刑事×2物語-怪盗マナ参上-

刑事×2物語-怪盗マナ参上-

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :4:1不問:1
総セリフ数 195
製作日 2012/2/11〜2012/2/11
概要説明  名コンビに届けられた怪盗マナからの予告状。小説や漫画の中でしか出てこないと思っていた怪盗に大興奮。
早速向かった先は予告状に書かれていた美田園財閥の豪邸。
ガラスケースにしまわれ「輝く女神像」、怪盗を待つだけだったのだが…予告された時刻になり―――
利用にあたって 利用規約
目安時間 13分程度   【〜20分】
登場キャラ セリフ数 性別 備考
馬場 長介
(ばば ちょうすけ)
51 ベテラン年輩刑事。数々の難事件を解決してきた。なんか今回ベテランっぷりを発揮して…カッコいいパトカーの乗り降りの仕方を練習していたとかいないとか
瀬渡 極
(せと きわみ)
53 新米刑事。おっちょこちょいで、落ち着きがない。馬場の相棒となる。そろそろ勤務で使う車が刑事に見られないのでオンボロ軽自動車を辞めたいと思ってる
美田園
(みたぞの)
28 美田園財閥グループの会長。大豪邸に住んでいる。美術品を集めるのが好きと見せかけた、それ程集めるのが好きじゃない人
美田園 実花
(みたぞの みか)
27 美田園財閥の娘。お嬢様だが、学校では苗字と名前の頭文字で『ミミ』と呼んでね(キラッ☆ってやったのは黒歴史
ベレッヘ 18 犬。実花がこよなく愛する大型犬。丁度生え変わりの時期で触れたら毛がつく。犬臭い。執事を見ると基本的に噛む。甘噛みと見せかけた本気噛み。
執事 18 美田園邸に仕える紳士風の年取った執事。美田園氏とは幼い時からの縁で物凄い過去があったとか…。ただのしがない老人ですよ



【昼休み】(デスクで書類と睨めっこしていた馬場のところに走っていく瀬渡)

001 瀬渡 「馬場さん、大変です!大変ですよっ」
002 馬場 「どうした瀬渡。嬉しそうな顔して」
003 瀬渡 「馬場さんの顔見ると嬉しさ五分の四減ですけどね」
004 馬場 「あ?」(再び書類から顔を上げる)
005 瀬渡 「いやいや、ほらコレ」(胸ポケットから紙切れ取り出す)
006 馬場 「何だ?その紙っ切れ」
007 瀬渡 「予告状ですよ、予告状」
008 馬場 「ご丁寧に紙で送ってきたのか。最近ネット上でやれ殺人だ、やれ爆破だとか書き込む輩がいたが」
009 瀬渡 「しかも足がつかないように郵便ではなく、直接署まで来たみたいですよ」
010 馬場 「ん…どこかで見たような字だな」(受け取り、眉間に皺寄せる)
011 瀬渡 「いやぁ、間違って僕を逮捕しないで下さいよ」
012 馬場 「あ?」
013 瀬渡 「必死で内容写してきたんですから」
014 馬場 「何だ?写してきたって」
015 瀬渡 「だから、鑑識にすぐに回されちゃったから頼んで文書の内容メモに書いてきたんですよ」
016 馬場 「…ということは、これはお前の文字ってことか?」
017 瀬渡 「へへ、偉いでしょう」(胸を張り、鼻高々)
018 馬場 「馬鹿もんが!何で原文コピーしてこないんだ」
019 瀬渡 「あ…」
020 馬場 「あぁ?お前はアナログ人間か?俺の家のアナログ放送が入らなくなったからって馬鹿にしてんのか!」(バインダー叩きつける)
021 瀬渡 「すいません、つい嬉しくなっちゃって」(後頭部かきながら照れ笑い)
022 馬場 「つい嬉しくなっただぁ?何年刑事やってんだ、バカヤロー」
023 瀬渡 「何年でしたっけ…、いやぁ怪盗から予告状なんて漫画だけだと思ってましたよ」
024 馬場 「馬鹿馬鹿しい…今時怪盗だなんてな」(メモに視線を戻しながら)
025 瀬渡 「もちろん現場に行くんですよね?」
026 馬場 「被害届も出てない、イタズラかもしれない…」
027 瀬渡 「これは警察に対する挑戦状ですよ、こんなのがマスコミに取り上げられたりしたら…」(キリッ
028 馬場 「…わかった。お前行って来い」(額押さえながら呆れたように)
029 瀬渡 「いいんですか?」(目キラキラ)
030 馬場 「目輝かせるな。俺も裏が取れ次第行く」
031 瀬渡 「ハッ!現場に行って参ります!お先に失礼しますーっ」(敬礼後、スキップしながら去る)
032 馬場 「…ガキか。怪盗マナ…って、馬鹿か…はぁ」(瀬渡とメモの文を見比べながら椅子に体を沈める)



