シナリオ詳細 | |
掲載元 | 声物語劇団 公式サイト 声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場 |
作者 | 月宮東雲 |
登場キャラ数 | ♂:1♀:3 |
総セリフ数 | 88 |
製作日 | 2011/12/4〜2011/12/4 |
概要説明 | 四季宿亭は今日も通常営業。夢の世界からやってきた夢を追いかけ追い続けている旅人が来客。 実体を持たず夢という思念にて構成された体であろうとお客様であることには変わりなし。もてなさせて頂きます。 |
利用にあたって | 利用規約 |
目安時間 |
登場キャラ | セリフ数 | 性別 | 備考 |
旅人 | 29 | ♂ | 夢の世界から紛れ込み、彷徨い続ける旅人。自分が夢の中の存在だという自覚がない |
四季 | 12 | ♀ | 四季宿亭の仲居達を束ねる女将。裏の世界でも顔が利き、広い人脈を持っている。 |
なつ | 28 | ♀ | サボり癖が激しくしょっちゅう四季に怒られる獣人。あきをからかっては楽しんでいる。 |
あき | 16 | ♀ | 真面目で単純なため、からかわれやすく、刀をよく振り回す人間侍娘。仕事は至って真面目 |
001 | 四季 | 「ようこそお越し下さいました」 |
002 | 旅人 | 「四季…宿亭…?」 |
003 | 四季 | 「左様でございます。ご予約のお客様でしょうか」 |
004 | 旅人 | 「いや、フラッと寄って見ただけでね…空いていたりするかい?」 |
005 | 四季 | 「本日は空室がございます」 |
006 | 旅人 | 「じゃあ、一名一部屋お願いします」 |
007 | 四季 | 「こちらの用紙に住所、名前、お電話番号をお願いします」 |
008 | あき | 「こんの…なつぅーっ」(ビタビタな雑巾をかぶり、顔を真っ赤にしながらなつを追いかける) |
009 | なつ | 「へへっ、古典的な罠に引っ掛かったな」 |
010 | あき | 「待てぇ!なつ!」 |
011 | なつ | 「ハハッ待つわけないだろー」 |
012 | 四季 | 「コラッお客様がいらっしゃってるんだよ」 |
013 | なつ | 「ヤベッ四季ちゃんだ」 |
014 | あき | 「わわっ、申し訳ありませんっ」 |
015 | 旅人 | 「元気な方達ですね」 |
016 | 四季 | 「大変申し訳ありません、よく言い聞かせておきます」 |
017 | 旅人 | 「いいと思いますよ、なかなか個性的で」 |
018 | 四季 | 「あき、お客様を月の間に御案内しな」 |
019 | あき | 「ハッ、仲居のあきと申しまする。先程はお見苦しいところを…」 |
020 | 旅人 | 「いやいや仲のいいことはイイコトじゃないですか」 |
021 | あき | 「はぁ…」 |
022 | 旅人 | 「いつもあんな感じなんですか?」 |
023 | あき | 「はぁ…なつはどうにもイタズラが過ぎまして」 |
024 | 旅人 | 「なんだか元気そうだったもんねぇ」 |
025 | あき | 「一番仲居歴が長いのだからもっと自覚持って頂きたいのだが…」 |
026 | 旅人 | 「そうなんだ」 |
027 | あき | 「はっ…お客様にこのように愚痴ってしまって…」 |
028 | 旅人 | 「構わない構わない。僕は旅が好きでね、あちこちの旅館を回っているんだ」 |
029 | あき | 「はぁぁぁ、それではかなりの数を回られたのですか?」 |
030 | 旅人 | 「いやいや、大したことないよ。少ない方さ、だけど仲居さんたちでここまで印象的な所は初めてだよ」 |
031 | あき | 「他にはどの地を…あ、こちらの部屋になります」 |
032 | 旅人 | 「主に温泉地だね、温泉が好きでね。三大温泉は一応全部回ったかな」 |
033 | あき | 「ほぉ…温泉でしたら我が四季宿亭は最高である自信がありますっ」 |
034 | 旅人 | 「ほぉ…どんなのか楽しみだ」 |
035 | あき | 「四季とりどりに魅せる四季の顔を眺めることのできる最高の湯で…」 |
036 | 旅人 | 「あとは、入る時の楽しみにさせてもらうよ」 |
037 | あき | 「はっ、申し訳ございませぬっお客様の楽しみを奪うような真似を…」 |
038 | 旅人 | 「いいものを最高な形で楽しんでもらいたい。素敵な感情だと思いますよ」 |
039 | あき | 「それではごゆっくりお寛ぎ下さい、失礼致します」 |
040 | なつ | 「食事を持ってきましたー」 |
