腿太郎

腿太郎

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :3:1不問:3
総セリフ数 149
製作日 2011/6/2〜2011/6/3
概要説明  あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。
おばあさんが川で洗濯をしていると…大きな大きな桃が流れてきて……
利用にあたって 利用規約
登場キャラ セリフ数 性別 備考
桃太郎 54 桃から出没した。得意技は飛び膝蹴り。鍛えられた足の筋肉から必殺技のモモチが炸裂する。
おじいさん 13 おばあさんに尻に敷かれている。最近桃太郎にまでバカにされるようになった。
おばあさん 19 かかあ天下万歳。性格的に意地汚い所があるが、割愛。ぱわふりゃぁー
17 桃太郎の下僕一号。可哀想なまでのかませ犬。動物愛護団体に保護申請中。
18 桃太郎の被験体。特攻隊隊長として酷使されるらしい。逃走を計画しているがことごとく失敗している。
9 桃太郎の非常食。偵察用と建て前では言われているが、本音は非常食用で、鍋行きが確定しているらしい…
19 鬼ヶ島で平穏に暮らしていた。最近ダンスにハマっていて、先日タンゴを極めた。






【川】(川で洗濯するおばあさん。一瞬おじいさんが山に入る姿が…)

001  昔、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。おじいさんは、山へ薪をしばきに…(語り)
002 おじいさん 「オラァッ!」(薪を地面に叩きつける)
003 おばあさんは川へ心を洗濯に行きました。
004 おばあさん 「少しは生き方改めんとねぇ…ほっほっほっ」
005 おばあさんが川で洗濯をしていると川上から大きな桃がどどんこどどんこと流れてきました。
006 おばあさん 「なんじゃ、あの桃は…で、デカいぞ。あ、ありゃワシのもんじゃ!誰にも渡さんェ!」(デカイ桃に興奮する)
007 おばあさんは洗濯物をほっぽりだして桃を取りに行きました。
008 おばあさん 「とったどーーーーーーー!!」(桃に抱きつき、持ち上げ雄たけび上げる)
009 おばあさんは桃を抱えて帰宅しました。
010 おばあさん 「フヒヒ…じいさんには内緒で桃を…」
011 おじいさん 「ばあさんや、今帰ったぞぇ…どっひゃあ!なんじゃこの桃は!?」(土間にある桃を見て腰を抜かす)
012 おばあさん 「ちっ、もう見つかりおったか…」
013 おじいさん 「な…なんじゃあ、このばあさんの尻みたいにバカデカい桃は…」
014 おばあさん 「あたしゃこんなにデカくないよ」
015 おじいさん 「この尻みたいな桃は…」
016 おばあさん 「川で拾ったんじゃよ」
017 おじいさん 「この尻みたいな桃が尻振りながら流れてきたんか!?」
018 おばあさん 「尻、尻うるさいですよ、じいさんや」
019 おじいさん 「尻…尻ッ!」(桃指差しながら)
020 おばあさん 「盛(さか)るのも大概にしろ、ジジイッ!美味しそうな内に食べてしまおうと思いましてねぇ」(叱りつける)
021 おじいさん 「ほぅ…」
022 おばあさん 「ほんじゃ、包丁で切りますかのぅ」(包丁を持ってくる)
023 おじいさん 「おぅおぅ」
024 おばあさん 「ほぁぁぁぁぁぁぁっ…チェストォォォオォオオッ!」(桃を力を溜めて切断)
025 おじいさん 「相変わらず、ばあさんの包丁さばきはスゴイのぅ」
026 おばあさん 「む…桃の中に何かおる」(桃を覗きこむ)
027 桃太郎 「ほ…ほんぎゃあ、ほんぎゃあ」
028 おじいさん 「赤子…?」
029 おばあさん 「ち…殺り損ねたか」(舌打ち)
030 こうして桃から生まれた赤子は桃太郎と名づけられ、大切に育てられました。そして数十年後…



【おじいさん・おばあさん家】(成長した桃太郎)

031 桃太郎 「鬼ヶ島で鬼がワルツを踊って暮らしているだとぅ…むむむっ許せんっ」
032 桃太郎は立派な『勘違い』青年に育っていました。
033 おじいさん 「鬼退治に行くのか、桃太郎よ…」
034 桃太郎 「ちょっと蹴散らしてきます」
035 おばあさん 「まぁまぁ立派に育ったねぇ、桃太郎や」
036 おじいさん 「しかし鬼どもはとても力が強いという。どう戦うんじゃ?」
037 桃太郎 「それはもう、その名の通り…モモチッ!蹴散らしてきます」(おじいさんの太腿に飛び膝蹴り)
038 おじいさん 「ぬおぉぉぉぉぉぉっ」(太腿押さえ、悶絶)
039 桃太郎 「それでは行って参ります」
040 おばあさん 「お待ち、桃太郎や。これを持って行きなさい」(包みを渡す)
041 桃太郎 「これは…」(包みを開ける)
042 おばあさん 「きび団子だよ…毒入りの」(『毒入り』を小さく言う)
043 桃太郎 「毒入り!?」
044 おばあさん 「小腹が空いたらこのきび団子と、解毒剤の両方を食べなさい」
045 桃太郎 「ありがとうございます」
046 おばあさん 「それじゃ、気をつけてな」
047 桃太郎 「はい、行って参ります」