【美田園邸】(屋敷の入り口にて、美田園がやってくる)

033 瀬渡 「狭間内(はざまうち)警察署の者ですがー」
034 美田園 「なんじゃいっ」
035 瀬渡 「お宅に怪盗マナから予告状届きませんでしたか?」
036 美田園 「予告状?」
037 瀬渡 「えぇ、屋敷にある輝く女神の彫像を盗むとか…」
038 美田園 「なんじゃいっ!何でワシの屋敷に輝く女神の彫像があると知ってるんじゃい」
039 瀬渡 「いえ、だから…」
040 実花 「ベレッヘ!ダメッダメだってば!」(犬を追いながらお嬢様走りで走ってくる)
041 美田園 「どうした、実花」
042 実花 「ベレッヘがお手紙読まずに食べたの!」
043 美田園 「お返事は書いたのかっ」
044 実花 「中読んでないから書いてない」
045 瀬渡 「あの…そちらは?」
046 実花 「美田園財閥の娘、実花と飼い犬のベレッヘよ」
047 瀬渡 「はぁ…」
048 実花 「刑事さんなの?庭師の爺やでも殺されたのかしら」
049 執事 「とぉんでもない、ジイは生きておりますぞ。お嬢様」
050 実花 「執事のあなたじゃなくて庭師の話」
051 執事 「ほぉ、てっきりジイが殺されたことにされたのかと」
052 瀬渡 「あの…別件なんですが…」
053 美田園 「なんじゃいっ」
054 瀬渡 「怪盗マナに屋敷の物が狙われてるらしいんですよ」
055 美田園 「そんな漫画みたいな話あるかいっ」
056 執事 「旦那様、ベレッヘが食した手紙片に怪盗の文字が」(ねっとり濡れた紙切れ片を見せる)
057 ベレッヘ 「わんわんっ」
058 実花 「ワンワンじゃないでしょうが」
059 ベレッヘ 「へっへっへっ…」
060 瀬渡 「特に警護して欲しいとかなければしませんけど…」(ショボン)
061 実花 「お父様どうしましょうか」
062 美田園 「なんじゃか、ありえんほどしょげ返っておるな」
063 執事 「ケーキをひっくり返してしまった子供のような…」
064 瀬渡 「いやぁ、怪盗マナってのを一目見たくて」
065 美田園 「見たいと言われると見せたくなくなるのぅ」
066 瀬渡 「えぇっ!?意地悪!」(突っ込み)
067 美田園 「なんじゃいっ」
068 瀬渡 「いえ…怪盗マナを逮捕したいなって」
069 ベレッヘ 「ワンワン」
070 実花 「あら、ベレッヘ。応援してるの?」
071 ベレッヘ 「へっへっへっ」
072 執事 「いえいえ、お嬢様。馬鹿にしておるんですよ」
073 実花 「あらまぁ」
074 瀬渡 「チクショウー」
075 美田園 「ま、逮捕したいのならさせてあげないこともないかな」
076 馬場 「それは正式な被害届でよろしいですかな」(パトカーから降りてくる)
077 ベレッヘ 「バウッ」
078 美田園 「なんじゃいっ」
079 馬場 「失礼、狭間内警察署の馬場です」(警察手帳を見せる)
080 実花 「本物の刑事さんだ、私初めて見た」
081 瀬渡 「僕も刑事なんですけど…」
082 馬場 「警官を屋敷に配備させて頂きます、案内をお願いしますわ」
083 実花 「ベレッヘ、行くよ」
084 ベレッヘ 「わんっ」
085 馬場 「瀬渡、応援呼んどけ」
086 瀬渡 「はいっ」



【女神の間】(ガラスケースの中に黄金の女神像)