041 | 旅人 | 「あ、どうぞ」 |
042 | なつ | 「当宿自慢の食事になります」 |
043 | 旅人 | 「ほぉ…刺身盛も小鉢もキレイだね」 |
044 | なつ | 「やっぱ宿は料理がよくなきゃね」 |
045 | 旅人 | 「…仲居さん、その耳と尻尾」 |
046 | なつ | 「あ、気になる?よくできてるでしょう、お客さん」 |
047 | 旅人 | 「よくできてる…」 |
048 | なつ | 「本物だからねぇ、あははは」 |
049 | 旅人 | 「本物!?」 |
050 | なつ | 「獣人って獣と人間のハーフみたいなもんだけど」 |
051 | 旅人 | 「はぁぁ…そんな小説や漫画の世界みたいな人がいるのか…」 |
052 | なつ | 「働いてる奴等なんかもっとすごいぞ。河童とか鬼とか」 |
053 | 旅人 | 「…へぇ」 |
054 | なつ | 「ここに来るお客さんだって神様だったり妖怪だったり、人間だったり多種多様でさ」 |
055 | 旅人 | 「変わってるんだね…」 |
056 | なつ | 「まぁねー、お?日記?」 |
057 | 旅人 | 「電子媒体が増えて来た中、ノートで書くなんて珍しいでしょ」 |
058 | なつ | 「確かに珍しいかもなー、パソコンや携帯でカタカタやってるお客さんはたまにいるけど」 |
059 | 旅人 | 「一日一日が大切な日々でね、読み返すとその日が鮮明に思い出せるんだ」 |
060 | なつ | 「うへぇ、そういった細かい作業は苦手だ。続かない」 |
061 | 旅人 | 「やってみたら案外簡単なんだけどね…今、昔日記に書いた夢をできるところからしているんだ」 |
062 | なつ | 「はぁ…やるねぇお客さん」 |
063 | 旅人 | 「素敵な宿に出逢う。美味しい料理を食べる。些細なことでもいい、夢を持てなかった昔を懐かしく思うよ」 |
064 | なつ | 「随分夢がありそうだなー」 |
065 | 旅人 | 「はは、人々に影響を与えるほど有名になりたいって叶わなそうな夢もありますけどね」 |
066 | なつ | 「なーに、夢はでっかく。持っちゃいけない夢なんてありゃしないさ、夢でお腹は満たされないからさ」 |
067 | 旅人 | 「そうだね、冷める前に戴きますよ」 |
068 | なつ | 「胸は膨らむだろうけど。ウチは応援してるよ、お客さんの夢。…それと旅もね」 |
069 | 旅人 | 「ありがとうございます」 |
070 | なつ | 「んじゃ、失礼するよ。邪魔したね」 |
071 | あき | 「何回言っても治らないな口調」 |
072 | なつ | 「うわっ、あきいたのかよ」 |
073 | あき | 「粗相やつまみ食いをせんか監視にな」 |
074 | なつ | 「人をなんだと思ってんだか。あれがウチなりの接客さ、ケチつけんなよな」 |
075 | あき | 「…あちこち回ってる旅人のようだな」 |
076 | なつ | 「あの世とこの世に旅行か、シャレてるねー」 |
077 | あき | 「…さて、某は浴場の清掃に行って参る」 |
078 | なつ | 「あいあいお疲れさん」 |
079 | 四季 | 「ちゃんと働いているか?」 |
080 | なつ | 「四季ちゃん、人をサボタージュみたいに言わんでよ」 |
081 | 四季 | 「しょっちゅう怠けてるの見るからな」 |
082 | なつ | 「まったく…四季ちゃん、あのお客さん」 |
083 | 四季 | 「夢旅人さ、よくあることさ。忘れかけていた夢を思い出してはこうして追いかける」 |
084 | なつ | 「夢の中を夢中に旅を続ける夢旅人…ねぇ」 |
085 | 四季 | 「良いことじゃないか、夢があるってのは。なつも夢を忘れんじゃないよ」 |
086 | なつ | 「夢ねぇ…ま、毎日退屈なしに生きられることか」 |
087 | 四季 | 「夢を叶えるのも四季宿亭のお仕事の一つさ」 |
088 | なつ | 「どなたもお越し下さいってこった」 |
作者のツブヤキ |
久しぶりの四季宿亭作品です。あなたは夢を見ていますか? 日々見る夢と将来や叶えたい希望として持つ夢…どちらもぼんやりとした微睡の中。 黄泉と現世の狭間にあるといわれる四季宿亭の波長と夢の世界リンクするものがあるようです。 疲れた時、夢を見失ってしまったとき、そんなときは一息ついて休んでみたいものです。 |
(※どの作品からのコメントなのか、URLのfree/○○○.htmlの『数字3桁のみ』の後、続けてコメントを記載して頂けると助かります) |