シナリオ詳細 | |
掲載元 | 声物語劇団 公式サイト 声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場 |
作者 | 月宮東雲 |
登場キャラ数 | ♂:2♀:1不問:1 |
総セリフ数 | 73 |
製作日 | 2011/11/10〜2011/11/10 |
概要説明 | クジで出てきた44の数字。数字に込められた意味。 あまりよくないと敬遠される『4』だけど、解釈だってさまざま。不幸や悪く捉えず、良く考えてみませんか? 4は『幸せ』の4なんです。 |
利用にあたって | 利用規約 |
目安時間 |
登場キャラ | セリフ数 | 性別 | 備考 |
照晃 (てるあき) |
31 | ♂ | クラスで大人しめで真面目で、からかわれたりすることに慣れていない |
市野 (いちの) |
25 | ♀ | 昔は名前から市野ではなく、『死の』から、ゾンビとか死神とのネタにされてからかわれていた。明るい |
佐藤 (さとう) |
10 | ♂ | 掃除が大っ嫌いでサボることばかり考えている。 |
中沢 | 6 | ? | クジで照晃と同じ班になったが、掃除当番をやりたくなく、なんだかんだで照晃に押し付ける。 |
001 | 照晃 | 「えと、番号が44…」 |
002 | 中沢 | 「あー照晃君44番だ〜」 |
003 | 佐藤 | 「4が二つ並んで死ね死ねだー」 |
004 | 照晃 | 「そんなことないよっ」 |
005 | 佐藤 | 「やーい、しねしねー」(囃し立てる) |
006 | 照晃 | 「4は別に不吉なんかじゃ…」 |
007 | 中沢 | 「お母さん言ってたよ、ホテルとか旅館とかで脱衣所とかでも4とか9とか縁起悪いからないって」 |
008 | 佐藤 | 「あ、知ってる4階とかないもんなー」 |
009 | 中沢 | 「死ぬとか苦しむとかって意味らしいよ」 |
010 | 佐藤 | 「49番なんて最低じゃんか、死んで苦しめって」 |
011 | 中沢 | 「苦しんで死ねかもよ」 |
012 | 佐藤 | 「うわ、94番やべぇっ」 |
013 | 中沢 | 「大丈夫、ウチのクラス49も94ないから」 |
014 | 佐藤 | 「44の照晃やべー」 |
015 | 照晃 | 「別に縁起悪くないもん」 |
016 | 佐藤 | 「縁起悪ー、不幸移るから近寄んなー」 |
017 | 照晃 | 「ちょっと待ってよ、たかだかクジくらいで!4番はどうなるのさ」 |
018 | 佐藤 | 「4番はまだ一つだから。二つ揃った時の破壊力はちげーんだよ」 |
019 | 照晃 | 「なんだよ、そんなの屁理屈じゃんかよ…」 |
020 | 佐藤 | 「不幸が移るとヤダから一人で掃除してろよ」(おもむろに避ける) |
021 | 中沢 | 「ウチ用事だから帰るねー」 |
022 | 照晃 | 「ちょっと、おかしいよ!みんなちゃんと掃除くらいっ」 |
023 | 佐藤 | 「死ね死ね〜、あはははは…」(笑いながら走り去る) |
024 | 照晃 | 「なんだよ…44番って…」(カード見つめ、不満そうに) |
025 | 市野 | 「良かったね、照晃くん」(ニコニコしながら立っている) |
026 | 照晃 | 「何が良かったのさ…市野さん?」 |
027 | 市野 | 「44番」(カード指差しながら) |
028 | 照晃 | 「死が二つも並んで縁起が悪いだけさ、不幸移るーって皆帰っちゃったし」 |
029 | 市野 | 「そっか…、でもね照晃くん。44番って幸せが二つもあるんだよ」 |
030 | 照晃 | 「え…幸せ?」 |
031 | 市野 | 「4って死ぬとか言うけど『幸せ』って読めるじゃない?」 |
032 | 照晃 | 「あ、ほんとだ」 |
033 | 市野 | 「ね?」 |
034 | 照晃 | 「すごいや、市野さん」 |
035 | 市野 | 「私なんかもよく名前から『死の由衣』ってからかわれていたから」 |
036 | 照晃 | 「死の…?」 |