087 馬場 「ほぅ、これが輝く女神の彫像…」
088 美田園 「どうじゃいっ」
089 瀬渡 「…なんというか、光ってますね…デコが」
090 執事 「ジイが毎日磨いておりますからね」
091 ベレッヘ 「わんっ」
092 美田園 「予告状にはなんと?」
093 馬場 「23時に美田園財閥邸の『輝く女神の彫像』を戴きたく候。P.S.時間ずれたらごめりんこ☆…怪盗マナより」(真顔)
094 美田園 「ふざけちょるっ」
095 執事 「全くです、その通りでございます。旦那様」
096 馬場 「お怒りになるのはもっともですがな…」
097 美田園 「時間を守れないと公言するのは社会人としてならんっ」
098 馬場 「いや、怪盗の時点で社会人から逸脱しているような…」
099 瀬渡 「馬場さん、配備完了しましたっ」(爽やかな笑顔)
100 馬場 「おい、瀬渡。顔引き締めろ。頬緩んでるぞ」
101 瀬渡 「いやぁ、怪盗ってどんなのなんですかね」
102 馬場 「不謹慎だぞ。」
103 実花 「…ま、刑事さんたちに頼まなくてもこっちには番犬のベレッヘがいるから安心ですわ」
104 執事 「凄いのですぞ、ベレッヘは。ジイを見ると必ず襲ってきて噛み付いてくるので、番犬としてバッチリですぞ」
105 馬場 「それって懐かれてないってことだろ…」
106 美田園 「まぁま、時間まで広間でお茶でも。実花、紅茶の葉があったよな?」
107 実花 「そうね、ベレッヘ。置いてくわよ?」
108 ベレッヘ 「わぅっ」
109 執事 「ジイも用意しますぞ」
110 瀬渡 「…あれ?」(小首を傾げる)
111 馬場 「どうした、瀬渡。行くぞ」
112 瀬渡 「あ、はいっ」



【大広間】(ソファーに座りながらブランデーを飲む美田園氏。その他紅茶)