【鬼ヶ島への道中】(街道を歌いながら歩く桃太郎)

048 桃太郎 「鬼退治ー鬼退治ー♪」
049 「ワンワン、ワンワンワン(珍しいな、人間が通っているぞ)」(桃太郎の前に躍り出る)
050 桃太郎 「うん?」(立ち止まる)
051 「ワンワン、クーン…(クンクン美味そうな、匂い…)」(桃太郎に鼻を押し付ける)
052 桃太郎 「なんだこの野良犬は」
053 「クーン、クーン(その団子、くれ)」
054 桃太郎 「ふむ…そうだな、仲間になるんだったらこの団子をやってもいいかな」(包み見せる)
055 「わんわんおー(いいからよこせ)」
056 桃太郎 「これから鬼退治に行く。鬼退治する際のかませ犬になれ」
057 「ワォーン(かませ犬だって!?)」
058 桃太郎 「いいから黙ってついて来いっ!モモチッ!」(犬の太腿に飛び膝蹴り)
059 「キャウーーン…」(倒れ、転がりまわる)
060 桃太郎 「分かったな、ついて来い。ほら、約束通りやるよ、きび団子」(見下した目できび団子を落とす)
061 「くぅ〜ん…ハッハッ…ハグッ、キャイーン、キャイーン!」(きび団子を食べた途端苦しみ出す)
062 桃太郎 「かかったな。そいつはばあやの作った毒入りきび団子」(ニヤリと笑う)
063 おばあさん 「計画通り」(したり顔)
064 「くぅーん、くぅーん」(苦しみながら桃太郎にまとわりつく)
065 桃太郎 「助けて欲しいか?もし逃げたりしたら…」(解毒剤をチラつかせながら見下す)
066 「くぅーん、くぅーん」(懇願する)
067 桃太郎 「ほら、解毒剤だ。裏切んなよ」(解毒剤を落とす)
068 「くぅーん、わんわんおー(ど畜生、この鬼)」(解毒剤食べ、喚く)
069 「キキー(その団子よこせっ)」(木から飛び降り、桃太郎の目の前に着地)
070 桃太郎 「ち…何だこの野生の猿は」(一歩退く)
071 「キー(よこせ)」(手突き出す)
072 桃太郎 「このばあやの作ってくれた特製きび団子を狙ってきたか」
073 「キキキー、キー(いいから団子、よこせ)」
074 「わん、わんわんわん!(よせ、これ以上近寄るな)」
075 桃太郎 「黙ってろ、ここは俺がなんとかする」
076 「キー、キキキー(黙って、よこせばいいんだよ)」
077 桃太郎 「ここにきび団子が7つある。朝3つ、夕方4つでどうだ」
078 「キーキー(ふざけるなっ)」(怒って威嚇する)
079 桃太郎 「仕方ない、朝4つで夕方3つでどうだ!」
080 「キー(まぁいいだろう)」
081 桃太郎 「なんて言うと思ったか!?」
082 「!?」
083 桃太郎 「モモチッ!」(猿の太腿に飛び膝蹴り)
084 「ギャーーッ」(叫び、悶絶)
085 桃太郎 「モモチッ!」(頭をしっかりつかみ、再び)
086 「ギギーッ」(泣き叫ぶ)
087 桃太郎 「モモチッ!…これ以上されたくなければ、仲間になることだな」
088 「キーキー…(この野郎…)」
089 桃太郎 「まぁ、きび団子だけはやろう」
090 「わん!わんわんわおーん(よせ!殺されるぞ)」
091 桃太郎 「黙ってろ、犬」(叱る)
092 「くぅーん…」(物哀しげな眼で見つめる)
093 「キー(分かってるじゃないか)」(太腿押さえながら片手出す)
094 桃太郎 「…かかったな」(猿がきび団子を口にするのを見て呟く)
095 「キ?…ギェーギェー」(突然苦しみ出す)
096 桃太郎 「それはばあやの作った毒入りきび団子さ」(見下し、笑みを浮かべる)
097 「ギーギギー(騙したな…この外道、鬼畜)」(苦しみ転げまわる)
098 桃太郎 「このまま見殺しにしてもいいんだぞ?」(ニヤニヤ笑う)
099 「ギー(くそー)」
100 桃太郎 「助けてやってもいいが、鬼退治する際は特攻役な。先陣きってけよ」
101 「ギギー(足元見やがって…)」
102 「くぅーん(言わんこっちゃない)」(呆れたように)
103 桃太郎 「ほら、解毒剤だ。裏切んなよ」(解毒剤投げつける)
104 「ケーン」(草むらを横切る)
105 桃太郎 「モモチッ!」(突然襲い掛かり、飛び膝蹴り喰らわす)
106 「ケーンケーンッ!?」(慌てて逃げようとする)
107 桃太郎 「モモチッ!モモチッ!モモチッ!モモチッ!…」(頭押さえつけ、連続攻撃)
108 「ケーンーッ」
109 桃太郎 「鬼退治に来い。食えッ」(強引に口を開け、きび団子をねじ込む)
110 「ケーンッ!?グェッ」(苦しみ出す)
111 桃太郎 「それは毒入りさ。助かりたかったら仲間になりな。偵察部隊としてな」
112 「ケーン…」(諦め)