037 | 市野 | 「市野って市役所の市じゃない?だから『しの』」 |
038 | 照晃 | 「あ、ほんとだ」 |
039 | 市野 | 「ね?」 |
040 | 照晃 | 「でも名前でからかうのはヒドいよな。変えられないんだから」 |
041 | 市野 | 「でもね、最近『しの』ってのもいいなーって」 |
042 | 照晃 | 「『死』だなんて縁起悪いじゃんか」 |
043 | 市野 | 「ゾンビとか死神とかって言われてたけど『しのちゃん』って可愛くないかな?」(首を傾げ、微笑む) |
044 | 照晃 | 「あ…なんか親しみやすい!」 |
045 | 市野 | 「でしょ?気に入ってるんだー」 |
046 | 照晃 | 「なんか、市野さんってポジティブだね」 |
047 | 市野 | 「ポジティブキングだから…あ、クイーンか」(胸張りながら) |
048 | 照晃 | 「すごいや…」 |
049 | 市野 | 「だって…不幸だって嘆いたって幸せになれないでしょ?それに誰も不幸の自慢話されたって嬉しくないしね」 |
050 | 照晃 | 「そっか」 |
051 | 市野 | 「それとよく世界で一番不幸だって言うのは何か?幸せの形は人それぞれで幸せは誰だって一番になれる。不幸はどこまでも不幸があるから不幸に一番なんかないんだから」 |
052 | 照晃 | 「不幸で一番…」 |
053 | 市野 | 「手の届かない一番より手の届く一番じゃない?」 |
054 | 照晃 | 「考え方、大人…」(感嘆) |
055 | 市野 | 「…らしくなかったかな?掃除手伝うよ」(ロッカーから箒を取り出しながら) |
056 | 照晃 | 「悪いよ、市野さん」 |
057 | 市野 | 「自分の所は終わったし、同じ4繋がりってことで…ね?」(4と書かれたカードを見せながらウインク) |
058 | 照晃 | 「あ…4番」 |
059 | 市野 | 「4番打者はすごいんだぞー」 |
060 | 照晃 | 「そうだね、ホームランキングだ」 |
061 | 市野 | 「こうして合わせると4が三つでいっぱい。幸せがいっぱいだね」(44と4のカードを合わせ) |
062 | 照晃 | 「そうだね」 |
063 | 市野 | 「ね?4は幸せの4なんだよ」 |
064 | 照晃 | 「市野さんありがとう」 |
065 | 市野 | 「しのちゃんって呼んで、照晃くん」 |
066 | 照晃 | 「しの…ちゃん」(照れながら) |
067 | 市野 | 「二人だけの呼び名だよ」 |
068 | 照晃 | 「う、うん」 |
069 | 市野 | 「今度一緒に四つ葉のクローバー探しに行こう」 |
070 | 照晃 | 「で、デート…?」 |
071 | 市野 | 「さぁねー」(ペロッと舌を出し掃除を始める) |
072 | 照晃 | 「しのちゃんー」 |
073 | 市野 | 「ラッキナンバーは4…だったね」(そっと4のカードに口づけしながらそっと呟き笑う) |
作者のツブヤキ |
ようやく作品化にできた思い出の作品ですぇ。当時は小説をよく書いていたので物語にしようかとも思っていたのですが、 最近では台本で物語を書くという、媒体が台本になってきたので手軽に書けるこっちで作品化にしました。 中学校の時、古典教師が授業の途中にふと昔話をして、女の子にこう言われたとの思い出話をしてくれました。とても印象的な話だったのでこうして作品にさせていただきました。 あの先生がこうしてこれを見ることはないだろうけど…私にとてもいいネタを…とてもいいお話をありがとうございました。この場を借りてお礼を申し上げます。 みんなが『死』だ、『死ね』の4だという中、『幸せ』の4だよって言った女の子…もう30〜40年以上前のお話でしょうが、いい話ですよね。 そうなんです、みんなが敬遠する『4』は『幸せ』の4なんですよ。少し心温まりませんか? |
(※どの作品からのコメントなのか、URLのfree/○○○.htmlの『数字3桁のみ』の後、続けてコメントを記載して頂けると助かります) |