113 実花 「瀬渡さんって面白い方なんですね」
114 瀬渡 「いやいや、それ程でも…。馬場さんがいたらかき消されますよ」
115 馬場 「何でだよ…」
116 美田園 「結構結構、いい名コンビですなぁ」
117 執事 「お懐かしいですなぁ。ジイも昔は旦那様とブイブイ言わせたものですな」
118 美田園 「よせよせ、昔の話だ」
119 実花 「なに、お父様昔ワルだったの?」
120 美田園 「お、そろそろ時間のようですな」
121 馬場 「移動しますか」
122 執事 「厳重な警備の中、現れますかな?」
123 美田園 「ハハハ、実はあれにはさらに盗難対策として触れると落とし穴が開く仕組みになっとるんですわ」
124 馬場 「ほぅ、それは頼もしい」
125 実花 「番犬だっているんですもの」
126 馬場 「推しますなー」
127 瀬渡 「馬場さん、まだ現れてないようですね」
128 美田園 「しかし、どこから現れるんでしょうな」
129 執事 「警官を配備しておりますからな」
130 美田園 「警官に化けているんじゃないだろうな」
131 馬場 「その辺はぬかりなく…どうした、瀬渡」(考え込む瀬渡が気になり声かける)
132 瀬渡 「あ、いえ…」
133 馬場 「煮え切らない顔してるぞ、歯に物が詰まったような」
134 瀬渡 「さっきの話でベレッヘが執事さんを見る度噛み付くのに噛み付いてないなって…」(執事をじっと見ながら)
135 馬場 「…むぅ、言われて見れば」
136 美田園 「最初から屋敷に潜り込んでいていたのか」(目を見開き、執事を見る)
137 執事 「いえ、ジイは本物ですぞ」(慌てる)
138 実花 「私、お父様がブイブイ言っているなどの話は聞いたことありませんもの」
139 執事 「お嬢様!?」(実花を驚いたように見る)
140 美田園 「言われてみれば偽者に見えてきたなぁ」
141 執事 「旦那様までっ!?」(口を開けながら美田園を見る)
142 馬場 「残念ながら警察を動かしているからな。悪戯でしたでは済まないぞ」
143 執事 「じ、ジイは無実ですぞぉっ」
144 馬場 「瀬渡、逮捕だ」
145 瀬渡 「はっ」
146 執事 「冤罪っ濡れ衣、言い掛かりですぞっ!ジイは知らぬぞぉ」(号泣しながら喚く)
147 馬場 「往生際悪いジイさんだこと」
148 実花 「ベレッヘ!やっておしまい!」(執事に向かって指を指す)
149 瀬渡 「…あれ」(実花の斜め後ろベレッヘを見、絶句)
150 実花 「ベレッヘ!何をし…ぇ」(振り向き絶句)
151 馬場 「なぁ、瀬渡。犬って二足歩行するもんだっけか?」(目を細めながらニョンと二足で立っているベレッヘ見る)
152 瀬渡 「いえ…てか、犬でしょうか」
153 実花 「ベレッヘ…?」(恐る恐る声かける)
154 ベレッヘ 「ベレッヘですワン」(真顔)
155 実花 「しゃ、喋った!?」
156 馬場 「犬って二足歩行や人語を喋ったりするものだっけか…」(反応に困る)
157 ベレッヘ 「…コホン、にゃーん」(軽く咳払いし、ウインクしながら猫のポーズ)
158 実花 「と言うかもう犬の域超えてるし!?」
159 ベレッヘ 「ちっ、バレたら仕方ないにゃ。実は犬じゃなくて狐だったにゃ〜ん」
160 馬場 「嘘つけっ!」
161 ベレッヘ 「光り物大好きだから戴いてくニャア」(ポーズを決め、ケースに向かって素晴らしいフォームで全力疾走)
162 美田園 「ムハハハ、馬鹿め。そうやすやすと渡すものか!犬がっ」(高笑い)
163 馬場 「人語喋って二足歩行で全力疾走して語尾ににゃあんと言ってくる生物をまだ犬と言うか…」(額を押さえ呟く)
164 ベレッヘ 「ふんっ」(軽く執事の背中を押し、ケースに触れさせる)
165 執事 「あ…あぁ〜〜〜ー…」(ケースに触れた瞬間、落とし穴に消えていく)
166 瀬渡 「あ、執事さんが…」
167 馬場 「いとも容易く行われるえげつない行為…」
168 ベレッヘ 「ふっ…今更だが、名乗っておこう。ある時は忠犬、ある時は番犬、ある時は噛ませ犬、犬にしか見えない変装得意な私が怪盗マナだ!」
169 瀬渡 「ナ、ナンダッテー」(両手を上げリアクション (`・д´・ ;ノ)ノ)
170 馬場 「いや…今更だろ」
171 瀬渡 「馬場さんホラ、一緒に!…ナンダッテー」(馬場の肩を叩き再びリアクション(`・д´・ ;ノ)ノ)
172 馬場 「何馬鹿やってるんだ」
173 瀬渡 「いや、リアクションが大事なんですよ。まんまとやられたって感じが」
174 ベレッヘ 「どっからどう見ても犬!完璧な変装だった。…というわけで輝くデコ女神の彫像は戴いていく」(ケース開け、女神像を抱える)
175 美田園 「く…」
176 実花 「ベレッヘは!本物のベレッヘは!」
177 ベレッヘ 「今頃あんたのベッドでスヤスヤさ」
178 実花 「鬼!あなた鬼!ベレッヘをベッドなんかで寝かせたら生え変わりの時期で毛まみれに…」(目を剥き、悲鳴をあげる)
179 ベレッヘ 「嬢さん、私は鬼じゃなく怪盗。そしてマナ。今日が初仕事なんで」
180 実花 「いやぁぁぁ…今夜はどこで寝ればいいの!」(泣き崩れる)
181 美田園 「実花…そんなに泣かないでおくれ」(実花に駆け寄り背中をさする)
182 馬場 「瀬渡、早く奴を捕まえろっ」
183 瀬渡 「あぁっ馬場さんダメですよ。怪盗の目の前でそんな台詞吐いては!フラグが立ちますよ」(分かってないなって顔をし、馬場を見る)
184 馬場 「あ?」
185 ベレッヘ 「さらば、ニャーン☆」(煙幕弾を馬場に投げつける)
186 馬場 「ウォッホッ、ゴホッゴホッ…煙幕…明らかに俺に投げつけただろ…ゴホッゴホッ」
187 瀬渡 「だから言ったのに…」
188 馬場 「早く追え、非常線張って逮捕しろ」
189 瀬渡 「怪盗マナかぁ…いやぁ見事だったなぁ」
190 馬場 「早く追いかけんか、バカモンが!」
191 瀬渡 「ここは王道に…コホン。マナァァァァ」(手錠振り上げながら走る)
192 実花 「なんか元カノを追いかける元カレみたいな感じに見えるわ」
193 瀬渡 「二文字と語呂が悪いですね。今度あったら改名するよう言っておきます」(立ち止まり、振り向く)
194 馬場 「早く捕まえてこんかっ瀬渡!」
195 瀬渡 「はいはーい」






作者のツブヤキ
 非常に人気のある刑事×2物語。またまたリクエストを戴いたので創らせて頂きました。
ついに王道の怪盗ものを登場させていただきました。怪盗マナ!
この真相、怪盗マナがベレッヘだとわかっていた方はどれくらいいましたか。王道過ぎました?
執事さんが怪しい、または外部犯だと思った方はいたでしょうか。物語を進めていたらいつの間にか長くなっていました。
犬と見せかけた…ニャーン☆ベレッヘはいつからマナだったのでしょうか。WEB拍手なりメールなりで分かった方はご一報くださいwww
怪盗マナは今後とも活躍していくのか!果たして!

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