四季宿亭、宵闇の爪-女将編-

四季宿亭、宵闇の爪-女将編-

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :1:5
総セリフ数 141
製作日 2011/7/30〜2011/7/30
概要説明  現世で大規模なテロを活動を起こし、社会問題になっているテロリスト集団が四季宿亭に…。
占領されそうな四季宿亭と仲居や女中たちを守るために立ち上がった女将。
四季宿亭vsテロリスト集団の戦いの幕閉じ――
利用にあたって 利用規約
目安時間
登場キャラ セリフ数 性別 備考
四季
(しき)
22 四季宿亭の女将。冥界、天界、現世、地獄、死神界に精通しており四季宿亭を何よりも大切にしている。
葉月
(はづき)
21 機械メカ弄り大好きな女中。自分の部屋がラボになっており、よく自作ロボが稼働している。
卯月
(うづき)
29 軍人出身の竜人女中。元々軍に従軍していたが、はぐれから軍に戻るまで四季宿亭で働くようになった
三冬
(みふゆ)
26 遊女の妖怪女中。エロとか色気担当とか言われ誘惑をよくしている。どがつくほどのM
神無
(かんな)
19 四季宿亭のほかに喫茶店を営むエルフ女中。料理も飲み物も作るものすべてが美味い!美人さん
隊長 24 現世で大規模なテロを起こす宵闇の爪のリーダー。理想の国づくり選民思想の持ち主。






【葉月の部屋】(銃の手入れや機械のメンテナンスをする葉月と両目をつぶりあぐらをかく卯月)

