海幽霊に注意

海幽霊に注意

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :2:2
総セリフ数 99
製作日 2011/9/4〜2011/9/4
概要説明  海水浴でエンジョイし、ホテルでのんびり過ごしてリッチな気分を味わっていたら…夜中、ベランダから海の方で幽霊を見てしまった。
友人たちに信じてもらうため、真相を解明するために地元の婆さんの忠告も聞かずに海へと繰り出したのだが…
利用にあたって 利用規約
目安時間 7分程度   【〜10分】
登場キャラ セリフ数 性別 備考
八坂
(やさか)
29 たまたまホテルのベランダから海の幽霊を見てしまった男。遊び仲間のリーダー的存在
川下
(かわした)
29 幽霊の存在を信じず、二言目にはプラズマだと言い張る。八坂の友人。
宮部
(みやべ)
27 八坂たちの遊び仲間の華。なんだかんだ言うが、自分でやらず人任せなところが多い。
14 地元に住み、海の幽霊の怖さを伝え、若者たちに警告をするが…大抵は聞き入れてもらえない






【海水浴場】(海パン姿で海を指差す八坂)

001 八坂 「ホントなんだってばよー昨日見たんだよ!」
002 宮部 「…と言われてもねぇ」
003 八坂 「海面からニュッて腕が出てきておいでおいでって」
004 川下 「お前さ、昨日酔っ払ってだろ」
005 八坂 「酔ってねーって。オレンジジュースで酔うバカがどこにいるんだよ」
006 宮部 「ん」
007 八坂 「指差すな指ッ」
008 川下 「おいおいまさか私幽霊見ましたーなんて非科学的なこと言うんじゃないだろうな」
009 宮部 「あーあるある。海にまつわる怖い話。ダイバーが変死で見つかったり、海面を人が歩いていたりとか」
010 川下 「あのねー、チミィ。幽霊とかって非現実的。非科学的なのだよ。敢えて言うならプラズマー。海に含まれる塩化ナトリウムと…」
011 八坂 「けど、俺は確かに見たんだってばよ」
012 川下 「化学反応を起こして、プラズマァッ」
013 八坂 「火の玉じゃねぇよっ」
014 宮部 「いくら怖い話の持ち合わせなくなったからって即興で作らなくていいから…てか、まだ昼間だし」
015 八坂 「だーかーらー見間違いなんかじゃ…」
016 「出るんじゃッ」
017 川下 「出たぁっ!!」
018 「むっ…失礼な」
019 八坂 「突然出てきて失礼も何もねーよ、ババア」
020 「ババア呼ばわりするとは失礼なっ」
021 川下 「そこは正論だな、ばーさん」
022 「まだピチピチじゃのに」
023 八坂 「断固否定するぞ、ババア。きれいなオネーサンに見えたら、そいつの目は海水で腐っちまってる」
024 「失敬なっ」
025 川下 「ちょ、入れ歯ムキだし過ぎッ」
026 宮部 「で、私たちに何かご用?おばあさん」
027 「海に近寄ってはならんっならんぞぃっ」
028 八坂 「よくいるよな、そういう話が伝わってるところには地元の人が行っちゃダメだとか」
029 川下 「押し切って行くと死亡フラグの…」
030 宮部 「じゃ、見間違えってことで」
031 八坂 「絶対見たんだってばー」
032 宮部 「証明は?」
033 川下 「見たって証明は?」
034 八坂 「そりゃ…できないけどよ…」
035 宮部 「現行犯じゃないと逮捕できないように、証明できなきゃ信じようがないわね」
036 八坂 「だったら!…一緒に見に行こうぜ」
037 川下 「嫌だ」
038 八坂 「プラズマなんだろ?幽霊じゃないって証明してくれよ」
039 川下 「うぇ…」
040 「どうなっても知らぬからなっ」
041 八坂 「うるせーババア」
042 宮部 「ご親切にどうも。でも一度言い出したら聞かないからおばあさん」
043 川下 「階段には気をつけな、ばーさん」
044 「海神様の祟りがあらんことを…おぉ怖っ」



