シナリオ詳細 | |
掲載元 | 声物語劇団 公式サイト 声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場 |
作者 | 月宮東雲 |
登場キャラ数 | ♂:2♀:1 |
総セリフ数 | 69 |
製作日 | 2011/10/1〜2011/10/1 |
概要説明 | 旅の途中でたまたま立ち寄った村で大きな祭りが開かれていた。 祭り騒ぎに参加したロッツたちだったが…人々の喧騒を見てロッツはふと考え込む。 お祭りとはなんであったであろうか… |
利用にあたって | 利用規約 |
目安時間 | 4分半程度 【〜5分】 |
登場キャラ | セリフ数 | 性別 | 備考 |
ロッツ | 21 | ♂ | パーティのリーダーの好青年。時々頼りなく、物思いに耽ることが度々ある。パーティの中では一番年下 |
オグゼル | 23 | ♂ | パーティの最年長者。物知りで一番頼りになる。ちょっとがっちりした体格も頼もしい |
セルフィ | 25 | ♀ | パーティの華。ロッツより年上のため、姉御風を吹かせている。ただ、ロッツより頭の出来が劣っている…ややってレベルではないかもしれない |
001 | セルフィ | 「おっと…何してんだ?こんなとこで。祭り始まってんぞ」(骨付き肉をむしゃぶりつきながら) |
002 | ロッツ | 「セル姉…」 |
003 | セルフィ | 「なーんて顔してんだ、ロッツ」(ロッツの頭をゴンと叩く) |
004 | ロッツ | 「って…」 |
005 | セルフィ | 「祭りなんだから、んな辛気臭い顔してたら村人からボコられるぞ?」 |
006 | ロッツ | 「ん…」 |
007 | セルフィ | 「なーんだ?悩みごとか?姉さん聞くぞ?」(屈んで覗き込む) |
008 | ロッツ | 「…いや、この村の祭りって有名なんだよね」 |
009 | セルフィ | 「有名有名。超→有名。姉さん知らなかったけど」(胸張る) |
010 | オグゼル | 「それがこの村の観光資源だからな」(酒をグイッと飲みながら現れる) |
011 | ロッツ | 「オグゼルさん」 |
012 | オグゼル | 「なんだ、お前たちが来ないからずっと待っていたんだぞ」 |
013 | セルフィ | 「酒飲んで?ちょっとあたしの酒は?」 |
014 | オグゼル | 「セルフィはセルフ(ィ)だ」 |
015 | セルフィ | 「意味わかんない」(オグゼルの頭はたく) |
016 | オグゼル | 「あだっ…すぐ暴力はよくないぞ…」 |
017 | ロッツ | 「なんか人ばっかり集まってお祭り本来の根本を忘れられてる気がするんだ」 |
018 | オグゼル | 「精霊様のご心配かい?」 |
019 | セルフィ | 「どうした、らしくない」 |
020 | ロッツ | 「僕がそんなこと考えてるのは変?」 |
021 | セルフィ | 「超ー、変。姉さんが勉強してる並に変」 |
022 | ロッツ | 「それは言い過ぎだよ…」 |
023 | セルフィ | 「あ?」 |
024 | オグゼル | 「ロッツ、気持ちは分からなくない」 |
025 | ロッツ | 「オグゼルさん…」 |
026 | オグゼル | 「祭りは伝統、伝承を伝える一種の手段だ。語り部が血反吐吐くまで喋らなくとも受け継がれていく」 |
027 | ロッツ | 「語り部血反吐吐くのっ?」 |
028 | オグゼル | 「暗記するまでが厳しいらしいな」 |
029 | セルフィ | 「良かった、あたし語り部の家系じゃなくて」 |
030 | ロッツ | 「語り部に辛い思いをさせないために祭りってあるの?」 |
031 | オグゼル | 「いや、語り部の仕事が無くなるわけではないからな。ただ、語り部のように一部しか参加しなかったのが、民衆…村全体が参加するようになったのが祭りだ」 |
032 | セルフィ | 「酒飲んで、ワーワー騒いで盛り上がれば、OKじゃない?」 |
033 | オグゼル | 「本来、祭りには儀式的なものがあり、簡略化されたのが今の形態なわけだ」 |
034 | ロッツ | 「時代と共に変化していったんだね」 |
035 | オグゼル | 「そうだ。人々に受け入れられるように。セルフィのような者もいるからな」 |
