シナリオ詳細 | |
掲載元 | 声物語劇団 公式サイト 声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場 |
作者 | 月宮東雲 |
登場キャラ数 | ♂:2♀:1 |
総セリフ数 | 80 |
製作日 | 2011/6/21〜2011/6/21 |
概要説明 | 創作者に告ぐ。我々は生活をしている。誕生させる途中で投げ出して殺さないでほしい。 簡単に没にして殺さないで。ちゃんと誕生させて自由に生活させて。二次元の世界だって生きている。 作者に告げる創作人物(キャラ)たちの声。 |
利用にあたって | 利用規約 |
目安時間 |
登場キャラ | セリフ数 | 性別 | 備考 |
作者 | 40 | ♂ | スランプに悩まされる他、手ごたえの無さに苛立っている。 |
レミィ | 25 | ? | 作者の創り出したキャラ。作者に生み出され没にされたりして死にかけているキャラの代弁に現れる。 |
友人 | 15 | ♂ | 作者の飲み友達。相談に乗るふりして実はお酒を飲みたいだけ。 |
001 | 作者 | 「ここでヒュランデスガ…あぁ、ダメだっ!こんなんじゃダメだダメだ駄目だっ!」 |
002 | レミィ | 「…さ……で」(作者に語りかける) |
003 | 作者 | 「ボツだボツ!ヒュランデスガも駄目だ。こんなキャラじゃない。あぁ…レミィ…レミィも没か…?」 |
004 | レミィ | 「…さない…で?」 |
005 | 作者 | 「くそぉっ!こんなのっこんなのっ!ダメダァッ!」(頭をかき回す) |
006 | レミィ | 「ボ…を…殺さ……で…」 |
007 | 作者 | 「あぁ…俺には才能がないじゃないか?見ろよ、周りは舞台作家に小説家に映画の脚本家!?」(嘲笑) |
008 | レミィ | 「…たちを…」 |
009 | 作者 | 「プロならまだいいっ!だが、奴はプロではなく素人から成り上がった!…俺にも可能性はあるのか?誰か答えてくれよっ!魅力的な作品は才能かっ!努力かっ!?」(机に向かって言う) |
010 | レミィ | 「ボクたちを殺さないでっ!」 |
011 | 作者 | 「全世界の創作者に告ぐ。我々を殺戮することなかれ。」(キャラの代弁) |
012 | 友人 | 「よぉ、創造神さん」(片手をあげ、挨拶) |
013 | 作者 | 「お前か…」 |
014 | 友人 | 「なんだぁ?まだ趣味でそんなん書いてんのかよ」(作者の隣にある台本の束を見る) |
015 | 作者 | 「台本か…」 |
016 | 友人 | 「やめとけってそんな売れもしないもん。面白くもねぇんだからよ」 |
017 | 作者 | 「言ったな、この野郎ッ」(笑いながら) |
018 | 友人 | 「飲め飲め大馬鹿野郎。今日はお前の奢りだ」(作者の方を抱く) |
019 | 作者 | 「今日もだろ」 |
020 | 友人 | 「どーんと飲んで忘れちまえ」 |
021 | 作者 | 「大体、見返りがないんだよなぁ」 |
022 | 友人 | 「台本なんて誰が見んだよ。大体小説だって話題になったりよっぽどな良作じゃなきゃ買いたかないね」 |
023 | 作者 | 「マンガはパッと見ただけで判断できる。画風とか内容とか。だがどうだ?小説なんか活字だらけでとっつきにくい」 |
024 | 友人 | 「表紙買いが増えるわな」 |
025 | 作者 | 「台本ってなんだよ。特殊過ぎて売れもしない」 |
026 | 友人 | 「ターゲットが狭過ぎるんだな。台本なんて使うのなんて演劇や舞台だ。元々需要が少ない当たり前だろ」 |
027 | 作者 | 「何で書いているんだろう」 |
028 | 友人 | 「こっちが聞きたいね、バーロー」 |
029 | 作者 | 「…何で書き始めたんだ?俺」 |
030 | 友人 | 「お、悪い。明日早いから帰るわ」(時計を見て帰る) |
031 | 作者 | 「…何でだっけ?」 |
032 | レミィ | 「…失礼」(作者の隣にちょこんと座る) |
033 | 作者 | 「忘れたな…俺は何のために書いてるのか。何のために書くのか…書いている意味はあるのか?」 |
034 | レミィ | 「創作しているんですか?」(台本を指差して) |
035 | 作者 | 「あぁ…」 |
036 | レミィ | 「今度の物語はどんなのですか?」 |
037 | 作者 | 「たいしたもんじゃないさ…売れるわけでもスゴい作品を書いてるわけでもないからな」 |
038 | レミィ | 「大したもんじゃない…」 |
039 | 作者 | 「なんでこんなん書いてんのかな俺…本気で分かんなくなっちまったなぁ」 |
040 | レミィ | 「目標を見失った?」 |