001 卯月 「…何やら緊急事態発生のようだな」(ピクリと眉を動かしながら)
002 葉月 「ふむふむ、そう思う?」
003 卯月 「長年の勘がな…」
004 葉月 「銃声っぽいのも聞こえるしね。あれは軍事用に開発された旧型の…」
005 卯月 「近付いて来るのがいるな」
006 三冬 「あーん、助けてぇっ!変な男達が襲って来るぅ」(倒れ込むように入ってくる)
007 葉月 「三冬んかぁ」
008 卯月 「うざったいのが来たな…」(あからさまに嫌そうな顔)
009 三冬 「あーん、ひどーいっ」
010 卯月 「敵の数は?」
011 三冬 「分かんないわよ。こっちは逃げるのに必死だったんだからぁっ」
012 卯月 「チッ、使えん奴め」(大きく舌打ち)
013 三冬 「ひどぅーぃっ!いーっぱい四季宿亭に入ってたのは見たわ」
014 卯月 「小隊規模と推測して良さそうだな。葉(よう)、一番いいのを頼む」(後ろに手を伸ばす)
015 葉月 「はーい」
016 三冬 「え、なに?」
017 卯月 「仕方ない、数発お見舞いしてやるっ」(葉月から銃受け取るとかるくため息つく)
018 三冬 「来ちゃったぁ!」(廊下を見て慌てて首引っ込める)
019 卯月 「失せろっ」(踏み込み、銃を構える)
020 葉月 「耳押さえた方がいいよ」(防音ヘッドホンしながら)
021 三冬 「え?」
022 卯月 「オラオラオラァッ」(廊下に向けて銃乱射)
023 三冬 「きゃあっ…ちょっと発砲音どうにかならないの!」(両耳を押さえてしゃがみ込む)
024 葉月 「いやぁ、普段慣れないと無理だねー」(平然とのほほん言う)
025 卯月 「ハーハッハッハッ!我が軍の力を恐れ知ったか」(屍を踏み、片足を乗っけながら豪快に笑う)
026 三冬 「軍って…一人じゃないの」(つぶやく)
027 卯月 「何か言ったか?」(ぐるっと体ごと振り向き、目をつり上げる)
028 三冬 「ちょっとぉ、その物騒なもんこっちに向けないでよっ」(銃口指差しながら)
029 卯月 「痛みが快感に変わるぞ」
030 三冬 「風穴はごめんよっ!」(悲鳴に近いように叫び、奥へ逃げる)
031 卯月 「チッ…あ、弾切れだ…葉」(つまらんというようにまた廊下に向かうが銃を見て放り投げる)
032 葉月 「あー、伏せた方がいいね」(伏せながら)
033 三冬 「え、ちょっと…ひぃっ!今頭かすったわよ」(きょときょとし、乱入してきた男たちの銃撃に慌ててしゃがむ)
034 卯月 「ゴチャゴチャとうるさい奴だ。戦場で真っ先に死ぬ奴だな」(壁に張り付きながら忌々しげにつぶやく)
035 三冬 「不吉な事を言わないでよっ」(泣きそうになりながら)
036 卯月 「葉、そっちで2、3人頼むっ」
037 葉月 「はいはいっ!了解」(機械を両手に持ちながら)
038 三冬 「こっちに来るの!?…コホン、お兄さん方、お姉さんとちょっとイ・イ・コ・トしない?」(着物をはだけさせながら誘惑ウインク)
039 卯月 「葉、アイツは馬鹿か?」
040 三冬 「ヤーン、全然効果ないっ」(慌てて逃げかえってくる)
041 葉月 「んー脳内が桃色で薔薇が咲き乱れてるだけだよ」(苦笑しながら)
