正義の味方に

正義の味方に

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :3:2
総セリフ数 92
製作日 2011/5/17〜2011/5/17
概要説明  昔約束した施設の少女との約束を夢見たハル。
正義を守る正義の味方になることを約束したハズだった…。少女の未来も守れず、なれたのは事務所の門番だった…
守れるのは悪のアジトの門くらいだったのか…同じ施設仲間のつばさに言われ、思い直す。
利用にあたって 利用規約
目安時間 7分半程度   【〜10分】
登場キャラ セリフ数 性別 備考
つぐみ 10 施設で暮らす少女。抗争に巻き込まれ両親を亡くし、再び巻き込まれ意識不明の重体で入院している
ハル 41 施設でお姉さん的役をしていて、つぐみを守ると約束したが、助けられなかったことを悔い、力を手に入れるために事務所の用心棒を。
つばさ 14 つぐみの兄。施設にいた時はハル姉と慕っていたが、つぐみを助けられなかったことからハルを怨んでいた。
兄貴 13 蟻本組のチンピラ兄貴。アゴがデカい
弟分 14 蟻本組のチンピラ弟分。ケツがデカい。






【夢・回想】(数年前、約束した少女を思い出す)

001 つぐみ 「正義の味方になってくれるの?」
002 ハル 「あぁ、約束しよう。お姉さんが正義の味方になって君のことを守ってやる」
003 つぐみ 「ほんと?約束だよ」
004 ハル 「あぁ、約束だ」
005 つぐみ 「じゃあさ、破らないように指きりげんまん」
006 ハル 「指きりだな」
007 つぐみ 「指きりげんまん嘘ついたら針千本飲ーます♪」(小指を絡めて歌う)
008 ハル 「指切った」
009 つぐみ 「えへへ…約束だよ」
010 ハル 「約束破ったらお姉さん、針千本飲まないといけないのか」
011 つぐみ 「うん。約束したもん」
012 ハル 「針千本は辛そうだな」
013 つぐみ 「辛くなきゃ約束破るでしょ」
014 ハル 「それもそうか」
015 つぐみ 「ねー」(ニコニコと笑う)



【事務所のドア前】(うつらうつらとしていたハル。目が覚める)

016 ハル 「う…夢か…」(額を押さえながらゆっくり起き上がる)
017 兄貴 「オラァッ!出て来いやぁ!今日こそ片つけてやる」(外から怒声が聞こえる)
018 ハル 「ったく、寝覚めわりーな…」(頭を振り、首を鳴らす)
019 弟分 「てめーんとこの三下が俺の組のもんをボコったのは分かってんだよッ」
020 ハル 「はぁ…そいつはボコられた奴が悪い」(階段を降りながら言う)
021 兄貴 「んだとぉっ!?」
022 ハル 「組員教…おっとマルチ社員教育がしっかりできていなかったんだろ」
023 弟分 「誰がマルチじゃ」
024 ハル 「悪徳商売も程々にすることだな」
025 弟分 「あそこはワシらの領域じゃけっ」
026 兄貴 「貴様らが勝手に入ってきおったんだろうが!」
027 ハル 「さぁ?ウチはここに雇われた用心棒だからみみっちぃことは知らないね」
028 兄貴 「みみっちぃーだぁ?」
029 弟分 「俺らの領域がみみっちぃだと!?」
030 ハル 「あぁ、みみっちぃね。女の絶対領域くらい興奮するもん突き付けてみな。モロも鉄壁ガードも興奮しやしない」
031 兄貴 「意味が分かんねーこといってんじゃねぇぞ、あまぁっ」(青筋立てる)
032 ハル 「元々アンタらの頭で理解できると思ってないよ」
033 弟分 「調子乗ってんじゃねぇぞコラァッ」(殴りかかる)
034 ハル 「生憎、寝起きで調子は出ないね、はん」(サラッとかわし、みぞおちフック)
035 弟分 「おぼぉっ」
036 兄貴 「テメ…」
037 ハル 「雇主からあんたらの招待を受けてないんでね」
038 兄貴 「この女ァァァアア」(思いっきり殴りかかる)
039 ハル 「お引き取り願うねっ」(顔面殴り、蹴り倒す)
040 兄貴 「うぐぅ…あが…」
041 ハル 「…黙って帰りな」
042 弟分 「畜生…覚えてろよ!」(兄貴を抱え、去っていく)
043 ハル 「負け台詞吐いて行くなよカッコわるい」
044 つばさ 「カッコわるいのはどっちだか」(背後に現れる)
045 ハル 「…つばさ」
046 つばさ 「今のあんたの姿見たらつぐみはなんて思うだろな」
047 ハル 「ウチのことは関係ないだろ」
048 つばさ 「正義の味方になるって。その姿が正義だって言うのかよ」
049 ハル 「自分の生活を守るのに必死なアンタに言われたくないな」
050 つばさ 「ハル姉さんが求めた正義ってなんだよっ」
051 ハル 「ウチは!この事務所を守ってんだよ!子供一人守れない…彼女の未来なんか守れやしない…」
052 つばさ 「正義を守れないからって悪の味方かよ。ハル姉さんだって知ってんだろ。住民巻き込んでドンパチやって裏じゃ犠牲になった奴だっている」
053 ハル 「く…」
054 つばさ 「ハル姉さんはそいつらの味方かよ!?つぐみの敵か?ハル姉さんはつぐみの味方だったろ」
055 ハル 「ウチは…」
056 つばさ 「ハル姉さんには失望したよ…目の前の正義だって守れやしない」(吐き捨てて去っていく)
057 ハル 目指した正義は遥か遠く、なれたのは門番だった…。あの子の未来は守れやしなかった。
058 つぐみ 「指切りげんまん嘘ついたら針千本飲ーます♪」(目の前につぐみの幻がニコニコしながら指きりしている)
059 ハル 「…お姉さん嘘つきだな。ごめんな…ごめんね」(呟き、静かに泣き始める)
060 つぐみ 「約束破ったら針千本飲まないとダメなんだよ」(ハルにニッコリと微笑みかける)
061 ハル 「お姉さんに針千本飲ませてよ…お姉さん、自分じゃ飲む自信ないからさ…」(幻のつぐみを抱きしめるようにして泣き崩れる)



