読者が恋人!

読者が恋人!

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :2:1不問:1
総セリフ数 88
製作日 2011/6/20〜2011/6/20
概要説明  学校で小説を書いていた入野を官能小説書いているぞとからかう松井。
官能小説という単語に釣られてほいほいと現れた大沢。
すると何故か入野に官能小説を書かせるために付き合うとか読者になるとか急展開。
利用にあたって 利用規約
目安時間
登場キャラ セリフ数 性別 備考
入野
(いりの)
36 創作が好きで学校でもよく小説の執筆をしている。趣味が読書
松井
(まつい)
8 入野をからかっては楽しんでいる。家にエロ本がたくさんあるとか…
大沢
(おおさわ)
38 意外と脳内の中が桃色で、官能小説をよく読んでいる。下ネタがかなり好きで食いつく。
寺沢
(てらさわ)
6 クラスメイト。通行人A的な扱い






【教室】(休み時間中、小説ノートを広げる入野の前に松井がやってくる)

001 入野 「えーと…ここでデュラノスがシェリナを捕まえて…」
002 松井 「お?入野がまたエロ小説を書いてるぞ?」
003 寺沢 「えーマジで」
004 松井 「学校の教室で朝っぱらからエロ小説に没頭とはお盛んですなぁ」
005 入野 「別にエロくなんかないっ」
006 松井 「おぅおぅ、熱いキスをして絡み合うのがエロくないの?入野君」
007 寺沢 「脳内どうなってるんだよー」
008 松井 「デュラノスはシェリナを押し倒して、馬乗りになると無理矢理服を破いたー」
009 寺沢 「エロ〜い」
010 入野 「な…そんなこと書いて」
011 松井 「あぁ…激しいっ激しいわっ!…」
012 大沢 「…デュラノスは言った。あなたが本当に望んだことなのですか?」
013 松井 「な、なんだよ?」
014 大沢 「…全然エロくない。OH!イエスッ!の一言もないじゃん」
015 入野 「え…」
016 大沢 「民を救うためには私の命差出すことなど惜しくなんてありません…シェリナは一雫の涙を零すと部屋から姿を消した」
017 松井 「なんだよ、大野…」
018 大沢 「ベッドシーンすらないぞ。脳内変換されて再生されといたのはお前の頭の中だけか?」
019 寺沢 「あ、ほんとだ。書かれてない。松井そんなこと考えてたの?」
020 松井 「な…くそっ覚えてやがれっ」
021 大沢 「あーあー王道な負け台詞言って…。もっと面白いことは言えんのか」
022 入野 「あの…ありがとう」
023 大沢 「あん?」
024 入野 「なんか…その助かったって言うか…」
025 大沢 「私は入野が官能小説書いてるって言うから来たのだぞ?」
026 入野 「え…?」
027 大沢 「見てみたらなんだこれは。がっかりってレベルじゃないぞ?」
028 入野 「え、ほんとに官能小説だと思ってたの?」
029 大沢 「こんなに堂々とおおっぴろげに書いてよほどの猛者だと感心したのに損した」
030 入野 「いや損したって…」
031 大沢 「書かないの?官能シーン」
032 入野 「書かないけど…」
033 大沢 「つまんないなぁ。貸して」
034 入野 「あ…」
035 大沢 「これってどんな話なの?」
036 入野 「えと…王国を守ろうとするお姫様と騎士の物語で」
037 大沢 「ありがちだなぁ。…で、ここからベッドシーンならないの?」
038 入野 「ならないよっ!」
039 大沢 「イイ声で鳴きそうじゃん?お姫様」
040 入野 「知らないよっ!なんでだよ、何で無理矢理ベッドシーンなの?」
041 大沢 「その方が興奮するじゃん?私は好きだけどなぁ…売ってる官能小説ってワンパターンで新鮮味がなくてね」
042 入野 「売ってる官能小説はって…大野さん読むの?」
043 大沢 「読む読む。副菜?」
044 入野 「副菜!?」
045 大沢 「クラスメイトが書くやつってそういうの縛られてなさそうでさ」
046 入野 「だから官能小説は書かないって」
047 大沢 「なに?読んだことない?貸そうか?」
048 入野 「いや…」
049 大沢 「面白いぞ?寺沢、今度入野に官能小説貸してあげなよ」
050 寺沢 「持ってないっそんなの」
051 大沢 「えー?嘘だー。じゃ、エロ本なら持ってるだろ」
052 寺沢 「し、知らないっ」
053 大沢 「あ、待て逃げるなっ」
054 入野 「大野さん…好きなの?その…下ネタ系とか」
055 大沢 「少年漫画とかの微エロじゃ物足りなくてねー。気付いたらエロ同人とかに手出してた」
056 入野 「ど、同人!?」
057 大沢 「そだ、今度同人即売会行こう。熱いの探そうな!あ、本は基本薄いけど…内容が濃いやつ」
058 入野 「え、遠慮します」
059 大沢 「んじゃ、これの読者にしてよ。入野の作品の一番読者にさ」
060 入野 「あ…うん、いいよ」
061 大沢 「私書けないから書ける奴のこと尊敬するんだよなぁ」
062 入野 「そ、そうかな」
063 大沢 「うんすげーすげー入野すごいわ」
064 入野 「初めて言われた…」
065 大沢 「今度私がヒロインの作品書いてよ」
066 入野 「うーん…」
067 大沢 「恋愛ものでも凌辱ものでもいいからさ」
068 入野 「だから何で官能ものになるのさ」
069 大沢 「入野に官能小説を書かせるのを今年の目標に!」
070 入野 「勝手に変な目標立てないでよっ」
071 大沢 「私の専属官能小説家になる?なっちゃう?」
072 入野 「意味分からないから」
073 大沢 「ネタ詰まったりしないように付き合ってもいいよ?」
074 入野 「いや、展開早いよ」
075 大沢 「プラン立てって大事よ?作品でもプロットって書くでしょ」
076 入野 「確かに書くけど…」
077 大沢 「起承転結。起が入野と出会って、承がさっきから入野とのやりとり。転がまさかの付き合うことになって、結で官能小説書く。ほい完璧」
078 入野 「どういうプランさ…」
079 大沢 「じゃ、今度家に遊びに行くから掃除しておいてね。あ、エロ本は分かるところに出しておいてね」
080 入野 「持ってません。」
081 大沢 「そうなの?じゃ、今度持ってくからよろしく」
082 入野 「いやいや、いらないよ」
083 大沢 「今日から読者兼恋人ってことでよろしくね」
084 入野 「読者兼恋人…かぁ」
085 大沢 「作者様は読者様を大事にしないとダメなんだぞ?」
086 入野 「う、うん」
087 大沢 「作品楽しみにしてるからっ」
088 入野 「うん…読者が恋人か…なんか響きがいいな…よし、頑張ろっ」






作者のツブヤキ
 自分も中学の頃よく学校で小説書いていたなぁ…ノートに。
回し読みとかしていて、気付いたら目の前で真っ二つに破られて笑いながら返されたり、折角友人が描いてくれた挿絵にボールペンで落書きされたり…。
資料を捨てられたり…。もう二度と貸してやるもんかって限られた読者にしか読ませなかったですけどね。
五人くらいの読者と声劇台本にあった『The stone of the hope』の小説をよく読みあいました。
あの頃はそれなりに楽しかったなぁ…読者ってほんと大切だと切実に感じるね。

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