041 | 作者 | 「目標どころか自分も見失ったわ。元々迷走してたし」 |
042 | レミィ | 「最初の夢は何だったの?」 |
043 | 作者 | 「どうでもいいことさ。自分の書いたキャラたちが可愛くて、まるで俺の頭ん中だけじゃ生活しにくいと言わんばかりで、もっと生き生きしてくれるかなって…」 |
044 | レミィ | 「うん…」 |
045 | 作者 | 「俺の頭の中の物語を彼らの生活を沢山の人に知ってもらいたかった」 |
046 | レミィ | 「沢山の人に…」 |
047 | 作者 | 「でもそれと同時に反応が欲しかった」 |
048 | レミィ | 「反応?」 |
049 | 作者 | 「俺だって作品書いてそれによって人の心を動かしたり、考えさせられたってしたかった」 |
050 | レミィ | 「今もそれが動力じゃないの?」 |
051 | 作者 | 「作業化しちまったんだよな…頭の中のアニメーションをただただ書き写す感じでさ」 |
052 | レミィ | 「あなたは創作が好きなんじゃないの?」 |
053 | 作者 | 「好きだったらこんなに悩んだりしないんじゃないかな」 |
054 | レミィ | 「好きじゃないの?」 |
055 | 作者 | 「自分が分からない。それが本音さ」 |
056 | レミィ | 「あなたは創造神、向こうの住人の生活を決めている」 |
057 | 作者 | 「そんな大層なもんじゃないさ」 |
058 | レミィ | 「だから…ボクたちを殺さないで」 |
059 | 作者 | 「…飲み過ぎたか?何であんたがまるで俺の作品に登場するみたいなこと言ってるんだ?」(頭押さえる) |
060 | レミィ | 「お願い。作品を未完成で終わらせたりしないで。あなたの手で生まれるボクたちを見捨てないで」 |
061 | 作者 | 「見捨てる…」 |
062 | レミィ | 「ボツにされて生まれても生活もできずに暗闇に放り投げられたボクたち」 |
063 | 作者 | 「んん…」(頭を振る) |
064 | レミィ | 「ボクたちも生きている。あなたの創った世界で。」 |
065 | 作者 | 「あんたの話を信じるなら俺があんたの人生握ってるみたいな…」 |
066 | レミィ | 「そう。だから創作者の皆に伝えたい。ボクたちは生きている。途中で投げ出したりしないでって」 |
067 | 作者 | 「たとえどんな結末になろうとも?」 |
068 | レミィ | 「神が望んだことであれば…」 |
069 | 作者 | 「神…ねぇ」(つぶやく) |
070 | レミィ | 「どんな人生を描いてくれるのか楽しみにしてるから」 |
071 | 友人 | 「忘れ物、忘れ物〜おっとまだいたのか、創造神さん」(ふらふらと入ってきて鞄を取りに来る) |
072 | 作者 | 「あぁ、ちょっと不思議ちゃんと話しててね」 |
073 | 友人 | 「不思議ちゃん?」 |
074 | 作者 | 「ボクたちを殺さないでって俺の作品のキャラみたいに言ってきてさ」 |
075 | 友人 | 「不思議ちゃんはお前だ。大丈夫かぁ?飲み過ぎたんじゃないか」 |
076 | 作者 | 「あぁ?あれ…今隣りに」(隣の席を見てキョロキョロ周りを見回す) |
077 | 友人 | 「馬鹿言ってないで水飲んで酔い醒ましとけよ?そこまでくると重症だぞ」 |
078 | 作者 | 「…あいつらを誕生させに行って来るか」(がたっと立ち上がり、よろよろと台本を抱えて店を出る) |
079 | 友人 | 「あ、おい、おーい」 |
080 | 作者 | 「創作者に告ぐ、キャラの考案途中で投げ出すことなかれ」(キャラの代弁) |
作者のツブヤキ |
うまく書けなかったなぁというのが第一印象。途中からもはや愚痴みたくなっちゃってるもの。 半年くらい前に夢に出てきた物語。 自分が考えていたであろう物語のキャラが必死に私に語りかけてくる。『僕たちを殺さないで』って 最初は何のことか分からなかった。もう考えることをやめた物語だったから殺すも何も死ぬシナリオすらないっての。 作者の知らないところで二次元には二次元なりの生活があるのかもしれない。ただ中途半端に生まれ、最後まで書かれた物語だと二次元の中ですら生活できないって話なのかなって。 不思議なことを考えることが結構あります。 作者が知らないところでキャラたちは普通の生活を送っている。作者が書く物語は二次元キャラたちの人生なのか。 それともキャラたちが演じるための台本というシナリオなのか。物語が終われば再び生活が始まるのか。 答えは見つからない…。作者は神なのか?劇作家なのか?キャラたちは生まれるのではなくスポットライトが当たる感じなのだろうか。 |
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