シナリオ詳細 | |
掲載元 | 声物語劇団 公式サイト 声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場 |
作者 | 月宮東雲 |
登場キャラ数 | ♂:1不問:1 |
総セリフ数 | 68 |
製作日 | 2011/6/25〜2011/6/25 |
概要説明 | 王様に魔王討伐を命じられた勇者。魔王城へようやくたどり着くと、そこに座っていたのは大好きな父親だった… 激しい葛藤の中、魔王と戦うことを決意した勇者は魔王と決戦へ… |
利用にあたって | 利用規約 |
目安時間 | 7分程度 【〜10分】 |
登場キャラ | セリフ数 | 性別 | 備考 |
勇者 | 34 | ? | 実は魔王の子供。王様から頼まれ、父を探すついでに魔王討伐の旅に出る。 |
魔王 | 34 | ♂ | 勇者の父親。妻へのプロポーズの際、「君のためなら世界だって手に入れてみせる」といった言葉を忠実に実行中。いい父親だった |
001 | 魔王 | 『父さんはすごいんだぞ』 |
002 | 勇者 | 知らなかった… |
003 | 魔王 | 『ははは、そうかそうか。お前も俺みたいになりたいか』 |
004 | 勇者 | ずっと父さんは憧れの的で尊敬していた |
005 | 魔王 | 『だったら強くならないとな』 |
006 | 勇者 | 父さんはすごい人だなんて思っていた |
007 | 魔王 | 「どうだ、かかってこい」(くいっと人差し指で合図) |
008 | 勇者 | 僕の父さんが魔王だっただなんて! |
009 | 魔王 | 「強くなったな、見違えた」 |
010 | 勇者 | 「ずっと母さんから父さんとは離婚したんだって聞いていた」(俯きながら) |
011 | 魔王 | 「思えば十年も経つのか。早いものだな」 |
012 | 勇者 | 「父…さん…」 |
013 | 魔王 | 「久々の再会と言うやつだな」(ふっと笑顔になる) |
014 | 勇者 | 「父さん…」 |
015 | 魔王 | 「久しぶりにキャッチボールでもするか?」 |
016 | 勇者 | 「く…」(拳握りしめる) |
017 | 魔王 | 「…そうだな。そんなことをしている場合ではないか」(寂しそうに笑いながら) |
018 | 勇者 | 「父さんは何で魔王をしているの?」 |
019 | 魔王 | 「そうだな、子供とこんな話をすることもなかったな。父さんも世界を手中に収めたかった」 |
020 | 勇者 | 「世界を手中に?」 |
021 | 魔王 | 「おまえも知っての通り、国王は世襲制。王族に生まれなければ叶わぬ夢でしかない」 |
022 | 勇者 | 「それはそうかもしれないけど…」 |
023 | 魔王 | 「母さんの夢でもあったしな」 |
024 | 勇者 | 「母さんの夢?」 |
025 | 魔王 | 「世界を治めるぐらい立派な男になってよってな」 |
026 | 勇者 | 「それで結婚したの?」 |
027 | 魔王 | 「ははは、母さんは支配完了したんだが、物足りなくなったと言うか、第二段階に行こうとな」 |
028 | 勇者 | 「…馬鹿だよ」(俯きながら呟く) |
029 | 魔王 | 「嫁の夢を叶えようとな。む…止め、夢、嫁!早口言葉にいいぞ?ふはは」 |
030 | 勇者 | 「面白くないよっ!なんだよ…そんなために…そんなために僕たちを捨てたのかよっ」 |
031 | 魔王 | 「捨てたつもりはないが…」 |
032 | 勇者 | 「十年もほっぽって…随分勝手なことを!」 |
033 | 魔王 | 「お前に寂しい想いをさせてしまったのはすまないと思っている。悪かった…」 |