【人気のない路地裏にて】(チンピラ二人がハルを見つける)

062 弟分 「おぅアニキ!あの女ッ山本組の!」
063 兄貴 「へへっ今度こそカリをキッチリ返させてもらうぜ」
064 弟分 「オィ、コラ。女ァ、この前はよくもよぉ」(ズカズカと近付いて行く)
065 ハル 「お前らか…」
066 兄貴 「オラァッ」(横面殴る)
067 ハル 「うぐっ…」
068 弟分 「ダァッ」
069 ハル 「うっ…」
070 弟分 「なんだよ、反撃しないのか?」
071 兄貴 「へ…たっぷりいたぶってやるよ。へへっ」
072 ハル 「うが…」(倒れる)
073 弟分 「骨の一本や二本で済むなんて思ってねーよな?」(指鳴らしながら見下ろす)
074 兄貴 「俺たちを散々コケにした落とし前つけてもらうからなぁ」(踏みつける)
075 ハル 「あぁぁぁ…」
二人にボコボコにされるハル
076 弟分 「今日はこんくらいで勘弁してやるよ」(唾を吐きかける)
077 兄貴 「湾に沈められないだけ有り難く思うんだな」
078 弟分 「ま、こんくらいで済むと思うなよ」(ニヤニヤ笑いながら去る)
079 ハル 「あが…く……やっぱり…針千本じゃなくても…痛いな…お姉さん…挫けちゃいそう…だ」(苦笑する)
080 つばさ 「…ハル姉さん!?」
081 ハル 「つばさ…」
082 つばさ 「何してんだよ、そんな格好で…」
083 ハル 「やっぱ…正義の味方にはなれないや…」
084 つばさ 「何言って…」
085 ハル 「門番はやめだ…。悪を守るのが正義なんかじゃない…からな」
086 つばさ 「なんだってそんなことを…そんなことしたら報復が…」
087 ハル 「じきに事務所の奴がくるわ…」
088 つばさ 「来るって…」
089 ハル 「へへっ…お姉さんカッコ悪いよな…。つぐみに見せられないよこんな姿…」
090 つばさ 「…いや、カッコいいよ。今までで一番カッコいい!いつも勝つのが正義の味方じゃないんだからさ。名誉の負傷って奴だよ」
091 ハル 「…つぐみ、お姉さん約束守るからな…守るからね…」
092 つばさ 「正義も未来も守ってな…ハル姉さん…」






作者のツブヤキ
 小さい頃、男の子はみんな正義の味方・ヒーローに憧れませんでしたか?w
幼稚園の頃、将来の夢で『スーパーマン』とか『正義の味方』って書いてた子がいた気がする。
少女との約束を守って正義の味方になろうとしていたハル姉さん。自分の限界は門番程度だったと実感したんですね。
力をつけるために事務所入りした彼女ですが、めさめさ強いそうです。スーツ姿の姐さん強いッス。
鋭い拳と、蹴りが炸裂するわけですわ。

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