シナリオ詳細 | |
掲載元 | 声物語劇団 公式サイト 声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場 |
作者 | 月宮東雲 |
登場キャラ数 | ♂:3♀:2 |
総セリフ数 | 136 |
製作日 | 2011/8/10〜2011/8/12 |
概要説明 | 帝国本土の一角で暴れ回る化け物退治に出動した帝国騎士団たち。 未来透視のできる女性騎士団長が人々の未来をあざ笑う。 しかし蓋を開けてみると笑えた状況ではなかった。 |
利用にあたって | 利用規約 |
目安時間 | 13分程度 【〜20分】 |
登場キャラ | セリフ数 | 性別 | 備考 |
ギアジェノバード | 22 | ♂ | 帝国騎士団一番隊長。真面目で全体的な騎士団の中でもリーダー格で、威厳がある。 |
イシュベルト | 24 | ♂ | 帝国騎士団二番隊長。かなりの努力家で日ごろの鍛錬を怠らない。 |
ユア | 28 | ♀ | 救護団体『白衣の翼』代表。国から支援を受けながら騎士団たちの治療にあたる。白衣の天使たちとも呼ばれる。ジュリとは実は幼馴染 |
ジュリディアス | 51 | ♀ | 帝国騎士団三番隊長。対象物を見ると未来を見ることができる能力を持つ。神戸よりの関西弁で喋る。 |
兵士 | 11 | ♂ | 騎士団に所属する騎士。兵士のことを指すため、兵士と表記。 |
001 | 兵士 | 「報告しますッ!偵察に向かった先遣隊は全滅!後方部隊も我々しか帰還できず…仲間の帰還した者たちも皆、重傷で…うぅ」(悔し涙を腕で拭う) |
002 | ギア | 「…ご苦労。さぞ辛かっただろうな、ゆっくり休め」 |
003 | 兵士 | 「ハッ…ありがたきお言葉!」 |
004 | イシュ | 「く…よほど強いのだな、その化け物は」 |
005 | ジュリ | 「はー情けないわなー、なんや帝国兵揃いもそろって雑魚ばっか。情報もろくに集められんのけ?」 |
006 | イシュ | 「な…ジュリッ!そのような言い方ッ…」 |
007 | ジュリ | 「事 実 や ろ 。あんたら死ぬために生まれてきたんけ?情けなくて涙が出るわ(笑)」(おもむろに馬鹿にする) |
008 | 兵士 | 「く…」 |
009 | ギア | 「ジュリディアス、彼らを愚弄するな。彼らは立派な務めを果たしてくれた」 |
010 | ジュリ | 「ウチはお世辞もおべっかも嫌いなんや。使えん奴はイラン。クズやクズ。紙屑ぽーぃっ」 |
011 | ユア | 「ジュリ」(睨み付ける) |
012 | ジュリ | 「事実やろうが…」(顔逸らし不貞腐れながら呟く) |
013 | ギア | 「お前たちは我が国の誇りだ。騎士団の騎士として立派にやってくれた」 |
014 | 兵士 | 「仲間たちもそして我も!帝国のために死ねるなら本望であります!」 |
015 | ジュリ | 「ぷっ…くくく…」(噴き、必死に笑い堪え腹抱える、) |
016 | イシュ | 「何がおかしい!」 |
017 | ジュリ | 「いや、帝国のためにとか言ってるけど、あんた野良犬に噛まれて死ぬから帝国どうのとかアホちゃう?」(大爆笑) |
018 | 兵士 | 「何…」 |
019 | ギア | 「そこらの占い師と違ってジュリディアスは相手の未来が見えるらしいからな…タチの悪い」 |
020 | 兵士 | 「え…」 |
021 | ジュリ | 「やから、あんたは帝国のためでもなんでもなく野良犬に噛まれて死ぬ、まさに犬死するんや」 |
022 | 兵士 | 「それが予言だと…」 |
023 | ジュリ | 「野良犬に噛まれて死ぬどこら辺が帝国の役に立つか教えて欲しいわー」 |
