四季宿亭、雷の夜に

四季宿亭、雷の夜に

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :2
総セリフ数 108
製作日 2011/9/24〜2011/9/24
概要説明  ある嵐の雷が鳴り響く夜。あきは自室に閉じこもり、布団をかぶって絶体防御の体勢を整えていた。
そんなところになつがやってきて…
雷鳴はあきを茶化すかのように鳴り響き、しまいには停電まで…なつとの過ごす一夜
利用にあたって 利用規約
目安時間
登場キャラ セリフ数 性別 備考
なつ 54 四季宿亭仲居の獣人。楽天家でお気楽思考。自由奔放で好奇心旺盛。あきをおちょくっては楽しんでいる。
あき 54 四季宿亭仲居の人間。単純でクソ真面目。曲がったことが嫌いで、フラフラしていることが許せないらしいが…どうやら雷が苦手のご様子






【あきの自室】(部屋の中央で布団かぶってガタガタ震えている雷鳴る夜)

001 あき 「ひぅっ!?…い、雷くらい怖くなぞ…ひぃ」
002 なつ 「よーすっあきー」(障子を開けてドカドカと入る)
003 あき 「はわぁっ!」
004 なつ 「どうした?変な声出して」
005 あき 「な、なつ、貴様か…」(ホッと胸を撫で下ろす)
006 なつ 「何してんだ?布団かぶって」
007 あき 「あ…その、あの…あれだ。暗闇に慣れる特訓だ!」(ポカンとした後、慌てて布団をかぶり、丸くなる)
008 なつ 「部屋の電気つけてか?」
009 あき 「ひゃあっ!…うぅ」(雷が鳴り響く)
010 なつ 「あき、もしかして雷が怖いのか?」
011 あき 「こ、怖くなぞ、ないっ」
012 なつ 「ほぉ…そっ…か。一緒にいてやろうかなって思ったけど別にいいんだ?」(ニヤニヤしながら頭の後ろで手を組む)
013 あき 「へ?」
014 なつ 「停電になるかもしんないだろ?その時近くに誰かいた方が安心するかなって思っただけでさ」
015 あき 「四季宿亭が停電するわけなかろう。電線を引っ張ってるってわけでもあるまいに」
016 なつ 「それがするんだよなぁ。落雷で ブレーカー落ちるのさえ…一気に強い電流がガッて流れるのがダメみたいな」
017 あき 「はぁ…?」(怪訝な顔をする)
018 なつ 「ま、いいや。邪魔したねー」
019 あき 「うわぁっ!?あれ…?」(大きな雷鳴と共に電気が消える)
020 なつ 「お?ホントに停電しちまったなぁ…ま、頑張ってな」
021 あき 「待ってくれッ!」(布団から抜け出して、なつにタックル)
022 なつ 「うぉっ!?見えないことをいいことにタックルしてきてもあきだって分かるぞ」
023 あき 「なつ…一緒に…一緒にいてくれないか…?」(ぎゅっとなつを抱きしめながらそっと言う)
024 なつ 「…ふぅ。揉んでる揉んでる」(ため息をつく)
025 あき 「は?」
026 なつ 「あき、ウチのおっぱい鷲掴みして揉むとはなぁ」(あきの手を掴み、揉む)
027 あき 「な…力入れて握っていないだろ!?」(顔真っ赤にしてなつから離れる)
028 なつ 「セクハラし放題だなぁ、あき」
029 あき 「お、大人しく寝るぞっ」
030 なつ 「寂しいなら寂しい、雷が怖いなら怖いって最初っから素直に言えばいいのにー」
031 あき 「べ、別に寂しくも怖くもないっ!ただ、なつが部屋まで戻るの大変そうだし…危ないかと思ってだな…」
032 なつ 「可愛くないなぁー」(あきの胸を小突く)
033 あき 「ひゃっ!?どこを触ってる!」
034 なつ 「お?頬をつついただけだけど?」
035 あき 「そんなところに頬があるものかっ!そこは某の胸だっ」(胸を隠しながら)
036 なつ 「ほぅほぅ、道理で柔らかいわけだ」
037 あき 「なつ、分かっててやったんじゃないだろうな?」
038 なつ 「暗くて見えなかっただけ。うん暗くて」(棒読み)
039 あき 「なら致し方ないが、次したら承知せんからな」
040 なつ 「へへっ」
041 あき 「全く…」
042 なつ 「あっちの端で寝ていい?」
043 あき 「な…折角布団敷いているし、その…なんだ?床は堅いし、痛いからこっちに来い」
044 なつ 「あきが寝るところないじゃんか」
045 あき 「い、一緒に寝れば良いだろ」(横を向きながら恥ずかしそうに)
046 なつ 「いいの?」
047 あき 「良いも悪いもそれしかなかろう」
048 なつ 「別にそれしかないわけじゃないけどね」
049 あき 「御託はいいから、さ、さっさと来いっ」