042 卯月 「戦地の奴等は蹂躙と支配に快感を感じているのだから交渉降伏は無意味だと言うのになっ!フッ」
043 三冬 「お姉さん死んじゃうっ!」(葉月や卯月の方へ逃げる)
044 卯月 「邪魔だっ!どけっ!」(三冬の背中から蹴り倒し、敵へ向かう)
045 三冬 「ぁーん」(畳に倒れる)
046 卯月 「…足手まといだ。人の足を引っ張るな」(倒れた三冬を見下しながら怒鳴りつける)
047 三冬 「そんな事言われてもぉ…」(袖で口元隠しながら困った顔)
048 葉月 「マシンガーX、起動ッ」(ビシッと指差す)
049 卯月 「囮にもならんならいらんな」(敵を蹴り倒しながら三冬に向かって)
050 三冬 「あぁん、さっきからヒドい言われよう」
051 葉月 「もう、メッタメタにしちゃってー、マシンガーX」(小型の二足歩行ロボが敵へと向かう)
052 卯月 「ハッ!軟弱な奴等め。訓練が足りんわっ」(屍を踏みつける)
053 葉月 「卯月の靴がいいんだよ」
054 卯月 「ブーツを新調したからなっ」(自慢げに)
055 三冬 「格闘技が強いのって素敵」
056 卯月 「なら、脇腹に華麗な蹴りをキメてやるか?」(シュッと宙を蹴り、構える)
057 葉月 「褒めるとこ間違うとそうなるよ」
058 三冬 「なんでよぉ…アタッ…ちょ、何なのこいつ」(マシンガーXに殴られる)
059 葉月 「マシンガーXが敵って思っちゃったみたいだねー」
060 三冬 「みたいだねって…ちょ、やめ…」(連続で殴られ続ける)
061 葉月 「自立型AIを搭載してるから勝手に識別して攻撃しちゃうんだよね」
062 三冬 「ちょ…あんた、飼い主でしょ!早く止めてよっ痛いッ痛いわぁっ」(うずくまってるところをフルぼっこ)
063 葉月 「緊急停止コードってどれだっけ…」(首をひねる)
064 卯月 「ふぅ…骨もない下らん奴等だったな…何してるんだ?」(手を払いながら戻ってくる)
065 三冬 「痛…あ、なんか気持ち良くなって来たかも…あぁ快感…」(トロンとした目でよだれ垂らし始める)
066 卯月 「ロボに踏みつけられて恍惚(こうこつ)の表情とは正真正銘の変態だな」(軽蔑の眼差しを向け、見下ろしながら)
067 葉月 「んー、癖になるのかもよ」
068 卯月 「フン、下らん」
069 葉月 「それより何かな?この人ら。まぁこっちとしてはいいもん仕入れられたからいいんだけど」(倒れた男から銃を奪い取りながら)
070 卯月 「訊いてみるか。葉、拷問に丁度いいマシン借りるぞ」
071 葉月 「それなら試作段階のが奥にあるよ」
072 卯月 「そうか。部屋とそれを借りる。オラ、立てッ。…楽しいお喋りの時間だ」(転がってる男の一人の髪を引っ張り、引きずりながら奥の部屋に消える)
073 葉月 「三冬ん…そろそろ止めていい?」
074 三冬 「あぁんっ今イイところなのにっ」(物欲しそうな顔で)
075 葉月 「そう…マシンガーX、お外でやってきてね」(外を指差す)
076 三冬 「あん?ちょ…どこ連れてくの?あーんちょっとぉー…」(マシンガーXに引きずられて部屋から消える)