024 | 兵士 | 「俺が…死ぬ…?」 |
025 | ギア | 「ジュリディアス、もうやめろ」 |
026 | ジュリ | 「おもろいやん」 |
027 | イシュ | 「そんなことばっかり言っているとろくな死に方しないぞ」 |
028 | ジュリ | 「他人の不幸は蜜の味や…」(ニヤニヤ笑う) |
029 | ユア | 「ジュリ…他人の不幸を笑うのは最低だよ…」 |
030 | ギア | 「なんであれ、先遣隊の犠牲を無駄にしないためにも我々がじきじきに行くしかないな」 |
031 | イシュ | 「騎士団としてこの事態は見過ごせないし」 |
032 | ジュリ | 「ウチが手柄とって英雄になる」 |
033 | イシュ | 「野心家だね」 |
034 | ジュリ | 「富と名声、ウチに必要なのはそれや」 |
035 | ユア | 「何でそんなの欲しがるの?」 |
036 | ジュリ | 「力や。絶対的な力。誰にも文句言われへんようなるんや」 |
037 | イシュ | 「にしても人の一生が見れるってことなのか、ジュリ」 |
038 | ジュリ | 「一生ってわけでもないねん。ただ末路が見えたりさ」 |
039 | ユア | 「不思議な能力を持っているのよね…」 |
040 | ジュリ | 「自分の未来は見えないのが使えんところやけどな」 |
041 | ユア | 「何贅沢言ってんの」 |
042 | ジュリ | 「そりゃ、未来知りたいわ」 |
043 | ギア | 「自分の未来を見ることはできないのだな」 |
044 | ジュリ | 「ま、今回の化けもん倒すのはウチやし、英雄になるのもウチや主役とか主人公と思ったらアカンで、イシュ」 |
045 | ギア | 「過信と自惚れは死を招くぞ」 |
046 | ジュリ | 「調子に乗れんのもそこまでや、一番隊ってのはフラグが立っとうてな、真っ先に突っ込んで全滅するんや」 |
047 | イシュ | 「縁起でもないっ」 |
048 | ジュリ | 「その点二番隊がいいとこ取りになるけどな、主役が死なんとは限らへん。大体イシュが主役なんて認めんからなぁ」 |
049 | ユア | 「ジュリ、憎まれ口は良くないわよ」 |
050 | ジュリ | 「ま、化けもんに殺されよう未来でも見たるかや」 |
051 | ギア | 「…言わせておけ」 |
052 | イシュ | 「とんでもない奴が隊長になって…いや、騎士になっているんだな」 |
053 | ギア | 「妙な力だけじゃない、実力もあり陛下はそれを認めている」 |
054 | イシュ | 「苦労しそうだ」 |
055 | ジュリ | 「なんや…なんでや…」(目を見開き、数歩退がる) |
056 | ユア | 「ジュリ?」 |
057 | ジュリ | 「ギアもイシュもユアも化けもん倒して笑っとうのに…」 |
058 | イシュ | 「ホントに見えるのか…?俺たちの未来のことも」 |
059 | ジュリ | 「何でウチがおらんのやッ!」(怒りで拳を足に叩きつける) |
060 | ギア | 「自分の未来が見えないんじゃなかったのか?」 |
061 | ジュリ | 「ウチは認めんッ!認めんわッ!なんでや、なんでイシュなん?」 |
062 | ユア | 「何が見えたの?」 |
063 | ジュリ | 「ギアは満身創痍(まんしんそうい)、ボロボロやし、ユアは治療にかかりっきりで疲れきっとう。イシュがトドメさしとう!…化けもん倒して英雄になるのはウチやろッ」 |
064 | ギア | 「そこまでの実力がなかったということかもな」 |
065 | ジュリ | 「ふざけんなっ!おかしいやろっ!イシュやなくてもウチが……ッ!?」(右目を押さえ、膝をつく。脳内に映像が浮かぶ) |