【鬼ヶ島】(鬼の住む居城を前に)

113 桃太郎 「鬼退治ー鬼退治ー♪」
114 「わんわんおー(鬼退治)」
115 桃太郎 「腹ダンス踊ってる阿呆な鬼ども、やいこらやい♪」
116 「キーキー(アホな鬼ども)」
117 桃太郎 「腹踊りは宴会芸にゃ古い。メタボな腹を見せるなムサい♪」
118 「ケーン…」
119 桃太郎 「今から鬼はイチコロよ。イチコロ、ニーコロ、サンコロリー♪」
120 「誰じゃーいっ!失礼な歌歌ってんの!」(門開けて出てくる)
121 桃太郎 「…ワルツじゃなくてサンバ踊ってる…」
122 「わしの情熱的な踊りを邪魔させやせんぞ」(腰振る)
123 桃太郎 「…モモチッ!」(鬼の太腿に飛び膝蹴り)
124 「アタッ…アタッ!何すんのよ!」(桃太郎睨みつける)
125 桃太郎 「オラ犬、行けっ」
126 「わふっ!」(鬼に飛びかかる)
127 「フンッ」(こん棒で殴りつける)
128 「ぎゃぅーんっ」(吹っ飛びダウン)
129 桃太郎 「チッ、かませ犬め…。猿行けっ!」
130 「キキーッ!(こうなったらやけくそだー!)」(鬼に飛びかかる)
131 「こざかしいわっ!」(振り落とし、放り投げる)
132 「キー」
133 桃太郎 「…キジ、お前は役に立たないから宝物の場所探して来い」
134 「ケーンッ(助かった…)」(城内へ消え去る)
135 「く…なんじゃ、勝手に人の城の中に入りおって!」(雉を追おうとする)
136 桃太郎 「覚悟ッ!モモチッ!モモチッ!」(しつこく飛び膝蹴りを繰り返す)
137 「イダァッ!イダァッ!!何すんじゃいっ!こやつめっ!」(こん棒振り回す)
138 桃太郎 「喰らえっ!きび団子攻撃ッ!」(団子を投げつける)
139 「アタッ!アタタッ!?こら、食べ物を食べ物で遊ぶのはやめ…やめろ!」
140 桃太郎 「鬼はー外ッ!鬼はー外ッ!城はー俺の物!鬼はー外ッ」(きび団子ぶつける)
141 「さり気なくとんでもないこと言いおって…食べ物を粗末にするなっ!モシャモシャ…ぐぇー」(落ちたきび団子拾って食べ、倒れる)
142 桃太郎 「ふふふっ…これで城も財宝も俺のものだ」(両手を広げる)
143 「ぐ、ぐるじぃー…死ぬー…」(喉を押さえて白目剥く)
144 桃太郎 「残念だったな。天下一に相応しいのは俺のようだ」
145 「うぐぐぐぐぐぐ…」(泡吹いて痙攣し、動かなくなる)
146 「ケーン、ケーン(財宝は地下にあったよ)」(戻ってくる)
147 桃太郎 「よし、ご苦労。あとで褒美として熱い風呂に入れてやるからな」(雉の足を縄で縛り、担ぐ)
148 「ケーン(え…?)」
149 こうして桃太郎は鬼を退治し、鬼が汗水垂らして貯めた財宝で幸せに暮らしましたとさ…。






作者のツブヤキ
誰でも知っている有名な桃太郎さんだよ!
お腰につけたきび団子…一つ私に下さいな♪…知らない人から物を貰っちゃいけませんっ!
 小学生の頃、謎に流行りました。モモチ。場所によって呼び方が様々あるようです。
太腿にひざ蹴りをするという鬼畜っぷり。短時間歩けなくなります。痛みで立てません。
他になんて言い方あったかな…少なくとも自分のいた学校ではモモチ!とか言って突然膝蹴り喰らいました。
マジ恐怖ッ!

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