恋する魔王

恋する魔王

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :1:1不問:1
総セリフ数 85
製作日 2011/5/26〜2011/5/26
概要説明  勇者の邪魔をし続けていたら、いつしかそんな中ひたむきに向かってくる勇者に惚れた魔王。
乙女チックな魔王は勇者に恋をした。現れた勇者に結婚を申し込んで…
利用にあたって 利用規約
目安時間 5分程度   【〜10分】
登場キャラ セリフ数 性別 備考
勇者 30 魔王を倒すために旅立った勇者。ラーデスト国の姫と婚約している。
魔王 37 乙女のハートを持った魔王らしからぬ魔王。どちらかというとただのわがまま娘。
使い魔 18 魔王の手下。主に魔王のお世話役。結構な苦労人。






【魔王城】(魔王の部屋にて)

001 魔王 「魔王だって恋するんですっ」
002 使い魔 「…突然、何を言い出すんです?魔王様」
003 魔王 「魔王だから恋しちゃダメなんて決まりなんてないです」
004 使い魔 「まぁ…ないっちゃないとは思いますけどね…」
005 魔王 「だから私は全力で恋します」
006 使い魔 「いや、なに恋する乙女になってるんですが、魔王様」
007 魔王 「なんとしても彼のハートをズキュンッしちゃうんだから」
008 使い魔 「魔王様らしくないですよ?お相手は誰ですか?どこの国の王子ですか」
009 魔王 「勇者様…ぽっ」(頬を赤らめる)
010 使い魔 「ぽっ…じゃないですよ、ぽっじゃ!憎き敵じゃないですか。」
011 魔王 「何度叩きのめしても挫けず私に会いにくるその心…一途…」
012 使い魔 「ただの使命感じゃないですかっ」
013 魔王 「運命…?」
014 使い魔 「使・命ッ!魔王様を倒しに来るんですよっ」
015 魔王 「ま…押し倒しに来るだなんて…使い魔、ベッドの準備を念入りに」
016 使い魔 「だめだ…この方…早くなんとかしないと…」
017 魔王 「で、愛しの勇者様は今どこに?」
018 使い魔 「魔王城付近で目撃情報が…」
019 魔王 「嗚呼…」
020 使い魔 「これはマズいですよ!魔王様、このまま勇者をのこのこ通してしまったら…」
021 魔王 「ついに…ついに勇者様と対面できるのね」
022 使い魔 「なんとしても阻止しなく…ぶはぁっ」(扉を勢いよく開けられ吹っ飛ぶ)
023 勇者 「魔王め!覚悟ッ!」
024 魔王 「勇者様ぁっ」(勇者に抱きつく)
025 勇者 「は?」
026 魔王 「ずっとお会いしたかったですわ」
027 勇者 「ちょ…やめ…抱き付くな…」
028 魔王 「ずっとずっと待ってました。お会いできるのを楽しみに…どれほど待ったか…」
029 勇者 「放せって…魔王はどこだ」
030 魔王 「魔王は私です、勇者様」
031 勇者 「魔王が何の真似だ、新手の呪いか何かか」
032 魔王 「今までずっと勇者様に意地悪し続けてきましたけど、逞しさにすっかり惚れてしまって…」
033 勇者 「意地悪ってレベルじゃなかったぞ…何度も死にかけたし」
034 魔王 「よくからかうのは好きな証拠ってあるように…」
035 勇者 「とにかくだ、俺は今まで世界を苦しめてきた魔王を許さないっ」
036 魔王 「私は放さないっ」
037 勇者 「…倒すまでだ!」
038 魔王 「倒すならベッドでして!」(両手広げる)
039 勇者 「た、倒すの意味が違う!」(慌てる)
040 魔王 「私、攻めより受けだから倒せなーい」
041 使い魔 「く…魔王様がやらないならっ!」(攻撃の構え)
042 勇者 「くるかっ!」(身構える)
043 魔王 「悪いけど人の恋路を邪魔する奴は殺すわよ」(雷撃を使い魔に)
044 使い魔 「ぎゃあっ」(倒れる)
045 勇者 「何…!?」
046 魔王 「勇者様、結婚してください」(勇者の手を握り、上目遣い)
047 勇者 「…俺にはもう婚約した人がいる!だから無理だ」
048 魔王 「…ラーデスト国の姫?」
049 勇者 「彼女と婚約している、だから君とは無理だ。それに君は魔王だ」
050 魔王 「魔王なんて辞めてもいい!」
051 勇者 「無理だ!君を倒す!」(魔王を突き飛ばす)
052 魔王 「きゃあっ」
053 勇者 「二度と悪さをするな。そして世界を征服しようとするな」
054 魔王 「勇者は魔王を倒した。魔王が起き上がり仲間になりたそうにこちらを見ている。仲間にしますか?」(勇者を熱視線で見る)
055 勇者 「いいえ」
056 魔王 「魔王は仲間になりたそうに…」
057 勇者 「くどいっ」(踵を返して立ち去る)
058 魔王 「勇者様ぁ…」(手を伸ばしてプルプル…)



【ラーデスト国の教会】(姫との結婚式の日)

059 勇者 魔王を倒し、平和が戻りこうして姫との結婚式も…
060 使い魔 「汝、どれほど苦しいことがあっても永遠の愛を誓えますか」
061 勇者 「誓え…」
062 魔王 「ちょっと待ったー!」(扉を開けて堂々と入ってくる)
063 勇者 「なんだ?」
064 魔王 「勇者様と愛の誓いを交わすのは私!」
065 勇者 「な…魔王…!?」
066 魔王 「私は諦めないわ。魔王城は愛の巣なのよ!」
067 勇者 「嘘つけーぃっ魔物の巣窟じゃないか」
068 魔王 「怖いのは掃討して来た。残ったのは可愛いペットたちだから」
069 勇者 「だから私は姫と結婚するから…」
070 魔王 「王様と話し合いしたら認めたわ、一夫多妻制」
071 勇者 「何したんだ」
072 魔王 「一夫多妻制を認めなきゃ国滅ぼしちゃうぞ☆」(可愛くウインクしながら)
073 勇者 「怖いことをさらりと可愛く言ってもリアル…だし」
074 魔王 「王様も奥さんいっぱい隠してるらしいし」
075 勇者 「さらりと爆弾発言してるし!」
076 使い魔 「ささっ、今の内に誓ってしまえば婚儀は済みます」
077 勇者 「あぁ、そうだな。姫と婚約してしまえば…」
078 使い魔 「汝、姫と…魔王様との永遠の愛を誓いますか?」(『魔王様』をさり気なく)
079 勇者 「誓います…って、ぇ…?」
080 魔王 「誓います!」
081 使い魔 「これであなたは魔王様と結ばれました」
082 勇者 「ちょ…まっ!神父様!…って使い魔だしっ」
083 使い魔 「魔王様とくれぐれも喧嘩しないようにしないと半殺しにされますから。というか、リアル死にます」
084 魔王 「勇者様との素敵な生活が」
085 勇者 「なんだってんだー」(頭抱える)






作者のツブヤキ
 これってコメディーに分類されるのか、恋愛に分類されるのか謎だ。
いつもジャンル分けに悩まされますからねw
さてさて、勇者ってほんと一途ですよね。諦めないというか。どんな困難でも立ち向かって魔王のもとへ。
待つ側としてはそんな勇者に惚れちゃったりね。
魔王と勇者のカップルってどうなんだろう(笑)

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