109 吉田 「三分から四分で味つくから汁捨てるってやつでしょ」
110 大川 「おかしいやろっ!お前吉田絶対本物食ったことないだろっ」
111 吉田 「えー汁つけて食べるやつでしょ?あるよ」
112 大川 「それラーメンじゃない、つけめんだろ」
113 吉田 「だってラーメン屋で食べたよ」
114 大川 「誰だこの子から普通のセンスと味覚を奪ったの…」
115 吉田 「だってフルーツ缶にサイダー入れただけだよ?手抜きもいいところじゃん」
116 大川 「それTKG(玉子かけご飯)にも言ってくれ…480円で売ってるとこあるから。味噌汁付で」
117 吉田 「手抜きのお菓子なんてどうせ…んまー」(馬鹿にした後、(゚д゚)ンマー)
118 大川 「な?十分だろ」
119 吉田 「大した…んまー」(真顔に戻った後、口に含み、(゚д゚)ンマー)
120 大川 「その反応腹立つからやめろ」
121 吉田 「しゅわしゅわしてて、甘い」
122 大川 「そらサイダー使ってるからな」
123 吉田 「しゅわしゅわフルーツポンティ美味いよ」
124 大川 「そらよかった…てか自分で作れよ」
125 吉田 「ほら、美味しいよ」(ワクワクしながらスプーン押し付ける)
126 大川 「いら…んぐっ」(無理矢理食べさせられる)
127 吉田 「あ、さくらんぼ食った」(驚愕)
128 大川 「言うなら渡すなよっ」
129 吉田 「あー食べたー」(フルーツポンチの器と空になったスプーンを交互に見て半泣き)
130 大川 「…吉田、そういやさっきお前唾液入れてただろっ思い出した」
131 吉田 「間接キスなら今のスプーンでしたよ」
132 大川 「間接キス以上だろ。何をどうやったら唾液入りのフルーツポンチ食わなきゃいけないんだよ」
133 吉田 「愛情欲しい?」(頬染めながら)
134 大川 「どう考えても歪んだ愛情だろ。唾液入れられて喜ぶのは相当な変態か危ないおっさんくらいだからな」
135 吉田 「大川は後者?」
136 大川 「なんでだよっ!前者でも後者でもねーよっ」
137 吉田 「…大川、あのさ」(モジモジしながら)
138 大川 「なんだよ」
139 吉田 「料理の特訓…これからも」
140 大川 「付き合ってやるよ、しゃーねーな」
141 吉田 「ホント!?」
142 大川 「お前が好きな奴に美味いと言わせられるくらいにしてやるよ」
143 吉田 「うっさい、バーカ」
144 大川 「っと、やべぇトイレに行く途中だったんだ」(尿意を感じ、身体震わせながら立ち上がる)
145 吉田 「漏らせっ」
146 大川 「いい歳した男が漏らせるか!しかも目の前に吉田がいるのによっ」
147 吉田 「確かに漏らしたらヤバいね」
148 大川 「早く寝ろよ、夜更かしはお肌に悪いわよ」
149 吉田 「うっさい、バーカ」
150 大川 「じゃあなっ」
151 吉田 「恋はちょっぴりシュワシュワとサイダーのように刺激があって、フルーツのようにほんのり甘いのでした」(胸に手を当てながら呟く)
152 大川 「あ、作ったの全部食べろよ?捨てたらバチ当たるからな。乙女モードも程々にしとけよ」(入口から顔覗かせて)
153 吉田 「なっ…うっ、うっさいばーかっ!!」(慌てて振り向き、顔を真っ赤にしながら)






作者のツブヤキ
 フルーツポンチッ!…書き終わった直後無性に食べたくなりました。
もちろん唾液抜きの。相手が可愛い女の子だったらまだ…と思ったけどやっぱ唾液を隠し味はドン引きっしょ。
いや、愛さえあれば何でも乗り越えられるはずッ!
そんなこんなで久しぶりの恋愛もの?です。
女の子だから料理や菓子作りができる?それってセクハラって言われるらしいですよ。吃驚。
ある意味できない方はコンプレックスを抱かれるとは思いますが、最近女子力が高いとか女子力とか騒がれていますものね。
家庭的なのはいいとは思いますが、女子力とかって言い方、なんでも「力」つければいいってもんじゃないよと思った今日この頃。
※↓余談ですが、ツブヤキ以上に作品に対してつぶやいてます、基本。↓
http://ameblo.jp/kazatuki113/

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