066 | ユア | 「ジュリッ!?大丈夫?」 |
067 | ジュリ | 「は…ははっ…はははっ……ウチが…殺されるん?」(力なく笑う) |
068 | ユア | 「ジュリ?」 |
069 | ジュリ | 「それも雑魚にッ!賊ごときにッ!…なんやこれ。馬鹿にしとんけ…」 |
070 | イシュ | 「気でも触れたか?」 |
071 | ギア | 「ただでさえ、おかしなことを言う。狂言には付き合いきれん。行くぞ」 |
072 | ジュリ | 「おもろいなぁ…」 |
073 | ユア | 「…ジュリ、何が見えたの?どんな未来が見えたの?」 |
074 | ジュリ | 「ユア…笑え、ウチはなぁ…イシュをかばって山賊に殺されるんやと…ははっ、おもろいやろ!?」(引き攣った笑みを浮かべる) |
075 | ユア | 「どういう意味…?」 |
076 | ジュリ | 「アホやろ…ここまで未来映像見せられて誰がその通り死にますかって。…馬鹿や、そんなんでウチは死なんわ…」 |
077 | ユア | 「ジュリ、しっかりして!おかしいよ?」 |
078 | ジュリ | 「…いやや、ユア…ウチな…まだ死にとうないねん……まだ死にたくない…何で死ななアカンの?」(ポロポロ泣き始める) |
079 | ユア | 「死なない、ジュリは死なないから。何そんな馬鹿なこと信じているの?」 |
080 | ジュリ | 「ウチ、未来が…未来見えんよ?これは宿命(さだめ)られた運命を見せられてるんやで…?」 |
081 | ユア | 「ジュリ…、疲れてる。長旅で疲れたの、少し休んだ方がいい。占いだって当たったり当たらなかったりするの。あなたのしていることは占いとどう違うの?」 |
082 | ジュリ | 「占いやない…これは…」 |
083 | 兵士 | 「う、うわぁっ!くるなっ!くるなぁっ!」 |
084 | ギア | 「何事だッ」 |
085 | 兵士 | 「うわぁっ!やめろぉっ!」 |
086 | イシュ | 「野犬だッ!腹を空かせて気が立っているんだ!剣を抜けっ」 |
087 | ギア | 「早く助けてやれッ」 |
088 | 兵士 | 「ぎゃぁぁぁぁぁあぁあああっ」(首筋を噛まれる) |
089 | イシュ | 「く…この野良犬めっ!」(野犬を斬り捨てる) |
090 | ギア | 「ユア!あの兵士の治療を!」 |
091 | ユア | 「は、はいっ!」 |
092 | イシュ | 「来るなっ!…もう治療は無駄だ」 |
093 | ジュリ | 「その兵士…」 |
094 | イシュ | 「あぁ、そうだ。我々に第一報を知らせた…君が死の宣告をした兵士だよ」 |
095 | ジュリ | 「あ…ぁ…」 |
096 | イシュ | 「最初、俺は疑っていた。ジュリが予言を信じさせるために何か仕組んでるんじゃないかとね。…違った、君は正確に未来を言い当てていた」 |
097 | ジュリ | 「ウチが…ウチが殺したん…?」 |
098 | ギア | 「直接的にではなくとも間接的にそうかもしれんな…」 |
099 | ユア | 「イシュ、ギア!」(咎めるように) |
100 | ジュリ | 「ウチが見ているのは未来で、それは変わらん…やったら…ウチは…ウチはホンマに死んでしまうん…?」 |
101 | ユア | 「大丈夫…大丈夫、ジュリ。大丈夫だから…今回は偶然…偶然なの…偶然なんだから…」 |
102 | ジュリ | 「やや…死にとうない…死にとうないねん…ッ」 |
103 | ユア | 「イシュを庇わなければ、ジュリは死なない。イシュも山賊に常に警戒していれば…」 |
104 | イシュ | 「おいおい…もし俺が判断遅れたら俺が死ぬってことか?」 |
105 | ギア | 「そういう運命だったんだろうな」 |