【大部屋】(神無を縛り、テログループ数人と隊長が徘徊)

077 隊長 「ふん…そろそろ制圧完了の頃合だな」(腕時計を見る)
078 神無 「あなたたちは何なんですか…?」
079 隊長 「俺たちは宵闇の爪。理想の国家を築くため、崇高な思想を持って動いている誇り高き選ばれし民だ」
080 神無 「冥界と現世の狭間まで来て何をしようとしているんですか?」
081 隊長 「冥界と現世の狭間?」
082 神無 「ここは現世に縛られない世界。あなたたちのいるべき場所ではないと思うのですが」
083 隊長 「ハハハハッ、気でも触れたか?それとも逃げる口実か」(仲間と顔を見合わせ笑う)
084 神無 「事実ですが…」
085 隊長 「女、あんまりつまらんこと言うなよ?二度と笑えなくなるぞ?」(髪を引っ張り顔を近付ける)
086 神無 「んっ…」(痛みで顔歪める)
087 隊長 「ほほぅ…よく見るとなかなかいい顔しているな?」(舌なめずりしながら)
088 神無 「……」(顔逸らす)
089 隊長 「連絡来るまで遊んでやるか。女、その着物脱げ」
090 神無 「やです…」
091 隊長 「黙って脱げ、女」
092 神無 「嫌…です…」
093 隊長 「あんまり強情にならない方がいいぞ?んー?」(髪引っ張り、鼻先まで顔近付ける)
094 神無 「嫌…」(目を強くつぶる)
095 隊長 「おい、その女の着物を剥げっ」(部下たちに顎で指示)
096 神無 「イヤッ!」(部下たちに掴みかかられ必死に抵抗)
097 四季 「ハゲはおめーだ」(戸口でキセルふかしながら)
098 隊長 「何だっ!」
099 四季 「何だじゃないよ。こっちこそ何だ!…だ。なんだい?この有様は」(大きく煙吐く)
100 神無 「四季さんッ」(ぱぁっと顔を輝かせる)
101 隊長 「何者だっ!」
102 四季 「名前を訊く時は自分の名を名乗るもんだよ」
103 隊長 「怪我をしたくなかったら口の聞き方を気をつけなっ」
104 四季 「お互いになっ!…神無ッ」
105 神無 「はいッ!やぁっ!」(しゃがみ込んで頭突き)
106 隊長 「貴様ァッ」(神無のいたところに銃口向ける)
107 四季 「よっ…と無事か、神無」(神無を抱き寄せながら頭撫でる)
108 神無 「はいっ!四季さん」(嬉しそうに笑顔で)
109 四季 「仕方ないから名乗るけど。あたしは四季。この四季宿亭の女将さ」(キセル咥えながらゆったりと構える)
110 隊長 「ほぅ…俺様は理想の国家の設立のための崇高な思想を持ち、選ばれし民の宵闇の爪さぁ」
111 四季 「はーん、噂の問題児グループねぇ…」
112 隊長 「女、口の利き方気をつけろと言ったぞ?選ばれし民に向かって…」(四季に銃口向ける)
113 四季 「あたしにゃ、愚民はあんただと思うけどねぇ」(動じずぷはぁーっと煙吐く)
114 隊長 「なんだとっ」(青筋たてる)
115 四季 「四季宿亭は表向きは確かに誰でも大歓迎っちゃ言ってるけど、あんたらのような問題児グループの団体様はご来店拒否なんでね。敷居を跨がれるのもお断りだよ」
116 隊長 「なんだとぉ!」(引き金に指かける)
117 四季 「言っとくが、あたしはそんなブツじゃ殺せないよ」(鼻で笑う)
118 隊長 「ほざけっ!」(銃乱射)
119 四季 「どこ狙ってるんだい?」(隊長の背中でキセルふかす)
120 隊長 「何ッ!?今確かに目の前に…」(目を見開く)
121 四季 「言ったろ?殺せないって」
122 隊長 「黙れェッ!」(勢いよく後ろ振り向き乱射)
123 四季 「四季宿亭に来た事もそうだが、あたしの可愛い娘たちに手をあげた事、死んでも赦さないよ」(眉間にしわ寄せながら)
124 隊長 「俺様を殺せると思っているのかっ」
125 四季 「赤児の手を捻るより容易いね」(再び背中に回り込み、キセルの火玉を首筋に落とす)
126 隊長 「熱ッ…」(首を押さえる)
127 四季 「地獄に行けると思うなよ」(耳元で囁き心臓を貫く)
128 隊長 「なっ…」(目を見開き、倒れる)
129 四季 「さて…怪我はないか?神無」(キセルを拾いながら)
130 神無 「怖かったですっ四季さん」(四季に飛びつく)
131 四季 「すまなかったな、怖かったな。存分に泣け、神無」(神無の頭優しく撫でながら)
132 神無 「うぅ…我慢します。怖かったのは私だけじゃないですから」(下唇噛みしめながら)
133 四季 「偉いな。間違いが起きる前で良かった。ほんとにな」
134 神無 「はい…はいっ…」(何度も頷き、四季の胸に顔を埋める)
135 四季 「しかし、こいつらがここに来たのも元々はろくに考えもせずに黄泉や冥界の扉を開けた役人共にあるからな…きっちり責任取ってもらわんとな」(男たち見下ろしながら)
136 神無 「他の皆さんは無事なんですかっ」
137 四季 「…まぁ、ボチボチな。お前たちはよく頑張った。四季宿亭をよく守った。一流の仲居、女中だ」
138 神無 「ありがとうございます」
139 四季 「さて、そろそろ死神の団体が到着するし、ボチボチ片付けを始めるぞ」
140 神無 「はいっ」
141 四季 「四季宿亭は今日も通常営業だ」(腰に手を当て、ニッと笑う)






作者のツブヤキ
 ついに四季宿亭、宵闇の爪シリーズ完結です。随分前から出来てはいたのですが、台本の変換作業する時間がなく…。
他の作品も台本変換作業さえできればすぐにでも十作品近くアップすることができるのですがねェ(苦笑)
さてさてこのシリーズは随分と四季宿亭らしさのほんわかというイメージをぶち壊した感じになってしまったわけですが、個性豊かな仲居や女中たちを紹介したような作品になってます。
最終的にはイラストなどでキャラたちをデザイン化したいなとか考えたりしてますので、もし興味がありましたらお声掛けください。
話的にはぶっ飛びぶっ飛びな感じで、声劇的には難しかったかもしれません。イメージが思い浮かばれましたら幸いですが…。
今後はまたまったりな四季宿亭を描いていきたいと思っております。宜しくお願いします。

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