【海へ】(アヒルボートにバナナボートを繋げて)

045 八坂 「あのさー、来てくれるのは嬉しいけど…何でアヒルボートとバナナボートなの」
046 宮部 「よくあるじゃん小型のボートが柄杓で沈められるって」
047 八坂 「アヒルボートも沈みますが…」
048 川下 「くっそぅ…イイナァバナナボートは沈まなくてー」
049 八坂 「なら交代するか」
050 川下 「アヒルボート漕ぐのって足疲れるんだぞ」
051 八坂 「よりによってこのチョイス…」
052 川下 「あの、宮部も漕いでくれない…?」
053 宮部 「男が漕ぐものでしょ」
054 八坂 「だったら何故俺がバナナボート…」
055 宮部 「どこら辺?見たの」
056 八坂 「多分この辺だった」
057 川下 「浜辺から見たんだろ?目いいな」
058 宮部 「何もありゃしない…」
059 八坂 「うわぁっ」(叫ぶ)
060 川下 「どうした、八坂」
061 八坂 「出たッ出たぁっ!」
062 宮部 「どこ?」
063 八坂 「水面に顔と手がっ!助けてくれっ!!」(バナナボートにしがみつきながら)
064 宮部 「川下、とりあえず浜辺の方に」
065 川下 「おぉ…」
066 八坂 「こっちに来るなっ!宮部、川下!」(足で必死に振り払うように)
067 宮部 「振り切るわよ」
068 川下 「無茶だ!」
069 川下 「宮部ももっと漕げ」
070 宮部 「やってるわよ!」
071 八坂 「足を掴む…うわぁっ」
072 川下 「八坂!?」
073 八坂 「助け…引っ張られ…助け…」
074 川下 「落ち着いてバナナにしがみつけ!」
075 宮部 「慌てたら溺れるわよ!」
076 八坂 「連れ込ま…たす…川下!…宮部ェ…」(海面に引きずり込まれ必死に叫ぶ)
077 川下 「俺の手につかま…ひぃっ」(八坂に手を差し出すが慌てて引っ込める)
078 宮部 「川下?」
079 川下 「み、みや…宮部!は、早く…早くッ」(顔真っ青にしながら震える)
080 宮部 「どうしたの?八坂助けないと…」
081 川下 「早く…早く…」(フルフル首振りながら)
082 八坂 「たす…か…した…みやぁ……」(海へと消える)
083 宮部 「八坂ッ」
084 川下 「俺たちも…沈められ…早く…早く」
085 宮部 「…う、うん」



【沖から浜辺へ】(這うように砂浜に転がる二人)

086 宮部 「流石に陸まで来れば…」
087 川下 「あれは…プラズマなんかじゃ…気味の悪い化け物…」
088 宮部 「見たの…?」
089 「だから言ったんじゃ!どうなっても知らんとな!」
090 宮部 「おばあさん…」
091 「自業自得じゃわいっ」
092 川下 「八坂が溺れて…警察に…いや海保やレスキュー呼べば…」
093 「無駄じゃ、死体はあがらん」
094 宮部 「そんな…」
095 「次にあがるのは…そうじゃな…一か月後かの」
096 川下 「え…」
097 「気を付けることじゃの。おまいさんらの見捨てたお友だちが誘って海に連れ込もうとしてくるからの」
098 宮部 「そんな…」
099 「近頃の若もんはこういう言葉も知らんのかの、『君子危うきに近寄らず』…人の忠告は聞くもんじゃな」






作者のツブヤキ
 夏になると海や怖い話、イベントが盛りだくさんですよね!
今年は震災の影響や、辛くも放射能の影響などで海水浴が楽しめなかった方々も多かったのではないでしょうか。
また暑さが続き、水の事故が多く発生いたしました。海や川で遊ぶ際は、急に深くなるところや、何かに連れ込まれそうになる場所が数多くあります。
お気を付け下さい…。
仲間を求めて連れ込まれてしまうかもしれないですので…。

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