106 | イシュ | 「いやいや、勘弁してくれ。山賊に殺されるなんてごめんだぞ」 |
107 | ジュリ | 「イシュッ!後ろッ!!」 |
108 | イシュ | 「あ?」(振り向く) |
109 | ジュリ | 『…イシュを助けなければ、ウチが死ぬこともない…』 |
110 | イシュ | 「なっ…」(剣を振りかざした山賊を見て目を見開く) |
111 | ユア | 「ジュリッ!!!」 |
112 | ジュリ | 「あぐぅっ…」(胸を斬りつけられ倒れる) |
113 | ギア | 「その賊を斬り捨てろッ!」 |
114 | ユア | 「ジュリッ!何してるのッ!!」 |
115 | ジュリ | 「あぁ…はぁ…見えちゃったんや……ウチがここで死ななかった時の未来が」 |
116 | ユア | 「何言ってるの」 |
117 | ジュリ | 「したらな…悔しいなぁ……イシュいなかったら…化けもん倒せへんって…へへっ…ウチな…兵士たちのこと馬鹿にしとった…」 |
118 | ユア | 「もう喋んなくていい…傷口拡がるから…喋らないの」 |
119 | ジュリ | 「馬鹿にしとったけど…化けもんの顔すら拝めずに死ぬウチは…そこまですらの実力がなかったんや…」 |
120 | ユア | 「喋らないでって、言ってるの…」(俯きながら) |
121 | イシュ | 「ユア、ジュリは…!」 |
122 | ジュリ | 「馬鹿にしてた奴らよりウチは…馬鹿やったんな…」 |
123 | ユア | 「喋るなって言ってるの!聞きたくないのっ!」(怒鳴る) |
124 | ジュリ | 「誰や…?誰なん?…ウチを殺すシナリオ書いたんは…」 |
125 | ギア | 「…ユア、ジュリディアスの治療を…」 |
126 | ユア | 「傷が深すぎるの…もう…」 |
127 | ジュリ | 「何が宿命や…未来?この物語を…ウチらを弄んだのは誰なんや?」 |
128 | イシュ | 「…ジュリ」 |
129 | ジュリ | 「ええ加減にせいや……死ぬために生まれてきとったんかや…ウチは…おもろいなぁ…あぁ、おもろい…おもろくて涙が出てくるわぁ」(涙声) |
130 | イシュ | 「…俺を守ってくれてありがとう…」 |
131 | ギア | 「英雄だ…、ジュリディアス。きっと未来を救った…英雄だ」 |
132 | ジュリ | 「宿命られし物語に抗えん…っちゅうことか…」 |
133 | ユア | 「ジュリ…」 |
134 | ジュリ | 「…ほなな。絶対化けもん倒すんやで…?あんたら無敵の帝国騎士団やろ…な?…ウチの見た未来を変えんといてわ…やないと、ウチ…犬死やから」 |
135 | ユア | 「未来は宿命と運命から成り立っているとするなら…ジュリの見た未来は変わりはしない…。未来という宿命と運命に沿った物語」 |
136 | ギア | 「それは宿命られし物語」 |
作者のツブヤキ |
久しぶりに台本直接書きしたさー。ここんとこ最近ずっと携帯で創ってはメールで送信して台本形式変換のコピペ作業だったから。 神戸よりの関西弁…って、ファンタジー系にその設定はどうだろうって思ったけど、この訛り好きなんだよね。 ちょっと胡散臭い感じがあるかもしれないけどwww姫路を離れてから結構経つからなぁ…。 ちなみに酔っぱらうと結構ジュリみたいに訛ります。その言葉周囲から平気でウザいとか言われましたけどwww 酔っぱらうとそういった癖出るんですもの。ごめんなさい。 イイヨ、訛りイイヨ。真正関西弁も大好きですけどね。訛ってる子っていいと思うよ!ああ久しぶりに訛り聴きたいわ―。 |
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