シナリオ詳細 | |
掲載元 | 声物語劇団 公式サイト 声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場 |
作者 | 月宮東雲 |
登場キャラ数 | ♂:2♀:1不問:1 |
総セリフ数 | 54 |
製作日 | 2011/5/27〜2011/5/27 |
概要説明 | 長く苦しめられた魔王の時代は一人の勇者の手によって終焉を迎えた。 しかし、その終焉は魔王の支配する時代の終焉でしかなく、新たな闇に苦しめられる始まりに過ぎなかった… かつて英雄と呼ばれた勇者は、魔王をも倒す力で人々より恐れられ…… |
利用にあたって | 利用規約 |
目安時間 |
登場キャラ | セリフ数 | 性別 | 備考 |
勇者 | 23 | ♂ | 人々が苦しむ姿を見て堪えられず、魔王を倒しに向かう若き青年。 |
魔王 | 21 | ♂ | 世界を支配する闇の魔王。長き間にわたって人々を苦しめてきたが、色々と考えていたようだった。 |
母親 | 4 | ♀ | 町の子供の母親。魔王のいない平和を強く望んでいたが、いつしか魔王を倒した勇者のことを怖がるように |
子供 | 6 | ? | 勇者と魔王について純粋な気持ちで疑問に思う町の子供。 |
001 | 魔王 | 「よくぞきた、勇者よ」 |
002 | 勇者 | 「魔王…、お前を倒すッ」 |
003 | 魔王 | 「フフフハハハハ…本当に我を倒しても良いのか?」 |
004 | 勇者 | 「なんだと?」 |
005 | 魔王 | 「人間同士醜くも争っていた。我が現れたことによって一つになって争いをやめたのではないか?」 |
006 | 勇者 | 「だからとは言えお前の世界中の人々の生活を脅かす正当性は主張できん」 |
007 | 魔王 | 「我は必要悪。いなくなればまたもや人間共はくだらん戦争を始めるぞ」 |
008 | 勇者 | 「お前がどれほどの人々の生活を苦しめているか分かっているのか」 |
009 | 魔王 | 「フン、ワシが現れる前の世界も知らずに大口を…」 |
010 | 勇者 | 「黙れ!魔王に語る世界はない!我々人間の世界は人間の手に!」 |
011 | 魔王 | 「人間の世界は人間の手に…か。貴様は人間か?」 |
012 | 勇者 | 「何を?」 |
013 | 魔王 | 「魔王にまで近付けるようになった存在が人間かと聞いておるのだ」 |
014 | 勇者 | 「人間は人間だ。」 |
015 | 魔王 | 「人間共はある境界を越えると超人とし、ある者は敬い、畏れ崇める。だが、どうだ?魔王をも倒す人間は第二の脅威ではないか?」 |
016 | 勇者 | 「お前は何が言いたい?」 |
017 | 魔王 | 「勇者、貴様が第二の魔王だということよ」 |
018 | 勇者 | 「ふざけるなっ」 |
019 | 魔王 | 「魔王以上の力を持ち、何故平凡になれると思う?愚かな」 |
020 | 勇者 | 「俺は国の…人々の…世界の平和のために戦う!だからお前を倒す!」 |
021 | 魔王 | 「ハーハッハッハッ、面白いわ!その力見せてみろ!人間の強さとやらをなぁ!」 |
022 | 勇者 | 「はぁ…はぁ…どうだ…」 |
023 | 魔王 | 「フフフッ…面白い…面白いではないか…人間の成長というのは…な」 |
024 | 勇者 | 「これで世界は平和に…」 |
025 | 魔王 | 「自惚れるな…愚かな人間よ…貴様も化物の仲間入り…だ」 |
026 | 勇者 | 「何…」 |
027 | 魔王 | 「魔王以上の力を持つ男を誰が受け入れるか…」 |
028 | 勇者 | 「世界中が歓迎してくれる!悪を滅ぼした英雄として!」 |
029 | 魔王 | 「果たして…本当にそうかな…?」 |
030 | 勇者 | 「お前の時代は終わったんだ。魔王!」 |
031 | 魔王 | 「…闇の先に光は本当にあるか…な…フフフッ、ハハハハッフワァーハッハッハッ」 |
032 | 勇者 | 目指した闇の先に光があるのではなかったのか… |
033 | 子供 | 「ねー、あれって『まおー』を倒した人だよね」(勇者の方を指差す) |
034 | 母親 | 「え…えぇ…こら、指差さないの」(子供を叱る) |
035 | 子供 | 「『まおー』って強かったんでしょ?それを倒したあの人はもっと強いってことだよね」 |
036 | 母親 | 「化物よ…」 |
037 | 子供 | 「あの人、化物なの?」 |
038 | 母親 | 「しっ、見ちゃダメ」 |
039 | 子供 | 「『まおー』より力を持つ化物だよねー」 |
040 | 勇者 | 「化…物?」 |
041 | 子供 | 「人間じゃ『まおー』に勝てっこないのに勝ったってことは化物だよねー」 |
042 | 勇者 | 「バケモノだと…?」 |
043 | 母親 | 「ただ者じゃないの。ほら、早く行くわよ」 |
044 | 子供 | 「わー化物に食われるー」 |
045 | 勇者 | 「バケ…モノ…?この俺が?」 |
046 | 魔王 | 時の英雄、勇者が称讃されたのはほんの一時の間だった。魔王がいなくなり、平和に酔い痴れ…時が経つにつれ人々から英雄は忘れ去られていった… |
047 | 勇者 | 魔王を…世界の脅威を消し去ったと言う俺がバケモノ…だと |
048 | 魔王 | 世界は回り続ける。停戦していた戦争も邪魔する脅威が去ったことで再び始まろうとしていた |
049 | 勇者 | 「俺がしたことは何だったんだ?」 |
050 | 魔王 | 覆われた闇の先に光はあるのか? |
051 | 勇者 | 覆われた闇の先には闇が広がり続けていた |
052 | 魔王 | 闇は晴れやしない |
053 | 勇者 | 魔王を倒しても闇は光には変わりはしなかった… |
054 | 魔王 | 「 勇者よ…我の代わりに魔王をやらぬか? 」 |
作者のツブヤキ |
魔王を倒したら真の平和が訪れ、ハッピーエンド? 本当にそうでしょうか?人はやはり自分と違うものを相容れないものを持ち合わせています。 どこか違えば、そこについて拒絶し、からかい、差別していく。果たして、恐れられた魔王をも超える力存在する。 それが生きている。そんな力に誰が勝てるの。そんな恐怖があるわけで…。 そんな魔王討伐後の物語を書かせて頂きました。 |
(※どの作品からのコメントなのか、URLのfree/○○○.htmlの『数字3桁のみ』の後、続けてコメントを記載して頂けると助かります) |