050 なつ 「んじゃ、失礼して」(モソモソと布団に入る)
051 あき 「…な、なかなか雷やまないな」
052 なつ 「その内止むでしょ」
053 あき 「そ、そうだな。や、止まない雷はないっと言うものなっ」
054 なつ 「…雨じゃなかったっけ?」
055 あき 「ひゃあっ…!?」(雷鳴にガタガタ震える)
056 なつ 「あき、大丈夫かー?震えてっぞ、かなり」(小刻みに揺れるあきの体をポンポンと叩く)
057 あき 「む、む武者震いだ」
058 なつ 「なんでやねんっ」
059 あき 「だ、大丈夫だ。問題ない…」
060 なつ 「ほら、背中が震えているぞ」
061 あき 「う、うるさ…ぃ…」
062 なつ 「こうすると少しは落ち着くだろ?」(後ろから包み込むように抱きしめる)
063 あき 「う…」
064 なつ 「ぎゅーって。へへっ」
065 あき 「ぅん…ありがと…」(頬を染めて小さくつぶやく)
066 なつ 「あきの匂いでいっぱいだ」
067 あき 「そ、そんなににおうか?」
068 なつ 「んー、甘い匂い?スイートポテトみたいな…?」
069 あき 「スイートポテト!?」
070 なつ 「美味しそうな匂いかも」
071 あき 「…な、なつこそお日様のような匂いがしてだな…」(慌てて適当に言う)
072 なつ 「どうしてそんなに雷が怖いんだ、あき」
073 あき 「へ?あ、いや…考えてみろなつ。雷は神が鳴ると書いてだな…神様がお怒りで、下手するとその怒りが落ちると言う」
074 なつ 「くくっ…そんなん信じてるのか?」
075 あき 「そんなんって…あの音を聞いたであろう?まともに食らえば命が危うい…」
076 なつ 「ピシャーンッゴロゴロゴロォッ!バリバリバリー!!」(耳元で襲い掛かるように大声で)
077 あき 「わわっ!?」
078 なつ 「バリバリバリィッ!」(腋をくすぐる)
079 あき 「あひゃ…くすぐっ…あひゃひゃっ!やめ…やめっ!なつ」(激しく暴れる)
080 なつ 「なつ様のお怒りが落ちたぞー。バリバリィーッ」
081 あき 「ダ、ダメッ!わ、腋はッ!ひぅっ」(涙目になりながら)
082 なつ 「はははっ、雷なんて怖くなーい。なつ様の方が怖いぞー」
083 あき 「はぁ…はぁ…」
084 なつ 「へへへっ、怖くなくなった?」
085 あき 「あのな…なつ…」
086 なつ 「ん?」
087 あき 「いつも刀振り回したり、追いかけ回してばっかりでスマン」
088 なつ 「どうしたんだよ、あき」
089 あき 「そのあの、なつのことが嫌いであんなことをしてるのではないのだ」(ぽそりぽそりと言い始める)
090 なつ 「らしくないぞっ」(背中小突く)
091 あき 「その…あの…なつのことがす、す、好きでな…」(恥ずかしそうに)
092 なつ 「……んー」
093 あき 「好きなのにあんなことを…」
094 なつ 「ドーンッ」(思いっきり突き飛ばす)
095 あき 「うわっ」
096 なつ 「らしくないや。あきっぽくなーい」(口尖らせながら)
097 あき 「そ、某は真面目にだな…」
098 なつ 「へへっ、むにむにー」(あきの頬を引っ張る)
099 あき 「や、やめっ…なつ、某はだな…」
100 なつ 「あきが雷で電流回って頭おかしくなってるぞー」
101 あき 「なつっ!」
102 なつ 「あはは、あははは」
103 あき 「某はっ!」
104 なつ 「もう一回言ったらまた『なつ鳴り』が起きるぞぉっ。はははっ」
105 あき 「…むぅーっもういいっ!」(頬を膨らませて背を向ける)
106 なつ 「へへへっ…へへっ…」(寂しそうに笑う)
107 あき 「某はなつが…好きだからな…」(寂しそうに、照れたように呟く)
108 なつ 「……ん、あんがと」(小さくつぶやく)






作者のツブヤキ
 前からそっちのケがあるんじゃないかと思ってはいたものの、ついに百合に入ったか!
このなつとあきの二人を見ていると結構和みますけどねー。単純な性格をからかうなつの性格が好きだなー。
四季宿亭だとこのコンビが多分一番好きですね。(あんまし他のコンビ出てきてないけど…)
 でも雷が怖い方って何が怖いのでしょうか?音ですかね
確かにびっくりするなーってのはありましたけど、怖いってのはあんまり感じたことはないような…。
雷鳴ってるのにへそを出しているとへそがとられるから隠せって話は何故なんでしょうか…?

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