034 | 勇者 | 「僕がここに来た理由は分かるよね」 |
035 | 魔王 | 「フフフ、我が侵略にも小癪にも耐えおった祖国の差し金であろう」 |
036 | 勇者 | 「…そうだよ。僕が勇者だ!」(剣を抜く) |
037 | 魔王 | 「父さんは嬉しいぞ。そんなに立派に育ってな」 |
038 | 勇者 | 「魔王…」 |
039 | 魔王 | 「さぁ、来い。勇者よ…全力でなぁっ!!」(マントを広げて立ち上がる) |
040 | 勇者 | 「ハアァァァッ!!」(剣を構えて突進する) |
041 | 魔王 | 「くくく…強くなったな…」 |
042 | 勇者 | 「かは…ごほっ…ゴホッ…」 |
043 | 魔王 | 「こうして争ったのはあのプリン以来か」 |
044 | 勇者 | 「父さんが僕のおやつを勝手に食べた…」(ぷいっと横を向く) |
045 | 魔王 | 「帰って来た途端、突然殴られてな」 |
046 | 勇者 | 「父さんが悪いんだ…」 |
047 | 魔王 | 「あの時思ったな。あぁ、いつか俺はこの子に倒される日が来るんだと…」 |
048 | 勇者 | 「ボコボコにしたくせに…」 |
049 | 魔王 | 「父さんだってプリンが大好きだからな。やはり、血は争えぬと言うことか…」 |
050 | 勇者 | 「たかがプリンで…」 |
051 | 魔王 | 「あの日以来、お前は口を利いてくれなくなった…初めての親子喧嘩だ、仕方ないがな。父さん寂しかったぞ」 |
052 | 勇者 | 「…あの、父さん。あの時はごめん…なさい。プリンなんかで殴って…」 |
053 | 魔王 | 「もう良い…、今日のおやつで食べようと思っていたプリンが冷やしてある。後で持って行け」(ゴロンと倒れる) |
054 | 勇者 | 「…父さん?」 |
055 | 魔王 | 「何だか眠くなってきたな…」(ゆっくりと瞬きしながら) |
056 | 勇者 | 「まさか、さっきの傷が!」 |
057 | 魔王 | 「…ハハハ、気にするな。親子と言えども魔王と勇者。白と黒は決して混じることはない」 |
058 | 勇者 | 「嫌だよ…」(起き上がり、魔王に近づく) |
059 | 魔王 | 「どちらかしか存在できん。二つが存在できる時間とはなんと短いことか…」 |
060 | 勇者 | 「嘘でしょ、父さん…嘘だよね?」(這って魔王のところへ) |
061 | 魔王 | 「母さんによろしく…伝えてくれ…」 |
062 | 勇者 | 「イヤだよ…死んじゃやだよっ!父さん!」(泣きながら魔王の肩を揺する) |
063 | 魔王 | 「魔王がいなくなるんだ…もっと喜べ…」(ふっと笑いながら) |
064 | 勇者 | 「喜べるわけないっ!父さん!」 |
065 | 魔王 | 「おまえの笑顔でもっと人々を救え…そして父さんにも見せてくれ…最後の笑顔を」(勇者の頬を撫でる) |
066 | 勇者 | 「嫌だ…嫌だよ…」(ボロボロ泣く) |
067 | 魔王 | 「立派になったと思えばまだ、泣き虫か?…ほら、笑え。笑顔の勇者よ…」(勇者の頭を軽く撫でるとそのまま脱力…) |
068 | 勇者 | 「父さん…父さんッ!父さァァァん…」 |
作者のツブヤキ |
知人の掛け合いで勇者と魔王シリーズの一つを聴き、ピピーンと来た作品です。 インスピがパナい!どうしたネタの泉!湧き出ております。 もうだだ漏れってレベルだね。こんなに毎日欠かさず更新できるなんて。 魔王強化期間が終了したはずなのにまた魔王と勇者ものを書いている…。ま、いっか! |
(※どの作品からのコメントなのか、URLのfree/○○○.htmlの『数字3桁のみ』の後、続けてコメントを記載して頂けると助かります) |