滅びの力

滅びの力

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :1不問:2
総セリフ数 72
製作日 2011/6/27〜2011/6/27
概要説明  古文書を解読して王家の墓の奥に隠し部屋を見つけ、そこに隠された石板を発見した。
しかし、それは古代の栄えた文明を滅ぼした呪われし儀式の石板だった。
封印されたはずの悪魔が解放され…
利用にあたって 利用規約
目安時間 6分程度   【〜10分】
登場キャラ セリフ数 性別 備考
教授 31 考古学を研究し、古文書を解き明かし、王家の墓の奥に部屋があることを発見した。偉大な研究をしているが認められていない。
皆藤
(かいどう)
27 教授の若手助手。研究生として学生の時から古文書の解読時付き合ってきた。
黒き闇 14 王家の墓石の中に封印されていた古の悪魔。願いを叶え、滅ぼす






【王家の墓・奥の間】(石壁に様々な古代文字。台座に石板が置かれている)

001 教授 「これはっ…」(石板を見て呟く)
002 皆藤 「古文書通りですねっ」
003 教授 「うむ…」
004 皆藤 「歴史的大発見ですよ」
005 教授 「こんなところに眠っていたとはな…」
006 皆藤 「長年の研究が報われましたね、教授」
007 教授 「多額の研究費用と多くの犠牲を生んできたからな…」
008 皆藤 「努力しただけ報われたってわけですか」
009 教授 「あぁ、我々はとんでもないものを見つけてしまったのかもしれない…」(首を振りながら呟く)
010 皆藤 「なんて書いてあるんですか?その石板には」
011 教授 「…古より…導かれ……あぁ、削れてしまっているな」(目を凝らしながら)
012 皆藤 「古代は今より発展していたって本当なんですか?」
013 教授 「間違いない。高度な文明を持っていた」
014 皆藤 「しかし、それが滅びたのが分からないんですよね。」
015 教授 「何事にも繁栄と衰退は付き物だ。我々の時代もいずれ滅びるやもしれん」
016 皆藤 「にわかに信じがたいですけどね」
017 教授 「そういうものだよ。あぁ、皆藤君。これを読み込んでもらっていいかな」(小型端末機を渡す)
018 皆藤 「はい」
019 教授 「人間は一度豊かさを知るとどこまでも豊かさを追求してしまうものだ」
020 皆藤 「便利なものを知ってしまうと基準を落とせないですからね」
021 教授 「まるでその発展を抑制するかのように滅びは起きる。何が危険だったのか分からないまま」
022 皆藤 「滅びの境界線なんて見えないですからね」
023 教授 「実は我々も滅びの境界線を越えているかも知れないぞ」(おどけてみせる)
024 皆藤 「まさかぁ」(笑う)
025 教授 「さて……古より導かれし、力を求めし者に告ぐ。力を欲せよ、我を求めよ、汝触れしとき、我現れれ、総てを与えん……」
026 皆藤 「なんだかゲームとかにありそうですね」
027 教授 「…これは儀式の際に使われた石盤だ。力の契約…」
028 皆藤 「どれほどの効果があったんでしょうか。儀式って言っても結局迷信とか多いわけで…ほら、雨乞いの儀式とか」
029 教授 「皆藤君…」(小刻みに震える)
030 皆藤 「はい?」
031 教授 「我々は見つけてはいけないものを見つけてしまったようだ…」(青白い顔をしながら)
032 皆藤 「どうしたんですか?教授。神とか信じないって言ってたじゃないですか」
033 黒き闇 「――汝、我を求めるか?」
034 教授 「そうじゃない…そうじゃないんだ、皆藤君」(大きく大げさなほど頭振る)
035 皆藤 「あは、どうしたんですか?教授。らしくない」(笑う)
036 教授 「人間は実に欲深くて愚かだ…絶対的な力の前にはいかに人間が小さくてちっぽけなものか」
037 皆藤 「なんですか?魔神でも現れると?魔法のランプでもあるまいに…大体、こんな文面を信じた古代人も古代人ですよ」
038 黒き闇 「――汝、力を欲するか?」
039 皆藤 「総て与えんって…神を騙(かた)ってるような…続きがありますよ?」(小型端末の画面をスライドさせながら)
040 教授 「なんてことだ…」(頭を抱え込む)
041 皆藤 「黒き闇が訪れしとき、力を欲しない者…闇へと消える。黒き闇は滅びの使者…滅びへと誘う」
042 黒き闇 「――汝、呼びし代償…」(皆藤の目の前に姿を現す)
043 皆藤 「あ…ぁ…」(尻もちつき、後退する)
044 教授 「皆藤君?」(皆藤を見る)
045 皆藤 「きょ…きょ……教授…」(半分振り向きながら恐怖で引き攣る)
046 教授 「どうしたんだ、皆藤君」
047 黒き闇 「我を呼ぶのは汝か」
048 教授 「…黒き闇」(見上げ呟く)
049 黒き闇 「汝、力を欲するか?」
050 教授 「おまえは何者だ。神か?それとも神を騙る悪魔か?」
051 黒き闇 「汝、力を求めし者か?」
052 教授 「質問に、答えろォッ!」(怒鳴りつける)
053 皆藤 「きょ、教授…」
054 黒き闇 「我、力を求めぬ者に用はない…去ねっ」(腕を振りおろし、威嚇)
055 教授 「研究以来最大の難問か…」(脂汗を拭う)
056 黒き闇 「欲にまみれた愚者よ。報われぬ努力に結果が欲しくはないか?力は欲しくないか」
057 教授 「力…」(催眠にかかったように)
058 黒き闇 「馬鹿にしてきた者々を見返したくはないか?力があれば可能だ」
059 教授 「見返す…」
060 皆藤 「教授、騙されないでくださいっ!それは闇の取引ですっ」
061 黒き闇 「成功が欲しくはないか?失敗などしない…」
062 教授 「成功…」(黒き闇に近づく)
063 皆藤 「…力を求めぬ者は闇に消える…滅びの使者…古代文明が滅びたのはまさか…」
064 教授 「力を求めても滅びる…求めずとも滅ぼされる…ならば求めてしまうのが人間じゃなかろうか、皆藤君…」(皆藤を見てフッと笑う)
065 皆藤 「教授…」
066 黒き闇 「汝、力を欲するか?」
067 教授 「力を…」
068 黒き闇 「汝、力を求めるか?」
069 教授 「力が…力が欲しい…認められる力を!」(手を出す)
070 黒き闇 「…我、汝に力を授けよう」
071 皆藤 「きょ…じゅ…」(教授の背中に手を伸ばし消し飛ぶ)
072 黒き闇 「滅びの力を。」





作者のツブヤキ
 遺跡ネタをいつか書こう書こうとは思っていました。考古学研究グループが調査に入る的な話。
神秘的な反面禍々しいですよね。宗教的なものが絡んできますし。
昔、エジプト展が博物館に来ていたので見に行きましたが、マスクとか凄かったですものね。
ミイラやべーよ、ミイラ。みたいな。不気味過ぎる…。
ピラミッドとかミイラとか…あれだ、そう。ツタンカーメン王の呪いだっけか?高熱とか変死とか…
いや、ホント怖いよね、あれ。呪い強くね?
一発即死は反則…。猛毒もきついけど…。

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