宿屋のてるてるぼうず

宿屋のてるてるぼうず

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :2不問:1
総セリフ数 74
製作日 2011/6/8〜2011/6/8
概要説明  旅の途中で梅雨の季節に入ってしまった。ジメジメじとじとと、体力面だけはなく、精神的にも攻撃受ける梅雨。
せめて出かける明日だけは何としてでも晴れてほしい。そのために思い付いた方法とは…
利用にあたって 利用規約
目安時間
登場キャラ セリフ数 性別 備考
エル 26 旅のリーダー。二人のまとめ役。だが、二人に好かれ謎なドロドロ関係に引きずり込まれている。
リブ 26 エルの性格、容姿に惚れ込んで旅の仲間入り。旅を賑やかにしている張本人。
オドュ 21 引っ込み思案で根暗な部分のある魔法使い。怪しげな調合をいつもしている。






【宿屋】(梅雨が到来で足止めを食らい、部屋にこもる)

001 リブ 「ジメジメじとじとカビだらけ…あぁもぅ最悪っ」
002 エル 「梅雨の季節になりましたからね」
003 リブ 「梅雨ってなんなのよ!暗くてジトジト陰湿陰険、どっかの誰かみたい」
004 オドュ 「…そう」
005 リブ 「あんた胸膨らんでない?」(ふとオドュの胸に視線やる)
006 オドュ 「さぁ…」
007 リブ 「パッド水吸ったんじゃない?」(嫌味っぽく)
008 エル 「オドュ…パッドだったの?」
009 リブ 「詰め込むのは頭に知識だけでいいっての」
010 エル 「僕は小さいのも好きだよ」(オドュの瞳見つめる)
011 オドュ 「…ありがとう」(頬を染める)
012 リブ 「あーあー、やだやだ。こんなんじゃカビ生えちゃうっての」(二人の間に割って入る)
013 オドュ 「食用キノコは三種類」
014 リブ 「ちょ…あんた頭にキノコ生やして大丈夫!?」(フードの上に生えているキノコを指差す)
015 オドュ 「冬虫夏草…そこそこな値段で売れる」
016 エル 「冬虫夏草ってセミとかに寄生するあれ?」
017 リブ 「意味不明な行動しはじめて最後には踊り狂うあれじゃない」
018 オドュ 「まだ意味不明な行動し始めていないから平気…」(両腕を上下に振りながらノリノリ)
019 エル 「オドュ、踊ってる踊ってる」
020 オドュ 「…?無意識」(ぽかんとした顔で踊り続ける)
021 リブ 「それってヤバいんじゃ」
022 オドュ 「まだ狂って…ないっ」(加速)
023 エル 「踊り、激しくなってる。激しくなってる」
024 リブ 「早くなんとかならないのこれ」
025 エル 「梅雨は始まったばっかりですからね」
026 オドュ 「梅雨と言えばカエルの季節…」(カエルの足を持ちながらリブの目の前に差し出す)
027 リブ 「カエル…?ギャー」
028 エル 「オドュ、リブをからかわないの」
029 リブ 「や、やっぱり悪質、陰険だわ」
030 オドュ 「カエル…魔術に使える」
031 リブ 「何の魔術に使うのよ」
032 オドュ 「カエルになるため…?」
033 リブ 「誰もならんわっ」
034 エル 「あー、でも天気をよくするおまじないってあって…」
035 オドュ 「猫の頭を飾る…」
036 リブ 「やらないわよっ!」
037 エル 「違う違う、てるてる坊主っていう妖精を軒下に吊すんですよ」
038 リブ 「妖精を?どこで捕まえるの」
039 エル 「作るんですよ」
040 オドュ 「私の出番…?」(儀式用具出す)
041 エル 「誰でも作れますよ。用意するのは白い布と紐なんで」
042 リブ 「妖精なんて作れるの?」
043 エル 「てるてる坊主は雨を司る妖精と言われてまして…」
044 オドュ 「いわゆる擬似妖精ね…」
045 エル 「まぁそうなりますね」
046 リブ 「まぁいいわ。どうやって作るの?」
047 エル 「白い布に頭の中身を詰め込んで紐で縛るだけ」
048 オドュ 「何の脳みそを詰め込めばいいのかしら」
049 エル 「いや何も…生物(ナマモノ)はやめてください」
050 リブ 「できたわ」(高々と掲げる)
051 エル 「お、いい感じ。それでは、のっぺらぼうでは寂しいので、顔を書いちゃってください」
052 リブ 「はーい」
053 オドュ 「できたわ…」(頭がモゾモゾ動くテルテルぼうずを見せる)
054 エル 「何か頭モゾモゾ動いてるけど…」
055 オドュ 「カエルを入れた…」
056 エル 「今すぐ解放しなさい」
057 リブ 「でーきたっ」
058 エル 「じゃあそれを軒下に吊して」
059 リブ 「首吊り!?」(驚く)
060 エル 「最初っから吊すって言ったでしょ」
061 リブ 「あーエルが首吊るー」
062 エル 「なんで私をモデルにしてるんですかっ」
063 オドュ 「…できた」
064 エル 「じゃあそれを…って完成度高い人形作ってどうするの!」
065 オドュ 「吊す…」
066 リブ 「ちょ…このキノコ女!何気なく私似じゃないっ」
067 オドュ 「気のせい…」
068 エル 「…ご丁寧にリブって刺繍入ってるけど」
069 リブ 「作るなら自分の人形にしなさいよねっ」
070 エル 「だから呪いの人形じゃないんですって吊すのは」
071 オドュ 「…じゃ、間を取ってエル、首吊って…」
072 エル 「何の間を取ったのー!」
073 リブ 「…翌日」
074 エル 「その日一日だけものすごい快晴になり、宿屋の軒下にずらりと並んだ呪いの人形たちが街の評判になった…」






作者のツブヤキ
 まだギリギリ梅雨入りしていない地域でございます。
雨は不快だねー、ビショビショにされるわ、靴はダメにされるわ、本は読めなくされるわって。
水不足にならないためには必要なわけだけど…今年は東日本に降られるとほんと大変そう…。
災害が発生しちまうだ…。どうか被害が大きくなりませんことを祈りながらてるてる坊主を吊るすとしますか。

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