036 | ロッツ | 「飲んだり食ったりできるお祭り騒ぎに参加できればいいや的な?」 |
037 | セルフィ | 「ちょっと、姉さんを悪い例みたいに言わんでもらえる?」 |
038 | オグゼル | 「まぁ、あれだ。こうして村あげてのお祭り騒ぎをしているのだから乗じて楽しめ、ロッツ」 |
039 | ロッツ | 「うーん…」 |
040 | セルフィ | 「ったく!シケた面してんじゃねぇっての!」(背中バシンと叩く) |
041 | ロッツ | 「イタッ」 |
042 | オグゼル | 「あのな、ロッツ。一つ言っておく。何でも大きくなれば統制ってもんが取れなくなる」 |
043 | セルフィ | 「そだぞ。今はロッツ合わせて三人のパーティーだけどもしこれが騎士団とか旅団くらいの人数集まったら自由なことできなくなるだろ」 |
044 | オグゼル | 「セルフィが沢山集まったらと考えると分かりやすいだろ、なぁ?」 |
045 | ロッツ | 「わ、それは面倒だし大変だ…」 |
046 | セルフィ | 「だから、あたしで喩えんなっ」 |
047 | オグゼル | 「祭りもそういうものだ。人気になればなるだけ、本来の目的を離れたパフォーマンスになりやすい。だからこそ従来の伝統を守り抜く者も重宝される」 |
048 | セルフィ | 「伝統伝統って堅っ苦しくてやってらんないわよ」 |
049 | オグゼル | 「まぁ、セルフィのような奴が多いから祭りも変わらず得なかったのだろうな」 |
050 | セルフィ | 「だーかーらー」 |
051 | オグゼル | 「酒でも飲んで静かにしていろ。ギャースカ騒ぐのが祭りではないぞ」 |
052 | ロッツ | 「…やっぱり納得できないや」 |
053 | オグゼル | 「そこまで言うなら祭りの運営しているところに行ってみるがいい。考えるより単純なことではないからな。こうした祭は」 |
054 | ロッツ | 「うん…」 |
055 | セルフィ | 「お祭ははしゃげれば何でもいいと思うけどねー」 |
056 | オグゼル | 「祭の在り方…な。はしゃげる時にはしゃぐのが人間というもんだ。な、ロッツ」 |
057 | セルフィ | 「ほーら、ボケッとしてないであの火の中に飛び込んで来なさいよ」 |
058 | ロッツ | 「なんでさっ」 |
059 | セルフィ | 「シケた奴は乾かせば熱く燃え上がるもんよ」 |
060 | ロッツ | 「それ、『しけった』。セル姉、オグゼルさんみたいだよ…」 |
061 | セルフィ | 「な…ちょっ!あたしをおっさんと一緒にしないでよね!」 |
062 | オグゼル | 「うぉ…なんか傷つくな…」 |
063 | セルフィ | 「おっさんはおっさんでしょ。そんくらい自覚してるでしょ」 |
064 | オグゼル | 「おっさんおっさん連呼するな。老ける」 |
065 | セルフィ | 「散々人をダシに使った罰よ」 |
066 | オグゼル | 「いいダシが効いていたぞ。ロッツがうまかったと。分かりやすかっただろう?」 |
067 | ロッツ | 「まぁ…」 |
068 | セルフィ | 「だからふざけるなって言ってるでしょー」 |
069 | オグゼル | 「祭だ祭。若もんは疲れ果てるまで踊ってこいっ」 |
作者のツブヤキ |
仙台七夕について研究発表があり、それを聞いた時に思い付いた作品です。 仙台七夕もすっかり大きなイベントとなり、何十万人と人が来る大イベントとなっていますが、内容はどうでしょうか。 昔ながらの手作りといったものは消え、多くは業者に依頼して作る七夕飾り、また商店街の衰退による薬局等のチェーン店参入による代わり映えの無い広告飾り。 昔は駅前のアーケードだけではなく、各商店街もやっていたものの、人が来ないのでやめてしまったというところも数多くあるそう。 ただ、お祭りとか、こういった行事は人が来る来ないじゃなく本来の由来を考えれば、きっとやるべきものなんでしょうね。 いつしか人々は由来を忘れ、込められた願いも忘れ、イベントとして開催していく…どこか寂しいものがあるものです。 |
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